ESMPRO/ServerManagerに該当装置のアラート定義ファイルが登録されていないことが考えられます。アラート定義ファイルはMIB定義ファイルに相当するもので、ESMPRO/ServerManagerはアラート定義ファイルの登録がないSNMP Trapは受信しません。
例えば、Enterprise 1.3.6.1.4.1.119.5.6.7、SpecificCode 15のSNMP Trapを受信するためのアラート定義ファイルは以下の通りです。
<アラート定義ファイルの内容>
Enterprise: 1.3.6.1.4.1.119.5.6.7 ... *1
GenericCode: 6 ... *2
SpecificCode: 15 ... *3
Severity: a ... *4
Summary: bbbbb ... *5
Detail: ccccc ... *6
Action: ddddd ... *7
ESMKind: eeeee ... *8
Logging: 1 ... *9
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ESMPRO/ServerManagerが受信するSNMP Trapの情報
*1 : Enterprise OID
*2 : 通常、ベンダ定義のトラップを示す「6」固定
*3 : SppcificCode
ESMPRO/ServerManagerのアラートビューアの表示に関する設定
*4 : 「重要度」に表示する内容(2:情報 / 3:警告 / 4:異常)
*5 : 「概要」に表示する内容
*6 : 「詳細」に表示する内容
*7 : 「対処」に表示する内容
*8 : 「製品名」に表示する内容
*9 : 通常、アラートビューアへの登録を設定する「1」固定
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※ アラート定義ファイルの中で使用可能な文字コードは "SHIFT-JIS"のみです。
該当のアラート定義ファイルを「<ESMPRO/ServerManagerインストール先フォルダ> \NVWORK\PUBLIC\TRAP」フォルダにファイル名「xxx.def(xxxは任意)」として格納し、ESMPRO/ServerManagerを起動すると、ESMPRO/ServerManagerにアラート定義ファイルが読み込まれて該当のSNMP Trapが受信できるようになります。
後の「■関連情報」の「【ESMPRO/BASE】サポート対象外の機器が発行する SNMP Trap をアラートビューアに表示するにはどうすればいいですか?」では、ベンダMIB定義ファイルをESMPRO/ServerManagerのアラート定義ファイルに変換するツール「アラート定義ファイル作成支援ツール(MIB2DEF.exe)」とアラート定義ファイルの詳細を案内していますので、参照ください。