■BMCコンフィグレーションについて

[BMCコンフィグレーションを行うツールについて]

BMCコンフィグレーション情報を設定するツールのうち、ESMPROのセットアップでは使用できないものがあります。

MWA Agentは使用できません。

管理対象サーバをEXPRESSBUILDER DVD-ROMから起動して実行する 「システムマネージメントの設定」は、 同じEXPRESSBUILDERにMWAが格納されている場合は使用できません。

EXPRESSBUILDER のコンソールレス機能は、同じEXPRESSBUILDERにMWAが格納されている場合は使用できません。



[管理用PCを変更する場合]

通報先である管理用PCが置換された場合は、管理対象サーバ上のBMCが通報先を認識できない 場合があります。管理用PCのIPアドレスが変わらない場合も、管理対象サーバ上のBMCコンフィグレーションを再設定してください。



[IPアドレスを自動的に取得する(DHCP)機能について]

BMCが専用LANポート(管理LAN用ポート)を使用する管理対象サーバは、DHCPサーバから IPアドレスを自動的に取得する機能をサポートしています。

1. ESMPROは以下のバージョンでこの機能の設定に対応しています。最新版をダウンロードしてご利用ください。

管理対象サーバ DianaScope
EXPRESSSCOPEエンジンシリーズを搭載している管理対象サーバ DianaScope Manager Ver.1.07.01以上
DianaScope PXE Service Ver.1.02.00以上
DianaScope Agent Ver.2.03.05以上
DianaScope Configuration Ver.1.02以上
アドバンスドリモートマネージメントカードまたは ftリモートマネージメントカードを搭載している管理対象サーバ DianaScope Manager Ver.1.11.00以上
DianaScope PXE Service Ver.1.03.00以上 *1
DianaScope Agent Ver.2.06.00以上
DianaScope Configuration Ver.1.02以上
*1 ftリモートマネージメントカードを搭載している管理対象サーバには対応していません。

IPアドレスを自動的に取得する機能をサポートしている管理対象サーバに対して、 この機能の設定に未対応のモジュールを使用した場合は、以下の動作になります。

DianaScope Agentが未対応バージョンの場合、必ず「無効」でBMCコンフィグレーションを登録します。 また、必ず「無効」でBMCコンフィグレーション情報ファイルを作成します。
DianaScope Configurationが未対応バージョンの場合、必ず「無効」で BMCコンフィグレーション情報ファイルを作成します。
EXPRESSBUILDERのシステムマネージメント機能が未対応バージョンの場合、 必ず「無効」で登録します。また、必ず「無効」でBMCコンフィグレーション情報ファイルを作成します。
EXPRESSBUILDERのコンソールレス機能が未対応バージョンの場合、必ず「無効」 でBMCコンフィグレーションを登録します。
ESMPRO/ServerManagerが未対応バージョンの場合、DianaScope Agentが対応バージョンで、 かつ、IPアドレスを自動的に取得する機能が「有効」に設定されているとき、DianaScope Managerから「無効」 に設定したり、IPアドレスを変更したりすることができません。

2. アドバンスドリモートマネージメントカードおよびftリモートマネージメントカードについて

アドバンスドリモートマネージメントカードまたはftリモートマネージメントカードを搭載している管理対象サーバは、 IPアドレスを自動的に取得する機能を有効に設定しても、BMCがDHCPサーバからのIPアドレス入手を即座に開始しない場合があります。
その場合は、管理対象サーバをAC-OFF後、AC-ONを行ってください。




[OSシャットダウンについて]

管理対象サーバが、パスワードによって保護されたスクリーンセーバ等 でスクリーンロックされた状態にある場合、DianaScope Agent、またはESMPRO/ServerAgent ExtensionはOSシャットダウンを正常に実行できません。



[スケジュール運転によるDC-OFF中のOSシャットダウンについて]

ESMPRO/ServerManagerから設定する「Agent設定」-「スケジュール運転休止中のDC-ON後、 OSシャットダウンをする」が有効の場合、休止期間(スケジュール運転によるDC-OFF状態の期間)中に、 ESMPRO/ServerManagerからの電源制御以外の操作によってOSが起動すると、DianaScope Agent、またはESMPRO/ServerAgent ExtensionはOSシャットダウンを行います。 但し、ESMPRO/ServerManagerからの電源制御であっても、ブート中になんらかのエラーが発生した場合は、 DianaScope Agent、またはESMPRO/ServerAgent ExtensionによるOSシャットダウンが行われることがあります。



[BMCが使用するポートについて]

BMCが標準LANポートを使用する管理対象サーバで、OSがLinuxの場合、OSがポート番号623 (BMCが通信に利用するポート)を使用すると、ESMPRO/ServerManagerからBMCに通信ができなくなります。
その場合、管理対象サーバ側で以下の設定をおこなってください。


1. servicesファイル(/etc/services)に以下のエントリを追加して、 ポート番号623を予約してください。

asf-rmcp 623/tcp ASF Remote Management and Control Protocol
asf-rmcp 623/udp ASF Remote Management and Control Protocol


2. OSを再起動してください。



[BMCコンフィグレーション情報設定の初期化について]

DianaScope Agent、またはESMPRO/ServerAgent ExtensionのBMCコンフィグレーション情報設定の「初期値に戻す」、もしくは、 EXPRESSBUILDER DVD-ROMから起動して実行する「システムマネージメントの設定」-「コンフィグレーション」の 「新規作成」を行った場合、BMCコンフィグレーション情報の各項目に既定値が設定され、初期化されます。
搭載されているBMCがEXPRESSSCOPEエンジンシリーズ、アドバンスドリモートマネージメントカード、 ftリモートマネージメントカードの場合、BMC WebサーバのIPアドレス設定も初期化されます。「Webサーバの設定」 のIPアドレス設定はBMCコンフィグレーション情報と共有しているためです。
BMCコンフィグレーション情報とWebサーバの設定が共有する内容は以下の通りです。
    DHCP設定
    IPアドレス
    サブネットマスク
    デフォルトゲートウェイ
なお、Webサーバの設定は、以下の方法で変更できます。


管理対象サーバをEXPRESSBUILDER DVD-ROMから起動し、「ツール」- 「システムマネージメントの設定」-「BMC Webサーバの設定」を選択。

BMC Webサーバにログインし、「設定」-「ネットワーク」を選択。


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