■通報手段の設定

WebSAM AlertManagerの各通報手段の設定方法について説明致します。



コマンド実行

コマンド実行を使用する際は、以降の設定手順に従って設定してください。


1. [コマンド実行の設定]画面で、[参照]をクリックして選択するか、 [コマンドライン]に直接入力して実行コマンドを指定します。

<Windows Server 2003(R2を含む)以前の場合>



<Windows Vista以後の場合>



2. 実行するコマンドに、アラート情報を渡したい場合は、引数を指定します。

<Windows Server 2003(R2を含む)以前の場合>



<Windows Vista以後の場合>


引数と渡す内容の関係は以下の通りです。

引数 説明
%r サーバ名(マネージャから通報する場合は、コンポーネント名)
%a アラートタイプ(アラートビューア上のタイプ)
%n トラップ名(アラートビューア上の概要)
%t 発生時刻(マネージャから通報する場合は、受信時刻)
%d イベントID(10進表記)(マネージャから通報する場合は、65535になる場合あり)
%i イベントID(16進表記)(マネージャから通報する場合は、FFFFFFFFとなる場合あり)
%s ソース名(マネージャから通報する場合は、空になること場合あり)
%e 重要度(不明 : 1、情報 : 2、警告 : 3、異常 : 4)
%f アラート情報ファイル(アラートの情報をファイルに書き出したもの)へのフルパス

[アラート情報ファイルについて]
アラート情報ファイルは、コマンド側で全ての情報を一度に参照したい場合に 便利な機能です。
ファイルはコマンド実行時にWebSAM AlertManagerが作成します。
ファイル形式はプロファイル形式です。
ファイルは、コマンドを実行した後は、自動的に削除しますので、必要で あればコマンド側でコピー処理してください。

ファイルに出力する項目は以下となります。
項目名アラートビューアのコラム
SourceNameソース(*1)
EventID_HexイベントID(16進表示部分)(*1)
EventID_DecイベントID(10進表示部分)(*1)
ServerNameコンポーネント
AlertTypeタイプ
ProductName製品名
Severity重要度(*2)
Date受信時刻(日付)
Time受信時刻(時間)
Summary概要
Detail詳細(*3)(*4)
Action対処(*4)
Year発生時刻(年)
Month発生時刻(月)
Day発生時刻(日)
Hour発生時刻(時)
Minute発生時刻(分)
Second発生時刻(秒)
Detail_plane詳細(*3)(*5)
Action_plane対処(*5)

(*1) ベンダ定義トラップ等の時は、以下のようになります。
SourceNameは無し
EventID_Hex = 0xFFFFFFFF
EventID_Dec = 65535
(*2) 実際にはNormal,Warning,Error,Unkonowという文字列が入ります。
それぞれの対応は次の通りです。
情報 : Normal
警告 : Warning
異常 : Error
不明 : Unknown
(*3) 通常、一行目に発生時刻が入りますが、入らない場合もあります。
(*4) 複数行となりうるため、メッセージ中の改行は'\n'に置換されます。
これにあわせて、メッセージ中の'\' は'\\'に変更されます。
(*5) 改行は空白文字に変更されます。


3. 実行するコマンドを表示する場合は[ウィンドウを表示する]をチェックします。
実行するコマンドのプロセスの終了コードをWebSAM AlertManagerに参照させたい場合は、 [コマンドの戻り値を参照する]をチェックします。
ファイルシステムリダイレクタを行う場合は「ファイルシステムリダイレクタを行う」をチェックします。

  注意:32ビットのオペレーションシステムで「ファイルシステムリダイレクタを行う」が指定できません。

<Windows Server 2003(R2を含む)以前の場合>



<Windows Vista以後の場合>


[コマンドの戻り値を参照する]をチェックした場合、WebSAM AlertManagerがプロセス の終了コードを参照し、以下の処理を行います。

戻り値 0 の場合、 正常終了とみなします。
戻り値 1 の場合、 異常終了とみなします。スケジュール設定に従って再度コマンドを 実行します。
戻り値 2 の場合、 異常終了とみなします。

※チェックしない場合は、コマンドのプロセスの終了コードに関係なく正常終了とみなします。



4. [テスト]をクリックしてテスト通報を行います。
通報が成功しますと以下の画面が表示されますので、[OK]をクリックして 画面を閉じます。





5. [コマンド実行の設定]画面で[OK]をクリックして設定を保存します。