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技術情報

【iStorage Mシリーズ】iStorage M100向け 過去の修正情報


iStorage M100向けストレージ制御ソフトの過去の修正情報を公開しています。
最新の標準修正物件は、「関連情報」より参照してください。

●目次
--------------------------------------------------------------------------
  • M91_SC087Sでの修正内容
  • M91_SC087Rでの修正内容
  • M91_SC087Qでの修正内容
  • M91_SC087Kでの修正内容
  • M91_SC087Fでの修正内容
  • M91_SC087Cでの修正内容
  • M91_SC0865での修正内容
  • M91_SC0863での修正内容
  • M91_SC0860での修正内容
  • M91_SC0859での修正内容
  • M91_SC0847での修正内容
  • M91_SC082Rでの修正内容
  • M91_SC082Nでの修正内容
  • M91_SC075Nでの修正内容
  • M91_SC0756での修正内容
  • M91_SC074Sでの修正内容
  • M91_SC074Bでの修正内容
  • M91_SC073Aでの修正内容
  • M91_SC072Fでの修正内容
  • M91_SC072Dでの修正内容
  • --------------------------------------------------------------------------


    ●M91_SC087Sでの修正内容

    ■強化内容■

    【1】
     オンラインCONT保守交換時の応答性能を改善しました。


    ■重要な修正■

     重要な修正はありません。

    ■その他の修正■

    【1】
    (発生事象)
     管理LANポートにおいて、特定の不正フレームを受信すると、
     以降の通信が失敗する場合があります。

    (発生条件)
     vSphere Distributed Switch 健全性チェック(デフォルト:無効)を
     有効化している場合に、サーバから発行される不正フレームを受信すると
     発生します。

    (回避方法/対処方法)
     以下に公開されている手順に従って、vSphere Distributed Switch
     健全性チェックを無効化することで回避可能です。

     https://kb.vmware.com/s/article/2032878 (原文)
     https://kb.vmware.com/s/article/2032878?lang=ja(日本語)

     対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。

    【2】
    (発生事象)
     プール拡張時に行うプール再配置の進捗が停止する場合があります。

    (発生条件)
     以下の条件を全て満たした場合に発生する場合があります。
     ・ディスクを追加してプール容量を拡張
     ・プール再配置が完了する前に、論理ディスクを追加構築
     ・容量拡張した領域に空き容量が無い
     ・プールを構成するディスク台数が下記の台数以上の場合
       - Raid-1    6台
       - Raid-TM   9台
       - Raid-5(2+P) 9台
       - Raid-5(4+P) 15台
       - Raid-5(8+P) 27台
       - Raid-6(4+PQ) 18台
       - Raid-6(8+PQ) 30台

    (回避方法/対処方法)
     プール拡張した領域に新規論理ディスクを作成する場合は、
     プール再配置が完了するのを待ってから行ってください。

     事象が発生しても再配置は完了しませんが、RAIDの冗長性は
     維持されており、運用影響はありません。
     再配置を停止した上で、対策版ストレージ制御ソフトの適用
     をお願いします。適用後、再配置の再開を実行してください。

    【3】
    (発生事象)
     コントローラ#0を交換後、ディスクアレイ装置の時刻がずれる
     場合があります。

    (発生条件)
     以下の条件をすべて満たす場合に発生することがあります。
     ・ディスクアレイ装置を起動した以下のいずれかのケースで、
      コントローラ#1が先に起動完了した。
       - ディスクアレイ装置の初回電源投入時
       - ストレージ制御ソフトの停止アップデート適用時
       - ストレージ制御ソフトのオンラインアップデート適用時
     ・上記の後、コントローラ#0を交換した。

    (回避方法/対処方法)
     対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。
     ディスクアレイ装置の時刻がずれている場合は、対策版
     ストレージ制御ソフトを適用後に、ディスクアレイ装置の
     時刻を再設定してください。


    ●M91_SC087Rでの修正内容

    ■強化内容■

    【1】
     特定の論理ディスクに対して書き込み負荷が集中した場合の
     I/O応答性能を改善しました。


    ■重要な修正■

     重要な修正はありません。


    ■その他の修正■

    【1】
    (発生事象)
     SNMPトラップが不正形式で送信され、SNMPマネージャが
     トラップを受信できない場合があります。

    (発生条件)
     SNMPv1形式のSNMPトラップを利用し、ディスクアレイの起動
     またはSNMP機能の設定実施後、497日以上経過した場合に発生
     します。

    (回避方法/対処方法)
     以下のいずれかの操作を、ディスクアレイの起動または
     SNMP機能の設定実施後497日以上経過する前に行います。

     手順1:ディスクアレイを再起動します。
      ディスクアレイを再起動することで、経過日数がリセットされます。

     手順2:SNMP設定の変更を行います。
      SNMP設定(SNMP共通情報の設定)を変更することで、SNMPエージェントが
      再起動され、経過日数がリセットされます。
      設定変更の手順については、NECサポートポータルのページ
      (コンテンツID:3150112822)から参照願います。


    ●M91_SC087Qでの修正内容

    ■強化内容■

    【1】
     ディスク障害検出時のリカバリ処理に関して、下記の改善を適用し、
     ディスクの縮退を防止する改善を行いました。

     ・連続領域でメディアエラーを検出した場合、まとめてリカバリを実行します。
     ・複数のディスクで同一アドレスのセクタにメディアエラーを検出した場合、
      ディスク縮退を抑止しロストデータの発生を低減します。
     ・リビルド実行中のエラー検出時、スペアディスクの縮退を抑止し、
      エラー検出ディスクの属するプールを障害通知します。
     ・予防復旧中に復旧元ディスクでメディアエラー検出した場合、一定期間
      参照を抑止し、性能低下を局所化しつつディスク縮退を抑止します。


    【2】
     コントローラ上のフラッシュメモリに対する障害検出機能を強化しました。
     障害を検出した場合は、コントローラの状態をHD障害(Warning)へ変更する
     ようにしました。


    【3】
     ディスクアクセスパス障害時の被疑特定精度の向上とパス閉塞範囲を
     局所化する機能を強化しました。

    ■重要な修正■

     重要な修正はありません。


    ■その他の修正■

    【1】
    (発生事象)
     無停止状態で、DE(Disk Enclosure)を増設した際に
     増設したDEを認識できず、増設作業に失敗します。

    (発生条件)
     無停止状態で、8台目のDEを増設した場合に発生します。

    (回避方法/対処方法)
     装置停止状態で、DE増設を実施してください。


    【2】
    (発生事象)
     コントローラが稀に再起動する場合があります。

    (発生条件)
     以下のいずれかを満たした場合に発生する可能性があります。

     ・制御情報領域を構成している全ての物理ディスク(物理ディスク番号00-0000、
      00-0001、00-0002、00-0003)が物理ディスク障害となった場合に、発生する
      ことがあります。
      ・制御情報領域を構成している物理ディスク(物理ディスク番号00-0000、
       00-0001、00-0002、00-0003)のいずれかで物理ディスク障害が発生し、障害が
       発生した物理ディスクを交換せずに運用を続けた場合に、発生することが
       あります(※)。
       (※) 制御情報領域の更新頻度によりますが、おおよそ半年以上時間を要します。

    (回避方法/対処方法)
     対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。

     対策版ストレージ制御ソフト適用前に本事象が発生した場合は、
     装置の復旧をハードウェア保守員に御依頼下さい。


    【3】
    (発生事象)
     iSMview -l/-ln/-di/-dli/-allコマンドにおいて、論理ディスクで
     fault(media error)の状態を表示できない場合があります。

    (発生条件)
     論理ディスクで媒体障害が発生している場合に発生することがあります。

    (回避方法/対処方法)
     iStorageManager Expressから論理ディスクの状態を参照してください。
     (iStorageManager Expressでは正常に表示されます)


    【4】
    (発生事象)
     iStorageManager Expressによる監視が停止したまま、
     再開できなくなる場合があります。

    (発生条件)
     以下の条件をすべて満たした状態で、iStorageManager Expressの
     監視を再開させると発生する場合があります。
     
     ・iStorageManager Expressの監視が停止している。
     ・遠隔保守のALIVEmail機能を利用した自動通報機能で通報対象と
      なっている障害通報・予測通報・管理通報の各イベントが発生する。

    (回避方法/対処方法)
     対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。

     対策版ストレージ制御ソフト適用前に本事象が発生した場合は、
     Seize占有コマンド(iSMcfg setseize -mode on)およびSeize解放コマンド
     (iSMcfg setseize -mode off)を実行した後に、iStorageManager Expressの
     監視開始処理を行ってください。


    【5】
    (発生事象)
     コントローラ交換直後に、ディスクアレイ装置の時刻が
     一時的にずれる場合があります。

    (発生条件)
     以下の条件をすべて満たす場合に発生することがあります。
     ・ディスクアレイ装置の時刻補正の運用を以下のいずれかで行っている場合
      -iStorageManagerにより運用管理サーバの時刻と同期させる運用
      -時刻補正を行わない(手動で時刻設定を行う)運用
     ・ディスクアレイ装置の内部で時刻同期を司っている側のコントローラを交換する場合
     ・保守コントローラの時刻が、ディスクアレイ装置の時刻と一致していない場合

    (回避方法/対処方法)
     対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。

     対策版ストレージ制御ソフト適用前に本事象が発生した場合は、
     コントローラ交換後に以下のいずれかの方法によって、ディスクアレイ装置の
     時刻を再設定してください。
     ・iStorageManagerにより運用管理サーバの時刻と同期させる運用の場合は、
      時刻が同期されるまで待つか、iStorageManagerを再起動して時刻の同期
      を行ってください。
     ・ディスクアレイ装置の時刻補正を行わない運用の場合は、手動で時刻設定
      を行ってください。


    【6】[iStorage ThinProvisioningご利用時]
    (発生事象)
     仮想容量論理ディスクのアラーム解除コマンド(iSMcfg alarmreset)が
     失敗する場合があります。

    (発生条件)
     「障害(over capacity)」状態のLDに対して実行した際に発生する場合があります。

    (回避方法/対処方法)
     対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。

     対策版ストレージ制御ソフト適用前に本事象が発生した場合は、
     iStorageManager Express、または、iStorageManagerのクライアントから
     アラーム解除を実施してください。


    【7】[iStorage ThinProvisioning、及び、iStorage DynamicDataReplication、
       iStorage RemoteDataReplication、iStorage RemoteDataReplication Asynchronous
       のいずれかのご利用時]
    (発生事象)
     iSM運用ログに、ペア設定済みにもかかわらず下記のペア設定メッセージが
     不正に出力される場合があります。
     
      iSM10314:Logical Disks were paired

    (発生条件)
     「注意(over capacity)」状態のLDが存在する場合に発生することがあります。

    (回避方法/対処方法)
     対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。

     対策版ストレージ制御ソフト適用前に本事象が発生した場合は、
     以下の手順により一時的に対処することが可能です。
      ※時間が経過すると事象が再発する場合があります。
       再発した場合は、本手順を再度実施してください。

     ①iSMクライアントで、メニューより、「監視」→「画面操作」→
      「監視の開始/停止」を選択し、監視制御ダイアログを表示します。
     ②監視制御ダイアログ上の「ディスクアレイ名」より、監視の開始または
      停止を行うディスクアレイを選択(クリック)します。
     ③「停止」ボタンをクリックします。
     ④「開始」ボタンをクリックします。


    ●M91_SC087Kでの修正内容

    ■強化内容■

    【1】
     iSMcfg pathswtich -checkコマンドによる接続パスの冗長性チェックにおいて、
     過去に接続されており現在は接続されていない古いパス情報を
     チェック対象から除外するように改善しました。
     登録から30分以上経過したパス情報は古いパス情報とみなしてクリアします。


    ■重要な修正■

    【1】
     (発生事象)
      装置起動時に、片方のコントローラが故障によって起動しない場合に、
      もう一方のコントローラも正常起動せず、装置が起動しない場合があります。

     (発生条件)
      以下の条件を全て満たす場合に発生することがあります。
      ・装置の起動時、または再起動時。
      ・片方のコントローラが故障した場合。
      ・もう一方の正常なコントローラが、故障したコントローラの
       状態確認に失敗し、これが継続する場合。

     (回避方法/対処方法)
      対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。

      対策版ストレージ制御ソフト適用前に本事象が発生した場合には、障害が発生して
      いるコントローラの交換をHW保守担当部門にご連絡ください。


    【2】
     (発生事象)
      複数のメディアエラーが、ある特定のアドレス分布で発生した場合に、冗長化
      しているコントローラのいずれか一方がダウンする場合があります。シングル
      コントローラモデルでは装置停止となります。

     (発生条件)
      下記のすべての条件を満たす場合に発生します。
      ・同一プールに複数の論理ボリュームを構築している。
      ・プール内のPDにて複数箇所のメディアエラーが発生する。
      ・メディアエラーが発生したセクタアドレスが論理ボリューム境界に該当する。

     (回避方法/対処方法)
      対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。

      対策版ストレージ制御ソフト適用前に本事象が発生した場合には、ダウンした
      コントローラを再起動するか、装置シャットダウン後に装置再起動を実施して
      ください。


    【3】[iStorage DynamicDataReplication、
       iStorage DynamicDataReplication Express
       のいずれかを利用されているユーザ]
     (発生事象)
      SnapShotご利用時に装置Shutdown/起動を繰り返すと装置が起動できなく
      なることがあります。

     (発生条件)
      下記のすべての条件を満たす場合に発生します。
      ・SnapShotを設定利用している。
      ・Shutdownにて装置停止・起動を繰り返す。
     
     (回避方法/対処方法)
      対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。

      対策版ストレージ制御ソフト適用前に本事象が発生した場合には、HW保守担当
      部門にご連絡ください。
      
      
    ■その他の修正■

    【1】
     (発生事象)
      ディスクアレイ装置起動時に、以下の事象が稀に発生する場合があります。
      ・ディスクアレイ装置のコマンド(iSMCLI)を実行後、プロンプトが表示される
       だけで、コマンドによる操作が行えない。
      ・片コントローラ縮退、もしくは両コントローラ縮退となる。

     (発生条件)
      以下の条件を全て満たす場合に発生することがあります。
      ・2コントローラ構成である。
      ・過去に片系コントローラ縮退が発生し、保守交換している。
      ・コントローラ縮退中にiSMgatherを採取し、コントローラ保守交換後、
       初めてディスクアレイ装置を再起動する。

     (回避方法/対処方法)
      対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。

      対策版ストレージ制御ソフト適用前に本事象が発生した場合には、HW保守担当
      部門にご連絡ください。


    【2】[iSCSI I/F かつ マルチターゲットモードを利用されているユーザ]
     (発生事象)
      LDセット設定変更画面において、マルチターゲットモードのLDセット(iSCSI)の
      設定変更に失敗する場合があります。

     (発生条件)
      マルチターゲットモードのLDセット(iSCSI)に多数の論理ディスク割り当て済み
      の場合、iSMサーバ - iSMクライアント間の通信負荷等の状況によっては、
      現象が発生することがあります。

     (回避方法/対処方法)
      対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。

      対策版ストレージ制御ソフト適用前に本事象が発生した場合には、対象LDセット
      (iSCSI)から、一旦、論理ディスクを割り当て解除してください。
      LDセット(iSCSI)設定変更後、再度、論理ディスクを割り当ててください。


    【3】[iStorage DynamicDataReplication、
       iStorage DynamicDataReplication Express
       のいずれかを利用されているユーザ]
     (発生事象)
      iSMcfg generationaddコマンド(スナップショットの世代追加コマンド)実行時、
      以下のメッセージを出力し、コマンドが異常終了する場合があります。
       iSM31181:[ generationadd ]Invalid LD capacity.

     (発生条件)
      iSMcfg generationaddコマンドで、容量が1GB未満である論理ディスクを指定して
      世代追加を実行した場合に発生します。

     (回避方法/対処方法)
      対策版ストレージ制御ソフト適用前に世代追加を行う場合は、iSMクライアントの
      構成設定画面から世代追加を行ってください。
      または、対策版ストレージ制御ソフトを適用してください。



    ●M91_SC087Fでの修正内容

    ■強化内容■

    【1】
     iSCSIコントローラ故障時の被疑特定精度を向上しました。

    【2】
     WebSAM Storage PerforMateの統計情報の収集にかかる時間を改善しました。

     
    ■重要な修正■


     重要な修正はありません。



    ■その他の修正■

    【1】
    (発生事象)
     装置の制御情報を格納する領域にて、HDDのメディアエラーが発生した際、
     以下の事象が発生する場合があります。
     ・サーバから装置へのアクセスが遅延する。
     ・iStorageManagerの動作遅延、監視パス障害が発生する。
     ・当該HDDが障害として通知されない。

    (発生条件)
     制御情報格納領域を構成しているHDD(物理ディスク番号 00-0000、00-0001、
     00-0002、00-0003)でメディアエラーが発生した時に、本現象が発生する
     場合があります。

    (回避方法/対処方法)
     対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。



    ●M91_SC087Cでの修正内容

    ■強化内容■

    【1】
     規定数以上のDEを誤接続した場合のガード機能を追加しました。 


    ■重要な修正■

    【1】
    (発生事象)
     iStorageで使用している特定のHDDにおいて、アクセス状況に依存しメディア
     エラーが多発することがあります。この影響で複数台同時にHDDが縮退する可
     能性が高まり、データロストに至る場合があります。
     データロスト事象が発生すると、データ復旧のために論理ディスク再構築、
     バックアップデータからのデータリストアが必要となります。

    (発生条件)
     数か月間に渡りHDDに対するアクセスがない、もしくは低頻度にアクセスして
     いる状態から、急にアクセスを開始すると、メディアエラーが発生する可能性
     が上昇する場合があります。 

    (回避方法/対処方法)
     対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。

    【2】
    (発生事象)
     ダイナミックプール(RAID6)を構成するHDDが3台以上故障した場合に、両系
     のコントローラが障害に至り装置ダウンすることがあります。

    (発生条件)
     下記の条件を全て満たした時に、本障害事象が発生する場合があります。
     ・ダイナミックプールをRAID6で構築
     ・当該プール内の2台のHDDが縮退
     ・復旧処理中に3台目のHDDでメディアエラーが複数発生

    (回避方法/対処方法)
     対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。


    ■その他の修正■

    【1】
    (発生事象)
     予防コピーを実行中にコントローラ縮退が発生した場合、ディスク縮退が発生し
     予防コピーが停止する場合があります。

    (発生条件)
     以下の条件をすべて満たす場合に、発生することがあります。
     ・サーバからのライト要求がある。
     ・ディスクの故障予兆を検知し、予防コピーもしくはコピーバック処理を実行中
      である。
     ・片コントローラのディスクポートが障害により閉塞状態にある。

    (回避方法/対処方法)
     対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。


    【2】
    (発生事象)
     ODX(Offload Data Transfer)を使用したLD間コピーが動作しない場合があります。

    (発生条件)
     以下の条件をすべて満たす場合に発生することがあります。
     ・ODXの設定を有効にしている。
     ・業務サーバがクラスタ構成である。
     ・LD間でODXを使用したコピーを行う。

    (回避方法/対処方法)
     対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。


    【3】[iStorage DynamicDataReplication、
       iStorage DynamicDataReplication Express
       のいずれかのご利用時]
    (発生事象)
     SnapShotボリュームの削除時にボリュームがFaultになることがあります。

    (発生条件)
     同じベースボリューム(BV)をマスタとする複数のSnapShotボリュームを
     複数のコンソールから同時に削除すると発生することがあります。

    (回避方法/対処方法)
     複数のコンソールから同じベースボリュームをマスタとするSnapShotを削除する
     運用形態をとらないことで回避できます。
     運用回避できない場合は、対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。


    【4】[iStorage DynamicDataReplication、
       iStorage DynamicDataReplication Express
       のいずれかのご利用時]
    (発生事象)
     Snapshotボリュームに対して、Compare & Writeコマンドを発行すると、片コン
     トローラが縮退する場合があります。

    (発生条件)
     以下の条件をすべて満たす場合に発生することがあります。
     ・SnapShotボリューム(SV)を構築している。
     ・ESX Ver5.x以上
     ・SnapShotボリューム(SV)をLinkボリューム経由でESXにマウントしている。

    (回避方法/対処方法)
     以下の設定変更を行い、VAAI機能の一部を無効にしてください。
     ・ESXのvSphere Clientから、以下のパラメータのオプション値を
      「0 (disabled)」に変更してください。
        - VMFS3.HardwareAcceleratedLocking
     ・次に、以下のCLI コマンドを実行してください。
      VMFS3 データストアの場合:
      # esxcli system settings advanced set -i 0 -o /VMFS3/UseATSForHBOnVMFS3
      VMFS5 データストアの場合:
      # esxcli system settings advanced set -i 0 -o /VMFS3/UseATSForHBOnVMFS5


    【5】[iStorage DynamicDataReplication、
       iStorage DynamicDataReplication Express、
       iStorage RemoteDataReplication、
       iStorage RemoteDataReplication Asynchronous
       のいずれかのご利用時]
    (発生事象)
     レプリケーションのコピーが完了しない場合があります。

    (発生条件)
     レプリケーション対象のボリューム(MVまたはRV)が、以下の条件を
     すべて満たす場合に事象が発生することがあります。
     ・シンプロボリュームである。
     ・LDの容量が奇数MBである。

    (回避方法/対処方法)
     対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。


    【6】[iStorage SecureEraserご利用時]
    (発生事象) 
     iStorage SecureEraserを利用した際に、セキュアイレースが異常終了し、
     iSMseコマンドで進捗状況および実行結果が表示されない場合があります。

    (発生条件)
     以下の条件をすべて満たす場合に発生することがあります。
     ・ストレージ制御ソフトのリビジョンが0750以上である。
     ・iStorageManagerまたはiStorageManager Expressによる装置の状態監視が
      「監視中」である。
     ・セキュアイレースを実行する。

    (回避方法/対処方法)
     iStorageManager Expressを利用している場合、回避方法はありません。
     対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。

     iStorageManagerを利用している場合、以下の手順でセキュアイレースを実行し
     てください。
     (1)セキュアイレースを行うディスクアレイについて、iStorageManagerによる
       ディスクアレイの状態監視を停止してください。
     (2)iSMse erasepdコマンドでセキュアイレースを実行してください。
       セキュアイレースの進捗状況はiSMse showコマンドで参照してください。
       iStorageManagerの監視停止中でも、進捗状況は確認可能です。
     (3)セキュアイレース完了後、ディスクアレイを再起動してください。
     (4)iStorageManagerによるディスクアレイの監視を再開してください。

     本現象が発生した場合、セキュアイレース処理用の論理ディスクが障害状態
     (fault)となって残留することがあります。その場合は、セキュアイレース
     処理用の論理ディスクおよびプールを手動で削除してください。


    ●M91_SC0865での修正内容

    ■重要な修正■

    【1】
    (発生事象)
     ディスク(HDD、SSD)交換/ディスク増設/ DEアダプタ#0交換/DE増設等を実施した
     際に、交換/増設した新規リソース(ディスク、DEアダプタ、DE)をディスクアレイ
     装置が正しく認識できず、作業が正常に完了しない(ディスクアレイ装置に組み込め
     ない)場合があります。(DE:ディスク・エンクロージャ)

    (発生条件)
     下記の条件を全て満たしたケースで本事象が発生する場合があります。
     ・SSDを搭載している。
     ・ストレージ制御ソフトリビジョンが、0859~0863である。

    (回避方法/対処方法)
     対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。
     対策版ストレージ制御ソフト適用前に本事象が発生した場合は、保守員がコント
     ローラ#0を再起動することにより、復旧可能です。ただし、シングルコントローラ
     モデルでは、システムを停止戴いた後に、ディスクアレイ装置を再起動する必要
     があります。



    ■その他の修正■

    【1】
    (発生事象)
     ディスク増設によるプール容量拡張処理時、データ再配置処理が完了しない
     場合があります。

     この事象が発生した場合でも、プール容量拡張および論理ディスク容量拡張は
     正常に終了し、且つ、通常の運用には影響はなく、そのままご使用いただけま
     すが、データ再配置処理が完了していないため、再配置によるディスクアクセ
     ス性能の向上は見込めません。        

    (発生条件)
     下記の条件を全て満たしたケースで本事象が発生する場合があります。
     ・プール容量拡張処理中に、同プールに対し論理ディスク容量の拡張、
      もしくは論理ディスクの新規作成を実施した。
     ・プールを構成するディスクの台数(プール容量拡張後の台数)が、
      下記台数以上の場合
        RAID1/10の場合    : 10台以上
        RAID-TMの場合    : 15台以上
        RAID5/50(4+P)の場合 : 25台以上
        RAID5/50(8+P)の場合 : 45台以上
        RAID6/60(4+PQ)の場合 : 30台以上
        RAID6/60(8+PQ)の場合 : 50台以上

    (回避方法/対処方法)
     論理ディスク容量の拡張、もしくは新規作成は、プール容量拡張処理が
     完了した後に実施するようお願いします。
     対策版ストレージ制御ソフト適用前に本事象が発生した場合は、暫定処置
     として、中断状態となっているデータ再配置処理を停止して頂き、対策版
     ストレージ制御ソフト適用後に、データ再配置処理を再度実行して頂く様
     お願いします。


    【2】
    (発生事象)
     暗号化ディスクが縮退し、復旧処理が動作している最中に、縮退したディスク
     を保守部品と交換してスペアディスクとした場合、そのスペアディスクがホット
     スペアとして使用できなくなります。

    (発生条件)
     下記の条件を全て満たしたケースで本事象が発生する場合があります。
     ・暗号化ディスクが縮退しスペアディスクに復旧中に、その縮退ディスクを交換した。
     ・HDDの切り戻し機能(縮退ディスク交換後に、データを元の縮退ディスク位置に
      切り戻す(コピーバック)機能)を有効と設定している場合

    (回避方法/対処方法)
     対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。
     対策版ストレージ制御ソフト適用前に本事象が発生した場合は、スペアディスクの
     抜挿を行うことで復旧させることができます。


    【3】
    (発生事象)
     iSM(iStorageManager)クライアントの状態監視画面において、ディスクアレイ
     詳細情報画面の起動時に「iSM07094 Illegal data has detected.」のメッセージ
     が運用ログへ出力され、かつ、ディスクアレイ詳細情報画面の“アクセスコント
     ロール(iSCSI)”タブにおいて、iSCSI ポートの接続セッション数を確認すること
     ができません。(「0」と表示されます)

     ※iSM07094のメッセージ出力によるお客様の運用業務に対する影響はありません。

    (発生条件)
     下記の条件を全て満たしたケースで本事象が発生します。
      ・ストレージ制御ソフトのリビジョンが0720~0863である。
      ・装置にiSCSIのホストポートを搭載している。
      ・装置に接続されているiSCSIセッション数が、コントローラ当たり
       128接続以上である。
      ・iSMクライアント(WebGUI)にログインし、ディスクアレイ詳細情報
       画面を起動した。

    (回避方法/対処方法)
     対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。
     対策版ストレージ制御ソフト適用前に本事象が発生した場合は、当該iSCSIポートを
     搭載したコントローラに対するiSMview -cnコマンドの実行結果から、iSCSIポートの
     接続セッション数を確認願います。                


    【4】
    (発生事象)
     iSMCLI(iSM操作のコマンドライン入力)の構成表示コマンド(iSMview)を
     -hn/-di/-dpi/-allオプションで実行した場合、SSDの寿命到達度を確認する
     ことができません。(”---”で表示されます)

    (発生条件)
     下記の条件を全て満たしたケースで本事象が発生します。
      ・ストレージ制御ソフトのリビジョンが0840~0863である。
      ・拡張ディスクエンクロージャ(先頭のディスクエンクロージャ以外)にSSDを搭載

    (回避方法/対処方法)
     対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。
     対策版ストレージ制御ソフト適用前に本事象が発生した場合は、iSMクライアントで、
     SSDの物理ディスク詳細情報画面から、SSDの寿命到達度を確認願います。


    【5】
    (発生事象)
     ディスクアレイ装置のサービスLED、コントローラのREADY LED、および
     FAULT LEDが正常を示しているにもかかわらず、以下の現象が発生する場合が
     あります。

     (1)iStorageManager Express(ディスクアレイ装置内のストレージ管理ソフト)への
       iSMクライアントの接続が行えません。
     (2)コントローラの管理LANポートと保守LANポートにtelnet/ssh/ftpクライアントの
       接続が行えません。または、telnet/ssh/ftpに接続し、ログインに成功した場合
       でも以下のコマンドが異常終了します。

       iSMview, iSMcfg, iSMrollingupdate, iSMse

     なお、ディスクアレイ装置の両コントローラでiSMviewコマンドが正常に
     終了する場合、本事象には該当しません。

    (発生条件)
     下記の条件を全て満たしたケースで本事象が発生する場合があります。
     ・ストレージ制御ソフトのリビジョンが0820未満である。
     ・デュアルコントローラモデルである。
     ・ディスクアレイ装置内部のコントローラ間LANで通信障害が発生した。
     ・接続先のIPアドレスにフローティングIPを指定せず、コントローラの
      管理LANポートのIPアドレスを指定して接続した。

    (回避方法/対処方法)
     対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。
     対策版ストレージ制御ソフト適用前に本事象が発生した場合は、フローティング
     IPを指定して接続するか、他方のコントローラの管理LANポートのIPアドレスを
     指定して接続願います。または、ディスクアレイ装置を再起動願います。


    ●M91_SC0863での修正内容

    ■修正内容

    【1】[iStorage PerforCacheご利用時]
    (現象)
      二次キャッシュを搭載した装置をシャットダウンする場合、通常は
      二次キャッシュのデータはディスクに掃き出され装置停止しますが、
      突然の停電等によって、二次キャッシュのデータが残った状態で
      装置停止し、かつ、その後の装置起動時において片方のコントローラが
      HW故障等により起動できなかった場合、二次キャッシュのデータを
      一部損失してしまう場合があります。

    (発生条件)
     以下の2つの条件にすべて合致した場合に、上記不具合事象が
     発生する場合があります。
     ・二次キャッシュの種別が「Read/Write」に設定されている場合
     ・二次キャッシュにデータが残った状態で装置停止した場合
     ・装置停止後の再起動時に片コントローラが故障した場合

    (回避方法/対処方法)
     最新の修正物件を御適用ください。
     それまでは、装置停止を行わないでください。

    【2】
    (現象)
     iSCSIのホストインターフェースのみを搭載しているiStorage M100で、
     以下の現象が発生します。

     (1)構成表示コマンド(iSMviewコマンドまたはiSMcc_viewコマンド)を
       -acオプション、-raオプションまたは-allオプションで実行した際に、
       アクセスコントロールに関する情報および論理ディスク維持管理に
       関する情報が表示されず、異常終了します。
     (2)構成情報ファイル出力コマンド(iSMcsvコマンドまたはiSMcc_csv
       コマンド)が異常終了します。この際、以下のLDセットに関する
       CSV情報ファイルが出力されません。
       ・LDsetList_iSCSI.csv
       ・LDset-Path_iSCSI.csv
       ・LDset-LD_iSCSI.csv
       ・LDSet-Portal_iSCSI.csv
     (3)iSCSI簡易設定ツールを利用して業務サーバの設定を実施する場合、
       設定できずエラー終了します。
     (4)iSMクライアントから「アクセスコントロールの設定復元」を実施
       する際、該当の環境で作成した構成情報ファイルを選択した場合、
       復元に失敗します。
     (5)構成コピー(iSMクライアントまたはiSMcfg arraycopyコマンド)を
       実施する際、該当の環境で作成した構成情報ファイルを選択した場合、
       復元に失敗します。
     (6)VASA Providerを利用している場合、該当ディスクアレイの情報が
       正しく表示されません。
     (7)vCenter Plug-inを利用している場合、vCenter Clientから該当
       ディスクアレイの情報の表示および設定が正しく行われません。
     (8)iSMクライアントから「構成情報の取得」を実施する際、構成情報が
       正しく出力されず、異常終了します。

    (発生条件)
     以下の条件を全て満たした時に、上記事象が発生します。
     ・iStorage M100にiSCSIインターフェースのみを搭載している
     ・iStorage M100のストレージ制御ソフトのリビジョンが
      085Zまたは0860である

    (回避方法/対処方法)
     ・(1)および(2)の現象については、iSMクライアントから
      ディスクアレイの状態を確認してください。
     ・(3)、(4)、(5)、(6)、(7)および(8)の現象については、
      回避策はありません。最新の修正物件を御適用ください。

    【3】
    (現象)
     iStorage M100のFC/iSCSIコンボモデルで、以下の現象が発生します。

     (1)構成表示コマンド(iSMviewコマンドまたはiSMcc_viewコマンド)を
       -aオプション、-acオプション、-lnオプション、-raオプションまたは
       -allオプションで実行した際に、FC用のアクセスコントロールに関する
       情報が表示されません。
     (2)構成情報ファイル出力コマンド(iSMcsvコマンドまたはiSMcc_csv
       コマンド)を実行した際に、以下のLDセットに関するCSV情報ファイル 
       について、FC用のアクセスコントロールに関する情報が出力されません。
       ・LDsetList.csv
       ・LDset-Path.csv
       ・LDset-LD.csv
     (3)構成設定コマンド(iSMcfgコマンド)を実行した際、以下の操作が
       実施できません。
       ・iSMcfg addldsetコマンドで、FCで接続されたホストを登録できません。
       ・iSMcfg setfcportコマンドで、ホスト種別、FC DataRate、
        FC Topologyおよびポートのスイッチ値の設定を実施できません。
       ・iSMcfg setpottypeコマンドで、FCポートの種別の変更を実施できません。
     (4)iSMクライアントから「アクセスコントロールの設定復元」を実施する際、
       該当の環境で作成した構成情報ファイルを選択した場合、復元に失敗します。
     (5)構成コピー(iSMクライアントまたはiSMcfg arraycopyコマンド)を実施する際、
       該当の環境で作成した構成情報ファイルを選択した場合、コピーされない項目
       があります。
     (6)VASA Providerを利用している場合、該当ディスクアレイの
       情報が正しく表示されません。
     (7)vCenter Plug-inを利用している場合、vCenter Clientから
       該当ディスクアレイの情報の表示および設定が正しく行われません。
     (8)iSMクライアントから「構成情報の取得」を実施する際、
       構成情報が正しく出力されません。

    (発生条件)
     以下の条件を全て満たした時に、上記事象が発生します。
     ・iStorage M100のFC/iSCSIコンボモデルである
     ・iStorage M100のストレージ制御ソフトのリビジョンが0840以降、
      かつ、085Zより前である

    (回避方法/対処方法)
     ・(1)および(2)の現象については、iSMクライアントから
      ディスクアレイの状態を確認してください。
     ・(3)の現象については、iSMクライアントから構成設定を実施してください。
     ・(4)、(5)、(6)、(7)および(8)の現象については、回避策はありません。
      最新の修正物件を御適用ください。


    ●M91_SC0860での修正内容

    ■強化内容
    【1】
     ODX(Offload Data Transfer)機能をサポートします。
     本機能は、Windows Server 2012 で新規に追加された機能で、サーバを
     介して実施していたデータコピー処理をディスクアレイ装置側で処理
     するようにし、サーバ側の負荷を軽減することのできる機能です。

     本機能を有効化するためには、関連情報にあるODX機能設定手順による
     設定が必要です。

    【2】
     コントローラ縮退時に機能するPersistent Write処理において、特定のIOパターン
     (32Kbyte以上のWrite)での性能を改善しました。

    【3】
     iSMクライアント(Web GUI)において、下記のWebブラウザを新規に
     サポートします。
       - Firefox 26
       ※上記Webブラウザを使用する場合は、プラットフォームはRHEL6、
        JREはJRE6 update32以降、またはJRE7 update5以降を
        使用してください。

    【4】
     iSMクライアント(Web GUI)において、JREの下記のアップデートを新規に
     サポートします。
       - JRE7 update 51
       ※JRE7を使用する場合のWebブラウザは、Internet Explorer 7以降、
        またはFirefox 14以降(Linuxのみ)のいずれかを使用してください。

    ■修正内容

    【1】
    (現象)
     シンプロビジョニング属性の論理ディスクを、2TB以下から2TB超えの容量に
     拡張した場合に、当該論理ディスクのデータの一部にアクセスできなくなる
     場合があります。

    (発生条件)
     以下の3つの条件にすべて合致した場合に、上記不具合事象が発生する場合が
     あります。
      ・シンプロビジョニング属性の論理ディスクを構築
      ・論理ディスク容量を2TB以下から2TBを超える容量に拡張
      ・ディスクアレイ装置を一旦停止し、その後に再起動を実施

    (回避方法/対処方法)
     上記条件に該当する論理ディスクの容量拡張を実施する場合は、拡張実施前に
     最新の修正物件を御適用ください。


    【2】[iStorage PerforCacheご利用時]
    (現象)
     二次キャッシュを構成するSSDディスクが縮退した際に、当該ディスクを交換しても
     二次キャッシュの復旧が完了しない場合があります。また、この状態で、I/Oエラーが
     発生する場合があります。

    (発生条件)
     二次キャッシュの種別が「Read/Write」に設定されている場合に、稀に発生します。
     (「Read専用」の場合は発生しません)

    (回避方法/対処方法)
     最新の修正物件を御適用ください。
     修正物件適用前に本事象が発生した場合は、下記(*1)に問い合わせください。

    (*1)
     ・PPサポートサービスをご契約されているお客様
      NECサポートポータル 「技術的なお問い合わせ(調査依頼)」より
      お問い合わせください。
     ・PPサポートサービスをご契約されていないお客様
      下記へ問い合わせてください。件名のコンテンツID:xxxxxxxxxxに
      NECサポートポータルのコンテンツIDを記入してください。

      契約、サービスに関するお問い合わせ
      https://www.support.nec.co.jp/PSSupportAsk.aspx

      お問い合わせ分類:
       その他
      件名:
       NECサポートポータルコンテンツに関する問い合わせ(コンテンツID:xxxxxxxxxx)
      お問い合わせ内容:
       二次キャッシュを構成するSSDディスクの縮退事象発生


    【3】
    (現象)
     iSMcfg srabindコマンドを-allcap指定(*)で実行すると、以下のメッセージが
     出力され、スナップショット予約領域(SRA)の作成に失敗します。
      iSM31241: [ <aaa...a> ] Command failed.

      (*) プールの残り容量すべてを使用して、SRAを作成するオプション。

    (発生条件)
     以下のいずれかの場合に発生します。
     ・SRAを構築するプールにLDが存在しない
     ・SRAを構築するプールに128*n個のLDが存在するとき(nは1以上の整数)

    (回避方法/対処方法)
     iSMクライアントを使って、SRAを構築してください。


    【4】
    (現象)
     iSMcfg srabindコマンドを実行すると以下のメッセージが出力され、
     スナップショット予約領域(SRA)の構築に失敗します。
      iSM31127: The SRA capacity in the specified pool is insufficient
           or not permit.

    (発生条件)
     以下の条件をすべて満足した場合に発生します。
     ・プールの残容量が128TBより大きい
     ・構築するSRVの容量が128TBより大きい

    (回避方法/対処方法)
     iSMクライアントを使ってスナップショット予約領域(SRA)を構築してください。


    ●M91_SC0859での修正内容

    ■強化内容

    【1】
     下記ドライブに対応しました。
      - Mid Endurance SAS SSD(3.5型200GB 6Gbps)
      - Mid Endurance SAS SSD(3.5型800GB 6Gbps)
      - Mid Endurance SAS SSD(2.5型200GB 6Gbps)
      - Mid Endurance SAS SSD(2.5型800GB 6Gbps)

    【2】
     SSDの寿命監視機能をサポートします。
     以下を可能とすることにより、SSDが寿命に到達して障害となる前に、
     代替のSSDへ計画的に交換手配を行うことが可能となります。
      - 寿命をiSMクライアントから%単位で確認する
      - 寿命の90%に達すると「注意」メッセージを通知する

    【3】[iStorage PerforCacheご利用時]
     SSD二次キャッシュ機能について、以下の強化を行います。
      ・転送長の小さいRead要求(32Kbyte以下)に対して
       二次キャッシュのヒット率を向上させる改善を行います。

    【4】
     iStorageManager Expressのクライアント部の動作環境として、
     以下をサポートします。
      [OS]
       Windows Server 2012 R2 Standard Edition (x64) (*1)(*2)
       Windows Server 2012 R2 Datacenter Edition (x64) (*1)(*2)
       Windows 8.1 Pro (IA32/x64) (*2)
       Windows 8.1 (IA32/x64) (*2)
       Red Hat Enterprise Linux 5.10 (IA32/EM64T) (*3)
      [Webブラウザ]
       Internet Explorer 11(*4)(*5)
       Firefox 24(*6)
      [JRE](*7)(*8)
       JRE7 update40、45

      (*1)Server Core、Minimal Server Interfaceインストールオプションは
        サポートしていません。
      (*2)Windows 8.1、Windows Server 2012 R2 の場合はWebブラウザに、
        Internet Explorer 11を使用してください。
      (*3)WebブラウザにFirefox Version17以前を使用してください。
      (*4)Internet Explorer 11を使用する場合、OSはWindows Server 2012 R2、
        またはWindows 8.1、JREはJRE7 update40以降を使用してください。
      (*5)Internet Explorer 11はデスクトップ版のみサポートします。
        また、自動バージョンアップを無効に設定することを推奨します。
      (*6)Firefox 24を使用する場合、OSはRHEL6、JREはJRE7 update5以降、
        またはJRE6 update32以降を使用してください。
      (*7)JRE7 update40、45を使用する場合のWebブラウザは、
        Internet Explorer 7以降、またはFirefox 14以降(Linuxのみ)の
        いずれかを使用してください。
      (*8)JRE7 update40、45を使用する場合、以下の設定をお願いします。
        ・「次世代のJava Plug-in」を無効に設定してください。
        ・JREの自動アップデートを無効に設定してください。
        ・「次を使用した証明書失効のチェック」項目について「オンライン
         証明書ステータス・プロトコル(OCSP)」に設定してください。
        ※設定はJavaコントロールパネルにて実施できます。
         詳細な設定手順は製品添付のユーザーズガイド(第4章)を
         参照してください。



    ●M91_SC0847での修正内容

    ■強化内容

    【1】
     下記ドライブに対応しました。
      - ニアラインSASディスクドライブ(3.5型 7.2krpm/4TB 6Gbps 暗号化)

    【2】
     下記Controller Cardに対応しました。
      - Controller Card(8Gb FC 1Gb iSCSI Combo)

    【3】
     SSDを利用したRAID6/60のプール構築サポート
      SSDを利用したRAID6/60のプール構築をサポートしました。
      従来のRAIDよりもより容量効率の高いプールを運用可能になります。

    【4】
     SSDの寿命到達度の表示強化
      SSDの寿命到達度がiStorageManagerより確認可能になりました。
      また、寿命到達度が90%を超えた際に通知されるようになります。
      通報・事象連携機能との連携や、保守作業時期を明確にした運用を実現します。

    【5】
     仮想容量プールに対するプール拡張時の再配置機能
      仮想容量プールに対するプール拡張時の再配置機能に対応し、
      ThinProvisioning機能を利用しているプールを拡張した際にも、
      プールの再配置が動作するようになりました。
      仮想容量プールを拡張した際にもアドバンスドダイナミックプールの
      性能向上を得ることが可能になります。

    【6】
     iSCSI利用時の諸元拡大、機能強化
      1)iSCSI RDR 用ポートのウィンドウスケール値を変更できるようにしました。
      2)iSCSI RDR における帯域制限の機能(shaping)を強化しました。

    【7】
     iSMクライアント(Web GUI)において、下記のWebブラウザを新規に
     サポートします。
       - Firefox 22
       ※上記Webブラウザを使用する場合は、JREはJRE6 update32以降、
        またはJRE7 update5以降を使用してください。

    【8】
     iSMクライアント(Web GUI)において、JREの下記のアップデートを新規に
     サポートします。
       - JRE7 update 25
       ※ストレージ制御ソフト リビジョン0810以降でサポートします。
       ※JRE7を使用する場合のWebブラウザは、Internet Explorer 7以降、
         またはFirefox 14以降(Linuxのみ)のいずれかを使用してください。
       ※JRE7 update25を使用する場合、以下の設定をお願いします。
        ・「次世代のJava Plug-in」を無効に設定してください。
        ・JREの自動アップデートを無効に設定してください。
        ・「次を使用した証明書失効のチェック」項目について「オンライン証明書
         ステータス・プロトコル(OCSP)」に設定してください。
        * 設定はJavaコントロールパネルにて実施できます。
         詳細な設定手順は製品添付のユーザーズガイド(第4章)を参照してください。

    ■修正内容

    【1】
    (現象)
     論理ディスク構築時及び物理ディスク追加時にストレージがダウンする
     場合があります。

    (発生条件)
     論理ディスク構築時:
      以下の条件をすべて満たした新規プールを構築し、論理ディスクを
      作成する場合に発生する可能性があります。
       ・3TBまたは4TBのHDDを含むプールを構成する
       ・以下のいずれかの場合
        - RAID5/50(8+P) 71台以上で1つのプールを構成する
        - RAID6/60(8+PQ) 79台以上で1つのプールを構成する
              
     物理ディスク追加時:
      以下の条件をすべて満たした場合に発生する可能性があります。
      「関連情報」の「HDD増設時のストレージ制御ソフトウェアアップデート
      要否の確認方法」を参照し、条件に該当するか判断下さい。
       ・物理ディスクを追加するプールのRAIDが
        RAID5/50(8+P)またはRAID6/60(8+PQ)
       ・物理ディスクを追加するプールに、3TBまたは4TBのHDDが含まれる

    (回避方法/対処方法)
     新規に論理ディスクを構築するケースで条件に該当する場合は、ディスク60台
     までの構成でプールを構築し、その後10台以上60台未満のディスクでプール拡張を
     実施して下さい。
     既存プールへディスクを追加するケースで条件に該当した場合は、回避方法は
     御座いませんのでディスク追加前に最新の修正物件を御適用下さい。


    【2】
    (現象)
     iSMcfg ldbindコマンドの既定値が正しく認識されず、構築されていた
     LDのフォーマットに時間がかかります。

    (発生条件)
     以下の条件をすべて満たす場合に発生します。
     ・ダイナミックプールに対するLDを構築する
     ・iSMcfg ldbindコマンドに、構築するLDの最大構築時間の
      オプション「-time」が指定されていない

    (回避方法/対処方法)
     以下のいずれかの方法で回避してください。
     ・iSMCLI(iSMcfg)の-timeオプションに既定値を明示的に指定する。
     ・iSMクライアントを利用してLDを構築する。


    【3】
    (現象)
     iSMcfgコマンドが戻り値161で異常終了して、この後で、iSMcfgコマンドを
     実行したユーザとは異なるユーザがiSMcfgコマンドを実行すると、下記の
     メッセージを出力し実行に失敗します。
      iSM31015: [ <aaa...a> ] Other user is configuring now.

    (発生条件)
     以下のすべての条件を満たす場合に発生します。
     ・サーバからssh、rshを使ってiSMCLI(iSMcfg)をリモート実行する
     ・ネットワークの間欠障害、あるいは管理サーバの一時的な高負荷により
      iSMcfgコマンドがタイムアウトする前に、要求元の
      sshクライアントが先に終了、またはプロセスがkillされる。

    (回避方法/対処方法)
     iSMクライアントを使ってください。


    【4】
    (現象)
     構成情報のインポートに失敗します。
     失敗時には以下のエラーメッセージが出力されます。
      ・iSMクライアントから実行した場合
        [05053]構成インポートに失敗しました
      ・iSMcfgコマンドから実行した場合
        iSM31269:[<aaa...a>]Failed to copy the configuration.
         aaa...a :実行された機能名

    (発生条件)
     以下の条件のいずれかを満たしている場合に、発生します。
     ・Ver8.1以降の、Windows版以外のiStorageManagerを使用する。
     ・構成情報ファイルに"00-0800"以上のPD番号の記載が含まれる。

    (回避方法/対処方法)
     手動で構成を構築してください。


    【5】
    (現象)
     利用者情報の変更時に、以下のエラーが出力され、変更に失敗する場合が
     あります。

     ・iSMクライアントによる変更に失敗した場合、以下のエラーが
      ポップアップで出力されます。
       [11010]
       Failed in setting the login user.

     ・iSMuserコマンドによる変更に失敗した場合、以下のエラーが出力
      されます。
       iSMuser modify: Err: iSM33383: Command error has occurred.
               (cmd=env_backup,retcode=1)
       iSMuser modify: Err: iSM33131: iSMuser modify has abnormally
               terminated. (User Name:mytest)

    (発生条件)
     障害情報採取を実施後、採取を実施した利用者の情報を変更する
     時に、発生する場合があります。

    (回避方法/対処方法)
     利用者の情報を変更する前に、変更する利用者名でftpを使ってストレージに
     ログインし、wkareaディレクトリに移動できるかどうか確認して下さい。

     実行例)
      C:\temp>ftp 10.1.0.10
      10.1.0.10 に接続しました。
      220 CNT0 FTP server ready.
      ユーザー (10.1.0.10:(none)): test01
      331 Password required for test01.
      パスワード:
      230 User test01 logged in.
      ftp> cd wkarea

     wkareaディレクトリに移動できた場合は、wkareaディレクトリでiSMgather
     ファイルの有無を確認し、存在している場合は、当該利用者を一旦削除し、
     新規に再作成することにより現象を回避してください。
     wkareaディレクトリに移動できない場合、現象は発生しません。


    【6】
    (現象)
     iSMviewコマンドでFC用LDセットの情報を参照した際、同じ名前のLDセットが
     複数表示される場合があります。また、それらのLDセットのパス情報が
     正しく表示されない場合があります。

    (発生条件)
     以下のいずれかの条件で作成・設定したFC用LDセットに対し、
     iSMviewの-a/-acオプションを実行した場合に発生します。
     ・iStorageManagerまたはiStorageManager ExpressがVer7.2以前の環境で
      作成したLDセットに対し、iStorageManagerまたは
      iStorageManager ExpressがVer7.3以降の環境でパス情報の追加を行う
     ・iStorageManagerまたはiStorageManager ExpressがVer7.3以降の環境で
      作成したLDセットに対し、iStorageManagerまたは
      iStorageManager ExpressがVer7.2以前の環境でパス情報の追加を行う

    (回避方法/対処方法)
     iSMクライアントを利用して、LDセットの情報を参照してください。


    【7】
    (現象)
     iSMviewコマンドで、LD Set Informationセクションの項目Explict ALUAの
     表示が、本来なら"enable"とすべきところを"---"となる場合があります。

    (発生条件)
     以下の条件をすべて満たす場合に発生します。
     (1)iSMviewコマンドに-all/-dpi/-di/-hnのいずれかのオプションが
      指定されている。
     (2)表示対象となるホスト(LDセット)は構成情報インポート機能で
      作成したホスト(LDセット)である。
     (3) (2)で作成したホスト(LDセット)に、iSMcfgコマンドを利用して
      パスを追加する。

    (回避方法/対処方法)
     "---"という表示であっても、ALUAは有効("enable")とみなしてください。


    【8】
    (現象)
     iSMクライアントの状態監視画面のコントローラ関連情報一覧画面において、
     ホストディレクタのコントローラ詳細画面に表示されるディスクポートの
     ポートタイプに、本来は"SAS"と表示されるところが"不明"と表示されます。

    (発生条件)
     リビジョンが081Dから082Rのいずれかに該当するストレージ制御
     ソフトを使用している場合に、発生します。

    (回避方法/対処方法)
     ストレージ装置にログインし、iSMviewコマンドに-all/-cn/-dli/-diの
     いずれかのオプションを指定して実行し、"Host Director/Disk Port
     Information"セクションを参照してください。


    【9】[iStorage DynamicDataReplicationご利用時]
    (現象)
     スナップショット機能に関連した以下の処理がエラーとなり、構成の
     変更に失敗します。
      - リンクボリューム構築、解除
      - 世代の追加、解除

     このとき、以下のエラーメッセージが出力されます。
     ・iSMクライアントでは、[05217]が構成設定画面上に出力されます。
        例) [05217]
          情報が取得できませんでした

     ・iSMCLI(iSMcfg)では、CLIの実行結果としてiSM31002が出力されます。
        例) iSM31002:[ lvunbind ]Unexpected error occurred.

    (発生条件)
     以下の条件をすべて満たす場合に発生します。
     ・iSMサーバ起動後、リソース構成変更または監視の停止・再開動作が、
      合計65536回以上行われる。
     ・リンクボリュームが2つ以上存在する
     ・iSMクライアントまたはiSMcfgコマンドにより、リンクボリュームの構築や解除、
      世代の追加や解除を行う

    (回避方法/対処方法)
     iStorageManager、またはiStorageManager Expressを再起動してください。
     再起動を行う目安は以下の通りです。
      ・1日当たり500回 リソース構成変更を行う運用の場合 : 2ヶ月に1度
      ・1日当たり100回 リソース構成変更を行う運用の場合 : 10ヶ月に1度


    ●M91_SC082Rでの修正内容

    ■強化内容

    【1】
     下記ドライブに対応しました。
      - SASディスクドライブ(2.5型10krpm/1.2TB 6Gbps)

    【2】
     構成設定CLIのニックネーム設定コマンド(iSMcfg nickname)において、
     ペア設定された状態のLDに対するニックネームの変更を可能にしました。


    ■修正内容

    【1】
    (現象)
     以下の発生条件で特定のRAID構成の論理ディスクを構築したときに、
     装置の電源をオフ/オンすると一部のデータにアクセス出来なくなる
     可能性があります。

    (発生条件)
     以下の全ての条件を満たした場合に本問題が発生する可能性があります。
     (1) ストレージ制御ソフトのリビジョンが081A/081E/082N
     (2) 構築されているプールの合計容量(論理容量)が33TB以上
     (3) RAIDタイプがRAID5/50、または、RAID6/60を
       含むRAID構成
      ※RAIDタイプがRAID1/10、または、RAID-TMのみで
       構成しているパターンでは本事象は発生しません。

    (回避方法/対処方法)
     最新の修正物件の適用までは、装置の停止(シャットダウン)を行わないように
     お願いします。


    【2】
    (現象)
     ディスク復旧及び保守員による予防復旧により業務IOが遅延する問題があります。

    (発生条件)
     業務中にディスクの復旧や保守員による予防復旧が行われた場合に発生する
     場合があります。

    (回避方法/対処方法)
     回避方法は御座いませんので、最新の修正物件を御適用下さい。


    【3】[iStorage DynamicDataReplication及びRemoteDataReplicationご利用時]
    (現象)
     1.2TByteを越える論理ディスクのセパレートが完了しないことがあります。

    (発生条件)
     以下の条件をすべて満たした場合に、本現象が発生することがあります。
     ・レプリケーションペアの論理ディスク容量が1.2TByte以上
     ・ソリューションペアが同期コピーモードで運用
     ・業務IO中にセパレートを実施した場合

    (回避方法/対処方法)
     セパレート操作を行う場合には業務IOを停止して下さい。
     本状態に陥った場合には、強制セパレート実施後、再度レプリケートを
     実施して下さい。


    【4】[iStorage ThinProvisioningご利用時]
    (現象)
     Windows2012のホストから、、ファイルの削除時にコントローラが
     縮退や再起動となる場合があります。

    (発生条件)
     Windows2012のホストから、ファイルの削除によりシンプロボリュームに
     対してUNMAPコマンドを受信した際に、本現象が稀に発生する場合があります。

    (回避方法/対処方法)
     回避方法は御座いませんので、最新の修正物件を御適用下さい。


    【5】
    (現象)
     SESファームウェアをオフライン(停止)アップデートの手順で適用した直後
     に、制御用論理ディスクが障害となる場合があります。
     対象の制御用論理ディスクは以下の3種類です。
     ・システムボリューム(SYV)
     ・レプリケーションリザーブドボリューム(RSV)
     ・データ移行リザーブドボリューム(MSV)
     これらの制御用論理ディスクがそれぞれ、あるいは同時に、障害となる可能
     性があります。

    (発生条件)
     SESファームウェアをオフラインアップデートの手順で適用した場合に、本
     現象が稀に発生します。

    (回避方法/対処方法)
     ディスクアレイ装置が2コントローラ構成の場合は、SESファームウェアを
     オンライン(無停止)アップデートの手順で適用してください。
     制御用論理ディスクの障害が発生した場合、ディスクアレイ装置(コント
     ローラ)の再起動を行う前に、以下のマニュアルを参照のうえ、制御用論理
     ディスクの再作成(解除および再構築)を実施して復旧してください。
      iStorageソフトウェア 構成設定の手引(GUI編)
      第Ⅲ編 操作編
       第9章 論理ディスク
        9.2 論理ディスク(制御用)構築
        9.3 論理ディスク解除
     なお、制御用論理ディスクを復旧する前に、ディスクアレイ装置を再起動
     した場合、データレプリケーション機能は、直後の最初のコピー処理(レプ
     リケート)が全コピーとなる場合があります。
     データ移行機能は、コピー処理(移行)のやり直しが必要となる場合があり
     ます。


    【6】
    (現象)
     iStorage Mシリーズのディスクアレイ装置に対して、
     iSMcfg poolbindコマンドによるプールの構築に失敗する場合があります。

    (発生条件)
     以下の条件をすべて満たした場合に、本現象が発生します。
     ・SSDドライブがiStorage Mシリーズのディスクアレイ装置の
      先頭に搭載されている
     ・RAID-TMまたはRAID-6のプールを構築する

    (回避方法/対処方法)
     iSMクライアントの構成設定画面を利用して、RAID-TMとRAID-6のプールを
     構築してください。iSMクライアントの構成設定画面でプールを構築する方法に
     ついては、「構成設定の手引(GUI編) - Mシリーズ」(IS051)を参照してください。


    ●M91_SC082Nでの修正内容

    ■強化内容

    【1】[iStorage PerforCacheご利用時]
     SSD二次キャッシュ機能について、以下の強化を行います。
      - パーシステントライト領域を構築せずに二次キャッシュを構築できる
       ようにします。
      - 論理ディスク構築時の二次キャッシュ/パーシステントライトの設定
       (有効、無効)を選択できるようにします。

    【2】
     iSMクライアント(Web GUI)において、下記のWebブラウザを新規に
     サポートします。
       - Firefox 16,17
       ※上記Webブラウザを使用する場合は、JREはJRE6 update32以降、
        またはJRE7 update5以降を使用してください。

    【3】
     iSMクライアント(Web GUI)において、JREの下記のアップデートを新規に
     サポートします。
       - JRE7 update 9~17
       - JRE6 update 37~43
       ※ストレージ制御ソフト リビジョン0710以降でサポートします。
       ※JRE7を使用する場合は、WebブラウザはInternet Explorer 7以降、
        またはFirefox 14以降(Linuxのみ)を使用してください。
       ※クライアント部をWindows XPで使用する場合のみ、JRE7 update10~13は
        サポートしません(JRE側の動作に起因します)。JRE6もしくは
        JRE7 update15以降を使用してください。

    【4】
     iSMクライアント(Web GUI)において、以下のプラットフォームを新規に
     サポートします。
       - Red Hat Enterprise Linux 5.9 (IA32/EM64T)
       - Red Hat Enterprise Linux 5.9 Advanced Platform (IA32/EM64T)

    【5】
     下記ドライブに対応しました。
      - NL-SASドライブ(3.5型, 4TB)

    【6】[iStorage RemoteDataReplicationご利用時]
     低速回線環境下でのRDR運用の安定性を向上しました。


    ■修正内容

    【1】
    (現象)
     論理ディスクの構築時、該当するプールの物理ディスクが異常とならずに
     論理ディスクの構築が完了しない。

    (発生条件)
     以下の条件をすべて満たした場合に、本現象が発生することがあります。
     ・論理ディスクの構築を実施
     ・物理ディスクの特殊な故障事象(SAS通信異常)発生時

    (回避方法/対処方法)
     異常物理ディスクの特定をハードウェア保守員に御依頼下さい。
     異常物理ディスクの特定後、当該物理ディスクを交換し、論理ディスクの構築を
     再度行ってください。


    【2】[iStorage DynamicDataReplication及びRemoteDataReplicationご利用時]
    (現象)
     DynamicDataReplication及びRemoteDataReplication機能において、レプリケート
     を実行した際、DDRもしくはRDRペアが障害分離となる場合があります。

    (発生条件)
     以下の条件をすべて満たした場合に、本現象が稀に発生する場合があります。
     ・DDRもしくはRDRペアが存在し、差分データが存在する場合
     ・装置起動途中に、装置停止を行った場合

    (回避方法/対処方法)
     装置が完全に起動してから、装置停止指示をおこなってください。
     本事象が発生した場合、レプリケートを再実行しレプリケート処理中に一端強制
     セパレートを実施してください。その後差分コピーモード指定でレプリケート
     操作を行って下さい。


    【3】[iStorage DynamicDataReplicationご利用時]
    (現象)
     装置停止が正常に出来ない場合があります。

    (発生条件)
     以下の条件をすべて満たした場合に、本現象が稀に発生する場合があります。
     ・スナップショットボリュームが存在する。
     ・スナップショットの予約領域が32GByteを超える場合。

    (回避方法/対処方法)
     スナップショットの予約領域を32GByte以下にして下さい。
     本事象が発生した場合、AC電源オフもしくはAC電源ケーブル抜きにより
     停止して下さい。そして復電後にスナップショット世代を再作成して下さい。


    【4】[iStorage DynamicDataReplicationご利用時]
    (現象)
     運用中にコントローラを保守交換する場合、保守したコントローラが
     再度縮退する場合があります。

    (発生条件)
     以下の条件をすべて満たした場合に、本現象が稀に発生する場合があります。
     ・DDRペアのボリュームに対し業務負荷がある。
     ・DDRペアのボリューム容量が30TByte以上。

    (回避方法/対処方法)
     上記発生条件に該当する場合、運用を停止してコントローラ保守を行って下さい。


    【5】
    (現象)
     ディスク復旧中にコントローラ障害が発生した場合に、ディスクが縮退する場合が
     あります。

    (発生条件)
     以下の条件をすべて満たした場合に、本現象が発生することがあります。
     ・ディスク復旧中
     ・コントローラ障害の発生

    (回避方法/対処方法)
     障害コントローラを正常な状態に戻した後、縮退ディスクの抜き挿しを
     行ってください。


    【6】
    (現象)
     運用中に、コントローラ間の通信異常を検出した場合、片コントローラ縮退や
     再起動となる場合があります。

    (発生条件)
     以下の条件をすべて満たした場合に、本現象が稀に発生することがあります。
     ・2コントローラ構成
     ・コントローラ間通信の受信障害によりリカバリ処理が動作した場合

    (回避方法/対処方法)
     回避方法は御座いませんので、最新の修正物件を御適用下さい。
     コントローラ縮退となった場合には、当該コントローラを再起動
     して下さい。


    【7】
    (現象)
     FC搭載モデル装置において、間歇的にホストポートのリンクダウン事象が
     発生する場合があります。

    (発生条件)
     サーバからのI/O負荷が、一定期間(約10秒)無負荷となるような運用を
     繰り返している場合に、稀に発生する場合があります。

    (回避方法/対処方法)
     特に回避処置は必要ありません。リンクダウン事象が発生した場合にも
     約1秒後に自然復旧致しますので(間歇事象)、運用は問題なく
     継続できております。


    【8】
    (現象)
     1コントローラ構成で運用中に、ディスク(RAID-6の場合は2台)が縮退する
     場合がありディスク交換を行うと当該論理ディスクの状態がfault(media error)
     となる場合があります。

    (発生条件)
     以下の条件をすべて満たした場合に、本現象が稀に発生することがあります。
     ・1コントローラ構成
     ・ESX Ver5.x以上
     ・RAID-5/50/6/60のいずれかが構築されている
     ・データ転送制御LSIにおいて間欠故障が発生した場合

    (回避方法/対処方法)
     以下の設定変更を行い、VAAI機能の一部を無効にしてください。

     ・ESXのvSphere Clientから、以下のパラメータのオプション値を
      「0 (disabled)」に変更してください。
      - VMFS3.HardwareAcceleratedLocking

     もし現象が発生した場合は、データのバックアップを行い、対象論理ディスク・
     プールの再構築後にデータをリストアしてください。


    【9】[iStorage RemoteDataReplicationご利用時]
    (現象)
     IPv4 iSCSI RDR にて別ネットワークセグメントへのRDR接続が出来ない場合が
     あります。
     (iSMよりRDRの接続先を登録後、パスの状態を確認するとONLINEにならず
      OFFLINE表示のままとなります)

    (発生条件)
     以下の条件をすべて満たした場合に、本現象が発生することがあります。
     ・IPv4 iSCSI RDR接続
     ・自装置と相手装置が別ネットワークセグメントに配置されている場合

    (回避方法/対処方法)
     自装置と相手装置を同一ネットワークセグメント内に配置し、再度RDR接続を
     試みてください。


    【10】
    (現象)
     起動途中のコントローラが障害となり、正常起動しなくなることがあります。

    (発生条件)
     下記の操作以降に行われた、最初のディスクアレイ装置起動やコントローラ
     挿入時に、極めて稀に発生することがあります。

     ・ディスクアレイ装置に対して、ユーザ追加/削除などの設定操作を実施
     ・ストレージ制御ソフトのアップデート適用が完了
      
      ※また、上記操作後に、ディスクアレイ装置が
       一度でも正常に起動できている場合は発生しません。
      ※シングルコントローラ構成では発生しません。

    (回避方法/対処方法)
     本現象が発生した後、ディスクアレイ装置に接続し、iSMuserコマンドを
     用いてダミーのユーザを追加し、削除した後に、事象が発生したコント
     ローラを再起動してください。


    【11】
    (現象)
     iStorageManagerがディスクアレイ装置の異常を検出し、以下のメッセージの
     障害通報が行われました。
      iSM07167:State of HD(82h) has become attn(maintenance).

    (発生条件)
     ディスクアレイ装置の管理LANで未定義の通信データを受信したとき。

    (回避方法/対処方法)
     ディスクアレイ装置のiSMenv setfwコマンドにより、管理サーバ以外からの
     アクセスを不可とするようにしてください。


    【12】
    (現象)
     プール構築、容量拡張を行おうとすると、以下のエラーメッセージが
     出力されて実行できない場合があります。
      [25671] 処理に失敗しました。

    (発生条件)
     以下の条件を全て満たして、プール構築、容量拡張の確認画面へ進むと
     発生します。
      ・iSMクライアント(Web GUI)を利用する。
      ・61台以上の物理ディスクを指定して、プール構築、容量拡張の
       確認画面へ進む

    (回避方法/対処方法)
     <プール構築の場合>
      指定する物理ディスクの台数を60台以下にして一度構築してから
      容量拡張を60台以下で目的の物理ディスク台数になるまで
      複数回に分けて実行して下さい。

     <容量拡張の場合>
      指定する物理ディスクの台数を60台以下にして
      目的の物理ディスク台数になるまで複数回に分けて実行して下さい。


    【13】
    (現象)
     管理LANポートに対するネットワーク設定の操作がタイムアウトで失敗し、
     設定できません。

    (発生条件)
     以下のすべての条件を満たした場合に発生します。
     ・管理LANポートにIPv6のFIPを設定する
     ・指定するFIPのアドレス値が省略表記(連続する0アドレスを省略して表記)で
      36文字以上となる

    (回避方法/対処方法)
     以下のいずれかの方法で回避してください。
     ・管理LANポートに対してIPv6のFIPとして設定するIPアドレスは、省略表記で
      35文字以内になるIPアドレスを指定する。
     ・管理LANポートに対し、IPv6のFIPを設定しないで運用する。
     ・管理LANポートのネットワークのアドレスをIPv4で運用する。


    【14】
    (現象)
     コントローラ間で時刻が不一致となり、以下の影響があります。
     ・タイムスタンプが実行コントローラによってずれて報告されます。
      (iSMの運用ログ、データレプリケーション実行時刻等)
     ・iStorage VolumeProtectにおける保持期間の設定・変更・解除の
      時刻が、実行コントローラにより異なります。

    (発生条件)
     以下の条件を全て満たす場合に、発生することがあります。
     ・iSMの時刻設定選択画面で「時刻設定でNTPサーバと同期させる」を選択していない
     ・ディスクアレイのタイムゾーンを既定値から変更していない
     ・外部iSMによる時刻補正を伴う監視を行っていない

    (回避方法/対処方法)
     下記いずれかの処置を実施してください。
     ・iSMの時刻設定選択画面で「時刻設定でNTPサーバと同期させる」を選択する
     ・ディスクアレイのタイムゾーンを既定値から変更する
     ・外部iSMによる時刻補正を伴う監視を行う


    【15】
    (現象)
     ユーザまたは保守員によるWebGUIによる停止アップデートが失敗した
     際に、一方のコントローラでのみディスクポートの閉塞が発生してい
     る場合であっても、他方のコントローラでFAULT LEDの誤点灯・READY
     LEDの誤点滅が発生し、結果的に両方のコントローラのLED表示がディ
     スクポート閉塞時の点灯パターンとなります。
     (FAULT LEDが点灯, READY LEDが1秒間隔の点滅)

    (発生条件)
     下記のすべての条件を満たす場合に発生することがあります。
     ・2コントローラ構成の装置
     ・ユーザまたは保守員によるWebGUIによる停止アップデートを実施中に
      ディスクポートの閉塞が発生
     ・上記ディスクポートの閉塞の後、アップデート処理に失敗

    (回避方法/対処方法)
     「iStorageアップデート トラブルシューティング」の「1.10 アップデー
     ト作業が継続できなかったら・・・」を参照して、ディスクアレイ装置を
     再起動して下さい。
      (「iStorage ストレージ制御ソフト アップデートガイド VMware環境対応版」
      を参照してアップデートしている場合は、同文書の「3.10 アップデート
      コマンドの応答がなくなったら・・・」を参照してください)
     再起動後は、ディスクポート閉塞が発生しているコントローラのみディス
     クポート閉塞時の点灯パターン(FAULT LEDが点灯、READY LEDが1秒間隔
     の点滅)となり、他方のコントローラのLED表示は正しく装置の状態を示
     します。


    【16】
    (現象)
     ストレージ制御ソフトのアップデート中に以下の「再起動失敗」のメッセージが
     表示され、アップデートが失敗します。
       [05059]
        アップデートのコントローラの再起動に失敗しました
        ディスクアレイの状態を確認し、復旧してください

    (発生条件)
     WebGUI からアップデートを実行した場合に発生することがあります。

    (回避方法/対処方法)
     「iStorageアップデート トラブルシューティング」の以下の節を参照してください。
      1.9 アップデート中に原因を特定できない異常終了となったら
      (「iStorage ストレージ制御ソフト アップデートガイド VMware環境対応版」
      を参照してアップデートしている場合は、同文書の「3.9 アップデート中
      に原因を特定できない異常終了となったら」を参照してください)


    【17】
    (現象)
     iSMcfgコマンドによりロールバックを実行すると、以下のメッセージが表示され、
     ロールバックが失敗します。
       iSM31246:[ arrayupdate ]Rollback failed. Please cancel update.

    (発生条件)
     停止アップデート完了後、iSMcfgコマンドによりロールバックを実施した場合に
     発生することがあります。

    (回避方法/対処方法)
     「iStorageアップデート トラブルシューティング」の以下の節を参照してください。
        1.9 アップデート中に原因を特定できない異常終了となったら
      (「iStorage ストレージ制御ソフト アップデートガイド VMware環境対応版」
      を参照してアップデートしている場合は、同文書の「3.9 アップデート中
      に原因を特定できない異常終了となったら」を参照してください)


    【18】
    (現象)
     無停止アップデート時に実行する、アップデート用のiSMCLIのコマンドの
     応答が戻らなくなります。

    (発生条件)
     業務I/Oの負荷が高い状態(※1)で無停止アップデートを実施した場合に、
     本現象が発生する可能性があります。
      (※1) 負荷が高い状態とは、目安としてふたつのコントローラのBUSY率の
         合計が80%を超える状態を指します。
         
    (回避方法/対処方法)
     回避方法:
      業務I/Oの負荷が低い状態(※2)で、無停止アップデートを実施してください。
      (※2) 負荷が低い状態とは、通常の半分程度の負荷状態を指します。
         (通常の半分程度にするには、業務サーバの台数を半分にしたり、
          業務I/O量が半分になる時間を選んでください。)

     対処方法:
      本現象が発生した場合、業務I/Oを停止してからディスクアレイ装置を再起
      動する必要があります。その後、アップデートの進捗状況に応じて業務停止
      アップデートを実行してください。
      詳細は、「iStorageアップデート トラブルシューティング」の以下の節を
      参照してください。
        1.14 アップデートコマンドの応答がなくなったら・・・
      (「iStorage ストレージ制御ソフト アップデートガイド VMware環境対応版」
      を参照してアップデートしている場合は、同文書の「3.13 アップデート
      コマンドの応答がなくなったら・・・」を参照してください)


    【19】
    (現象)
     iSMviewコマンドを実行した際に、以下のエラーメッセージを表示し、
     スナップショットの情報が表示されない場合があります。
      iSM11184:Snapshot LD doesn't exist.

    (発生条件)
     以下のすべてを満たす場合に発生します。
     ・論理ディスクを削除した後、異なる番号で作成した論理ディスクに、
      削除した論理ディスクと同じ名前をつける。
     ・再作成した論理ディスクの番号が削除した論理ディスクの番号よりも大きい。
     ・削除した論理ディスクと、同じ番号、異なる名前の論理ディスクが
      存在していない。

    (回避方法/対処方法)
     iSMviewコマンドの-ln/-slnオプションに論理ディスク番号を指定して
     実行して下さい。


    【20】[iStorage PerforCacheご利用時]
    (現象)
     二次キャッシュ構築時に、自動選択で選択した物理ディスク容量とは
     異なる容量のSSDで二次キャッシュが構築されます。

    (発生条件)
     下記のすべての条件を満たす場合に発生します。
     ・異なる容量のSSDを混載している。
     ・自動選択で既定値とは異なるSSD容量を選択して、二次キャッシュを構築した。

    (回避方法/対処方法)
     手動選択によりSSDを選択してください。
     すでに構築した二次キャッシュは、いったん解除して、手動選択により
     再構築してください。


    【21】[iStorage DataMigrationご利用時]
    (現象)
     iSMmc_startコマンドによるデータ移行が、以下のメッセージを表示して失敗します。
      iSMmc_start: Err:iSM36809: The capacity of source volume is larger than
            that of destination volume.(code=054-05268-00002)
      iSMmc_start: Info:iSM36007: Migrate Abnormal End
      iSMmc_start: Err:iSM36704: Failed to iSMmc_start.(code=011-00217-00000)

    (発生条件)
     移行先LDの容量が2TBを超えた場合に発生します。

    (回避方法/対処方法)
     2TB未満のLDから2TB超えのLDへ移行する場合は、移行先のLDをいったん
     2TB未満の容量で作成し、移行後にLDの容量を拡張してください。


    【22】[iStorage DataMigrationご利用時]
    (現象)
     データ移行の開始指示(iSMmc_start)の実行が正常終了しても、
     データ移行の開始指示が無視され、データ移行が開始されない場合があります。

    (発生条件)
     以下の条件をすべて満たした場合に発生します。
     ・データ移行のペア設定をした状態
     ・移行元のLD容量を変更(拡張)
     ・ペアに対してデータ移行の開始(iSMmc_start)を実行

    (回避方法/対処方法)
     データ移行のペア設定が行われている状態で
     移行元の論理ディスクの容量を拡張する場合は以下の手順で
     実施してください。
      (1) データ移行のペアを解除する
      (2) 移行元の論理ディスクのLD容量を拡張する
      (3) LDリストを更新する
      (4) データ移行のペアを再設定する


    【23】[iStorage DataMigrationご利用時]
    (現象)
     iSMmc_ldlist -listコマンドにて、移行元LDの容量(Capacity)が誤って0で
     表示されます。このとき、移行元ディスクアレイの論理ディスクが
     移行先ディスクアレイ上で正しく認識されないため、データ移行作業が
     先へ進まなくなります。

    (発生条件)
     移行元LDの容量が2TBを超えた場合に発生します。

    (回避方法/対処方法)
     回避方法は御座いませんので、最新の修正物件を御適用下さい。


    【24】[iStorage DataMigrationご利用時]
    (現象)
     データ移行環境を構築する際に、iSMmc_ldlistコマンドによるLD情報の
     参照・取得に失敗し、以降の構築作業を続けることができません。

    (発生条件)
     下記の両方の条件を満たす場合に発生することがあります。
     ・データ移行元の装置がS4900/A4900/M700のいずれかである。
     ・データ移行元の装置において、構築されているLD数が4096を超えている。

    (回避方法/対処方法)
     回避方法は御座いませんので、最新の修正物件を御適用下さい。


    【25】[iStorage SecureEraserご利用時]
    (現象)
     物理ディスク単位でセキュアイレースを実行後、iSMse show -resultコマンドで
     結果を確認すると、項目Resultに"failure(bind error)"と出力され、
     セキュアイレースに失敗している場合があります。

    (発生条件)
     以下の条件を全て満たして、セキュアイレースのコマンドを実行する場合に
     発生します。
     ・ディスクアレイにプールおよび論理ディスクが構築されている。
     ・物理ディスク単位で実行する。
     ・プール番号としては存在しない、論理ディスクの番号がある。
       (例) 以下の通り構築されている場合
        プール   :Pool番号 0000h
        論理ディスク:LDN番号 0000h,0001h
        → "0001h"が論理ディスクでのみ使用されている番号のため、
          条件に該当します。

    (回避方法/対処方法)
     回避方法は御座いませんので、最新の修正物件を御適用下さい。


    ●M91_SC075Nでの修正内容

    ■強化内容

    【1】
     ・Windows Server 2012における以下の新機能をサポートします。
      - シンプロビジョニング

      ★注意★
       Windows Server 2012を搭載したサーバを接続する際には、必ず本リビ
       ジョン以降のストレージ制御ソフトにアップデートする必要があります。
       本リビジョンより過去にリリースされたレビジョンのストレージ制御ソフト
       では未サポートのため、必ず本リビジョンにアップデートしてください。

    【2】
     ・iSMクライアント(Web GUI)において、下記のプラットフォームを新規に
      サポートします。
       - Windows 8
       - Windows 8 Pro
       - Windows Server 2012 Standard
       - Windows Server 2012 Datacenter
       ※上記プラットフォームを使用する場合は、Webブラウザは
        Internet Explorer 10を使用してください。またJREは
        JRE7 update7を使用してください。

    【3】
     ・iSMクライアント(Web GUI)において、下記のWebブラウザを新規に
      サポートします。
       - Internet Explorer 10
       ※デスクトップスタイルでの起動のみサポートします。
       ※上記Webブラウザを使用する場合は、プラットフォームはWindows 8または
        Windows Server 2012を使用してください。またJREはJRE7 update7を
        使用してください。

    【4】
     ・iSMクライアント(Web GUI)において、JREの下記のアップデートを新規に
      サポートします。
       - JRE7 update 6、7
       - JRE6 update 34、35
       ※ストレージ制御ソフト リビジョン0710以降が適用された装置で
        サポートします。
       ※JRE7を使用する場合は、WebブラウザはInternet Explorer 7以降を
        使用してください。

    ■修正内容

    【1】
    [iStorage DynamicDataReplicationご利用時]
    (現象)
     スナップショット機能において、世代の削除が完了しなくなる場合が
     あります。

    (発生条件)
     以下の条件をすべて満たした場合に、本現象が稀に発生することがあります。
     ・iSMsc_createコマンドの -cyclicオプション(=世代の削除と作成を実行)を
      使用して、世代の削除と作成を実行。
     ・ストレージに対して連続して書き込み要求を実行中

    (回避方法/対処方法)
     もし、本現象が発生してしまった場合は、装置を再起動してください。


    【2】
    [iStorage DynamicDataReplicationご利用時]
    (現象)
     装置起動後に、スナップショット機能を有効にした状態で、I/Oや世代削除を行うと、
     片コントローラのリブート事象が発生し、一時的にパス切断やパス切り替えが
     発生することがあります。

    (発生条件)
     以下の条件をすべて満たした場合に、本現象が発生します。
     ・スナップショットボリュームの1プールあたりの差分データが
      合計2TByte以上存在(*1)した時
     ・装置を再起動した場合

     *1)確認方法
       iStorageManagerより
       画面表示→プール→プール番号を選択→プロパティを開く
        →スナップショット→スナップショット使用量
       この使用量が2TByte以上かを確認してください。

    (回避方法/対処方法)
     片コントローラのリブートが完了すると正常状態に復旧します。


    【3】
    (現象)
     iSMCLIのコマンドを実行すると、対象ボリュームを認識できず、
     エラーが発生します。

    (発生条件)
     以下を全て満たすときに発生します。
     1) DCボタンを押してOFF/ONしたあと、LDの構成変更等を行わずに、
       iSMCLIの以下のカテゴリに属するコマンドを実行する。
       ・レプリケーション操作
         - iSMrc_arrayinfo
         - iSMrc_pair
         - iSMrc_replicate
         - iSMrc_separate
         - iSMrc_restore
         - iSMrc_change
         - iSMrc_wait
         - iSMrc_query
         - iSMrc_rvmode
       ・スナップショット設定/解除
         - iSMcfg srabind
         - iSMcfg sraexpand
         - iSMcfg sraunbind
         - iSMcfg generationadd
         - iSMcfg generationdel
         - iSMcfg lvbind
         - iSMcfg lvunbind
       ・スナップショット操作
         - iSMsc_create
         - iSMsc_delete
         - iSMsc_restore
         - iSMsc_wait
         - iSMsc_svguard
         - iSMsc_query
         - iSMsc_link
         - iSMsc_unlink
         - iSMsc_linkinfo
       ・PowerControlによる省電力操作
         - iSMec_start
         - iSMec_stop
         - iSMec_sense
     2) その後、以下の何れかの構成変更を行った後、1)に記載された、iSMCLIの
       上記カテゴリに属するコマンドを実行せず、DCボタンを押してOFF/ONする。
       ・ディスクアレイ名の変更
       ・論理ディスク名の変更
       ・論理ディスクの利用形式の変更
       ・論理ディスクの増設、構成の変更、削除
       ・アクセスコントロールの設定変更

    (回避方法/対処方法)
     発生条件の2)における構成変更実施直後に、次のiSMCLIのLDリスト更新コマンドを
     実行してください。

      iSMrc_ldlist -d

     本コマンドは、運用への影響はありません。


    【4】
    (現象)
     (1) DCボタンを押してON/OFFまたはリブートによるディスクアレイの起動・停止が
       数分程度遅延することがあります。
     (2) (1)の後、DCボタンを押してONまたはリブートによりディスクアレイを起動
       すると、コントローラ障害が発生します。

    (発生条件)
     以下のいずれかの条件を満足する場合に、ディスクアレイ装置の起動・停止を
     数多く(1300回程度)繰り返した後に発生する可能性があります。
     - ディスクアレイ装置を毎日夜間(午前3時10分)に停止している運用
     - 極めて短期間(34分以内)にDCボタンを押してON/OFF、またはリブートによる
      ディスクアレイの起動・停止を連続して繰り返す運用

    (回避方法/対処方法)
     ディスクアレイ装置を深夜(午前3時10分)も含め終日稼働する日を、
     月に1回程度設けて、運用してください。


    【5】
    (現象)
     ディスクアレイ装置を起動した際に、コントローラ障害が発生し、
     ディスクアレイ装置の前面のLEDが以下の状態となります。
      - POWER LED(緑色) 点灯
      - SERVICE LED(橙色) 周期的に点滅(4秒点灯・8秒消灯を繰り返す)

    (発生条件)
     データ移行機能によるデータ移行中または本修正物件より古い物件への無停止
     アップデート作業中に、停電等の不慮の電源切断(注1)が発生して
      ディスクアレイ装置が停止した場合、次回のディスクアレイ装置の起動時に
      本現象が発生することがあります。

     ・データ移行機能によるデータコピー中
        (ただし、移行先ディスクアレイ装置が以下のいずれかの場合に限る
           - iStorage M100のシングルコントローラーモデルの場合
           - iStorage M100/M300/M500を1コントローラーで縮退運用している場合)

     ・本修正物件より古い物件への無停止アップデート実施中

      注1:ディスクアレイ装置の電源ボタン(DCボタン)を数秒以上押し続けた場合や、
        電源部材の故障や電源ケーブルの抜け・引き抜きなどの故障・事故による
        電源断も該当します。
        無停電電源装置等により電源供給が保証されている場合は発生しません。

    (回避方法/対処方法)
     回避方法:
      データ移行の場合、回避方法はありません。
      アップデートの場合、無停電電源装置等が無いときは、停止アップデートに
      よりアップデートしてください。

     対処方法:
      本現象が発生した場合、ディスクアレイ装置をDCボタンを押してOFF/ONしたあと、
      以下の対処を実施してください。

      ・データ移行作業中に発生した場合は、データ移行の状態を確認し、
       さらに下記の内容を確認後、再度データ移行の開始(iSMmc_start コマンドの
       実行)を行ってください。
     
       - 移行元および移行先のディスクアレイ装置の状態、論理ディスクの状態が
        正常になっていること
       - 移行元と移行先のディスクアレイ装置間のFCケーブルが正しく接続
        されていること
       - 移行元および移行先の論理ディスクが業務サーバで利用されていないこと
       - データ移行中にディスクアレイ装置のシャットダウンおよび再起動が
        行われないこと
       - データ移行中にディスクアレイ装置のアップデートが行われないこと

       注2:iSMmc_startコマンドを実行すると、途中まで移行していた
         差分情報は破棄され、最初からデータ移行が行われます。


      ・無停止アップデート作業中に発生した場合は、アップデート状態を
       確認後、アップデートの再実行を行ってください。
       操作の詳細につきましては、以下マニュアルを参照してください。
       「iStorage ストレージ制御ソフト アップデートガイド」
       「iStorage アップデート トラブルシューティング」


    ●M91_SC0756での修正内容

    ■強化内容

    【1】
     ・下記SSDドライブに対応しました。
      - SAS SSDドライブ(3.5型, 100GB, 6Gbps)
      - SAS SSDドライブ(2.5型, 400GB, 6Gbps)

    【2】[iStorage SecureEraserご利用時]
     ・データ完全消去
      ディスクアレイ装置内のディスクに記録されたユーザデータを完全に
      消去し、データ流出を防止する機能をサポートしました。

    【3】[iStorage PerforCacheご利用時]
     ・論理ディスク単位のパーシステントライトのON/OFF設定機能をサポートしました。

    【4】
     ・任意のコントローラに論理ディスク単位のオーナーを設定できる機能を
      サポートしました。

    【5】
     ・ALUA機能において、ALUA解除や、LD毎にオーナー設定が行えるよう
      機能追加しました。

    【6】
     ・iStorageManager Expressのクライアント部にて、以下をサポートしました。
      
      [OS](*1)
       Red Hat Enterprise Linux 6.3 (IA32/EM64T)
      [VMware]
       VMware vSphere 5.1
      [Webブラウザ](*2)
       Firefox 14
      [JRE](*3)(*4)
       JRE7 update5
       JRE6 update33

      (*1)Red Hat Enterprise Linux 6.3を使用する場合のJREは、JRE7 update5、または
        JRE6 update32以降を使用してください。
      (*2)Firefox 14を使用する場合のJREは、JRE7 update5、またはJRE6 update32以降を
        使用してください。
      (*3)JRE7を使用する場合のWebブラウザは、Internet Explorer 7以降、
        またはFirefox 14(Linuxのみ)を使用してください。
      (*4)JRE6 update32以前の使用時と同様、以下の設定をお願いします。
        ・「次世代のJava Plug-in」を無効に設定してください。
        ・JREの自動アップデートを無効に設定してください。
        ※設定はJavaコントロールパネルにて実施できます。
         詳細な設定手順は製品添付のユーザーズガイド(第4章)を参照してください。


    ■修正内容

    【1】[iStorage DynamicDateReplication/
       iStorage DynamicDataReplication Expressご利用時]
    (現象)
     装置を再起動すると、片コントローラが縮退する場合があります。

    (発生条件)
     以下の条件をすべて満たした場合に、本現象が稀に発生することがあります。
     ・スナップショット機能を使用している環境
     ・キャッシュに蓄積しているユーザデータが、全てディスクに掃き出されている状態
     ・停電や強制DCスイッチOFFを行った場合

    (回避方法/対処方法)
     UPSを接続した環境でのご使用または、装置停止する場合は、正しい手順(シャット
     ダウン実行)で行ってください。
     もし、本現象が発生してしまった場合は、縮退したコントローラを再起動して
     ください。
     また、最新標準修正の適用をお願いします。


    【2】[iSCSI搭載機ご利用時]
    (現象)
     iSCSI関係のHW間欠障害を検出しリカバリ処理を行った場合に、SCSI RESERVE状態が
     解除されなくなる場合があります。

    (発生条件)
     以下の条件を満たした場合に、本現象が発生します。
     ・iSCSIモデル
     ・iSCSI関連のHW間欠障害が発生しリカバリ処理を実行した場合
     ・SCSI仕様のRESERVE機能を使っている場合

    (回避方法/対処方法)
     もし、本現象が発生してしまった場合は、RESERVE状態を保持しているコントローラを
     リブートしてください。RESERVE状態を保持しているコントローラを特定できない場合
     は、お問い合わせ(*1)ください。
     その後、最新標準修正の適用をお願いします。

     (*1)
     ・PPサポートサービスをご契約されているお客様
      NECサポートポータル「技術的なお問い合わせ(調査依頼)」よりお問い合わせ
      ください。
     ・PPサポートサービスをご契約されていないお客様
      下記へ問い合わせてください。件名のコンテンツID:xxxxxxxxxxに
      NECサポートポータルのコンテンツIDを記入してください。

      契約、サービスに関するお問い合わせ
      https://www.support.nec.co.jp/PSSupportAsk.aspx

      お問い合わせ分類:
       その他
      件名:
       NECサポートポータルコンテンツに関する問い合わせ(コンテンツID:xxxxxxxxxx)
      本文:
       ■修正内容の【2】に関して、リブートすべきコントローラの特定を要求します。


    【3】[iSCSI搭載機ご利用時]
    (現象)
     運用時に、コネクション切断や性能低下が発生する場合があります。

    (発生条件)
     以下の条件をすべて満たした場合に、本現象が発生することがあります。
     ・iSCSIモデル
     ・iSCSI最大セッション数である256セッション接続状態で運用

    (回避方法/対処方法)
     接続するセッション数を制限してください。
     制限できない場合は、最新標準修正の適用をお願いします。


    【4】[iSCSI搭載機ご利用時]
    (現象)
     iSMviewコマンドの-dli/-diを実行するとコントローラがダウンする場合があります。

    (発生条件)
     以下のすべての条件を満たす場合に発生することがあります。
     ・iSCSIのコントローラカードを搭載している
     ・ターゲットモード"標準"のLDセット数と、
      ターゲットモード"マルチターゲット"のLDセットに含まれるLD数の合計が、
      500を超える。
     ・LDセットに多数のイニシエータが設定されている
     ・iSMviewコマンドを-dli、-diオプション付きで実行する

    (回避方法/対処方法)
     iSMviewコマンドの-allを利用して下さい。


    【5】
    (現象)
     コントローラを交換した後、装置に異常がない状態であるにも関わらず
     SERVICE LEDが誤って点灯したままの状態となる場合があります。
     あるいは、コントローラを交換した後、一度、消灯したSERVICE LEDが
     何らかの異常(SERVICE LEDの点灯要因)の発生により点灯したのち、
     異常が解消して正常に復旧した場合でもSERVICE LEDが点灯したままの
     状態となる場合があります。
     なお、本障害は保守部品の不良ではありません。

    (発生条件)
     以下のすべての条件を満たした場合に発生します。
     ・装置のストレージ制御ソフトと異なるリビジョンの保守コントローラで交換した。
     ・コントローラ交換後、HDD交換等のSERVICE LEDが点灯する要因が発生した。

    (回避方法/対処方法)
     ディスクアレイ装置の再起動を行ってください。


    【6】
    (現象)
     管理サーバ上のiStorageManager(以降、外部iSMサーバ)から、ディスク
     アレイ装置を監視している構成において、コントローラの再起動が発生すると、
     外部iSMサーバの監視停止と監視再開が繰り返し発生します。

    (発生条件)
     1つのコントローラの再起動を契機にまれに発生することがあります。

    (回避方法/対処方法)
     回避策はありません。本現象が発生した場合は、ディスクアレイ装置を
     再起動してください。


    【7】
    (現象)
     iSMview/iSMcc_viewコマンドを実行した際に、
     [iSM11330]のエラーが発生する場合があります。

    (発生条件)
     以下のすべてを満たす場合、発生します。
     ・iSMview/iSMcc_viewコマンドの-lnオプションにLD名を指定して実行
     ・論理ディスク番号0000hの論理ディスクが存在しない

    (回避方法/対処方法)
     iSMview/iSMcc_viewコマンドの-lnオプションにLD番号を指定して
     実行して下さい。


    【8】
    (現象)
     管理サーバ上のiStorageManager(以降、外部iSMサーバ)がiSMcfgコマンドを
     実行するディスクアレイを監視している場合、iSMcfgコマンド実行時に外部
     iSMサーバの監視停止・再開が行われない場合があります。

    (発生条件)
     以下のすべてを満たす場合、発生します。
     ・ディスクアレイを構成する2つのコントローラの管理LANが
      異なるネットワークセグメントに属している
     ・外部iSMとディスクアレイ装置間でネットワークの
      ルーティングが行なわれてない
     ・外部iSMサーバから監視を行なっている

    (回避方法/対処方法)
     iSMcfgコマンドを実行する前に、外部iSMサーバからの監視を手動で停止し、
     iStorageManager Expressによるディスクアレイの監視を再開してください。
     iSMcfgコマンドによる構成設定完了後に、手動で外部iSMサーバから
     ディスクアレイの監視を再開してください。


    【9】
    (現象)
     iSMクライアントにてプールの拡張を行うと、再構成の優先度が中ではなく
     高となります。

    (発生条件)
     再構成が必要な物理ディスク数でプール拡張を行う場合に発生します。

    (回避方法/対処方法)
     プール拡張の詳細設定を開いて、必要に応じて適切な優先度に変更して下さい。


    【10】[iStorage ThinProvisioningご利用時]
    (現象)
     論理ディスク変更画面で、特定の論理ディスクのクォータが
     意図せず変更されている状態になる場合があり、
     論理ディスク変更を実行するとクォータが変更されます。

    (発生条件)
     以下のすべての条件を満たす場合に発生します。
      ・仮想容量プール上の論理ディスクにクォータを設定している
      ・デフォルト値の80%よりも大きいクォータの値を設定している
      ・論理ディスクの割り当て済み容量が80%を超えている

    (回避方法/対処方法)
     クォータの値を確認し、正しい値に変更してから実行して下さい。


    【11】[iStorage RemoteDateReplicationご利用時]
    (現象)
     RDRペアが作成できません。

    (発生条件)
     以下のすべての条件を満たす場合に発生することがあります。
     ・複数のディスクアレイ装置と構成したRDR環境
     ・保守員作業により、ディスクアレイ装置のリンクの削除によりLINK番号に
      空きが出来た
     ・iSMのレプリケーション管理画面あるいは、ControlCommandのiSMrc_pair
      コマンドで、残ったRDRのリンクを利用するRDRペアを作成

    (回避方法/対処方法)
     以下の作業を実施することで、回避できます。
     ・他装置のRDR運用も停止する。このため、ペアを事前に
      セパレートする(ユーザ作業)
     ・RDRのLINK番号を詰めて設定する(保守員作業)


    【12】[iStorage DataMigrationご利用時]
    (現象)
     データ移行機能のLDリスト表示(iSMmc_ldlistコマンド)を用いて論理ディスクを
     表示した場合、一部の論理ディスクのニックネーム(LD名)が表示されない場合が
     あります。

    (発生条件)
     以下の条件をすべて満たしている場合に、本現象が発生します。
     ・データ移行の移行元となるディスクアレイ装置において、1198個以上の
      論理ディスクを作成している。
     ・データ移行の移行元論理ディスクとして、当該ディスクアレイ装置の
      1198個目以降の論理ディスクを割り当てている。

    (回避方法/対処方法)
     論理ディスクのニックネーム(LD名)が表示されない論理ディスクについては、
     デバイス識別子名(DI名)の情報を用いて論理ディスクを識別してください。


    【13】
    (現象)
     SNMPマネージャ(ESMPRO/ServerManagerを含む)からのSNMPコマンドに対して、
     無応答になることがあります。

    (発生条件)
     SNMP機能を利用し、かつiStorageディスクアレイ装置の購入後の初回起動時に
     タイミングにより装置内部のMIB情報を管理するファイルが不正になり本現象
     がまれに発生します。

    (回避方法/対処方法)
     回避方法はありません。
     現象が発生した場合は、最新の修正物件を適用するか、または
     現象が発生したコントローラを交換してください。


    【14】
    (現象)
     コントローラの再起動が発生することがあります。

    (発生条件)
     以下のいずれかのときに、稀に発生する可能性があります。
     ・iSMクライアントによる、装置時刻に関連する設定操作を行うとき
      (時刻設定、時刻同期設定、タイムゾーン設定)
     ・iSMCLIによる、装置時刻に関連する設定操作を行うとき
      (iSMenv settimeによる時刻設定、iSMenv setntpによる時刻同期設定、
       iSMtzconfig set -zoneによるタイムゾーン設定)
     ・外部iSMサーバにより、ストレージ監視中に実施する時刻合わせを行うとき(1日1回)
     ・外部iSMサーバを起動するとき

    (回避策/対処)
     回避策はありません。



    ●M91_SC074Sでの修正内容

    ■強化内容

    【1】[iStorage PerforCacheご利用時]
     ・iStorage M100をサポートしました。
     ・iStorage PerforCacheをサポートするディスクアレイ装置において、
      iStorageManager Expressを用いたWeb GUIによる二次キャッシュの設定を
      可能としました(従来はWebSAM iStorageManagerでの設定のみ可能)。

    【2】
      コントローラ間通信のHW間欠障害発生時のリカバリ処理を強化しました。
      本FWを適用により、リブートによる救済事象の発生確率を抑えることができます。


    ■修正内容

    【1】
    (現象)
     VMware社の ESXi5.0(vSphere 5.0)のサーバとの接続環境において、
     CONT(コントローラ)障害等によりストレージ・サーバ間のパス切り替え指示が
     発行された場合に、サーバパスの切り替え処理が正常に実行できずに、両CONT
     閉塞に至る場合があります。

    (発生条件)
     以下の条件を満たした場合に、本現象が稀に発生します。
     ・ストレージ制御ソフト・リビジョン: 074B 及び それ以前
     ・VMware社の ESXi5.0(vSphere 5.0) でVAAI機能を有効にしているサーバに
      ストレージを接続 (defaultは有効になります)
     ・CONT障害等によりサーバパスの切り替え指示が発行される場合で、今回の
      事象以前に、特定のVAAIコマンドを実行中にディスク障害など間欠のHW障害が
      発生していたとき。

     ※ なお、VMware社の ESXi4.x以下では、本事象は発生致しません。

    (回避策/対処)
     ホスト側の vSphere Clientから、VAAIの機能 offを行って下さい。
     手順は次の通りです。
     1.vSphere Client のインベントリパネルからホストを選択します。
     2.[構成]タブをクリックして、「ソフトウェア」の下の「詳細設定」を
      クリックします。
     3.以下のパラメータのオプション値を「0 (disabled)」に変更します。
      ・VMFS3.HardwareAcceleratedLocking
      ・DataMover.HardwareAcceleratedMove
      ・DataMover.HardwareAcceleratedInit

     本現象が発生してしまった場合は、AC電源スイッチ もしくはACケーブル抜きに
     よる電源断を行い、装置を再起動して下さい。その後、上記のVAAI機能 offの
     手順を実施してください。
     また、最新の標準修正の適用をお願いします。


    【2】
    (現象)
     特定(下記発生条件)の環境下で、ストレージに対して連続アクセスすると
     応答遅延が発生しコマンドが正常に完了できないことがあります。また、
     本現象が発生すると管理LAN/保守LANポートからのアクセスも遅延し
     iStorageManager監視やログ採取が行えなくなります。

    (発生条件)
     以下の条件を満たした場合に、本現象が発生することがあります。
     ・SCSI仕様のOrdered Queue属性(コマンドの実行順序を保証する指定)の
      コマンドが発行される

    (回避策/対処)
     もし、本現象が発生してしまった場合は、AC電源をOFF/ONして装置を再起動
     してください。
     その後、最新の標準修正の適用をお願いします。


    【3】[iStorage DynamicDataReplication/RemoteDateReplicationご利用時]
    (現象)
     リザーブドボリュームを有するレプリケーションのコピーが完了しないことが
     あります。

    (発生条件)
     以下の条件を全てを満たした場合に、本現象が発生します。
     ・リザーブドボリュームを構築している。
     ・複製ボリューム(RV)総容量が50TByte以上の場合(*1)
      または、サーバを停止しない状態でストレージを停止・再起動を行った場合(*2)
     ・レプリケーションのコピー操作を実施

    (回避策/対処)
     (*1)のケースでは、RV総容量を50TByte未満にしてください。
     (*2)のケースでは、ストレージの停止・再起動を行う場合は、サーバ側を完全に
     停止した状態で行ってください。

     もし、本現象が発生してしまった場合
     (*1)のケースでは、RVの強制分離を実施し、その後、RVへのコピー操作を
     再度実施して下さい。
     (*2)のケースでは、DDR/RDRペアを解除し、再度ペア構築してください。
     (この場合、フル差分コピーとなるため、完了には時間を要する事が予想されます。)


    【4】[iStorage PerforCacheご利用時]
    (現象)
     SSD二次キャッシュ利用時の高負荷状態で性能監視を行うとコントローラが縮退する
     ことがあります。

    (発生条件)
     以下の条件を満たした場合に、本現象が発生することがあります。
     ・SSD二次キャッシュ機能を有効にしている環境
     ・iStorageManagerによる性能監視を行い、性能監視画面を常に表示した状態
     ・業務I/Oを継続している状態

    (回避策/対処)
     性能監視画面を常に表示した状態で運用するのは控えて頂くようお願いします。


    【5】
    (現象)
     コントローラの再起動が発生することがあります。

    (発生条件)
     以下のいずれかのときに、稀に発生する可能性があります。
     ・iSMクライアントによる、装置時刻に関連する設定操作を行うとき
      (時刻設定、時刻同期設定、タイムゾーン設定)
     ・iSMCLIによる、装置時刻に関連する設定操作を行うとき
      (iSMenv settimeによる時刻設定、iSMenv setntpによる時刻同期設定、
       iSMtzconfig set -zoneによるタイムゾーン設定)
     ・外部iSMサーバにより、ストレージ監視中に実施する時刻合わせを行うとき(1日1回)
     ・外部iSMサーバを起動するとき

    (回避策/対処)
     回避策はありません。


    ●M91_SC074Bでの修正内容

    ■強化内容

    【1】
    ・ニアラインSAS ディスクドライブ3TB(3.5型, 7.2Krpm/3TB)に対応しました。

    【2】
    ・データレプリケーション[iStorage RemoteDataReplicationご利用時]
     iSCSIインタフェースをサポートしました。

    【3】
    ・iSCSI接続時に、IPv6をサポートしました。
     ※IPv6利用時は、ディスクアレイ装置ユーザーズガイドの正誤表を
      参照願います。


    ■修正内容

    【1】
    (現象)
     ディスクに対して多重にI/Oが発行されている状態において、ホストからI/O中断指示が
     繰り返し発行された場合に、コントローラが無応答になる場合があります。

    (発生条件)
     ホストがI/O中断指示を繰り返し発行するようなケース(経路異常やI/Oタイムアウト
     検出など)に、稀に発生します。

    (回避方法/対処方法)
     無応答状態となった場合は、当該コントローラを再起動するか、本FWの適用を
     お願いします。

    【2】[iSCSI搭載機ご利用時]
    (現象)
     iSCSIチップの内部エラー検出時に実行するリカバリ処理において、ホストとの
     コネクションが一時的に切断され、ホストにエラーが上がる場合があります。
     SPSやMPIOなどのパス冗長ソフト導入の場合は、パス切り替えが発生する場合が
     あります。

    (発生条件)
     iSCSIモデルの装置

    (回避策/対処)
     本事象では一時的なコネクション切断によりエラーが発生しますが、リカバリ
     処理実行後は自動的に復旧し、その後は正常に稼動致します。
     従って、処置無しでも問題ありませんが、エラーやパス切り替えの頻度が多い場合、
     及び エラーやパス切り替え処理が運用上問題となる場合には、本FWの適用を
     お願いします。

    【3】
    (現象)
     暗号化HDDの診断時の処理において、HDDが縮退する事があります。

    (発生条件)
     暗号化HDDを搭載した装置の診断処理において、暗号化HDDの特定のアドレスを
     アクセスした場合に発生します。

    (回避策/対処)
     本FWの適用をお願いします。

    【4】
    (現象)
     ストレージ制御ソフト073Aへのアップデート作業においてコントローラを
     再起動した際、コントローラが再起動を繰り返す状態になり、アップデートが
     できない状態になります。

    (発生条件)
     以下の条件を全て満たした場合に発生します。
     (1)ストレージ制御ソフト071?~072?のディスクアレイ装置に対して、
       コントローラ交換、またはコントローラの増設を実施している場合
     (2)上記(1)の保守部材のストレージ制御ソフトが0739または073Aの場合
     (3)上記(1)を実施したあと、ストレージ制御ソフト073Aにアップデートした場合

     以下の条件を全て満たす場合も発生する可能性があります。
     (1)ストレージ制御ソフト071?~072?のシングルコントローラのディスクアレイ
       装置に対して、コントローラの増設を実施している場合
     (2)上記(1)を実施したあと、ストレージ制御ソフト073Aにアップデートした場合

    (回避方法/対処方法)
     問題が発生したら、両コントローラを交換してください。
     この問題を回避するため、073Aでは問題を回避するツールと手順を公開して
     いましたが、本修正物件で正式に修正しました。

    【5】
    (現象)
     ディスクアレイ装置を長時間連続運転した場合、以下のような現象が発生する
     可能性があります。
     ただし、業務I/Oは問題なく継続できます。
     * iStorageManager Expressの利用時に、クライアントから接続できない。
     * sshやftpなどでディスクアレイ装置にloginできない。
      (login済みの場合はコマンドが実行できない)
     * CLIで装置のシャットダウン指示を出そうとしても、コマンドが異常終了し、
      再起動が行えない。

    (発生条件)
     下記条件を全て満たした場合に発生します。
     ・ディスクアレイ装置の管理LANの物理IPアドレスがIPv4のみ
     ・IPv6マルチキャストパケットを定常的に送信するネットワーク機器が存在

    (回避方法/対処方法)
     同一LANにIPv6アドレスが設定されている機器がある場合、全てのディスク
     アレイ装置(iStorageMシリーズ)にIPv6アドレスを設定してください。

     なお、本現象が発生した場合、下記手順で対処してください。
     1. 業務を停止後に、業務サーバーを切断してください。
     2. 1.後AutoCacheFlush状態(Power LEDが0.2秒点滅)になっているのを確認して
       ください。
     3. ACスイッチを押して、強制電源オフしてください。
     4. 装置の電源が切れたら、電源ボタンを押して、装置の電源をオンしてください。
     5. その後、業務サーバを接続し業務を再開してください。

    【6】
    (現象)
     コントローラ交換すると、交換前とは異なるリビジョンのストレージ
     制御ソフトが起動することがあります。交換前より古いリビジョンの
     ストレージ制御ソフトが起動した場合は、古いリビジョンでサポート
     していない機能は利用することができなくなります。

    (発生条件)
     以下の三つの条件の両方を満足する場合に発生します。
     (1)装置初期導入時の起動直後(数分)に、ネットワークアドレス変更を実施し、
       その後、装置を再起動しないまま使用する
     (2)コントローラ交換を実行する
     (3)交換前と交換後のコントローラのリビジョンが異なる

    (回避方法/対処方法)
     現象が発生しているかどうかは、iSMviewコマンドにより判断できます。
     障害により、以前より古いリビジョンに戻っている場合は、
     最新の標準修正を適用してください。
     対処方法は、 「アップデートトラブルシューティング」の1.11、または、
     「アップデートガイドVMware環境対応版」の3.11を確認してください。

    【7】
    (現象)
     ストレージ装置におけるiSMコマンドによる操作ができないことがあります。

    (発生条件)
     以下の全ての条件を満たす場合に発生する可能性があります。
     - システムボリュームのシステム領域に障害が発生している
     - ストレージ装置のコントローラのIPアドレスを指定して、
      iSMコマンドの操作を実行した場合

    (回避方法/対処方法)
     システムボリュームの再作成を行ってください。もしくは、装置の再起動を
     行ってください。

    【8】
    (現象)
     ディスクアレイの性能情報を統計情報履歴ファイルとして蓄積されない
     ことがあります。

    (発生条件)
     システムボリュームを再作成したときに発生することがあります。

    (回避方法/対処方法)
     システムボリュームの再作成をおこなってください。

    【9】
    (現象)
     論理ディスクに媒体障害「障害(media error)」が発生した場合、
     iStorageManagerから出力されるメッセージ(システムログ、運用ログ)中の
     論理ディスク番号に、実際には障害となっていない論理ディスクの番号を
     出力することがあります。
      iSM07123:State of LD has become fault(media error).
      (お客様の設定によりメッセージIDがiSM07173の場合もあります。)
     また、この時iSMクライアントの情報一覧表示領域と障害情報一覧画面で
     表示する障害情報に、実際には障害の起きていない論理ディスクの
     障害情報(論理ディスク番号と障害状態)を含んで表示されます。

    (発生条件)
     論理ディスクの媒体障害を検知したときに発生します。

    (回避方法/対処方法)
     iSMviewコマンドの-lオプションの結果から、媒体障害の発生した
     論理ディスクを特定してください。
     表示結果のLD State欄が「fault(media error)」となっているものが
     障害の発生した論理ディスクです。

    【10】
    (現象)
     iSMview/iSMcsvコマンドで、プールの情報表示を行うと、
     再配置進捗率の表示が不正になる場合があります。

    (発生条件)
     使用量が2TBを超えているプールに対して再配置処理実施中に、
     iSMview -pln/plm、-dli、-di、-all、iSMcsvを実行した場合に発生します。

    (回避方法/対処方法)
     回避方法はありません。修正物件を適用してください。

    【11】
    (現象)
     初期設定において、ホストポート設定(iSCSI)を編集ダイアログで
     編集後、変更後の値がポート一覧に反映されていないように見える場合があります。

    (発生条件)
     ホストポート設定を一度変更して「次へ」ボタンを押したのち、
     「戻る」ボタンでホストポート設定に戻り、
     再度同じポートの設定を変更しようとした場合に発生することがあります。

    (回避方法/対処方法)
     再度[構築]-[初期設定]-[開始]を選択して設定を行ってください。

    【12】[iSCSI搭載機ご利用時]
    (現象)
     iSCSI搭載機のiSCSI ホストポートのIPアドレス
     に対してiSMcfg setiscsiportコマンドで「0.0.0.0」を設定すると、
     「 Requested function is not supported.」エラーになり、設定できません。

    (発生条件)
     iSCSI搭載機のiSCSI ホストポートのIPアドレスに対して、
    「iSMcfg setiscsiport -portnumber 00h-00h -ipaddress 0.0.0.0」
     を実行します。

    (回避方法/対処方法)
     GUIを利用して、iSCSI搭載のiSCSI ホストポートの
     IPアドレスを「0.0.0.0」に設定できます。

    【13】
    (現象)
     無停止アップデート適用後のコントローラ再起動において、コントローラの
     POWER LEDが点灯かつSERVICE LEDが消灯にならず、ディスクアレイ装置が
     起動しないことがあります。

    (発生条件)
     管理LANにLANケーブルを接続せずに無停止アップデートを実施したときに
     発生する可能性があります。

    (回避方法/対処方法)
     無停止アップデートを実施する場合は、管理LANにLANケーブルを接続して
     ください。問題が発生してもアップデートは完了しています。ディスク
     アレイ装置を再起動すれば、通常どおり使用できます。

    【14】
    (現象)
     コントローラの増設後に再起動したときに、増設したコントローラの
     POWER LEDが点灯かつSERVICE LEDが消灯にならず、ディスクアレイ
     装置が起動しないことがあります。

    (発生条件)
     コントローラを増設したときに発生する可能性があります。

    (回避方法/対処方法)
     ディスクアレイ装置を再起動してください。

    【15】
    (現象)
     コントローラを交換した直後にiSMサーバが停止することがあります。

    (発生条件)
     管理サーバ上のiStorageManager(外部iSMサーバ)が監視を実施しているときに、
     コントローラを交換すると発生する可能性があります。

    (回避方法/対処方法)
     外部iSMサーバを再起動してください。

    【16】
    (現象)
     iStorageManager Expressによる監視が自動的に再開しない場合があります。

    (発生条件)
     (1)~(3)の順に動作したときに発生します。

     (1) 管理サーバのiStorageManagerでiStorage Mシリーズを
       監視している間に、コントローラの切替(*)が行われた。
     (2) (1)のあと、iStorageManagerによる監視を停止し、
       iStorageManager Expressによる監視を開始した。
     (3) (2)のあと、コントローラの切替(*)が行われた。

      (*)コントローラの切替は以下のときに行われます。
        - コントローラ障害
        - iSMrollingupdateコマンド、あるいは、iSMcfg arrayupdateコマンドに
         よるアップデートの適用
        - コントローラに接続されている管理LANの障害
        - コントローラの再起動

    (回避方法/対処方法)
     ディスクアレイ装置に接続してiSMsvr update -rを実行し、
     iStorageManager Expressによる監視を再開してください。

    【17】
    (現象)
     コントローラ交換を行うとき、交換後のコントローラ間の
     同期処理に数分時間がかかります。
     同期処理中は、コントローラのREADY LED/FAULT LEDが高速点滅します。

    (発生条件)
     交換を行う2つのコントローラのリビジョンが同じ場合に発生します。

    (回避方法/対処方法)
     時間はかかりますが、コントローラ交換は成功しているので、対処は不要です。

    【18】[iStorage DynamicDataReplicationご利用時]
    (現象)
     - MVとRVの差分情報がディスクアレイ装置の電源OFFにより消失し、
      ディスクアレイ装置の再起動後のレプリケーションの処理に時間がかかる
      ことがあります。

    (発生条件)
     レプリケーションリザーブドボリュームを
     再作成したときに発生することがあります。

    (回避方法/対処方法)
     レプリケーションリザーブドボリュームの
     再作成をおこなってください。

    【19】[iStorage ThinProvisioningご利用時]
    (現象)
     論理ディスクの設定変更画面において論理ディスク(制御用)の名称を変更すると
     「[25009] しきい値の変更に失敗しました」というエラーが表示される場合が
     あります。

    (発生条件)
     仮想容量プールに構築されたしきい値またはクォータが設定されている
     論理ディスクを選択した直後に以下の論理ディスク(制御用)を選択して
     名称を変更した場合に発生します。

     ・システムボリューム
     ・レプリケーションリザーブドボリューム
     ・データ移行リザーブドボリューム

    (回避方法/対処方法)
     名称の変更自体は行われていますので、
     [監視]-[画面表示]より、論理ディスクの名称が
     正しく変更されていることを確認して下さい。

    【20】[iStorage DataMigrationご利用時]
    (現象)
     データ移行が失敗することがあります。

    (発生条件)
     下記条件を全て満たした場合に発生する可能性があります。
     * 移行するデータがある装置がiStorage Mシリーズであり、
      iStorage DataMigrationのライセンスが解除されている
     * データ移行リザーブドボリュームが未作成である

    (回避方法/対処方法)
     下記のいずれかの方法で問題を回避することができます。
     * 移行するデータがある装置にデータ移行リザーブドボリュームを作成する
     * 移行するデータがある装置のiStorage DataMigrationのライセンスをロックする

    【21】
    (現象)
     物理ディスクに障害「障害(fault)」や再構築「注意(rebuilding)」、
     フォーマット「注意(formatting)」などのイベントが発生した場合、
     iStoragegManagerから出力される以下のメッセージ(システムログ、
     運用ログ)中に不正な物理ディスク番号が出力される場合があります。

      iSM07102:State of PD(xxh-xxh) has become fault.
      (お客様の設定によりメッセージIDがiSM07152の場合もあります。)
      iSM07104:State of PD(xxh-xxh) has become attn(rebuilding).
      (お客様の設定によりメッセージIDがiSM07154の場合もあります。)
      iSM07106:State of PD(xxh-xxh) has become attn(formatting).
      (お客様の設定によりメッセージIDがiSM07156の場合もあります。)

        ※xxh-xxh:物理ディスクのタイプを示す内部番号

     また、このときiSMクライアントの障害情報一覧画面で表示する障害情報にも
     不正な物理ディスク番号が表示されます。

    (発生条件)
     DE番号4番以降に搭載されている物理ディスクの障害やイベントを検知したとき
     に発生します。

    (回避方法)
     iSMクライアントの物理ディスク関連情報一覧画面において、
     障害またはイベントの発生している物理ディスクを特定してください。
     状態カラムが「障害」または「注意」となっているものが、
     障害やイベントの発生している物理ディスクです。


    ●M91_SC073Aでの修正内容

    ■強化内容

    【1】SASインタフェースをサポートしました。

    【2】シンプロビジョニング
      従来サポートしていた、IV(レプリケーション、スナップショット以外の用途
      で使用できるボリューム)に加え、以下のボリュームに対応しました。
      * DDR/RDR ペア(MV またはRV)
      * スナップショット関連ボリューム(BV、SV、SDV またはLV)

    【3】業務単位のデータ移行 [iStorage DataMigrationご利用時]
      業務単位のデータ移行機能をサポートしました。移行先のディスクアレイに
      複数の業務のデータを移行する場合、移行済みの業務データは、他の業務の
      データを移行中でも利用が可能になりました。


    ■修正内容 

    【1】
    (現象)
     サーバからのアクセスに対してI/Oエラー(万一、両コントローラで
     発生した場合には、サーバダウン)となります。

    (発生条件)
     下記条件の両方を満たした場合に発生します。
     ・ストレージ制御ソフトレビジョンが0715 及び それ以前
     ・装置を起動して一定期間(約4ヶ月;124日)電源を落とすことなく運用を継続、
      もしくは、コントローラ交換や再起動などの保守作業を行わなかった場合

    (回避方法/対処方法)
     システムを停止できない場合は片コントローラずつの再起動を、
     システム停止が可能であれば装置の再起動をお願いします。
     本現象が発生した場合は装置のAC電源OFFによる再起動をお願いします。

    【2】
    (現象)
     障害検出機能の動作のタイミングによって、キャッシュモジュールの
     状態を誤って異常として判断し、午前3時過ぎに警告の事象として検出する
     場合があります。このとき、キャッシュモジュール(CHE)の状態は"注意"となり、
     iStorageManagerではメッセージiSM07167が報告されます。

     [メッセージ例]
      iSM07167:State of CHE(a2h-00h) has become attn(maintenance).

    (回避方法/対処方法)
     本現象は、業務ホストへの影響はなく、業務運用は継続できます。

     なお、本現象が発生した翌日以降の午前3時過ぎ、あるいはディスクアレイ装置を
     再起動した際に、キャッシュモジュール(CHE)の状態が"正常"に戻る場合は、
     本現象が発生していたと考えられます。キャッシュモジュールの状態を誤って異常と
     判断していた状態が解消されているため、業務運用を継続しても問題ありま
     せん。

     キャッシュモジュール(CHE)の状態が"正常"に戻らない状態が継続する場合は、
     キャッシュモジュールに障害が発生している可能性があるため、点検を実施して
     ください。

    【3】
    (現象)
     ディスクアレイ装置を長時間連続運転した場合、以下のような現象が発生する
     可能性があります。
      * iStorageManager Expressの利用時に、クライアントから接続できない
      * sshやftpなどでディスクアレイ装置にloginできない
       (login済みの場合はコマンドが実行できない)
      * ディスクアレイ装置の再起動を実行すると、ディスクアレイ装置が再起動
       できない

    (発生条件)
     iSMviewコマンドの実行を繰り返した場合に発生します。
     12秒周期でiSMviewコマンドを実行した場合には、約70日間連続運転した場合に
     発生します。

    (回避方法/対処方法)
     定期的にディスクアレイ装置を再起動してください。
     本現象発生時は、コントローラの交換が必要です。

    【4】
    (現象)
     書き込みのアクセスパターンによってキャッシュヒット性能が低下します。

    (発生条件)
     狭い領域へのランダムライトアクセスを行う場合に発生します。

    (回避方法/対処方法)
     運用で回避するのは困難なため、本FWの適用をお願いします。

    【5】
    (現象)
     iSMクライアントを使用した論理ディスク構築の画面操作中に、
     論理ディスクの数や容量が変更できなくなる場合があります。

    (発生条件)
     iSMクライアントを使用して論理ディスクを
     構築する際に、以下の条件を全て満たす場合に発生します。
      ・論理ディスク数×1TBの値が、プールの空き容量を超過している。
      ・論理ディスクの容量単位をMBもしくはGBから、TBに変更する操作を行う。

    (回避方法/対処方法)
     本現象が発生した場合は、キーボードより直接適切な容量を入力して
     いただくか、プールを選択しなおしてください。

    【6】
    (現象)
     iSMクライアントでの論理ディスク構築が以下のエラーで
     失敗する場合があります。
      「[05031] 論理ディスクの構築に失敗しました」

    (発生条件)
     論理ディスク構築画面で以下全ての条件を満たす操作をして、
     論理ディスク構築を実行した場合に発生します。
      (1) 2個以上の論理ディスク数を指定
      (2) 容量を以下のとおり指定
        ・単位をMBとする
        ・表示されている上限値とする

    (回避方法/対処方法)
     本現象が発生した場合は、論理ディスク容量の指定を256MB以上減らして
     論理ディスク構築を再実行してください。

    【7】
    (現象)
     iSMクライアントの初期設定-かんたん設定で、
     合計容量がプール容量を超える論理ディスク構築指定操作が可能となり、
     かんたん設定の論理ディスク構築処理が以下のエラーで
     失敗する場合があります。
       「[25671] 処理に失敗しました。」

    (発生条件)
     iStorage M10e/M100のかんたん設定で、プールの空き容量上限まで使用して、
     論理ディスクを追加した場合に発生します。

    (回避方法/対処方法)
     問題が発生した場合、論理ディスク解除・論理ディスク構築を
     使用して論理ディスクを再構築してください。

    【8】

    (現象)
     iSMviewコマンドに以下のオプションを指定すると、エラーが発生し、プール
     情報が表示されない場合があります。
      ・-plmオプションで32文字のプール名を指定すると
       存在するプールを指定しているにも関わらず
       "iSM11182:Pool doesn't exist."
       が表示され対象プールの詳細情報が表示されません。
      ・-splmオプションで32文字のプール名を指定すると
       Usageが表示され、対象プールの詳細情報が表示されません。

    (発生条件)
     プール名が32文字のプールを構築した場合に発生します。

    (回避方法/対処方法)
     本現象が発生した場合は、iSMクライアントで、プールの詳細情報を確認
     してください。

     また、以下の方法で、プール情報の確認を正しく行うことができます。
      ・情報取得を、プール名の代わりにプール番号を指定して実行します。
        (-pln/-splnオプション)

    【9】

    (現象)
     物理ディスクをスロットに実装すると、iSMクライアントの物理ディスク一覧の
     表示内容(物理ディスク番号、容量など)が不正になることがあります。

    (発生条件)
     対象装置をiSMクライアントで監視中に、実装済みの物理ディスクをスロットから
     取り外した後、同一スロットに再度実装した場合に発生することがあります。

    (回避方法/対処方法)
     本現象が発生した場合、iSMクライアントをいったんログアウトし、再ログイン
     してください。

    【10】

    (現象)
     論理ディスクの設定変更画面で、システムボリュームの
     論理ディスク名を変更すると、以下のエラーが表示される場合があります。

     「[05041]容量不足発生時の応答の変更に失敗しました」

    (発生条件)
     論理ディスクの設定変更画面で、仮想容量プールに構築された
     以下の種別の論理ディスクの論理ディスク名を変更すると発生します。
      * システムボリューム
      * レプリケーションリザーブドボリューム
      * データ移行リザーブドボリューム

    (回避方法/対処方法)
     「[05041]容量不足発生時の応答の変更に失敗しました」
     のエラーが表示されていても、
     論理ディスク名を変更できていますので、エラーは無視してください。
     または、システムボリュームの論理ディスク名の変更を
     iSMCLIで行ってください。

    【11】
    (現象)
     コントローラを保守交換する場合や指示によって片コントローラをリブート
     する場合に、起動に失敗し縮退する場合があります。

    (発生条件)
     装置起動時に稀に発生します。

    (回避方法/対処方法)
     縮退したコントローラの再起動をお願いします。

    【12】

    (現象)
     無停止アップデートが正常に終了せず、ディスクアレイ装置がReadyに
     ならないことがあります。また、ディスクアレイの設定作業が失敗する場合が
     あります。

    (発生条件)
     以下の条件を全て満たす場合に発生する可能性があります。
      1.先頭の4つの物理ディスクのうち、1つ以上が障害となり交換を実施
      2.1の後、さらに先頭の4つの物理ディスクのうち物理ディスク番号が
       一番若い物理ディスクが24時間以内に障害となり、交換を実施
      3.2の後、無停止アップデートを実施

    (回避方法/対処方法)
     本現象が発生した場合、2.で交換した物理ディスクを抜き取り、
     ディスクアレイ装置のコントローラをひとつ再起動した後、物理ディスク
     を差し戻してください。

    【13】

    (現象)
     停止アップデートが完了しても、コントローラのFAULT LEDが高速点滅を
     行ないません。

    (発生条件)
     停止アップデートを実施したときに発生します。

    (回避方法/対処方法)
     コントローラのFAULT LEDが高速点滅しなくても、停止アップデートは正常に
     実行されます。停止アップデートのコマンドが正常終了しているかどうかで、
     停止アップデートの実行状況を確認してください。

    【14】
    [iSCSI搭載機ご利用時]
    (現象)
     iSCSI接続におけるChap認証有りのLoginが失敗する場合があります。

    (発生条件)
     iSCSIモデル、且つChap認証にてコントローラ内の2Portに同時Loginを行った
     場合に発生します。

    (回避方法/対処方法)
     Login出来なかったPortに対して、再ログインして下さい。

    【15】
    [iStorage DynamicDataReplicationご利用時] 
    (現象)
     業務中にスナップショットボリュームの削除を行うとコントローラ障害
     となる場合があります。

    (発生条件)
     スナップショットボリュームを有する環境で、スナップショットボ
     リュームの削除操作を行った場合に発生します。

    (回避方法/対処方法)
     スナップショットボリュームの削除を行う場合には、一端業務IOを停止
     して下さい。
     コントローラ障害となった場合には再起動により復旧して下さい。

    【16】
    [iStorage DynamicDataReplicationご利用時]
    (現象)
     論理ディスクの設定変更画面で、
     仮想容量プールに構築したスナップショット関連ボリュームに対して
     設定を行ってはならないLD容量クォータ、LD容量しきい値、
     容量不足発生時のLDアクセスの設定が可能となっています。

     スナップショットデータボリュームにLD容量クォータを設定すると、
     スナップショットしきい値が異常な値に変更され、
     0から100の範囲で設定されるべき値が、その範囲外になる場合があり、
     正しく動作しなくなる可能性があります。

    (発生条件)
     論理ディスク設定変更画面で、
     仮想容量プールに構築した以下の種別の論理ディスクに
     LD容量クォータ、LD容量しきい値、
     容量不足発生時のLDアクセスを設定した場合に発生します。
      * スナップショットデータボリューム
      * スナップショットボリューム
      * リンクボリューム

    (回避方法/対処方法)
     仮想容量プールに構築したスナップショット関連ボリュームに
     LD容量クォータ、LD容量しきい値、
     容量不足発生時のLDアクセスの設定を行わないようにしてください。

    【17】
    [iStorage DataMigrationご利用時]
    (現象)
     データ移行の実施後、キャッシュデータの自動フラッシュが行われないため、
     通常のシャットダウン手順での電源切断のみ可能となります(たとえば、電源盤の
     電源OFFによる停止はできません)。

    (発生条件)
     データ移行機能を利用すると発生します。

    (回避方法/対処方法)
     ディスクアレイのDCボタンにより電源を切断してください。
     キャッシュデータの自動フラッシュ機能を利用した電源を切断する場合は、
     データ移行の完了後に、データ移行リザーブドボリュームを削除してください。

    ●M91_SC072Fでの修正内容

    ■修正内容

    (現象)
     ディスクアレイ装置を長時間連続運転した場合、以下のような現象が頻発する
     可能性があります。
      * 「iSMviewコマンド」の応答遅延やエラーが発生する。
      * iSMやiSM Expressによる操作の応答遅延やエラーが発生する。
      * ディスクアレイ装置に対するtelnetやsshの応答遅延やエラーが発生する。

    (発生条件)
     iSMviewコマンドを定期的に実行し続けた場合(*)に発生します。

     (*) 例えば、iSMviewコマンドを10秒おきに実行し続けた場合、3か月以上経過
        した後に、本現象が発生する可能性があります。

    (回避方法/対処方法)
     本現象が発生した場合、業務を停止し、DCボタンのOFF/ONによりディスクアレイ
     装置を再起動してください。


    ●M91_SC072Dでの修正内容

    ■強化内容

    以下の機能をサポートしました。

     - データ移行
      既存のiStorage D/S シリーズのディスクアレイのデータを、最新の
      iStorage M シリーズのディスクアレイに、高速に移行する機能を提供します。

     - シンプロビジョニング
      ボリュームの容量を仮想化し、ボリュームに書き込まれたデータ量に応じて、
      自動的にディスクアレイの実容量をボリュームに割り当てる機能を提供します。
      ※IV(レプリケーション、スナップショット以外の用途で使用
       できるボリューム)のみサポート

    ■修正内容

    【1】
     (現象)
      ホストからのI/O負荷が非常に高い状態のときに片側のコントローラが縮退する
      場合があります。

     (発生条件)
      コントローラ0とコントローラ1の両方に対してホストI/Oが発行されている
      ときで、かつ、ホストI/Oの負荷が非常に高い場合にタイミングにより発生します。

     (回避方法/対処方法)
      本現象が発生した場合、ホストからのI/O負荷を低減させる/平準化させるよう
      お願い致します。

    【2】
     (現象)
      ディスクアレイ装置がReadyにならない場合があります。

     (発生条件)
      DCボタンのOFF/ONまたはiSMcfg shutdown -rebootコマンド等により、
      両コントローラを同時に起動した場合まれに発生します。

     (回避方法/対処方法)
      本現象が発生した場合、DCボタンのOFF/ONにより両コントローラを再起動
      してください。

    【3】
     (現象)
      装置起動時に両コントローラがFaultし、起動できない場合があります。

     (発生条件)
      装置停止時に行うシャットダウン処理において、片方のコントローラは
      HW故障により正しくシャットダウン処理を終えられなかった場合

     (回避方法/対処方法)
      本現象が発生した場合、ACスイッチをOFF,ONし装置を再起動してください。

    【4】
     (現象)
      ディスクアレイ装置のDCボタンをOFFとすることによってシャットダウン
      したときにディスクアレイ装置が正常である場合でもiSM Express上にて
      「障害情報あり」、「監視回復待ち」が表示され、通報が行われることが
      あります。

     (発生条件)
      フローティングIPアドレスを用いてiSM Expressに接続しているときに、
      ディスクアレイ装置のDCボタンをOFFとすることによってシャットダウン
      した場合、タイミングにより発生します。

     (備考)
      不要な「障害情報あり」、「監視回復待ち」が表示されますが、装置は正常に
      シャットダウンされます。

    【5】
     (現象)
      ネットワーク設定ツールでコントローラの管理ポートのIPアドレスや
      フローティングIPアドレスの設定が失敗することがあります。

     (発生条件)
      ネットワーク設定ツール使用時に、ディスクアレイ装置が高負荷状態で
      あるときに発生します。

     (回避方法/対処方法)
      本現象が発生した場合、ディスクアレイ装置を再起動してください。

    【6】
     (現象)
      iSMCLIのコマンドの実行に失敗する等の現象が発生する場合があります。

     (発生条件)
      以下のいずれかの事象が繰り返し発生(*1)している状態で、長時間ディスク
      アレイを再起動せずに利用するとメモリ不足を起因として上記現象が発生します。

      - iSMCLIにより構成変更を実施した後に監視状態が変化する。
       (iSMCLIを連続実行した場合は、連続実行後1度だけ監視状態が変化する。)
      - ディスクアレイで間欠障害が発生する

      (*1)10万回以上繰り返されると発生する可能性があります。

     (回避方法/対処方法)
      ディスクアレイの再起動を行うことで、現象の発生を防止することができます。

    【7】
     (現象)
      プール構築やプール拡張が失敗する場合があります。
     
     (発生条件)
      「未使用PD/スペアの省電力モード」を利用している場合、物理ディスクの
      稼働処理に時間がかかると発生します。

     (回避方法/対処方法)
      本現象が発生した場合、プール構築またはプール拡張を再実行してください。

    【8】
     (現象)
      iSMクライアント画面において、ホストに論理ディスクを割り当てる際、
      ホスト情報設定画面、LDセット設定変更画面、LDセット新規設定画面からの
      応答が返らないことがあります。

     (発生条件)
      ・FCモデル
      「ホスト(LDセット)に割り当てるパス一覧」で項目名をクリック後、
       パスを削除する
      ・iSCSIモデル
       「ホスト(LDセット)に割り当てるイニシエータ一覧」で項目名をクリック後、
       イニシエータを削除する

     (回避方法/対処方法)
      本現象が発生した場合、メニューから操作を再度実施してください。

    【9】
     (現象)
      装置のホストI/FがiSCSIのモデルにおいて、ネットワーク接続環境の
      再構築を行う場合に、特定の接続条件でホストからストレージの認識が
      できない場合があります。

     (発生条件)
      コントローラカードのホストI/FがiSCSIモデル、且つ
      ルータを介して異なるサブネットのネットワークが接続された特定IPの接続環境。

     (回避方法/対処方法)
      ルータを使う場合は同一サブネットのネットワーク接続となるようにしてください。

    【10】
     (現象)
      iSCSI簡易設定ツール実行時にiStorageManagerの監視が再開しないことがあります。

     (発生条件)
      iSCSI簡易設定ツールを使用した場合に発生します。

     (回避方法/対処方法)
      本現象が発生した場合、iSMクライアントから対象ディスクアレイの監視を再開して
      ください。

    【11】
     (現象)
      一方のコントローラの管理ポートのIPアドレスを用いて、iSM Expressへ接続ができ
      なくなる場合があります。

     (発生条件)
      コントローラの管理ポートのIPアドレスを変更した場合に発生します。

     (回避方法/対処方法)
      フローティングIPアドレスを設定後、フローティングIPアドレスを用いて
      iSM Expressに接続することで回避できます。
      本現象が発生した場合は、両方のコントローラの管理ポートのLANケーブルを抜いて、
      約2分以上経過した後にLANケーブルを挿し戻してください。

    【12】
     (現象)
      iSMrsh addコマンド実行後に、rshクライアントから管理ポートのIPアドレスを
      指定してrshコマンドを実行すると、Permission deniedとなりコマンドが実行
      できません。

     (発生条件)
      rshクライアントからrshコマンドで管理ポートのIPアドレスに対して接続する
      場合に発生します。

     (回避方法/対処方法)
      フローティングIPアドレスを指定することで、問題は回避できます。

    【13】
     (現象)
      ホストからiSCSIによる接続ができない場合があります。

     (発生条件)
      以下の2つの条件を共に満たす場合に発生します。
       ・装置のホストI/F が iSCSIであるモデルの場合
       ・工場出荷後の初回起動後に、iSCSIの環境設定を行ってホストと
        iSCSI接続するとき

     (回避方法/対処方法)
      本現象が発生した場合、装置を再起動し、再度ホストへの接続をお願い致します。

    【14】
     (現象)
      RDR(筐体間レプリケーション)パス切り替え時に、RDRペア状態が異常サスペンド 
      状態に陥り、レプリケーション処理を中断してしまう場合があります。

     (発生条件)
      RDR構築環境で且つ、筐体間を結ぶパスにHW異常が発生しパス切り替えを
      行った場合

     (回避方法/対処方法)
      本現象が発生した場合、サスペンド状態を解除し、レプリケーション処理の
      再開を指示してください。

    【15】
     (現象)
      iSMクライアント画面において、拡張エンクロージャ(2台目以降)の状態表示が
      最新に更新されないことがあります。

     (発生条件)
      iSMクライアント運用中に、拡張エンクロージャ(2台目以降)に障害発生や
      復旧などの状態変化があった場合に発生します。

     (回避方法/対処方法)
      本現象が発生した場合、iSMクライアントをいったんログアウトし再度
      ログインすることで、最新の状態が反映されます。

    【16】
     (現象)
      System area Fault状態になったシステムボリュームの復旧のため、システムボ
      リュームの削除→再作成を行ったときに再作成に失敗することがあります。レプ
      リケーションリザーブドボリュームにおいても同様の現象が発生します。

     (発生条件)
      ディスクアレイ装置が高負荷状態かつ、障害により片側のコントローラが再起動
      した状態で、システムボリューム、もしくはレプリケーションリザーブド
      ボリュームがSystem area Fault状態になった場合に発生します。

     (回避方法/対処方法)
      システムボリューム、もしくはレプリケーションリザーブドボリュームの
      再作成に失敗した場合、再度作成すると、正常に作成できます。

    【17】
     (現象)
      片側コントローラが縮退しているときに、障害情報採取に失敗することが
      あります。

     (発生条件)
      片側コントローラが縮退し業務負荷が高いときに、障害情報採取を行なうと
      発生する場合があります。

     (回避方法/対処方法)
      業務負荷が軽減してから、障害情報採取を実施してください。

    【18】
     (現象)
      SnapShot構築環境において、ストレージ制御ソフトのアップデート作業が
      失敗する場合があります。

     (発生条件)
      SnapShot構築環境

     (回避方法/対処方法)
      本現象が発生した場合、ストレージ制御ソフトのアップデートを再試行して
      ください。

    【19】
     (現象)
      運用中に片方のコントローラをリブートするような場合において、一部の
      JOBが継続できず運用停止となる場合がある。

     (発生条件)
      装置のホストI/FがiSCSIのモデルである、且つ
      運用中に片コントローラがリブートする場合(無停止アップデート実施する
      場合など)

     (回避方法/対処方法)
      ストレージ制御ソフトのアップデートを実行する際は、運用を停止した
      状態で行ってください。
      運用停止した場合は、コントローラリブート完了後に運用再開してください。

    【20】
     (現象)
      無停止アップデートに失敗することがあります。

     (発生条件)
      システムボリュームに障害が発生している場合に失敗します。

     (回避方法/対処方法)
      システムボリュームを再構築し、システムボリュームに障害がない状態でアップ
      デートを実施してください。


製品名カテゴリ

iStorage基本制御/iStorageManager

関連情報

  • 更新履歴
  • ファイル名: M100_history.txt(形式:テキスト形式 サイズ:2KB)
    本コンテンツの更新履歴
  • ODX機能設定手順
  • ファイル名: ODX_Setting.pdf(形式:PDF形式 サイズ:503KB)
    ODX(Offload Data Transfer)機能を有効化するための設定手順
  • コンテンツID: 3140101114
  • 公開日: 2012年11月14日
  • 最終更新日:2019年09月30日

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