NetWorkerデータベースの復旧 (Windows)
質問内容
NetWorkerのデータベース、設定情報が壊れてしまいました。復旧の手順を教えてください。
回答内容
NetWorkerデータベースをbootstrapから復旧する
bootstrapがバックアップされたボリュームを用意してください。
- NetWorker のサービスを停止する
NetWorker Remote Exec Service を停止させてください。
- データベースを退避する
NetWorkerインストールフォルダ(デフォルトはC:\Program Files\Legato\nsr)の res、mm、index 以下のファイルを退避します。
ディスクの空き容量が少ない場合は、他のファイルシステム上に退避するようにしてください。
- NetWorker のサービスを起動する
NetWorker Backup and Recover Server を起動してください。
NetWorker Management Console(以下NMC)サーバがNetWorkerサーバと同一のマシンにインストールされている場合は、EMC GST Service も起動してください。
- bootstrapをバックアップしたボリュームをロードするデバイスを設定する
NMC または nsradmin を使い、デバイスの設定をしてください。
ジュークボックスを使用している場合は、NMC または jbconfig でジュークボックスの設定を行い、以下のコマンドを実行してください。
- ドライブにロードされている全ボリュームをスロットに戻します。
nsrjb -vHE
- インベントリを行い、ボリュームのボリューム名を確認します。
bootstrap がバックアップされたボリュームがあるスロット番号がわかる場合は、
「-S スロット番号」をつけて実行すると指定したスロットだけインベントリを実施するので、
作業を短時間で行うことができます。
nsrjb -I
- bootstrap がバックアップされたボリュームをドライブにロードする
※ファイルタイプデバイスもしくは高度なファイルタイプデバイスを使用している場合はロード処理は不要です。
ジュークボックスを使用している場合は、nsrjb コマンドを使ってロードしてください。
nsrjb -ln -S スロット番号 -f デバイス名
- 最新のbootstrapのセーブセットIDを確認する
グループバックアップの完了時に報告される bootstrap 情報から最新のbootstrapのセーブセットIDを確認してください。
デフォルトの設定では、bootstrap 情報はグループバックアップの実行毎にバージョン7.2.1まではプリンタで印刷(プリンタが設定されていない場合はmessagesに出力)、7.5.1以降はroot宛にメール通知されるようになっています。bootstrap のセーブセットIDが分からない場合は、以下のコマンドを実行しボリュームを検索してください。
scanner -B デバイス名
- データベースのリカバリをする
ジュークボックスを使用している場合は、以下のmmrecov の終了後、ボリュームを unload してください。
mmrecov
- NetWorkerのサービスを停止する
NetWorker Remote Exec Service を停止させてください。
- リソースファイルを置き換える
NetWorkerインストールフォルダ配下で res を別の場所に退避し、res.R を res にリネームしてください。
- NetWorker のサービスを起動する
NetWorker Backup and Recover Server を起動してください。
NMCサーバがNetWorkerサーバと同一のマシンにインストールされている場合は、EMC GST Service も起動してください。
- リソースを確認する
NetWorkerのリソースが正しく復旧したか確認してください。
また、ジュークボックスを使用している場合は、インベントリを実行してください。
nsrjb -vHE
nsrjb -I
- クライアントインデックスのリカバリをする
以下を実行し、サーバ及び各クライアントのインデックスをボリュームからリカバリしてください。
nsrck -L 7
- スキャンが必要なボリュームの対処
- mminfoでflags列にS (scan needed)フラグが設定されているボリュームがあるか確認してください。(NetWorker 8.2 SP1から、mmrecovを実行するとファイルデバイス上のボリュームにSフラグが設定されます)
mminfo -mvV
- S (scan needed)フラグが設定されているボリュームをスキャンしてください。
scanner -i デバイス名
- ※
S (scan needed)フラグが設定されていないボリュームでも、bootstrapのバックアップ以降に書き込まれたボリュームに関してはスキャンが必要になります。
- ※
ジュークボックスの場合は、scanner前にドライブへロード、scanner後にドライブからアンロードしてください。
- S (scan needed)フラグが設定されているボリュームはフラグを解除してください。
nsrmm -o notscan ボリューム名
- 退避したファイルを削除する
復旧作業に問題がなければ、退避していたデータベースファイルを削除してください。
データベース類を初期化してから復旧する
bootstrap セーブセットがない場合はデータベース類を初期化する必要があります。
以下の手順によりデータベースを初期化してください。
設定情報以外のデータベースは、以下の手順の6か7を実行することで
障害発生前の状態に戻す事も可能ですが、ボリューム全体を読み込むため時間がかかります。
速やかに復旧するには、bootstrap セーブのバックアップを推奨します。
- NetWorkerのサービスを停止する
NetWorker Remote Exec Service を停止させてください。
- データベースを退避する
NetWorkerインストールフォルダの res、mm、index 以下のファイルを退避します。
- NetWorker のサービスを起動する
NetWorker Backup and Recover Server を起動してください。
NMCサーバがNetWorkerサーバと同一のマシンにインストールされている場合は、EMC GST Service も起動してください。
- 再設定
NMCもしくはnsradminを使用し、必要な設定を全て再設定してください。
- 復旧対象のボリュームをドライブにロードする
※ファイルタイプデバイスもしくは高度なファイルタイプデバイスを使用している場合はロード処理は不要です。
ジュークボックスを使用している場合は、nsrjb コマンドを使ってロードしてください。
nsrjb -ln -S スロット番号 -f デバイス名
- メディアデータベースとインデックスデータベースを復旧する
※メディアデータベースのみ復旧する(ファイル単位のリストアは実施しない)場合は、この手順は実施せず手順7を実施してください。
バックアップボリュームに対し以下のコマンドを実行すると、
そのボリュームのメディアデータベースと、
そのボリュームに格納されたセーブセットの分のインデックスデータベースを復旧できます。
ただし、ボリューム全体を読み込むため時間がかかります。
データベースを完全に復旧させるには、全てのボリュームに対し以下のコマンドを実行する必要があります。
scanner -i デバイス名
- メディアデータベースを復旧する
※手順6でメディアデータベースとインデックスデータベースの両方を復旧した場合、この手順を実施する必要はありません。
バックアップボリュームに対し以下のコマンドを実行すると、
そのボリュームのメディアデータベースを復旧できます。
メディアデータベースを完全に復旧させるには、全てのボリュームに対し scanner コマンドを実行する必要があります。
scanner -m デバイス名
製品名カテゴリ
対象製品
品名:
|
WebSAM NetWorker
|
リビジョン:
|
7.5.1 ~8.2.xまで
|
対象OS:
|
Windows
|
-
コンテンツID:
3150103824
-
公開日:
2012年12月05日
-
最終更新日:2020年12月18日
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