LoadBalancerの概要


環境構築へ メイン画面説明へ 分散ノード側の事前設定

LoadBalancerの特長

構成図
LoadBalancerの構成図


(1) ネットワーク負荷による分散機能
  分散ルールに応じて、分散ノードへのトラフィック(要求)を分散させます。
  Round Robin(ラウンドロビン)
    分散ノードはすべて対等として扱われ、クライアントからの要求を分散ノードに順番に割り当てます。
  Least Connection(最小コネクション)
      接続された要求数(TCPコネクション数)の最も少ない分散ノードに、次のクライアントからの要求を割り当てます。
  分散ノードの固定化
    クライアントのIPアドレスやポート番号により、分散先の分散ノードを固定化します。
 
(2) 静的重み付けによる分散機能
  Webサーバの諸元(メモリ搭載量、動作AP数など)を考慮した各分散ノードへの重み付けにより分散させます。
 
(3) CPU負荷の分散機能
  分散ノードのCPU負荷に応じて、トラフィック(要求)を最適サーバへ分散させます。
  Weighted Round Robin(CPU負荷に応じたラウンドロビン)
    クライアントからの要求をCPU負荷が最も少ない分散ノードに順番に割り当てます。
  Weighted Least Connection(CPU負荷と最小コネクション)
      接続された要求数(TCPコネクション数)が最小、かつCPU負荷が最小の分散ノードに、次のクライアントからの要求を割り当てます。
 
(4) クライアントへのダイレクトレスポンス
    分散ノードからのレスポンス(応答)はLoadBalancerを経由しません。直接クライアントに返すことによりスループット(処理応答時間)を向上させます。ただし、iモード、URLスイッチ、クライアントタイプによる分散ノードの固定化(Webサーバ固定化)を利用する場合のレスポンスは LoadBalancerを経由します。
 
(5) 分散ノードの自動認識
    ネットワーク上の分散ノードを検出し、既存分散グループのメンバに自動追加します。
 
(6) 分散ノードの動的追加・切り離し
    分散ノードの追加、停止→再起動、切り離しはLoadBalancerを停止させずに行うことができます。
    システムを停止させることなくメンテナンスが行なえるため、クライアントからの要求にいつでも対応できます。
    分散ノードを常に監視しているため、Webサーバ等に障害が起こった場合は、自動的に分散対象から切り離します。また分散ノードが復旧した場合は、自動的に分散ノードとして追加します。コーディネータ側での分散ノードの登録、削除の手続きは不要です。
 
(7) 分散ノードの待機
    特定の分散ノードを待機状態(分散対象とならない)とし、その他の分散ノードがダウンした際に活性化します。
 
(8) LBシリーズの二重化
    LBシリーズを二重化することにより、コーディネータの障害発生時にはバックアップ側のLoadBalancerに自動で負荷分散制御を引き継ぐ(フェイルオーバー)ことができます。
    コーディネータ復旧後はフェイルバックが自動で行われるため、フェイルバックのためのオペレーションは必要ありません。
 
(9) 監視・通報機能
    LoadBalancerのプロセス異常を監視し、設定により自動復旧を行なうことができます。また、LoadBalancerのファイル異常を監視し異常時は、自動復旧を行なうことができます。さらに、これらの異常内容や分散ノードダウン、フェイルオーバー発生等をE-mailで通報することができます。
 
(10) セッション維持機能
  時間指定によるセッション維持
  ソースIPアドレスによるセッション維持
  URLによるサーバ固定化
  クライアントタイプによるサーバ固定化
  iモード端末からのセッション維持
 
(11) モニタおよび統計情報の表示機能
    LoadBalancerの状態や接続数、データ量をWebブラウザで表示・確認できます。
 
(12) 分散先の固定化機能
  分散先を固定化する2つのタイプの機能をサポートしています。
  要求元IPアドレスによる固定化機能(分散ノード固定化
  iモード、URLスイッチ、クライアントタイプによる分散ノードの固定化機能(Webサーバ固定化
 
(13) コンテンツデリバリ機能
  コンテンツデリバリ時における分散ノードの自動停止・再開の制御、コンテンツデリバリプロセス監視等コンテンツデリバリ機能と連携しています。
 
(14) 分散ノードの対応OS
    分散ノードとして、WindowsNT 4.0, Windows 2000, Windows Server 2003, Solaris8(SPARC版), その他Linux等のサーバーが利用が可能です。
 


留意事項

CPU負荷の分散機能、分散ノードの自動認識、コンテンツデリバリ機能を使用する場合は、分散ノードにモジュール組み込みが必要です。
LBシリーズ二重化時の死活監視は、COMポートおよび2ndLANによる冗長接続が可能です。
LBシリーズ二重化時のCOMポートでの死活監視には、オプションの RS-232Cクロスケーブル(K410-84(05))が必要です。
WebブラウザはMicrosoft Internet Explorer 6.0 以降を推奨します。
Windows XP/2003以降の製品にはMicrosoft VMが提供されないため、LoadBalancerモニタを正常に表示させるために、クライアントマシンにSunのJava Runtime Libraryをインストールする必要があります。
コンテンツデリバリ機能の詳細については、コンテンツデリバリ側のオンラインヘルプを参照してください。


環境構築へ メイン画面説明へ 分散ノード側の事前設定

Copyright(C) NEC Corporation 2000-2005