TapeAlert は装置側で提供されている、テープ装置の情報をソフトウェアに通知する機能です。
このTapeAlert機能を認識できるソフトウェアを使用していると、
装置側で何か問題が発生した場合、ソフトウェア側でメッセージを表示することができます。
NetWorkerではCDIという機能でその通知を受け取り、表示することができます。
NetWorkerはデフォルトの設定ではCDI機能が有効になっているため、TapeAlert機能を備えている装置を使用していると装置側で問題を検出したときに今回のようなメッセージを表示します。
TapeAlertの後に表示されるメッセージは装置側から出力されているものなので、どのような対処を行うべきかは装置側にご確認ください。
TapeAlert機能を使用しない場合は、デフォルトの設定ではNetWorker Management Console(バージョン7.5.1~)やnwadmin(~バージョン7.2.1)で[デバイス]設定にあるCDIの項目を[SCSI commands]から[Not used]に変更してください。
なお、NetWorkerにはクリーニング要求のTapeAlertが発生した場合に自動的にテープ装置のクリーニングを実施する機能がありますが、CDIの項目を[Not used]に変更するとTapeAlertによる自動クリーニングも実施されなくなります。
また、以下のようなメッセージが出力された場合は使用している装置がTapeAlert機能を実装しておりませんので、この場合も[デバイス]設定にあるCDIの項目を[Not used]に変更してください。
nsrd: media critical: TapeAlert flag "TapeAlert Unsupported" has been posted for /dev/rmt/c18t0d3BESTnb |
NetWorkerは、テープ装置に対する処理でエラーが発生したときにTapeAlertを確認します。
そのため、テープ装置でTapeAlertが登録されてからNetWorkerがTapeAlertのメッセージを出力するまでにはタイムラグがあります。
重要:HP-UX 11iv3上のNetWorkerはHP-UX側の問題によりTapeAlert(CDI)機能を使用できないため、
以前は必ず設定をNot usedにする必要があるとしていました。
しかし、HP-UX側のパッチ PHKL_41474(及びその後継パッチ)により問題が修正されたため、
パッチ適用すれば現在は使用可能になっています。