WebOTXの下記のログファイルにエラーが記録され、StarOffice Xにアクセスすると「Internet Explorerではこのページは表示できません。サーバー内部エラー503」のエラーが発生します。
原因と対処方法を教えてください。
ログファイル:
<StarOfficeフォルダ>\WebOTX\domains\domain1\logs\webotx_agent.log
ログ内容:
20YY-MM-DD HH:MM:SS,XXX ERROR org.apache.tomcat.util.threads.
ThreadPool - org.apache.jk.common.ChannelSocket$SocketConnection@
XXXXXXX を実行中に例外 (java.lang.OutOfMemoryError: Java heap space)
をキャッチしたので、スレッドを終了します [ajp-0.0.0.0-8099-Processor18]
【原因】
Javaのヒープメモリが不足してエラーが発生しています。
【応急処置方法】
このエラーが発生した場合は、「WebOTX AS Agent Service」サービスを再起動することで復旧します。
【恒久処置方法(1)】
サーバのメモリ容量に余裕がある場合は、Javaのヒープメモリサイズを増やすことで対処可能です。
・Javaのメモリヒープサイズの確認・変更方法
運用管理コマンド(otxadmin)を利用することによりJava VM のヒープサイズを設定することができます。
otxadminの起動とログイン
cmd> otxadmin
otxadmin> login --user admin --password {adminのパスワード}
現在のヒープサイズの確認
otxadmin> get server.java-config.max-heap-size
ヒープサイズの変更
otxadmin> set server.java-config.max-heap-size=<最大ヒープサイズ>
例: 最大ヒープサイズを3072mに設定
otxadmin> set server.java-config.max-heap-size=3072m
設定を反映させるために「WebOTX AS Agent Service」サービスの再起動を行ってください。
※※StarOfficeのバージョンによっては、WebOTXのサービス名に「WebOTX AS 10.1 Agent Service」のようにWebOTXのバージョンが含まれている場合があります。
【恒久処置方法(2)】
IISの設定でセッションタイムアウト時間を短くすれば、メモリ使用量を抑えられ、現象が発生しなくなる場合があります。
セッションタイムアウト時間の設定変更方法については、「関連情報」を参照ください。
対象バージョンは以下の通りです。
- StarOffice X V2.0以降のバージョン