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よくあるご質問(サポートFAQ)

NetWorkerデータベースの復旧 (9.1.1以降)

質問内容

NetWorker のデータベース、設定情報が壊れてしまいました。復旧の手順を教えてください。

回答内容

以下どちらかの方法で復旧が可能です。


※いずれの手順も、Windows の場合は Administrator 権限、Linux の場合は root ユーザで実行して下さい。


NetWorker データベースを bootstrap から復旧する


bootstrap がバックアップされたボリュームを用意してください。


  1. NetWorker の再インストール

    設定の初期化を行います。
    既に NetWorker がインストールされている場合、NetWorker アンインストール後、 NetWorker インストールフォルダを移動 or リネームしてから、同じバージョンの NetWorker をインストールしてください。

    ※NetWorker をアンインストール&再インストールしても、 NMC サーバのフォルダ( デフォルトでは、Windows の場合「 C:\Program Files\EMC NetWorker\Management\nmcdb 」、Linuxの場合「 /nsr/nmc/nmcdb 」)を削除しなければ、 NMC サーバのデータベースは失われません。


  2. bootstrap をバックアップしたボリュームをロードするデバイスを設定する
      
    NMC または nsradmin を使い、デバイスの設定をしてください。
    ジュークボックスを使用している場合は、NMC または jbconfig でジュークボックスの設定を行い、以下のコマンドを実行してください。

    • ドライブにロードされている全ボリュームをスロットに戻します。
      nsrjb -vHE
    • インベントリを行い、ボリュームのボリューム名を確認します。
      bootstrap がバックアップされたボリュームがあるスロット番号がわかる場合は、 「-S スロット番号」をつけて実行すると指定したスロットだけインベントリを実施するので、 作業を短時間で行うことができます。
      nsrjb -I

  3. bootstrap がバックアップされたボリュームをドライブにロードする

    ※ファイルタイプデバイスもしくは高度なファイルタイプデバイスを使用している場合はロード処理は不要です。
    ジュークボックスを使用している場合は、nsrjb コマンドを使ってロードしてください。

    nsrjb -ln -S スロット番号 -f デバイス名

  4. 最新の bootstrap のセーブセット ID を確認する
      
    最新の bootstrap のセーブセット ID が分からない場合は、以下のコマンドを実行しボリュームを検索してください。
    scanner -B デバイス名

  5. データベースのリカバリをする
      
    以下コマンドを実行してください。
    nsrdr

      ※nsrdr には各種オプションが指定可能です。

      オプションについては
      - Administration Guide
      - Server Disaster Recovery and Availability Best Practices Guide
      - Command Reference Guide
      を参照してください。


    • 以下選択肢が表示されます。
      Do you want to continue? Y(yes)/N(no)? [Y]
      デフォルトでは yes が選択されています。
      継続して良い場合はそのまま(yesを選択した状態で)[Enter] を押下してください。
      その後、リカバリに使用するデバイスと、bootstrap のセーブセット ID を指定します。


    • 以下選択肢が表示されます。
      Do you want to replace existing NetWorker resource configuration database folder, res, with the folder being recovered?
      'Y' or 'yes' specifies to save the existing resource configuration database folder, res, as res.<timestamp>.
      'N' or 'no' specifies to preserve existing resource configuration database. Y(yes)/N(no)? [Y]
      デフォルトでは yes が選択されています。

      手順1~2で設定の初期化と再設定を行ったリソースファイルをリネームして退避し、 リソースファイルをリカバリして使用する場合はそのまま(yesを選択した状態で)[Enter]を、 手順1~2で設定の初期化と再設定を行ったリソースファイルを使用し続ける場合は no を選択して[Enter]を押下します。
                
      ボリュームのスキャンが開始された後、自動的にサービスがシャットダウンされます。


    • サービスがシャットダウンされると以下選択肢が表示されます。
      Do you want to replace the existing NetWorker Authentication Service database file, authcdb.h2.db, with the recovered database file?
      'Y' or 'yes' instructs to save the existing Authentication Service database file as authcdb.h2.db.<timestamp>.
      'N' or 'no' instructs to retain existing database file. Y(yes)/N(no)? [Y]  
      デフォルトでは yes が選択されています。

      手順1 で再インストール時に設定した認証サービスのデータベースをリネームして退避する場合はそのまま(yesを選択した状態で)[Enter]を、 手順1 で再インストール時に設定した認証サービスの設定をそのまま使用し続ける場合は no を選択し[Enter]を押下します。


    • 上記で yes を選択した場合のみ、以下選択肢が表示されます。

      • Windows の場合   
        Make sure the '(インストールパス)\nsr\authc-server\tomcat\data\' folder does not contain a recovered NetWorker Authentication Service database file that is more recent than the database file contained in the bootstrap that you specified for recovery. Continue? [Y]
      • Linux の場合   
        Make sure the '(インストールパス)/authc/data/' folder does not contain a recovered NetWorker Authentication Service database file that is more recent than the database file contained in the bootstrap that you specified for recovery. Continue? [Y]
      デフォルトでは yes が選択されています。
      そのまま(yesを選択した状態で)[Enter]を押下すると、サービスが起動します。


    • サービスが起動すると、続いてクライアントファイルインデックスのリカバリをするかどうか求められます。 ( nsrdr 実行時、 -I オプションにて、あらかじめクライアントファイルインデックスリカバリの対象になるクライアント名を指定していた場合は、この質問はスキップされます)

      以下選択肢が表示されます。
      Do you want to recover the client file indexes? Clients that have indexes for server (サーバ名)will be recovered.Y(yes)/N(no)? [Y]
      デフォルトでは yes が選択されています。
      リカバリを開始する場合はそのまま(yesを選択した状態で)[Enter]を押下します。


    • クライアントに関するオプションを指定していない場合(構成済みの全クライアントのクライアントファイルインデックスをリストアするオプションが選択されている場合)、リカバリを続行するかどうかの指定を求められます。
      以下選択肢が表示されます。
      You have selected the option to recover the client file indexes for all configured clients. This process is lengthy and will overwrite current client file index entries for all the clients. Do you want to continue? Y(yes)/N(no)? [N]
      デフォルトでは no が選択されています。

      全クライアントのクライアントファイルインデックスをリカバリするなら yes を選択し[Enter]を押下します。
      「The client file index recovery completed.」が表示されれば完了です。

      ※(何も入力せず[Enter]を押下、または no を選択すると、クライアントファイルインデックスのリカバリを実行せず終了します。それ以降にクライアントファイルインデックスをリカバリする場合は、以下のコマンドを実行してください。)

      • 全クライアントのクライアントファイルインデックスをリカバリする場合
        nsrdr -c -I
      • 特定の複数のクライアントのクライアントファイルインデックスをリカバリする場合
        nsrdr -c -I クライアント名1 クライアント名2...



  6. スキャンが必要なボリュームの対処

    1. mminfo で flags 列に S (scan needed)フラグが設定されているボリュームがあるか確認してください。
      mminfo -mvV

    2. S (scan needed)フラグが設定されているボリュームをスキャンしてください。
      scanner -i デバイス名

      ※S (scan needed)フラグが設定されていないボリュームでも、bootstrap のバックアップ以降に書き込まれたボリュームに関してはスキャンが必要になります。

      ※bootstrap バックアップ以降にラベルの貼り替えをしていた場合、scanner コマンドが正しく実行できない場合があります。その際は、NMC などから古いボリューム情報を削除し、再度 scanner コマンドを実行して下さい。その後、インベントリを行ってください。

      ※ジュークボックスの場合は、scanner 前にドライブへロード、scanner 後にドライブからアンロードしてください。


    3. テープライブラリ・デバイスにて scanner コマンドを実行した場合、ボリュームが読み取り専用になります。以下のコマンドを実行し、読み取り専用モードを解除してください。(ファイルタイプ・デバイスでは、この手順は不要です)
      nsrmm -o notreadonly ボリューム名

      ※上記コマンドを実行する際はボリュームをアンマウントしてから行ってください。マウントしたまま実行すると解除されません。

      ※ボリュームが読み取り専用になっているかどうかは以下方法で確認可能です。

      NMC 「デバイス」⇒ 確認するデバイスを選択し、 ボリューム名の横に(R)がついていると読み取り専用です。
      コマンドライン 以下コマンドを実行し、ボリューム名の横に(R)がついていると読み取り専用です。
      nsrjb

    4. bootstrap バックアップ以降に書き込んでいないことが確実なボリュームは、以下のコマンドで scan needed フラグを解除可能です。
      nsrmm -o notscan ボリューム名

  7. 退避したファイルを削除する

    復旧後、設定情報やボリューム情報を確認し問題が無ければ、退避していたデータベースファイルを削除してください。


データベース類を初期化してから復旧する


bootstrap セーブセットがない場合はデータベース類を初期化する必要があります。
以下の手順によりデータベースを初期化してください。
設定情報以外のデータベースは、以下の手順4のいずれかのコマンドを実行することで障害発生前の状態に戻す事も可能ですが、ボリューム全体を読み込むため時間がかかります。
速やかに復旧するには、bootstrap セーブのバックアップを推奨します。


  1. NetWorker の再インストール

    設定の初期化を行います。
    既に NetWorker がインストールされている場合、NetWorker アンインストール後、 NetWorker インストールフォルダを移動 or リネームしてから、同じバージョンの NetWorker をインストールしてください。

    ※NetWorker をアンインストール&再インストールしても、 NMC サーバのフォルダ( デフォルトでは、Windows の場合「 C:\Program Files\EMC NetWorker\Management\nmcdb 」、Linuxの場合「 /nsr/nmc/nmcdb 」)を削除しなければ、 NMC サーバのデータベースは失われません。


  2. 再設定

    NMC もしくは nsradmin を使用し、必要な設定を全て再設定してください。

  3. 復旧対象のボリュームをドライブにロードする

    ※ファイルタイプデバイスもしくは高度なファイルタイプデバイスを使用している場合はロード処理は不要です。
    ジュークボックスを使用している場合は、nsrjb コマンドを使ってロードしてください。

    nsrjb -ln -S スロット番号 -f デバイス名

  4. メディアデータベースとインデックスデータベースもしくはメディアデータベースのみを復旧する

    ファイル単位のリストアを実施する可能性がある場合は、ボリュームをメディアデータベースとインデックスデータベースに登録する必要があります。
    ファイル単位のリストアが不要でセーブセット単位のリストアしか必要ない場合はメディアデータベースへの登録のみで構いません。
    データベースを完全に復旧させるには、全てのボリュームに対し以下のコマンドを実行する必要があります。

    • メディアデータベースとインデックスデータベースを復旧する場合
      scanner -i デバイス名

    • メディアデータベースを復旧する場合
      scanner -m デバイス名

製品名カテゴリ

WebSAM NetWorker

対象製品

品名: WebSAM NetWorker
リビジョン: 9.1.1以降
対象OS: Linux
Windows
  • コンテンツID: 3150113157
  • 公開日: 2018年08月30日
  • 最終更新日:2018年08月30日

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