メールサーバのフィルタルールを使用することにより、特定ユーザ宛のメール配送を拒否しメールが届かないようにすることが可能です。
フィルタルールは Management Console の [SMTP設定]-[フィルタルール]で設定します。
以下の内容を設定することにより、指定のユーザのアドレスではメールを受信できなくなります。
(受信を停止したいユーザのアドレスを、仮に norecv@sox.nec.com とします。)
動作 :メール拒否
エンベロープ:from: !<>
to: norecv@sox.nec.com
SMTPのフィルタルールの設定手順の詳細は、以下のマニュアルをご参照ください。
設定変更後、変更を反映するためにはSMTPサービスの再起動が必要です。
~運用管理者編~ StarOffice X コンフィグレーションガイド
第 3 章 メール
- SMTP 設定
- フィルタルールを設定する
※StarOfficeのバージョンによっては章番号が異なる場合がございます。
この設定を行った場合、StarOffice Xの他のユーザからWebメールよりこのアドレスを含む宛先にメールを発信しようとすると「553 mail rejected by filter」のエラーとなり、発信することができません。
例えば、受信を停止したいユーザのアドレスを仮に norecv@sox.nec.com、受信が可能なユーザのアドレスを仮に yesrecv@sox.nec.com とした場合、以下のような宛先のメールをStarOffice Xユーザは発信することはできません。
To: norecv@sox.nec.com, yesrecv@sox.nec.com
(norecv 宛がエラー、yesrecv 宛は発信される、という動作にはならず、発信そのものができません。)
一方で、StarOffice Xの外部からこのアドレスを含む宛先にメールを発信した場合、norecv については「553 mail rejected by filter」のエラーメールが返却されますが、yesrecv 宛にはメールは正常に届きます。
なお、norecv からのメール発信は可能です。
また、norecv から発信したメールがエラーとなりエラーメールが norecv に返却された場合は、norecv でエラーメールを受信できます。
(フィルタのエンベロープに from: !<> を設定していることによる動作です。)
対象バージョンは以下の通りです。
- StarOffice X V1.0以降のバージョン