タスクスケジューラの「SODIRAPICACHECLEAR」のタスクは、Webサーバが持っているディレクトリデータのキャッシュのクリアが必要かを定期的にチェックするためのタスクです。
このタスクはディレクトリマスタサーバに登録されます。
ディレクトリの特定の情報を特定の操作によって更新した場合、このタスクによって更新が検知され、Webサーバが持っているディレクトリデータのキャッシュへWebOTXサービスを再起動することなく反映されます。
上記のタスクを無効化して動作させていない場合、たとえばディレクトリのオフィスの部門管理者を追加した際に、WebOTXサービスを再起動するまで該当ユーザでポータルで"権限昇格"ができないといったことが起こります。
上記のタスクが有効になっていれば、オフィスの部門管理者を追加後数分経つと、ポータル上で"権限昇格"できるようになります。
ポータルの"権限昇格"ができないといった現象の他、上記タスクが有効になっていないと、Web画面上のユーザ名やオフィス名などの古い情報が表示されるといったことが起こる場合があります。
下記の操作を行った場合に、「SODIRAPICACHECLEAR」のタスクが有効になっていないと、(Webサーバを再起動したりWebOTXを再起動するまで)Webサーバに情報が反映されません。
○ディレクトリメンテナンスツール
・オフィスのオフィス管理者設定
・オフィスのディレクトリ直接更新
・ユーザのディレクトリ直接更新
・プロジェクトグループのディレクトリ直接更新
・サービスのディレクトリ直接更新
○Webディレクトリメンテナンス
・個人情報更新機能
・プロジェクトグループ責任者機能
・運用管理者機能(以下の操作)
- オフィスの編集
- オフィスのソートコード更新
- ユーザのソートコード更新
- プロジェクトグループの追加
- プロジェクトグループの削除
- プロジェクトグループの移動
- プロジェクトグループの編集
- プロジェクトグループメンバの追加
- プロジェクトグループメンバオフィスの追加
- プロジェクトグループメンバオフィスの削除
- プロジェクトグループメンバの削除
- プロジェクトグループメンバの権限変更
・SSO設定機能 (http://{FQDN}/sbd/jsp/aplogin/loginform.jspで設定するaplogincontext情報設定)
○ディレクトリコマンド
・sodiradm.exe(全体管理者、会社管理者、オフィス管理者の設定)
-ADD、DELETEの操作
・sodiraci.exe(会社の参照範囲の設定)
-SET、REMOVEの操作
【「SODIRAPICACHECLEAR」のタスクを無効にして運用してしまった場合の対処方法】
「SODIRAPICACHECLEAR」のタスクを有効にすれば、数分後にWebサーバのキャッシュが正しい状態になります。
対象バージョンは以下の通りです。
- StarOffice X V4.0以降のバージョン
(StarOffice X V4.0は「StarOffice X SO EDSプラグイン V4.0.00.00 オーバーライト」」を適用済の環境のみ対象。)