pcisam.iniの初期値を変更する
インタフェースはご用意しておりません。
実装処理において、対象フォルダにあらかじめ、
pcisam.iniを作成する処理を埋め込むことで、
回避できるかと思います。
ISAMライブラリは、索引順編成(ISAM)ファイルをオープンする時、pcisam.iniを参照
します。
pcisam.iniが存在しない場合、初期値を設定したpcisam.iniを自動的に
作成します。
この時の初期値は常に以下の値となります。
fcb=16
crt=32
buf=64
mlv=5
あらかじめpcisam.iniを作成しておくと、ISAMライブラリはpcisam.iniを
作成せず、その内容を参照します。
各値の意味は以下のようになっています。
fcb値…1プロセス内で同時にオープン可能な索引順編成ファイルの数の上限値。
同じ索引順編成ファイルをオープンする場合は1つだけ数がカウントされます (crt値とはこの点で異なります)。
デフォルトは16です。最大値は37です。
crt値…1プロセス内で同時にオープン可能な索引順編成ファイルの数の上限値。
同じファイルをオープンする場合それぞれ個々に数がカウントされます(fcb値とはこの点で異なります)。
デフォルトは32です。最大値は240です。
buf値…ファイルキャッシュのエントリ数。
同時にオープンする索引順編成ファイルそれぞれについて、(キーの数×5+1)個
が使用されるため、その合計以上である必要があります。
デフォルトは64です。最大値は4096です。
例えば、以下のファイルを同時に使用する場合は58以上の
値を指定する必要があります(同じファイルをオープンしても別カウント)。
ISAMファイル1 キー3個 3*5+1
ISAMファイル2 キー4個 4*5+1
ISAMファイル2 キー4個 4*5+1
計 58
mlv値…ツリーの最大深さ。
大きくすることにより、格納可能なレコード件数が大きくなります。
なお、格納可能な最大レコード件数は、索引順編成ファイルの構造上、挿入
されるレコードの順序によって変化するため、明示的に示すことはできません。
mlv値は1増加する毎に指数的に最大レコード数が増加します。
(但し、最大レコード数はKEYを昇順で作成した場合の件数です。)
【確認済みのバージョン】すべてのバージョン
【確認済みの対象OS】Windows
【カテゴリー】運用/設定