NetWorkerでは差分や増分バックアップの対象となるかどうかは、以下の観点で判断されます。
差分/増分バックアップの対象となるファイル(HP-UX/Linux/Solaris)
- ファイルの状態変更時刻 ctime (ls -lc で表示されるタイムスタンプ)が、 前回バックアップ実行日時よりも新しいファイル。
ディレクティブ「mtimeasm」を使用することにより、ctime ではなくファイルの更新時刻 mtime が異なっている場合にバックアップすることも可能です。
差分/増分バックアップの対象となるファイル(Windows)
Windows版の場合、デフォルトの設定ではファイル更新日時とアーカイブビットの両方を確認しています。
そこで以下のどちらかの条件に当てはまる場合に差分/増分バックアップの対象となります。
デフォルトの設定の場合アーカイブ・ビットの判定条件が含まれているため、
差分/増分バックアップの対象となりバックアップされるとアーカイブ・ビットがオフ(OFF)になります。
- ファイルの更新日時 (ファイルのプロパティで表示される更新日時)が、前回バックアップ時刻よりも新しいファイル。
- アーカイブ・ビットが設定されている場合
また以下の設定を行うと、アーカイブ・ビットの設定の有無で差分/増分バックアップの判定を行わず、
ファイルの更新日時のみで判定するようにできます。
この場合バックアップされてもアーカイブ・ビットはオフ(OFF)になりません。
- 環境変数[NSR_AVOID_ARCHIVE]に[Yes]を設定する。
環境変数の設定は、コントロール・パネルの「システム」を使用します。
また、環境変数を有効にするには、NetWorker Remote Exec サービスを再起動します。
注) NetWorker7.6.2までのマニュアルには、環境変数を有効にするにはNetWorker バックアップ/リカバリ サーバ サービスを再起動する必要があるという記述になっていますが、NetWorker Remote Exec サービスの誤りです。