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よくあるご質問(サポートFAQ)

【StarOffice】 StarOfficeX: Oracleの最大プロセス数(processes)の設定の目安

質問内容

Oracleの最大プロセス数(processes)の設定の目安(最低限必要な数)を教えてください。
既定値は150になっています。
チューニングのためにStarOffice Xが使用する接続数に関する情報を教えてください。

回答内容

StarOffice Xからデータベースの接続に関して、WebOTX上で動作するコンポーネントとそれ以外が存在します。
ご利用の環境によって事情が異なりますので、それぞれの接続数情報を参考にチューニングしてください。

WebOTX上で動作するコンポーネント(ポータル、業務通達、StarOffice X RSSポートレット、共通サービス)のJDBCデータソースのコネクションプールの設定は、既定値では以下のように設定されています。

jdbc/portalDataSource       20,20,5,0
jdbc/TaskListDataSource     4,0,0,0
jdbc/RssDataSource          4,0,0,0
jdbc/socommons              4,0,0,0

※上記数値は左から最小プールサイズ、最大プールサイズ、初期プールサイズ、無通信時間の上限です。

上記コンポーネントの最小プールサイズの合計は48(20+4+4+20)になります。

また、WebOTXを利用していないコンポーネント(スケジュール、電話帳)のOracleへの接続数は以下のようになっています。

・スケジュールサーバ
  スケジュールサーバでは、オンラインシェルの起動情報「プロセス数」で指定した数だけ、Oracleへ接続を行います。
  起動情報「プロセス数」の設定値につきましては、以下のレジストリキー値をご確認ください。

   パス:HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\NEC\StarOffice FormServer\
         OnlineShellManager\SuppliesServer
   キー:ServerCnt
   既定値:8

・電話帳
  電話帳ではOracleに接続する際の最大セッション数の設定は無いので、必要なセッション数はモニターして決定する必要があります。


以上のことから、Oracleのプロセス数の最大値の設定は、JDBCデータソースのコネクションプールの設定やスケジュールサーバのプロセス数の設定が既定値の場合、最低でも下記の数値以上である必要があります。

  「(48 + 8 + 電話帳のセッション数) x Webサーバー台数」

Oracleのプロセス数の最大値の設定値(processes)が、上記数値よりも小さい場合、StarOffice Xのインストール時や運用時にOracleのプロセス数が足りずエラーする可能性があります。


[最小プールサイズの推奨値について]

最小プールサイズについては、既定値が推奨値となっておりますので、Oracleのプロセス数が足りない場合は、最小プールサイズを減らすのではなく、Oracleのプロセス数の最大値(processes)を増やすことで対応することを推奨します。
最小プールサイズを減らした場合の一般的な懸念事項として、コネクションが足りなかった場合のJDBCコネクションの作成コスト分のパフォーマンスに影響が出る可能性があります。
RSSポートレットと業務通達と共通サービスについて、最小プールサイズと初期プールサイズを変更することは、パフォーマンスへの影響を除いて問題はありません。
ポータルについては、複数スレッドでポートレットコンテンツを取得する関係上、プールサイズを極端に小さくした場合、影響が出る可能性が高いので、既定値より小さくしないことを推奨します。


[StarOffice X インストール時にOracleのプロセスが足りなくなった場合に発生する問題]

StarOffice Xのインストール時にOracleのプロセスが足りなくなった場合、以下のエラーダイアログが表示され、インストールに失敗します。

ダイアログメッセージ:
  ---------------------------
  インストール(ファイルコピー等)は正常に完了しましたが、テーブルの作成に失敗しました。
  D:\SOX\WebOTX\Portal\database\storage.setup.log,
  D:\SOX\WebOTX\Portal\database\base.portlet.setup.logを確認し、エラー原因を確認してください。
  エラー原因を解消後、D:\SOX\WebOTX\Portal\setup.batを実行してテーブルを再作成してください。
  ---------------------------

StarOffice Xのインストール前にOracleの最大プロセス数(processes)の設定の調整をお願いいたします。

[StarOffice X 運用中にOracleのプロセスが足りなくなった場合に発生する問題]

利用するサービスによって異なりますが、Web画面上で操作時に、利用者にエラーメッセージが表示されるなどします。


対象バージョンは以下の通りです。
 - StarOffice X V4.0以上

製品名カテゴリ

StarOffice X

  • コンテンツID: 3150107003
  • 公開日: 2014年02月27日
  • 最終更新日:2020年03月23日

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