================================================================================ StarOffice X V5.0 V5.1 V5.2 Windows10においてリッチテキスト形式のメールにD&Dした場合にIEがクラッシュする 問題に対する暫定対処手順 NECソリューションイノベータ 第二PFソフトウェア事業部 第3版 2019年05月22日 ================================================================================ 1. はじめに 本手順書は、下記の問題に対する、暫定対処策を説明するものです。 Windows10環境において、メール発信画面をリッチテキスト形式にした状態で ドラッグ&ドロップでファイルを添付しようとするとInternet Explorer (以降、IE) がクラッシュし、メール発信画面が再起動される 2. 発生バージョン StarOffice Xの下記バージョンで発生します。 ・StarOffice X V5.0 + オーバライト(*1) ・StarOffice X V5.0.01 + オーバライト(*1) ・StarOffice X V5.0.02 ・StarOffice X V5.1 ・StarOffice X V5.2 (*1)下記のオーバライトが1つでも適用されている環境 StarOffice X UIフレームワーク V5.0.01.01 StarOffice X UIフレームワーク V5.0.01.02 StarOffice X UIフレームワーク V5.0.01.03 オーバライト(*1)適用の確認方法 Webサーバ或いはオールインワンサーバで下記ファイルが1つでも存在すれば オーバライトが適用された環境です。 \version\SOUI-V5.0.01.01.txt \version\SOUI-V5.0.01.02.txt \version\SOUI-V5.0.01.03.txt 3. 原因と対処策の概要 ドラッグ&ドロップでファイル添付する場合、「ドロップされたファイルを登録して もよろしいですか?」を前面に表示するためにメール発信画面を focus() した場合に IEがクラッシュすることを確認していますが、2019/5時点でMicrosoft社よりこれに 関する情報や修正物件は公開されていません。 暫定対処として確認メッセージを表示しないカスタマイズを施すことで対処します。 なお、本対処によりメール本文の形式やPCのOSバージョンやブラウザバージョンに 関係なく確認メッセージは表示されなくなります。 4. カスタマイズ対象ファイル 1) \SOUI\sox\loader\ScriptLoader.inc 2) \SOUI\sox\sox-uifw-all.js 5. カスタマイズ内容 オールインワン構成のサーバマシン、Webサーバのサーバマシンで下記2ファイルを カスタマイズします。 1) ScriptLoader.inc ver情報にカスタマイズを実施した日時を含めた文字列を設定します。 sox-uifw-all.jsの修正内容を端末で動作させるために必要となります。 ScriptLoader.inc はBOM 無しのUTF-8 で保存してください。 変更例) ↓ ↓ 2) sox-uifw-all.js javascriptファイルを編集します。(難読化されたファイルです。) 非常に長い文字列の1部分を削除しますので編集中に改行コードなど誤って 挿入されないよう注意ください。 sox-uifw-all.js はBOM 無しのUTF-8 で保存してください。 変更方法) sox-uifw-all.jsをエディタで開き、"DROP_FILE_CONFIRM"で検索します。 2箇所検索にHitしますが、2つ目の"DROP_FILE_CONFIRM"を含む文字列を削除します。 1箇所目 (変更しません) 〜if(me._confirmDndUpload&&!_a36.showConfirm(_a3a.DROP_FILE_CONFIRM)){_a42.clearAllFileNames(_a5a);〜 2箇所目 "if(me._confirmDndUpload" から"{return;}"までの文字を削除します。 〜)){return;}if(me._confirmDndUpload&&!_bfb.showConfirm(_bff.DROP_FILE_CONFIRM)){return;}if(me._onDropFiles)〜 ↓ ↓ 〜)){return;}if(me._onDropFiles)〜 注)上記文字列中の"_bfb"や"_bff"はSOXのバージョンや統合OWの 適用で値が変わりますので上記文字列全体で検索しないよう注意ください。 6. カスタマイズ方法 カスタマイズはオールインワン構成のサーバマシン、Webサーバマシンで実施します。 1. カスタマイズ対象のファイルをバックアップします 2. カスタマイズ内容に従ってスクリプトファイルのバージョン、javascriptを変更します。 3. SO-Xにログインし動作をご確認ください。 ※変更反映にはWebOTX As Agent Serviceの再起動等は不要です。 7. 注意事項 本対処は、Microsoft社のIEの問題対処までの一時的な措置となります。 下記注意事項について、予めご了承ください。 1. 設定変更を実施された箇所につきましては、リビジョンアップ毎に 毎回同様のカスタマイズを実施していただくことになります。 (バージョンアップの際に引き継がれません) 2. 将来予告無く変更される可能性がございます。 以上