セットアップを始める前に

インストールならびにセットアップの前に必ずお読みください。

ESMPRO/ServerAgentを動作させるためにはTCP/IPとTCP/IP関連コンポーネントのSNMPの設定が必要です。



■TCP/IPの設定

TCP/IPの設定についてはスタートメニューから起動するヘルプを参照してください。



■SNMPサービスの設定

  ■SNMPサービスのインストール

  1 [コントロールパネル]の[プログラムと機能]を開く。

  2 [Windowsの機能の有効化または無効化]をクリックする。

  3 [機能選択]をクリックする。

サーバーマネージャウィンドウが表示されます。

  4 [機能]をクリックする。

  5 [機能の追加]をクリックする。

Windowsの機能ウィンドウが表示されます。

  6 Windowsの機能ウィンドウで、[SNMPの機能]のチェックボックスを塗りつぶし状態にする。

  7 [OK]をクリックする。

有効化が始まります。
 
ヒント
「Windows Server 2008 R2 Server Core」では、以下の手順でSNMPサービスをインストールしてください。

1 SNMPサービスをインストールする。

コマンドプロンプトで以下のコマンドを実行してください。
"Start /w ocsetup SNMP-SC"

2 SNMPで使用するポートをオープンする。

コマンドプロンプトで以下のコマンドを実行してください。
"netsh firewall add portopening protocol = UDP port = 161 name = snmp mode = ENABLE scope = ALL"

  ■SNMPサービスの設定変更

 
ヒント
「Windows Server 2008 R2 Server Core」では、SNMPサービスの設定変更は管理用コンピュータからおこなう必要があります。
後述の『Windows Server 2008 R2 Server Coreでの SNMPサービスの設定変更方法』の手順で設定変更の準備をおこなってから、以下の手順3以降の手順を実行してください。」
     
  1 [コントロールパネル]の[管理ツール]をダブルクリックする。

  2 [管理ツール]の[サービス]を起動する。

  3 サービス一覧から[SNMP Service]を選択し、[操作]メニューの[プロパティ]を選択する。

「SNMPのプロパティ」ダイアログボックスが表示されます。

  4 [トラップ]プロパティシートの[コミュニティ名]ボックスに「public」または任意のコミュニティ名を入力し、[追加]をクリックする。

重要
ESMPRO/ServerManager側の設定で受信するトラップのコミュニティをデフォルトの「*」から変更した場合は、ESMPRO/ServerManager側で新しく設定したコミュニティ名と同じものを入力します。

ESMPRO/ServerAgentからのトラップがESMPRO/ServerManagerに正しく受信されるためには、双方のコミュニティ名が一致する必要があります。

  5 [トラップ送信先]の[追加]をクリックし、[IPホストまたはIPXアドレス]ボックスに送信先のESMPRO/ServerManagerマシンのIPアドレスを入力後、[追加]をクリックする。

重要 トラップ送信先に指定されているIPアドレス(またはホスト名)をマネージャ通報(TCP/IP)の設定でも指定した場合、重複していることを警告するメッセージが表示されます。
この設定では、指定されているIPアドレス(またはホスト名)のESMPRO/ServerManagerに、アラートが重複して通報されます。

  6 [セキュリティ]プロパティシートを表示し、以下の設定をする。

「受け付けるコミュニティ名」に手順4で入力したコミュニティを追加
その権利を「読み取り、作成」(「READ CREATE」)または「読み取り、書き込み」(「READ WRITE」)に設定
「すべてのホストからSNMPパケットを受け付ける」を選択

重要
手順4で「public」以外のコミュニティ名を入力した場合は、「受けつけるコミュニティ名」にもその値を追加してください。

「受け付けるコミュニティ名」の権利を「読み取り、作成」(「READ CREATE」)または「読み取り、書き込み」(「READ WRITE」)以外の権利に設定すると、ESMPRO/ServerManagerからの設定や監視ができなくなります。

特定のホストからのSNMPパケットのみ受信するように設定する場合

「これらのホストからSNMPパケットを受け付ける」を選び、パケットを受信するホストのIPアドレスとESMPRO/ServerAgentをインストールするサーバのIPアドレスとループバックアドレス(127.0.0.1)を指定する。

重要 RAIDコントローラを接続可能な機種の場合、ループバックアドレス(127.0.0.1)を指定しないと、RAIDコントローラの監視ができなくなります。

特定コミュニティからのSNMPパケットのみ受信するように設定する場合

SNMPパケットを受けつけるコミュニティ名をデフォルトの「public」から変更する。

重要
コミュニティ名を変更した場合は、[コントロールパネル]からESMPRO/ServerAgentのコミュニティ変更登録を行う必要があります。コミュニティの変更登録には[全般]タブの[SNMPコミュニティ]リストボックスを使います。

ESMPRO/ServerManagerからのSNMPパケットをESMPRO/ServerAgent側で正しく受信できるようにするためにはESMPRO/ServerManager側の設定の送信コミュニティ名とESMPRO/ServerAgent側のSNMPサービスが受信するコミュニティ名を同じにしてください。

  7 ネットワークの設定を終了する。

重要
ESMPRO/ServerAgentの動作にはSNMPサービスが必須です。ESMPRO/ServerAgentをインストールした後にSNMPサービスを削除してしまった場合は、SNMPサービスをインストール後、ESMPRO/ServerAgentを再インストールしてください。

他社製ソフトウェアの中には、SNMPサービスの設定を変更してしまうものがあります。このようなソフトウェアがインストールされている状態で、ESMPRO/ServerAgentをインストールすると、ESMPRO/ServerAgentのサービスが正常に動作できない場合があります。

このような場合は、SNMPサービスを削除して、SNMPサービスを再インストールしてください。その後、ESMPRO/ServerAgentと他社製ソフトウェアを再インストールしてください。

運用中にSNMPサービスの設定変更を行った場合、RAIDコントローラの監視ができなくなる場合があります。このような場合は、「ESM AMI Service」、「ESMDiskArray」を再起動してください。

重要 ファイアウォールの設定

ファイアウォールの設定が有効となっている場合、SNMPが使用するポート(161/UDP)がブロックされます。
このとき、ESMPRO/ServerManagerとESMPRO/ServerAgentは通信できなくなり、サーバの監視ができません。
以下の手順でポートの開放設定を行ってください。

Windows XP/Server 2003(サービスパック適用済み)の場合

 
1
[コントロールパネル]から[Windows ファイアウォール]をダブルクリックする。

[Windows ファイアウォール]のダイアログボックスが表示されます。

2
[例外]タブの、[ポートの追加]をクリックする。

名前 :snmp
ポート番号 :161
UDP :選択

[OK]をクリックしてください。

3
[Windows ファイアウォール]のダイアログボックスを閉じる。


Windows Server 2003(サービスパック未適用)の場合

 
1
[コントロールパネル]から[ネットワーク接続]をダブルクリックする。

2
使用する接続を右クリックし、[プロパティ]をクリックする。

3
[詳細設定]タブの[設定]ボタンをクリックする。

4
[サービス]タブの[追加]ボタンをクリックする。

サービスの説明
snmp
ネットワークでこのサービスをホストとしているコンピュータの名前またはIPアドレス
コンピュータの名前またはIPアドレスを入力
このサービスの外部ポート番号
161
UDP
選択

[OK]をクリックしてください。

5
[ネットワーク接続]ウィンドウを閉じる。

  ■Windows Server 2008 R2 Server Coreでの SNMPサービスの設定変更方法

  Server Coreインストールを実行しているサーバのSNMPサービスの設定変更は、管理用コンピュータからネットワーク経由でおこなう必要があります。

  1 サーバ側で接続準備をおこなう。

サーバのコマンドプロンプトで以下のコマンドを実行してください。
"netsh firewall set service FILEANDPRINT enable SUBNET"
"netsh firewall set service REMOTEADMIN enable SUBNET"


  2 管理用コンピュータから、サーバへのセッションを確立する。

本項目以降は管理用コンピュータで操作します。
管理用コンピュータのコマンドプロンプトで以下のコマンドを実行してください。
"Net use * \\〈ServerName〉\c$ /u:〈UserName〉"


ヒント

ServerName は、Server Core インストールを実行しているサーバの名前です。
UserName は、管理者アカウントの名前です。


  3 管理ツールの『コンピュータの管理』を起動する。

  4 左ペインのツリーの一番上の階層を右クリックし、[別のコンピュータへ接続] をクリックする。

  5 [別のコンピュータ]ボックスに、Server Coreインストールを実行しているサーバのコンピュータ名を入力し、[OK] をクリックする。

Server Coreインストールを実行しているサーバの『コンピュータの管理』に接続されます。
SNMPサービスの設定変更をおこなってください。



■システムのアップデート

ESMPRO/ServerAgentをインストールする場合は、事前にnecras.sys, NECHWID.exeがインストールされている必要があります。necras.sys, NECHWID.exeをインストールするには、『NEC差分モジュール』を使用してシステムのアップデートを行ってください。
necras.sysがインストールされていない場合は、以下のメッセージを表示してESMPRO/ServerAgentのセットアップを中止します。

「necras.sysがありません。
システムのアップデートを実行してから
再度インストールを行って下さい。」


NECHWID.exeがインストールされていない場合は、以下のメッセージを表示してESMPRO/ServerAgentのセットアップを中止します。

「機種判別できませんでした。
インストールを中止します。」
 

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