インストール後の設定


ESMPRO/ServerManagerのインストールをした後に必要となる設定について説明します。

■ServerManager

[ログイン]

ESMPRO/ServerManagerのインストールが完了したら、ESMPRO/ServerManagerにログインできることを確認してください。

  1. Webクライアント上のWebブラウザで、以下のアドレスにアクセスしてください。

http://ESMPRO/ServerManagerをインストールしたサーバ名:8080/esmpro/

ESMPRO/ServerManagerサーバ上のWebブラウザからアクセスする場合のアドレスの例を示します。

http://localhost:8080/esmpro/

ヒント
インストール後にデスクトップ上に作成されるESMPRO/ServerManagerのアイコンから起動することもできます。

  2. ESMPRO/ServerManagerのログイン画面が開きます。

インストールの際に登録したアドミニストレータのユーザ名とパスワードを入力して、 「ログイン」ボタンをクリックしてください。



ログインに成功すると、以下の画面が表示されます。



チェック
「アラートビューア、「ツール」、「検索」などのコマンドが並んでいる行を 「ヘッダメニュー」と呼びます。この後、「ヘッダメニュー」のコマンドを使って作業を行います。


[環境設定]

ESMPRO/ServerManagerの動作に関する設定を変更できます。
「ヘッダメニュー」から「環境設定」をクリックし、各画面の設定を確認してください。
詳細はオンラインヘルプを参照してください。

モデムの設定について

管理対象サーバとモデム経由で接続するためのモデムの設定はESMPRO/ServerManagerサーバ のOS上で行ってください。
ESMPRO/ServerManagerサーバ上のWindowsに複数のモデムドライバがインストールされている場合は、 ESMPRO/ServerManagerをインストールした後で、System32ディレクトリにある DianaScopeModemAgent.iniファイルに 「modem=」に続けて 接続されているモデム名(Windowsのデバイスマネージャで表示されるモデム名)を記載してください。 例を示します。

modem=標準 56000 bps モデム


[SSL]

ESMPRO/ServerManagerの設定を変更することでSSLを使用してESMPRO/ServerManagerに ログインすることができます。
以下にESMPRO/ServerManagerでSSLを使うために必要な手順を示します。

1. 鍵の生成

SSLで利用する鍵を作成します。この鍵はJREに含まれているkeytoolというツールを使用して 以下のように生成します。

ESMPRO/ServerManagerをC:\Program Files\ESMPROにインストールした場合の例


Windows(32ビット版)の場合:
"C:\Program Files\ESMPRO\ESMWEB\jre\bin\keytool" -genkey -alias tomcat -keyalg RSA


Windows(64ビット版)の場合:
"C:\Program Files (x86)\ESMPRO\ESMWEB\jre\bin\keytool" -genkey -alias tomcat -keyalg RSA


コマンドを実行すると以下のように対話形式で鍵の発行者に関する情報を入力します。
<<>>の部分および太字の部分が入力する情報です。
必ずキーストアのパスワードと鍵のパスワードを同一に設定してください。

キーストアのパスワードを入力してください:<<パスワード>>
姓名を入力してください。
   [Unknown]: <<姓名>>
組織単位名を入力してください。
   [Unknown]: <<小さな組織名>>
組織名を入力してください。
   [Unknown]: <<大きな組織名>>
都市名または地域名を入力してください。
   [Unknown]: <<都市名>>
州名または地方名を入力してください。
   [Unknown]: <<地方名>>
この単位に該当する 2 文字の国番号を入力してください。
   [Unknown]: JP
CN=<<姓名>>, OU=<<小さな組織名>>, O=<<大きな組織名>>,L=<<都市名>>,
ST=<<地方名>>, C=JP でよろしいですか?
   [no]: yes
<tomcat>の鍵パスワードを入力してください。
(キーストアのパスワードと同じ場合は RETURN を押してください) :


以下に鍵が生成されていることを確認してください。

Windowsの場合:
%USERPROFILE%\.keystore

ヒント
%USERPROFILE% は C:\Document and Settings\<ログオンユーザ> となります。
∼/ はログインユーザのホームディレクトリとなります。


2. ESMPRO/ServerManagerの設定変更

ESMPRO/ServerManagerのインストールディレクトリのESMWEB\wbserver\conf ディレクトリにある server.xml を編集してSSLを有効にします。
このファイルの中にport番号が8443と指定されている以下のような<Connector>の記述を探してコメント記号 “<!--“ と “-->”を削除します。SSLでアクセスするport番号は必要に応じて修正してください。
また、以下の例のように<Connector> の要素にキーストアファイルの場所とキーストアの生成時に指定した パスワードの情報を追加します。

<--Define a SSL HTTP/1.1 Connector on port 8443-->
<!--  ※この行を削除します
<Connector port="8443"   ※必要に応じて修正します
   maxHttpHeaderSize="8192"
   maxThreads="150" minSpareThreads="25" maxSpareThreads="75"
   enableLookups="false" disableUploadTimeout="true"
   acceptCount="100" scheme="https" secure="true"
   clientAuth="false" sslProtocol="TLS"
   keystoreFile=”<キーストアのあるディレクトリ>/.keystore”
   keystorePass=”<パスワード>”  ※この2行を追加します
   />
-->  ※この行を削除します


3. ESMPRO/ServerManagerサーバの再起動

ESMPRO/ServerManagerが動作しているマシンを再起動してください。

4. ログイン

以上の手順によってESMPRO/ServerManagerに https でアクセス可能になります。
Webクライアント上のWebブラウザで、以下のアドレスにアクセスしてください。
https://ESMPRO/ServerManagerをインストールしたサーバ名:server.xmlで指定したSSLのポート番号/esmpro/

ESMPRO/ServerManagerサーバ上のWebブラウザからアクセスする場合のアドレスの例を示します。
https://localhost:8443/esmpro/

[起動ポート番号の変更]

ESMPRO/ServerManagerのインストール後に、使用するポート番号を変更することができます。

  1. 以下に示す2つのサービスを停止してください。

- ESMPRO/SM Common Component
- ESMPRO/SM Web Container





  2. ESMPRO/SM Web Containerサービスの設定ファイル「server.xml」を編集してポート番号を編集します。

「server.xml」は「ESMPRO/ServerManagerをインストールしたディレクトリ」\ESMWEB\wbserver\confにあります。 このファイルの中にport番号が8080と指定されている以下のような<Connector>の記述を探してポート番号を変更してください。



  3. ショートカットファイル「esmpro」を編集します。

「esmpro」は「ESMPRO/ServerManagerをインストールしたディレクトリ」\ESMWEBにあります。このファイルの中に port番号が8080と指定されている記述を探してポート番号を変更してください。



  4. 以下に示す2つのサービスを開始してください。

- ESMPRO/SM Common Component
- ESMPRO/SM Web Container



[Tomcatとの共存について]

ESMPRO/ServerManagerとTomcatを同じコンピュータにインストールして使用する場合、後からインストールした アプリケーションが正常に動作しない場合があります。
そのような場合は下記に示す方法で回避することができます。

  1. 以下に示す2つのサービスが開始されている場合は停止してください。

- ESMPRO/SM Common Component
- ESMPRO/SM Web Container


  2. Tomcatのサービスが開始されている場合は停止してください。

  3. ESMPRO/SM Web Containerサービスの設定ファイル「server.xml」を編集してサーバポート番号を編集します。

「server.xml」は「ESMPRO/ServerManagerをインストールしたディレクトリ」\ESMWEB\wbserver\confにあります。 このファイルの中にServer port番号が8005と指定されている以下のような記述を探してサーバポート番号を8005以外の未使用の値に変更してください。


  4. 以下に示す2つのサービスを開始してください。

- ESMPRO/SM Common Component
- ESMPRO/SM Web Container

  5. Tomcatのサービスを開始してください。

 
チェック
ESMPRO/ServerManagerとTomcatの起動ポート番号は重複しないように設定してください。
ESMPRO/ServerManagerの起動ポート番号を変更する場合は、前項の[起動ポート番号の変更] を参照してください。
TomcatでSSL通信する場合や、TomcatとApacheを連携させる場合は、その他のポート番号の変更が必要となる場合があります。 詳細はTomcatのDocumentを参照してください。


[旧バージョンのESMPRO/ServerManagerから
アップデートインストールした場合]

Ver. 5.0未満のESMPRO/ServerManagerからアップデートインストールを行った場合、元々オペレーションウィンドウに登録されていた管理対象サーバは、そのままではESMPRO/ServerManager上に登録されません。登録を行うためには、本バージョンのESMPRO/ServerManagerで自動登録を行ってください。

チェック
Ver. 5.0未満のESMPRO/ServerManagerとDianaScope Managerがインストールされている環境に対してアップデートインストールを行った場合、自動登録を行う前はDianaScope Managerの管理対象サーバのみが登録されています。
Ver. 4.1未満のESMPRO/ServerAgentなどの管理対象外サーバ、および、マップは登録されません。
Ver. 5.0未満のESMPRO/ServerManagerで設定していた管理対象サーバの設定情報は引き継がれます。


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