消毒用エタノールのマシン室内の散布による除菌は避けてください。通電時でも停止中でもエタノールの内部付着は故障の要因となります。
マシン室に感染者が入出し、装置に接触した場合は、当該装置のみの除菌をお願いします。その際の注意事項は下記の通りです。
マシン室に感染者が入出したが、装置に接触しなかった場合、つまりマシン室の除菌を行う場合、装置に消毒用エタノールが侵入しないように、養生等を行ってください。特にラック搭載時はエアーダクトからの侵入には注意してください。
また、次亜塩素酸水や次亜塩素酸ナトリウムは、塩素成分を含んでおり、装置に対して塩害(内部に金属塩の生成など)発生の恐れがあるため、装置や建物内の除菌に使用しないでください。建物内の壁などを次亜塩素酸水や次亜塩素酸ナトリウムで拭き取り消毒した場合でも、塩素成分が残留して手袋などに付着した場合、更に装置へ付着することで、塩害の要因となる可能性があります。
基本的な装置の除菌に関しては下記の対応となります。
1)通常のメンテナンス作業としてのクリーニング時の注意点を守ってください。
[主な注意事項]
・コンセント、ケーブル、コネクタ、および装置内部は絶対に
水などで濡らさないでください。
・腐食性ガスの存在する環境に設置、運用しないでください。
・揮発性の溶剤は使わないでください。
材質のいたみや変色の原因になります。
2)以下の注意事項ついては、感染者の接触部の除菌に関する内容となります。
[除菌に関する注意事項]
・スプレー等の散布によるアルコール除菌はしないでください。
装置内部に入り込み、故障の原因になることがあります。
・除菌には消毒用エタノールをお勧めします。
無水エタノールはアルコールの濃度が高く、除菌等の効果が
働くまえに蒸発してしまうため、水分を含む消毒用エタノールの
使用が適していると考えられます。
ただし、製品にアクリル系のゴムや樹脂の部分がある場合、
エタノールにより劣化する可能性がありますのでご留意ください。
・なお、キーボードをガーゼ等で清掃する際は、ガーゼがキートップに
引っ掛かりキートップが脱落してしまうことがありますので、注意して
ください。
・消毒用アルコール(エタノール)を塗布した布巾による除菌は可能です。
ただし、シンナー、ベンジンなどの揮発性溶剤は使用しないでください。
○除菌可能な主な部分:
ラック筐体、フロントベゼルを装着した筐体(天板を含む)
※LTO等のメディアも除菌可能ですが、シルク印字/ラベル印字面は
印刷が消えること場合があるため、強く拭かないようお願いします。
また、これらのメディア類は、消毒用エタノールが充分に揮発した
ことを確認の上、使用してください。
×除菌できない主な部分:
ケーブルなどを接続する背面、インターフェースコネクタ類、
装置内基盤/部品、LTOカートリッジ等のメディアの内部
その他、装置のメンテナンス、ご利用については、注意事項がありますので、
各装置のユーザーズガイドを事前に参照してください。