本メッセージは、NMCデータベースのバックアップが定期的に行われていないことに対する警告メッセージです。
NMCデータベースのバックアップとは、NMCの管理情報のみをバックアップするものであり、
NetWorkerの設定情報やバックアップ情報(bootstrap、index)のバックアップとは異なります。
このメッセージは、NMC のデータベースをバックアップすることで出力されなくなります。
NMCのデータベースをバックアップするには、以下の手順で設定を行う必要があります。
手順
バージョン 9.1.1 以降の場合
- [コンソール]ウィンドウで、[構成]をクリックします。
- [構成]メニューから、[データベース バックアップ サーバの設定]を選択します。
- [NetWorker サーバ]属性に、コンソール・サーバ・データベースをバックアップするNetWorker サーバの名前を入力します。
- [Create client resource and add to 'Server Protection' policy]属性にチェックを入れたままにします。
- [クライアント名]属性に、コンソール・サーバの名前を入力します。
- [OK]をクリックします。
上記を行うと、NetWorker サーバに以下の設定が追加されます。
- NMCのデータベースをバックアップするためのクライアント設定
- 上記クライアントをバックアップするためのグループ
- 上記グループをバックアップするためのワークフロー、アクション
(「Server Protection」ポリシー内に追加)
上記作成されたワークフロー「NMC server backup」を開始すると、NMCのデータベースのバックアップが行われます。
デフォルトでは毎日 14:00 に自動で起動し、Default プールに保存されるよう設定されている為、
必要であれば実行タイミングやバックアップ先の編集を行ってください。
バージョン 8.2.x 以前の場合
- [コンソール]ウィンドウで、[セットアップ]をクリックします。
- [セットアップ]メニューから、[データベース バックアップ サーバの設定]を選択します。
- [NetWorker サーバ]属性に、コンソール・サーバ・データベースをバックアップするNetWorker サーバの名前を入力します。
- [このサーバ上でクライアント リソースを作成します]属性を選択します。
- [クライアント名]属性に、コンソール・サーバの名前を入力します。
- [OK]をクリックします。
上記の設定を行うと、NetWorkerサーバにNMCのデータベースをバックアップするためのクライアント設定が追加されます。
追加されたクライアントのプロパティを開き、ブラウズポリシ、リテンションポリシ、バックアップを行うグループをそれぞれ設定してください。
(バックアップ先を分ける場合はメディアプールなどの上記以外の設定も必要です。)
上記クライアントが設定されたグループを開始すると、NMCのデータベースのバックアップが行われます。
詳細は管理ガイドの「NetWorker Console の管理データのバックアップ」をご参照ください。
NMCデータベースの概要
NMCデータベースにはレポート情報の他、NMCにログインするための認証情報などが含まれます。
これらの情報が破損した場合には、レポート情報が見れなくなったり、
構成時に登録したアカウントでNMCにログインすることが出来なくなります。
(NetWorker 9.1.1 以降では、ログインする為の認証情報は Authentication Server(NetWorker サーバ)で管理されますが、
NMC データベースの情報が破損すると、NMC サーバが正常に起動できない状態になることがあります。)
ただし、バックアップの設定情報やバックアップデータの情報はNetWorker サーバ側で管理されているため、
NMCデータベースが破損してもバックアップやリカバリのオペレーションには一切影響はありません。
NMCデータベースの詳細については管理ガイドをご確認ください。