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技術情報

【iStorage Mシリーズ】iStorage M700向け 過去の修正情報

iStorage M700向けストレージ制御ソフトの過去の修正情報を公開しています。
最新の標準修正物件は、「関連情報」より参照してください。

●目次
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  • M94_SC087Sでの修正内容
  • M94_SC087Rでの修正内容
  • M94_SC087Qでの修正内容
  • M94_SC087Kでの修正内容
  • M94_SC087Fでの修正内容
  • M94_SC087Cでの修正内容
  • M94_SC0865での修正内容
  • M94_SC0863での修正内容
  • M94_SC0860での修正内容
  • M94_SC0859での修正内容
  • M94_SC0847での修正内容
  • M94_SC082Rでの修正内容
  • M94_SC082Nでの修正内容
  • --------------------------------------------------------------------------


    ●M94_SC087Sでの修正内容

    ■強化内容■

    【1】
     オンラインCONT保守交換時の応答性能を改善しました。


    ■重要な修正■

     重要な修正はありません。


    ■その他の修正■

    【1】
    (発生事象)
     管理LANポートにおいて、特定の不正フレームを受信すると、
     以降の通信が失敗する場合があります。

    (発生条件)
     vSphere Distributed Switch 健全性チェック(デフォルト:無効)を
     有効化している場合に、サーバから発行される不正フレームを受信すると
     発生します。

    (回避方法/対処方法)
     以下に公開されている手順に従って、vSphere Distributed Switch
     健全性チェックを無効化することで回避可能です。

     https://kb.vmware.com/s/article/2032878 (原文)
     https://kb.vmware.com/s/article/2032878?lang=ja(日本語)

     対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。

    【2】
    (発生事象)
     プール拡張時に行うプール再配置の進捗が停止する場合があります。

    (発生条件)
    以下の条件を全て満たした場合に発生する場合があります。
     ・ディスクを追加してプール容量を拡張
     ・プール再配置が完了する前に、論理ディスクを追加構築
     ・容量拡張した領域に空き容量が無い
     ・プールを構成するディスク台数が下記の台数以上の場合
       - Raid-1    6台
       - Raid-TM   9台
       - Raid-5(2+P) 9台
       - Raid-5(4+P) 15台
       - Raid-5(8+P) 27台
       - Raid-6(4+PQ) 18台
       - Raid-6(8+PQ) 30台

    (回避方法/対処方法)
     プール拡張した領域に新規論理ディスクを作成する場合は、
     プール再配置が完了するのを待ってから行ってください。

     事象が発生しても再配置は完了しませんが、RAIDの冗長性は
     維持されており、運用影響はありません。
     再配置を停止した上で、対策版ストレージ制御ソフトの適用
     をお願いします。適用後、再配置の再開を実行してください。

    【3】
    (発生事象)
     コントローラ#0を交換後、ディスクアレイ装置の時刻がずれる
     場合があります。

    (発生条件)
     以下の条件をすべて満たす場合に発生することがあります。
     ・ディスクアレイ装置を起動した以下のいずれかのケースで、
      コントローラ#1が先に起動完了した。
       - ディスクアレイ装置の初回電源投入時
       - ストレージ制御ソフトの停止アップデート適用時
       - ストレージ制御ソフトのオンラインアップデート適用時
     ・上記の後、コントローラ#0を交換した。

    (回避方法/対処方法)
     対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。
     ディスクアレイ装置の時刻がずれている場合は、対策版
     ストレージ制御ソフトを適用後に、ディスクアレイ装置の
     時刻を再設定してください。


    ●M94_SC087Rでの修正内容

    ■強化内容■

    【1】
     特定の論理ディスクに対して書き込み負荷が集中した場合の
     I/O応答性能を改善しました。


    ■重要な修正■

     重要な修正はありません。


    ■その他の修正■

    【1】
    (発生事象)
     SNMPトラップが不正形式で送信され、SNMPマネージャが
     トラップを受信できない場合があります。

    (発生条件)
    SNMPv1形式のSNMPトラップを利用し、ディスクアレイの起動
     またはSNMP機能の設定実施後、497日以上経過した場合に発生
     します。

    (回避方法/対処方法)
     以下のいずれかの操作を、ディスクアレイの起動または
     SNMP機能の設定実施後497日以上経過する前に行います。

     手順1:ディスクアレイを再起動します。
      ディスクアレイを再起動することで、経過日数がリセットされます。

     手順2:SNMP設定の変更を行います。
      SNMP設定(SNMP共通情報の設定)を変更することで、SNMPエージェントが
      再起動され、経過日数がリセットされます。
      設定変更の手順については、NECサポートポータルのページ
      (コンテンツID:3150112822)から参照願います。


    ●M94_SC087Qでの修正内容

    ■強化内容■

    【1】
     ディスク障害検出時のリカバリ処理に関して、下記の改善を適用し、
     ディスクの縮退を防止する改善を行いました。

     ・連続領域でメディアエラーを検出した場合、まとめてリカバリを実行します。
     ・複数のディスクで同一アドレスのセクタにメディアエラーを検出した場合、
      ディスク縮退を抑止しロストデータの発生を低減します。
     ・リビルド実行中のエラー検出時、スペアディスクの縮退を抑止し、
      エラー検出ディスクの属するプールを障害通知します。
     ・予防復旧中に復旧元ディスクでメディアエラー検出した場合、一定期間
      参照を抑止し、性能低下を局所化しつつディスク縮退を抑止します。


    【2】
     コントローラ上のフラッシュメモリに対する障害検出機能を強化しました。
     障害を検出した場合は、コントローラの状態をHD障害(Warning)へ変更する
     ようにしました。


    【3】
     ディスクアクセスパス障害時の被疑特定精度の向上とパス閉塞範囲を
     局所化する機能を強化しました。

    ■重要な修正■

     重要な修正はありません。

      
    ■その他の修正■

    【1】
    (発生事象)
     コントローラが稀に再起動する場合があります。

    (発生条件)
     以下のいずれかを満たした場合に発生する可能性があります。

      ・制御情報領域を構成している全ての物理ディスク(物理ディスク番号00-0000、
       00-0001、00-0002、00-0003)が物理ディスク障害となった場合に、発生する
       ことがあります。
      ・制御情報領域を構成している物理ディスク(物理ディスク番号00-0000、
       00-0001、00-0002、00-0003)のいずれかで物理ディスク障害が発生し、障害が
       発生した物理ディスクを交換せずに運用を続けた場合に、発生することが
       あります(※)。
       (※) 制御情報領域の更新頻度によりますが、おおよそ半年以上時間を要します。

    (回避方法/対処方法)
     対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。

     対策版ストレージ制御ソフト適用前に本事象が発生した場合は、
     装置の復旧をハードウェア保守員に御依頼下さい。


    【2】
    (発生事象)
     iSMview -l/-ln/-di/-dli/-allコマンドにおいて、論理ディスクで
     fault(media error)の状態を表示できない場合があります。

    (発生条件)
     論理ディスクで媒体障害が発生している場合に発生することがあります。

    (回避方法/対処方法)
     iStorageManager Expressから論理ディスクの状態を参照してください。
     (iStorageManager Expressでは正常に表示されます)


    【3】
    (発生事象)
     iStorageManager Expressによる監視が停止したまま、
     再開できなくなる場合があります。

    (発生条件)
     以下の条件をすべて満たした状態で、iStorageManager Expressの
     監視を再開させると発生する場合があります。
     
     ・iStorageManager Expressの監視が停止している。
     ・遠隔保守のALIVEmail機能を利用した自動通報機能で通報対象と
      なっている障害通報・予測通報・管理通報の各イベントが発生する。

    (回避方法/対処方法)
     対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。

     対策版ストレージ制御ソフト適用前に本事象が発生した場合は、
     Seize占有コマンド(iSMcfg setseize -mode on)およびSeize解放コマンド
     (iSMcfg setseize -mode off)を実行した後に、iStorageManager Expressの
     監視開始処理を行ってください。


    【4】
    (発生事象)
     コントローラ交換直後に、ディスクアレイ装置の時刻が
     一時的にずれる場合があります。

    (発生条件)
     以下の条件をすべて満たす場合に発生することがあります。
     ・ディスクアレイ装置の時刻補正の運用を以下のいずれかで行っている場合
      -iStorageManagerにより運用管理サーバの時刻と同期させる運用
      -時刻補正を行わない(手動で時刻設定を行う)運用
     ・ディスクアレイ装置の内部で時刻同期を司っている側のコントローラを交換する場合
     ・保守コントローラの時刻が、ディスクアレイ装置の時刻と一致していない場合

    (回避方法/対処方法)
     対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。

     対策版ストレージ制御ソフト適用前に本事象が発生した場合は、
     コントローラ交換後に以下のいずれかの方法によって、ディスクアレイ装置の
     時刻を再設定してください。
     ・iStorageManagerにより運用管理サーバの時刻と同期させる運用の場合は、
      時刻が同期されるまで待つか、iStorageManagerを再起動して時刻の同期
      を行ってください。
     ・ディスクアレイ装置の時刻補正を行わない運用の場合は、手動で時刻設定
      を行ってください。


    【5】[iStorage ThinProvisioningご利用時]
    (発生事象)
     仮想容量論理ディスクのアラーム解除コマンド(iSMcfg alarmreset)が
     失敗する場合があります。

    (発生条件)
     「障害(over capacity)」状態のLDに対して実行した際に発生する場合があります。

    (回避方法/対処方法)
     対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。

     対策版ストレージ制御ソフト適用前に本事象が発生した場合は、
     iStorageManager Express、または、iStorageManagerのクライアントから
     アラーム解除を実施してください。


    【6】[iStorage ThinProvisioning、及び、iStorage DynamicDataReplication、
       iStorage RemoteDataReplication、iStorage RemoteDataReplication Asynchronous、
       iStorage RemoteDataReplication/DisasterRecoveryのいずれかのご利用時]
    (発生事象)
     iSM運用ログに、ペア設定済みにもかかわらず下記のペア設定メッセージが
     不正に出力される場合があります。
     
      iSM10314:Logical Disks were paired

    (発生条件)
     「注意(over capacity)」状態のLDが存在する場合に発生することがあります。

    (回避方法/対処方法)
     対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。

     対策版ストレージ制御ソフト適用前に本事象が発生した場合は、
     以下の手順により一時的に対処することが可能です。
      ※時間が経過すると事象が再発する場合があります。
       再発した場合は、本手順を再度実施してください。

     ①iSMクライアントで、メニューより、「監視」→「画面操作」→
      「監視の開始/停止」を選択し、監視制御ダイアログを表示します。
     ②監視制御ダイアログ上の「ディスクアレイ名」より、監視の開始または
      停止を行うディスクアレイを選択(クリック)します。
     ③「停止」ボタンをクリックします。
     ④「開始」ボタンをクリックします。


    ●M94_SC087Kでの修正内容

    ■強化内容■

    【1】
     iSMcfg pathswtich -checkコマンドによる接続パスの冗長性チェックにおいて、
     過去に接続されており現在は接続されていない古いパス情報を
     チェック対象から除外するように改善しました。
     登録から30分以上経過したパス情報は古いパス情報とみなしてクリアします。


    【2】
     ハードウェアの間欠障害発生時に故障診断を行い、正常性が確認できた場合には
     一過性の障害と判断して自動的に復旧する機能強化を行いました。


    ■重要な修正■

    【1】
     (発生事象)
      装置起動時に、片方のコントローラが故障によって起動しない場合に、
      もう一方のコントローラも正常起動せず、装置が起動しない場合があります。

     (発生条件)
      以下の条件を全て満たす場合に発生することがあります。
      ・装置の起動時、または再起動時。
      ・片方のコントローラが故障した場合。
      ・もう一方の正常なコントローラが、故障したコントローラの
       状態確認に失敗し、これが継続する場合。

     (回避方法/対処方法)
      対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。

      対策版ストレージ制御ソフト適用前に本事象が発生した場合には、障害が発生して
      いるコントローラの交換をHW保守担当部門にご連絡ください。


    【2】
     (発生事象)
      複数のメディアエラーが、ある特定のアドレス分布で発生した場合に、冗長化
      しているコントローラのいずれか一方がダウンする場合があります。シングル
      コントローラモデルでは装置停止となります。

     (発生条件)
      下記のすべての条件を満たす場合に発生します。
      ・同一プールに複数の論理ボリュームを構築している。
      ・プール内のPDにて複数箇所のメディアエラーが発生する。
      ・メディアエラーが発生したセクタアドレスが論理ボリューム境界に該当する。

     (回避方法/対処方法)
      対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。

      対策版ストレージ制御ソフト適用前に本事象が発生した場合には、ダウンした
      コントローラを再起動するか、装置シャットダウン後に装置再起動を実施して
      ください。
      

    【3】[iStorage PerforOptimizerを利用されているユーザ] 
     (発生事象)
      LD内再配置またはプール内再配置を利用している場合に、LD内再配置および
      プール内再配置の自律運用が動作しない、もしくは、容量比率/書き込み比率変更
      コマンド(iSMadr chg_capratio)の実行が正常終了しても比率変更の処理が動作
      しないことがあります。
     
     (発生条件)
      LD内再配置またはプール内再配置の自律運用における分析処理および、容量比率/
      書き込み比率変更時に割り当てる内部の処理番号が上限値65,535を超えた場合に発生
      します。
     
     (回避方法/対処方法)
      対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。


    【4】[iStorage DynamicDataReplicationを利用されているユーザ] 
     (発生事象)
      SnapShotご利用時に装置Shutdown/起動を繰り返すと装置が起動できなく
      なることがあります。

     (発生条件)
      下記のすべての条件を満たす場合に発生します。
      ・SnapShotを設定利用している。
      ・Shutdownにて装置停止・起動を繰り返す。
     
     (回避方法/対処方法)
      対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。

      対策版ストレージ制御ソフト適用前に本事象が発生した場合には、HW保守担当
      部門にご連絡ください。
      
      
    ■その他の修正■

    【1】
     (発生事象)
      ディスクアレイ装置起動時に、以下の事象が稀に発生する場合があります。
      ・ディスクアレイ装置のコマンド(iSMCLI)を実行後、プロンプトが表示される
       だけで、コマンドによる操作が行えない。
      ・片コントローラ縮退、もしくは両コントローラ縮退となる。

     (発生条件)
      以下の条件を全て満たす場合に発生することがあります。
      ・2コントローラ構成である。
      ・過去に片系コントローラ縮退が発生し、保守交換している。
      ・コントローラ縮退中にiSMgatherを採取し、コントローラ保守交換後、
       初めてディスクアレイ装置を再起動する。

     (回避方法/対処方法)
      対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。

      対策版ストレージ制御ソフト適用前に本事象が発生した場合には、HW保守担当
      部門にご連絡ください。


    【2】[iSCSI I/F かつ マルチターゲットモードを利用されているユーザ]
     (発生事象)
      LDセット設定変更画面において、マルチターゲットモードのLDセット(iSCSI)の
      設定変更に失敗する場合があります。

     (発生条件)
      マルチターゲットモードのLDセット(iSCSI)に多数の論理ディスク割り当て済み
      の場合、iSMサーバ - iSMクライアント間の通信負荷等の状況によっては、
      現象が発生することがあります。

     (回避方法/対処方法)
      対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。

      対策版ストレージ制御ソフト適用前に本事象が発生した場合には、対象LDセット
      (iSCSI)から、一旦、論理ディスクを割り当て解除してください。
      LDセット(iSCSI)設定変更後、再度、論理ディスクを割り当ててください。


    【3】[iStorage DynamicDataReplicationを利用されているユーザ]
     (発生事象)
      iSMcfg generationaddコマンド(スナップショットの世代追加コマンド)実行時、
      以下のメッセージを出力し、コマンドが異常終了する場合があります。
       iSM31181:[ generationadd ]Invalid LD capacity.

     (発生条件)
      iSMcfg generationaddコマンドで、容量が1GB未満である論理ディスクを指定して
      世代追加を実行した場合に発生します。

     (回避方法/対処方法)
      対策版ストレージ制御ソフト適用前に世代追加を行う場合は、iSMクライアントの
      構成設定画面から世代追加を行ってください。
      または、対策版ストレージ制御ソフトを適用してください。


    ●M94_SC087Fでの修正内容

    ■強化内容■

    【1】
     iSCSIコントローラ故障時の被疑特定精度を向上しました。

    【2】
     WebSAM Storage PerforMateの統計情報の収集にかかる時間を改善しました。



    ■重要な修正■

     重要な修正はありません。



    ■その他の修正■

    【1】
    (発生事象)
     装置の制御情報を格納する領域にて、HDDのメディアエラーが発生した際、
     以下の事象が発生する場合があります。
     ・サーバから装置へのアクセスが遅延する。
     ・iStorageManagerの動作遅延、監視パス障害が発生する。
     ・当該HDDが障害として通知されない。

    (発生条件)
     制御情報格納領域を構成しているHDD(物理ディスク番号 00-0000、00-0001、
     00-0002、00-0003)でメディアエラーが発生した時に、本現象が発生する
     場合があります。

    (回避方法/対処方法)
     対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。

    【2】
    (発生事象)
     DE/DPE増設時に、追加したDEを認識しない場合があります。

    (発生条件)
     以下の条件を全て満たす場合に発生することがあります。
     ・装置起動から124日以上経過した後にDPEを増設
     ・上記DPEに2台以上のDEを増設

    (回避方法/対処方法)
     DE/DPEの接続前に、サーバ接続パスを片寄せしながら、片コントローラずつ
     順次リブートすることで回避可能です。
     現象が発生した場合は、増設したDE/DPEを取り外し、サーバ接続パスを片寄せ
     しながら、片コントローラを順次リブートした後に、DPE/DE増設作業を再開して
     ください。



    ●M94_SC087Cでの修正内容

    ■強化内容■

    【1】
     規定数以上のDEを誤接続した場合のガード機能を追加しました。 



    ■重要な修正■

    【1】
    (発生事象)
     iStorageで使用している特定のHDDにおいて、アクセス状況に依存しメディア
     エラーが多発することがあります。この影響で複数台同時にHDDが縮退する可
     能性が高まり、データロストに至る場合があります。
     データロスト事象が発生すると、データ復旧のために論理ディスク再構築、
     バックアップデータからのデータリストアが必要となります。

    (発生条件)
     数か月間に渡りHDDに対するアクセスがない、もしくは低頻度にアクセスして
     いる状態から、急にアクセスを開始すると、メディアエラーが発生する可能性
     が上昇する場合があります。 

    (回避方法/対処方法)
     対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。

    【2】
    (発生事象)
     ダイナミックプール(RAID6)を構成するHDDが3台以上故障した場合に、両系
     のコントローラが障害に至り装置ダウンすることがあります。

    (発生条件)
     下記の条件を全て満たした時に、本障害事象が発生する場合があります。
     ・ダイナミックプールをRAID6で構築
     ・当該プール内の2台のHDDが縮退
     ・復旧処理中に3台目のHDDでメディアエラーが複数発生

    (回避方法/対処方法)
     対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。



    ■その他の修正■

    【1】
    (発生事象)
     予防コピーを実行中にコントローラ縮退が発生した場合、ディスク縮退が発生し
     予防コピーが停止する場合があります。

    (発生条件)
     以下の条件をすべて満たす場合に、発生することがあります。
     ・サーバからのライト要求がある。
     ・ディスクの故障予兆を検知し、予防コピーもしくはコピーバック処理を実行中
      である。
     ・片コントローラのディスクポートが障害により閉塞状態にある。

    (回避方法/対処方法)
     対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。


    【2】
    (発生事象)
     ODX(Offload Data Transfer)を使用したLD間コピーが動作しない場合があります。

    (発生条件)
     以下の条件をすべて満たす場合に発生することがあります。
     ・ODXの設定を有効にしている。
     ・業務サーバがクラスタ構成である。
     ・LD間でODXを使用したコピーを行う。

    (回避方法/対処方法)
     対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。


    【3】[iStorage DynamicDataReplicationご利用時]
    (発生事象)
     SnapShotボリュームの削除時にボリュームがFaultになることがあります。

    (発生条件)
     同じベースボリューム(BV)をマスタとする複数のSnapShotボリュームを
     複数のコンソールから同時に削除すると発生することがあります。

    (回避方法/対処方法)
     複数のコンソールから同じベースボリュームをマスタとするSnapShotを削除する
     運用形態をとらないことで回避できます。
     運用回避できない場合は、対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。


    【4】[iStorage DynamicDataReplicationご利用時]
    (発生事象)
     Snapshotボリュームに対して、Compare & Writeコマンドを発行すると、片コン
     トローラが縮退する場合があります。

    (発生条件)
     以下の条件をすべて満たす場合に発生することがあります。
     ・SnapShotボリューム(SV)を構築している。
     ・ESX Ver5.x以上
     ・SnapShotボリューム(SV)をLinkボリューム経由でESXにマウントしている。

    (回避方法/対処方法)
     以下の設定変更を行い、VAAI機能の一部を無効にしてください。
     ・ESXのvSphere Clientから、以下のパラメータのオプション値を
      「0 (disabled)」に変更してください。
       - VMFS3.HardwareAcceleratedLocking
     ・次に、以下のCLI コマンドを実行してください。
      VMFS3 データストアの場合:
      # esxcli system settings advanced set -i 0 -o /VMFS3/UseATSForHBOnVMFS3
      VMFS5 データストアの場合:
      # esxcli system settings advanced set -i 0 -o /VMFS3/UseATSForHBOnVMFS5


    【5】[iStorage DynamicDataReplication、
       iStorage RemoteDataReplication、
       iStorage RemoteDataReplication Asynchronous、
       iStorage RemoteDataReplication/DisasterRecovery
       のいずれかのご利用時]
    (発生事象)
     レプリケーションのコピーが完了しない場合があります。

    (発生条件)
     レプリケーション対象のボリューム(MVまたはRV)が、以下の条件を
     すべて満たす場合に事象が発生することがあります。
     ・シンプロボリュームである。
     ・LDの容量が奇数MBである。

    (回避方法/対処方法)
     対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。


    【6】[iStorage RemoteDataReplication、
       iStorage RemoteDataReplication Asynchronous、
       iStorage RemoteDataReplication/DisasterRecovery
       のいずれかのご利用時]
    (発生事象)
     I/Oタイムアウトが発生することがあります。

    (発生条件)
     以下の条件を全て満たすと発生することがあります。
     ・RDRを利用中で、RDR利用ポートがHP#8~Fh,#14h~17hのいずれかである。
     ・セミ同期順序保証モードあるいはバックグラウンドコピーモードにて運用し
      ている。
     ・レプリケート中である

    (回避方法/対処方法)
     回避方法は、RDRポートをOFFLINEにすることで回避可能です。
     対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。


    【7】[iStorage PerforOptimizerご利用時]
    (発生事象) 
     iStorage PerforOptimizerを利用した際に、データ最適配置機能が異常終了し、
     コントローラが再起動して「注意(maintenance)」の状態となります。

    (発生条件)
     以下の条件をすべて満たす場合に発生することがあります。
     ・ストレージ制御ソフトのリビジョンが0820以上である。
     ・複数の階層プールを構築している。
     ・プール番号の一番小さい階層プールのRANK数(*1)が、他の階層プールの
      RANK数(*1)よりも大きい。

      (*1) iSMview -all コマンドで出力される、 
         各階層プールの「RANK-PD List」セクションのRANK番号の行数。
         以下の表示内容の場合、プール0000hのRANK数は3になります。

    # iSMview -all

    --- Pool Detail Information ---
    Pool No.(h) : 0000

    --- RANK-PD List ---
    RANK PDN(h)
    0000 00-0000,0001
    0001 00-0002,0003
    0002 00-0004,0005,0006,0007,0008

    (回避方法/対処方法)
     対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。

     対策版ストレージ制御ソフト適用前に本現象が発生した場合、以下の手順で
     対処をしてください。
      (1)データ最適配置機能、I/O流量制御機能の設定内容の保存(*2)
      (2)ストレージシステムボリューム(SYV)を解除
      (3)最新の修正物件を適用(*3)
      (4)ストレージシステムボリューム(SYV)を再構築
      (5)(1)で保存していた内容を再設定

       (*2) データ最適配置機能の設定内容は、iSMadr query_rlcplcyコマンドで
         表示できます。表示された内容を保存してください。
         I/O流量制御機能を利用している場合、I/O流量制御機能の設定内容は、
         iSMioc showコマンドで表示できます。表示された内容を保存してくだ
         さい。

       (*3) 対策版ストレージ制御ソフト適用前の装置状態の確認において、装置
         状態が”attn.”となっていますが、アップデート可能です。


    【8】[iStorage SecureEraserご利用時]
    (発生事象) 
     iStorage SecureEraserを利用した際に、セキュアイレースが異常終了し、
     iSMseコマンドで進捗状況および実行結果が表示されない場合があります。

    (発生条件)
     以下の条件をすべて満たす場合に発生することがあります。
     ・ストレージ制御ソフトのリビジョンが0750以上である。
     ・iStorageManagerまたはiStorageManager Expressによる装置の状態監視が
      「監視中」である。
     ・セキュアイレースを実行する。

    (回避方法/対処方法)
     iStorageManager Expressを利用している場合、回避方法はありません。
     対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。

     iStorageManagerを利用している場合、以下の手順でセキュアイレースを実行し
     てください。
     (1)セキュアイレースを行うディスクアレイについて、iStorageManagerによる
       ディスクアレイの状態監視を停止してください。
     (2)iSMse erasepdコマンドでセキュアイレースを実行してください。
       セキュアイレースの進捗状況はiSMse showコマンドで参照してください。
       iStorageManagerの監視停止中でも、進捗状況は確認可能です。
     (3)セキュアイレース完了後、ディスクアレイを再起動してください。
     (4)iStorageManagerによるディスクアレイの監視を再開してください。

     本現象が発生した場合、セキュアイレース処理用の論理ディスクが障害状態
     (fault)となって残留することがあります。その場合は、セキュアイレース
     処理用の論理ディスクおよびプールを手動で削除してください。



    ●M94_SC0865での修正内容

    ■重要な修正■

     重要な修正はありません。



    ■その他の修正■

    【1】
    (発生事象)
     ディスク増設によるプール容量拡張処理時、データ再配置処理が完了しない
     場合があります。

     この事象が発生した場合でも、プール容量拡張および論理ディスク容量拡張は
     正常に終了し、且つ、通常の運用には影響はなく、そのままご使用いただけま
     すが、データ再配置処理が完了していないため、再配置によるディスクアクセ
     ス性能の向上は見込めません。        

    (発生条件)
     下記の条件を全て満たしたケースで本事象が発生する場合があります。
     ・プール容量拡張処理中に、同プールに対し論理ディスク容量の拡張、
      もしくは論理ディスクの新規作成を実施した。
     ・プールを構成するディスクの台数(プール容量拡張後の台数)が、
      下記台数以上の場合
        RAID1/10の場合    : 10台以上
        RAID-TMの場合     : 15台以上
        RAID5/50(4+P)の場合 : 25台以上
        RAID5/50(8+P)の場合 : 45台以上
        RAID6/60(4+PQ)の場合 : 30台以上
        RAID6/60(8+PQ)の場合 : 50台以上

    (回避方法/対処方法)
     論理ディスク容量の拡張、もしくは新規作成は、プール容量拡張処理が
     完了した後に実施するようお願いします。
     対策版ストレージ制御ソフト適用前に本事象が発生した場合は、暫定処置
     として、中断状態となっているデータ再配置処理を停止して頂き、対策版
     ストレージ制御ソフト適用後に、データ再配置処理を再度実行して頂く様
     お願いします。


    【2】
    (発生事象)
     暗号化ディスクが縮退し、復旧処理が動作している最中に、縮退したディスク
     を保守部品と交換してスペアディスクとした場合、そのスペアディスクがホット
     スペアとして使用できなくなります。

    (発生条件)
     下記の条件を全て満たしたケースで本事象が発生する場合があります。
     ・暗号化ディスクが縮退しスペアディスクに復旧中に、その縮退ディスクを交換した。
     ・HDDの切り戻し機能(縮退ディスク交換後に、データを元の縮退ディスク位置に
      切り戻す(コピーバック)機能)を有効と設定している場合

    (回避方法/対処方法)
     対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。
     対策版ストレージ制御ソフト適用前に本事象が発生した場合は、スペアディスクの
     抜挿を行うことで復旧させることができます。


    【3】iStorage PerforOptimizerに関する修正
       [iStorage PerforOptimizerを購入されているユーザ]

     【3-1】
     (発生事象)
      仮想容量階層プールに作成されたLD(論理ディスク)に対し、iSM
      (iStorageManager)から容量比率/書き込み比率変更(iSMadr chg_capratio)を
      行うと、割当済み容量が指定した比率ではなく、すべて低速階層に割り当てられ
      てしまい、期待した性能が出ない場合があります。
      本事象の発生は、iSMview -pln <POOL number> で表示される階層毎の
      Actual Used Capacityで確認可能です。

     (発生条件)
      下記の条件を全て満たしたケースで本事象が発生します。
       ・ストレージ制御ソフトのリビジョンが0850~0863である。
       ・LDにデータを格納後、初めて、容量比率/書き込み比率変更を実施。
       ※容量比率/書き込み比率変更を実施する前にプールやLDの構成を変更
         (追加/変更/削除)した場合は発生しません。

     (回避方法/対処方法)
      対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。
      対策版ストレージ制御ソフト適用前に本事象が発生した場合は、容量比率/
      書き込み比率変更(iSMadr chg_capratio)を再度実行して頂くようお願いします。


     【3-2】
     (発生事象)
      PerforOptimizerのLD内再配置が完了せず、ディスク交換後の階層プールの
      リビルドが動作しない場合があります。

     (発生条件)
     下記の条件を全て満たしたケースで本事象が発生する場合があります。
      ・ストレージ制御ソフトのリビジョンが0756~0863である。
      ・LD内再配置の分析・登録処理が何らかの理由により中断した。
       (手動で中断した場合は発生しません)

     (回避方法/対処方法)
      対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。
      対策版ストレージ制御ソフト適用前に本事象が発生した場合は、
      ディスクアレイ装置を再起動して頂くようお願いします。


     【3-3】
     (発生事象)
      仮想容量階層プールにおいて、Tier容量不足が発生した時に、当該Tierに
      割り当てのないLDについても、リソース状態が「Tier容量不足」となります。

     (発生条件)
      下記の条件を全て満たしたケースで本事象が発生します。
       ・ストレージ制御ソフトのリビジョンが0850~0863である。
       ・ThinProvisioningを導入している。
       ・仮想容量プールに階層を構築している。
       ・ある階層に対する割当比率を "0%" に指定したLDが構築されている。
       ・割当比率が "0%" となっている階層において、Tier容量不足が発生している。

     (回避方法/対処方法)
      対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。


    【4】
    (発生事象)
     iSM(iStorageManager)クライアントの状態監視画面において、ディスクアレイ
     詳細情報画面の起動時に「iSM07094 Illegal data has detected.」のメッセージ
     が運用ログへ出力され、かつ、ディスクアレイ詳細情報画面の“アクセスコント
     ロール(iSCSI)”タブにおいて、iSCSI ポートの接続セッション数を確認すること
     ができません。(「0」と表示されます)

     ※iSM07094のメッセージ出力によるお客様の運用業務に対する影響はありません。

    (発生条件)
     下記の条件を全て満たしたケースで本事象が発生します。
      ・ストレージ制御ソフトのリビジョンが0720~0863である。
      ・装置にiSCSIのホストポートを搭載している。
      ・装置に接続されているiSCSIセッション数が、コントローラ当たり
       128接続以上である。
      ・iSMクライアント(WebGUI)にログインし、ディスクアレイ詳細情報
       画面を起動した。

    (回避方法/対処方法)
     対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。
     対策版ストレージ制御ソフト適用前に本事象が発生した場合は、当該iSCSIポートを
     搭載したコントローラに対するiSMview -cnコマンドの実行結果から、iSCSIポートの
     接続セッション数を確認願います。                


    【5】
    (発生事象)
     iSMCLI(iSM操作のコマンドライン入力)の構成表示コマンド(iSMview)を
     -hn/-di/-dpi/-allオプションで実行した場合、SSDの寿命到達度を確認する
     ことができません。(”---”で表示されます)

    (発生条件)
     下記の条件を全て満たしたケースで本事象が発生します。
      ・ストレージ制御ソフトのリビジョンが0840~0863である。
      ・拡張ディスクエンクロージャ(先頭のディスクエンクロージャ以外)にSSDを搭載

    (回避方法/対処方法)
     対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。
     対策版ストレージ制御ソフト適用前に本事象が発生した場合は、iSMクライアントで、
     SSDの物理ディスク詳細情報画面から、SSDの寿命到達度を確認願います。


    【6】
    (発生事象)
     ディスクアレイ装置のサービスLED、コントローラのREADY LED、および
     FAULT LEDが正常を示しているにもかかわらず、以下の現象が発生する場合が
     あります。

     (1)iStorageManager Express(ディスクアレイ装置内のストレージ管理ソフト)への
       iSMクライアントの接続が行えません。
     (2)コントローラの管理LANポートと保守LANポートにtelnet/ssh/ftpクライアントの
       接続が行えません。または、telnet/ssh/ftpに接続し、ログインに成功した場合
       でも以下のコマンドが異常終了します。

       iSMview, iSMadr, iSMcfg, iSMrollingupdate, iSMse, iSMsmis

     なお、ディスクアレイ装置の両コントローラでiSMviewコマンドが正常に
     終了する場合、本事象には該当しません。

    (発生条件)
     下記の条件を全て満たしたケースで本事象が発生する場合があります。
     ・ストレージ制御ソフトのリビジョンが0820未満である。
     ・デュアルコントローラモデルである。
     ・ディスクアレイ装置内部のコントローラ間LANで通信障害が発生した。
     ・接続先のIPアドレスにフローティングIPを指定せず、コントローラの
      管理LANポートのIPアドレスを指定して接続した。

    (回避方法/対処方法)
     対策版ストレージ制御ソフトの適用をお願いします。
     対策版ストレージ制御ソフト適用前に本事象が発生した場合は、フローティング
     IPを指定して接続するか、他方のコントローラの管理LANポートのIPアドレスを
     指定して接続願います。または、ディスクアレイ装置を再起動願います。


    ●M94_SC0863での修正内容

    ■修正内容

    【1】[iStorage PerforCacheご利用時]
    (現象)
     二次キャッシュを搭載した装置をシャットダウンする場合、
     通常は二次キャッシュのデータはディスクに掃き出され装置
     停止しますが、突然の停電等によって、二次キャッシュの
     データが残った状態で装置停止し、かつ、その後の装置起動時に
     おいて片方のコントローラがHW故障等により起動できなかった
     場合、二次キャッシュのデータを一部損失してしまう場合が
     あります。

    (発生条件)
     以下の3つの条件にすべて合致した場合に、上記不具合事象が
     発生する場合があります。
     ・二次キャッシュの種別が「Read/Write」に設定されている場合
     ・二次キャッシュにデータが残った状態で装置停止した場合
     ・装置停止後の再起動時に片コントローラが故障した場合

    (回避方法/対処方法)
     最新の修正物件を御適用ください。
     それまでは、装置停止を行わないでください。


    ●M94_SC0860での修正内容

    ■強化内容

    【1】
     ODX(Offload Data Transfer)機能をサポートします。
     本機能は、Windows Server 2012 で新規に追加された機能で、サーバを
     介して実施していたデータコピー処理をディスクアレイ装置側で処理
     するようにし、サーバ側の負荷を軽減することのできる機能です。

     本機能を有効化するためには、関連情報にあるODX機能設定手順による
     設定が必要です。

    【2】
     コントローラ縮退時に機能するPersistent Write処理において、特定のIOパターン
     (32Kbyte以上のWrite)での性能を改善しました。

    【3】
     iSMクライアント(Web GUI)において、下記のWebブラウザを新規に
     サポートします。
       - Firefox 26
       ※上記Webブラウザを使用する場合は、プラットフォームはRHEL6、
        JREはJRE6 update32以降、またはJRE7 update5以降を
        使用してください。

    【4】
     iSMクライアント(Web GUI)において、JREの下記のアップデートを新規に
     サポートします。
       - JRE7 update 51
       ※JRE7を使用する場合のWebブラウザは、Internet Explorer 7以降、
       またはFirefox 14以降(Linuxのみ)のいずれかを使用してください。

    ■修正内容

    【1】
    (現象)
     シンプロビジョニング属性の論理ディスクを、2TB以下から2TB超えの容量に
     拡張した場合に、当該論理ディスクのデータの一部にアクセスできなくなる
     場合があります。

    (発生条件)
     以下の3つの条件にすべて合致した場合に、上記不具合事象が発生する場合が
     あります。
      ・シンプロビジョニング属性の論理ディスクを構築
      ・論理ディスク容量を2TB以下から2TBを超える容量に拡張
      ・ディスクアレイ装置を一旦停止し、その後に再起動を実施

    (回避方法/対処方法)
     上記条件に該当する論理ディスクの容量拡張を実施する場合は、拡張実施前に
     最新の修正物件を御適用ください。


    【2】[iStorage PerforCacheご利用時]
    (現象)
     二次キャッシュを構成するSSDディスクが縮退した際に、当該ディスクを交換しても
     二次キャッシュの復旧が完了しない場合があります。また、この状態で、I/Oエラーが
     発生する場合があります。

    (発生条件)
     二次キャッシュの種別が「Read/Write」に設定されている場合に、稀に発生します。
     (「Read専用」の場合は発生しません)

    (回避方法/対処方法)
     最新の修正物件を御適用ください。
     修正物件適用前に本事象が発生した場合は、下記(*1)に問い合わせください。

    (*1)
     ・PPサポートサービスをご契約されているお客様
      NECサポートポータル 「技術的なお問い合わせ(調査依頼)」より
      お問い合わせください。
     ・PPサポートサービスをご契約されていないお客様
      下記へ問い合わせてください。件名のコンテンツID:xxxxxxxxxxに
      NECサポートポータルのコンテンツIDを記入してください。

      契約、サービスに関するお問い合わせ
      https://www.support.nec.co.jp/PSSupportAsk.aspx

      お問い合わせ分類:
       その他
      件名:
       NECサポートポータルコンテンツに関する問い合わせ(コンテンツID:xxxxxxxxxx)
      お問い合わせ内容:
       二次キャッシュを構成するSSDディスクの縮退事象発生


    【3】
    (現象)
     iSMcfg srabindコマンドを-allcap指定(*)で実行すると、以下のメッセージが
     出力され、スナップショット予約領域(SRA)の作成に失敗します。
      iSM31241: [ <aaa...a> ] Command failed.

      (*) プールの残り容量すべてを使用して、SRAを作成するオプション。

    (発生条件)
     以下のいずれかの場合に発生します。
     ・SRAを構築するプールにLDが存在しない
     ・SRAを構築するプールに128*n個のLDが存在するとき(nは1以上の整数)

    (回避方法/対処方法)
     iSMクライアントを使って、SRAを構築してください。


    【4】
    (現象)
     iSMcfg srabindコマンドを実行すると以下のメッセージが出力され、
     スナップショット予約領域(SRA)の構築に失敗します。
      iSM31127: The SRA capacity in the specified pool is insufficient
           or not permit.

    (発生条件)
     以下の条件をすべて満足した場合に発生します。
     ・プールの残容量が128TBより大きい
     ・構築するSRVの容量が128TBより大きい

    (回避方法/対処方法)
     iSMクライアントを使ってスナップショット予約領域(SRA)を構築してください。


    【5】[iStorage PerforOptimizerご利用時]
    (現象)
     iSM Expressの障害情報一覧画面に下記の障害情報(*)が表示されません。
     また、障害定時通報において、下記IDのメッセージが表示されません。
     iSM Expressの障害情報一覧画面および障害定時通報以外は、正しく表示
     されます。

     (*)表示されない障害情報・メッセージID
       PDの事象に関するメッセージ:
        - 障害発生          :iSM07152(iSM07102)
        - 再構築発生         :iSM07154(iSM07104)
        - 計画保守による縮退発生   :iSM07452(iSM07402)
        - スペアディスクの再構築発生 :iSM07454(iSM07404)
        - SSDディスクの交換時期到来  :iSM07472

       LDの事象に関するメッセージ:
        - 媒体障害(メディアエラー)発生:iSM07173(iSM07123)
        - 論理フォーマットの失敗発生 :iSM07180(iSM07130)
        - 容量不足による書込み失敗発生:iSM07185(iSM07135)
        - クォータ超えによる書込み失敗:iSM07186(iSM07136)
        - システムボリューム障害発生 :iSM07187(iSM07187)
        - セキュアイレース処理失敗  :iSM07433
        - 階層プールの容量超え発生  :iSM07138

       DAC/DEの事象に関するメッセージ:
        - DAC/DEリソースの障害発生  :iSM07162(iSM07112)
        - DAC/DEリソースの縮退発生  :iSM07167(iSM07117)
        - BBUの定期交換時期予告通知  :iSM07168(iSM07118)
        - BBUの定期交換時期経過    :iSM07169(iSM07119)

        ※()内の番号は、ALIVE通報なしの設定に変更した場合に出力するIDです。

    (発生条件)
     以下の条件を全て満たす場合に発生します。
     ・iSM Expressを使用している
     ・PerforOptimizerを導入し、階層プールを構築している
     ・階層プールを構成するPDの障害、またはシンプロビジョニング機能の
      しきい値超えにより、階層プールの状態が注意または障害の状態になる

    (回避方法/対処方法)
     障害発生時に運用ログにメッセージが記録されます。運用ログのメッセージにて
     該当メッセージが出力されていないかを確認し、出力されていればメッセージに
     応じた処理を実施してください。


    ●M94_SC0859での修正内容

    ■強化内容

    【1】
     下記ドライブに対応しました。
      - Mid Endurance SAS SSD(3.5型200GB 6Gbps)
      - Mid Endurance SAS SSD(3.5型800GB 6Gbps)
      - Mid Endurance SAS SSD(2.5型200GB 6Gbps)
      - Mid Endurance SAS SSD(2.5型800GB 6Gbps)

    【2】
     SSDの寿命監視機能をサポートします。
     以下を可能とすることにより、SSDが寿命に到達して障害となる前に、
     代替のSSDへ計画的に交換手配を行うことが可能となります。
      - 寿命をiSMクライアントから%単位で確認する
      - 寿命の90%に達すると「注意」メッセージを通知する

    【3】
     データ最適配置機能で、仮想容量(シンプロビジョニング)による階層プール
     の構築をサポートします。
     本機能のサポートにより、初期導入のコストを抑え、性能とコスト両面での
     効果的な運用を提供します。

    【4】[iStorage PerforCacheご利用時]
     SSD二次キャッシュ機能について、以下の強化を行います。
      ・転送長の小さいRead要求(32Kbyte以下)に対して
       二次キャッシュのヒット率を向上させる改善を行います。

    【5】
     SMI-S Providerにて以下の管理ツールの新バージョンをサポートします。
     - WebSAM SigmaSystemCenter 3.3
       SigmaSystemCenter 3.3で、iStorage Mシリーズを含むマルチベンダの
       ストレージ環境において、Hyper-VやVMwareなどの仮想化環境を
       n+1構成で管理・運用することができます。
     - Microsoft System Center 2012 R2 Virtual Machine Manager(SCVMM2012R2)
       SCVMM2012R2で、iStorage Mシリーズを利用してHyper-V環境の管理を
       行うことができます。

    【6】
     iStorageManager Expressのクライアント部の動作環境として、
     以下をサポートします。
      [OS]
       Windows Server 2012 R2 Standard Edition (x64) (*1)(*2)
       Windows Server 2012 R2 Datacenter Edition (x64) (*1)(*2)
       Windows 8.1 Pro (IA32/x64) (*2)
       Windows 8.1 (IA32/x64) (*2)
       Red Hat Enterprise Linux 5.10 (IA32/EM64T) (*3)
      [Webブラウザ]
       Internet Explorer 11(*4)(*5)
       Firefox 24(*6)
      [JRE](*7)(*8)
       JRE7 update40、45

      (*1)Server Core、Minimal Server Interfaceインストールオプションは
        サポートしていません。
      (*2)Windows 8.1、Windows Server 2012 R2 の場合はWebブラウザに、
        Internet Explorer 11を使用してください。
      (*3)WebブラウザにFirefox Version17以前を使用してください。
      (*4)Internet Explorer 11を使用する場合、OSはWindows Server 2012 R2、
        またはWindows 8.1、JREはJRE7 update40以降を使用してください。
      (*5)Internet Explorer 11はデスクトップ版のみサポートします。
        また、自動バージョンアップを無効に設定することを推奨します。
      (*6)Firefox 24を使用する場合、OSはRHEL6、JREはJRE7 update5以降、
        またはJRE6 update32以降を使用してください。
      (*7)JRE7 update40、45を使用する場合のWebブラウザは、
        Internet Explorer 7以降、またはFirefox 14以降(Linuxのみ)の
        いずれかを使用してください。
      (*8)JRE7 update40、45を使用する場合、以下の設定をお願いします。
        ・「次世代のJava Plug-in」を無効に設定してください。
        ・JREの自動アップデートを無効に設定してください。
        ・「次を使用した証明書失効のチェック」項目について「オンライン
         証明書ステータス・プロトコル(OCSP)」に設定してください。
        ※設定はJavaコントロールパネルにて実施できます。
         詳細な設定手順は製品添付のユーザーズガイド(第4章)を
         参照してください。

    ■修正内容

    【1】[Microsoft System Center Virtual Machine Manager (SCVMM)ご利用時]
    (現象)
     SCVMMにより、iStorageディスクアレイ装置を管理対象の記憶装置として
     追加する際、記憶域配列の設定のジョブが以下のエラーメッセージを出力し
     失敗する場合があります。
     「エラー(663) オブジェクト StorageInitiator の -Name パラメーターを
      空にしたり、スペースを含めることはできません。」

    (発生条件)
     ディスクアレイに搭載されているコントローラカードのI/FがiSCSIのみの
     環境で、SCVMMによりディスクアレイ管理を行う場合に発生します。

    (回避方法/対処方法)
     回避方法はございませんので、最新の修正物件の適用をお願いします。

    【2】[iStorage PerforOptimizerご利用時]
    (現象)
     iSMadr rlc_historyコマンドで、LD内再配置の履歴情報が正しく表示されません。
     再配置1回ごとの日時、容量が表示されるところが、誤って、最後に再配置が
     完了した日時に、今まで再配置をした総容量が表示されます。

    (発生条件)
     複数日で同一のLDに対してLD内再配置が行われた場合に発生します。

    (回避方法/対処方法)
     毎日、iSMadr rlc_historyを実行し、前日の結果と比較し、情報が更新されて
     いれば、2回以上のLD内再配置が行われており、本現象の発生条件を満たしている
     ことになります。
     その場合は、前日との差分を取ることで、その日に行われたLD内再配置の履歴を
     知ることが可能です。

    【3】[iStorage PerforOptimizerご利用時]
    (現象)
     iSMadr rlc_queryを実行した場合、以下のメッセージが出力され、
     戻り値が3(オプション不正)になります。
      iSM37238: There is no Logical Disk that is relocating in LD or scheduled.
      iSM37200: Command has failed.
      ExitStatue:3

    (発生条件)
     以下の状態のLDがいずれも存在しない状態で、iSMadr rlc_queryを実行した
     場合に発生します。
     ・LD内再配置中
     ・LD内再配置スケジュール登録
     ・LD内再配置承認待ち
     ・容量比率変更中
     ・容量比率変更スケジュール登録

    (回避方法/対処方法)
     対処不要です。出力されたメッセージiSM37238は表示すべきLDが存在しない
     ことを示しています。出力されたメッセージiSM37200と戻り値は無視して
     ください。

    【4】[iStorage PerforOptimizerご利用時]
    (現象)
     iSMadr chg_capratio コマンドの -cancelオプションで処理を中断しようとすると、
      iSMadr: Error : iSM37230 : Internal error has occurred. detcode=00001432
     のメッセージが出力される場合があります(キャンセル処理は正しく行われます)。

    (発生条件)
     以下の条件を全て満たした場合にタイミングにより発生します。
     ・容量比率変更、または書き込み比率変更中にiSMadr chg_capratioの
      -cancelオプションにて処理を中断
     ・容量比率変更、または書き込み比率変更を行う容量が8GBより大きい

    (回避方法/対処方法)
     本現象が起きた場合は、以下の手順で一度自律運用の停止/開始処理を
     行ってください。
     (1) iSMadr rlc_queryコマンドを実行し、
       ・LD内再配置中
       ・LD内再配置スケジュール登録
       ・LD内再配置承認待ち
       ・容量比率変更中
       ・容量比率変更スケジュール登録
       となっているLDが存在しないことを確認してください。
       コマンドの実行結果として、iSM37238が出力された場合は(2)へ進んで
       ください。
       それ以外の場合は、実行中の処理が中断/削除されるため、処理の完了を
       待ち合わせてください。

     (2) 以下のコマンドにて一度自律運用の停止/開始処理を行ってください。
        iSMadr set_rlcplcy -autonomy stop
        iSMadr set_rlcplcy -autonomy start

     なお、この場合-cancelオプションによる中断処理は正しく行われているので、
     コマンドを再実行する必要はありません。

    【5】[iStorage PerforOptimizerご利用時]
    (現象)
     iSMadr chg_capratioにより容量比率変更または書き込み比率変更を行った後に、
     iSMadr rlc_queryで確認した際に、容量比率変更または書き込み比率変更の
     進捗状態が0%のまま変わらず、変更処理が完了しない場合があります。

    (発生条件)
     LD内再配置中、容量比率変更中、または書き込み比率変更中に
     iSMadr chg_capratioにより容量比率変更または書き込み比率変更を行った
     場合に発生します。

    (回避方法/対処方法)
     本現象が起きた場合は、以下の手順で一度自律運用の停止/開始処理を
     行ってください。
     (1) iSMadr rlc_queryコマンドを実行し、本現象が発生しているLDの他に、
        ・LD内再配置中
        ・LD内再配置スケジュール登録
        ・LD内再配置承認待ち
        ・容量比率変更中
        ・容量比率変更スケジュール登録
       となっているLDが存在しないことを確認してください。
       他に存在している場合は、実行中の処理が中断/削除されるため、
       処理の完了を待ち合わせてください。
     (2) 以下のコマンドにて一度自律運用の停止/開始処理を行ってください。
        iSMadr set_rlcplcy -autonomy stop
        iSMadr set_rlcplcy -autonomy start
     (3) 本現象が発生していたLDに対して、iSMadr chg_capratioコマンドを
       再実行してください。
     (4) iSMadr rlc_queryコマンドを実行し、進捗率が0%のままにならないことを
       確認してください。


    ●M94_SC0847での修正内容

    ■強化内容

    【1】
     下記ドライブに対応しました。
      - ニアラインSASディスクドライブ(3.5型 7.2krpm/4TB 6Gbps 暗号化)

    【2】
     下記ホストポートに対応しました。
      - Host Port(16Gb FC 8Port)

    【3】
     SSDを利用したRAID6/60のプール構築サポート
      SSDを利用したRAID6/60のプール構築をサポートしました。
      従来のRAIDよりもより容量効率の高いプールを運用可能になります。

    【4】
     SSDの寿命到達度の表示強化
      SSDの寿命到達度がiStorageManagerより確認可能になりました。
      また、寿命到達度が90%を超えた際に通知されるようになります。
      通報・事象連携機能との連携や、保守作業時期を明確にした運用を実現します。

    【5】
     仮想容量プールに対するプール拡張時の再配置機能
      仮想容量プールに対するプール拡張時の再配置機能に対応し、
      ThinProvisioning機能を利用しているプールを拡張した際にも、
      プールの再配置が動作するようになりました。
      仮想容量プールを拡張した際にもアドバンスドダイナミックプールの
      性能向上を得ることが可能になります。

    【6】
     iSCSI利用時の諸元拡大、機能強化
      1)iSCSI RDR 用ポートのウィンドウスケール値を変更できるようにしました。
      2)ディスクアレイに設定できるiSCSIイニシエータ数の諸元を拡大しました。
      3)iSCSI RDR における帯域制限の機能(shaping)を強化しました。

    【7】
     リモート保守機能(自動通報/遠隔診断)をサポートします。
     なお、接続回線は、IP-VPNとなります。
     - 自動通報:ディスクアレイ装置から保守センタに対しALIVEmailによる
           自動通報を行います。
     - 遠隔診断:保守センタからディスクアレイ装置に接続しログ採取などの
           操作を行います。

    【8】
     iSMクライアント(Web GUI)において、下記のWebブラウザを新規に
     サポートします。
       - Firefox 22
       ※上記Webブラウザを使用する場合は、JREはJRE6 update32以降、
        またはJRE7 update5以降を使用してください。

    【9】
     iSMクライアント(Web GUI)において、JREの下記のアップデートを新規に
     サポートします。
       - JRE7 update 25
       ※ストレージ制御ソフト リビジョン0810以降でサポートします。
       ※JRE7を使用する場合のWebブラウザは、Internet Explorer 7以降、
       またはFirefox 14以降(Linuxのみ)のいずれかを使用してください。
       ※JRE7 update25を使用する場合、以下の設定をお願いします。
        ・「次世代のJava Plug-in」を無効に設定してください。
        ・JREの自動アップデートを無効に設定してください。
        ・「次を使用した証明書失効のチェック」項目について「オンライン証明書
         ステータス・プロトコル(OCSP)」に設定してください。
        * 設定はJavaコントロールパネルにて実施できます。
         詳細な設定手順は製品添付のユーザーズガイド(第4章)を参照して
         ください。

    ■修正内容

    【1】
    (現象)
     論理ディスク構築時及び物理ディスク追加時にストレージがダウンする
     場合があります。

    (発生条件)
     論理ディスク構築時:
      以下の条件をすべて満たした新規プールを構築し、論理ディスクを
      作成する場合に発生する可能性があります。
       ・3TBまたは4TBのHDDを含むプールを構成する
       ・以下のいずれかの場合
        - RAID5/50(8+P) 71台以上で1つのプールを構成する
        - RAID6/60(8+PQ) 79台以上で1つのプールを構成する
              
     物理ディスク追加時:
      以下の条件をすべて満たした場合に発生する可能性があります。
      「関連情報」の「HDD増設時のストレージ制御ソフトウェアアップデート
      要否の確認方法」を参照し、条件に該当するか判断下さい。
       ・物理ディスクを追加するプールのRAIDが
        RAID5/50(8+P)またはRAID6/60(8+PQ)
       ・物理ディスクを追加するプールに、3TBまたは4TBのHDDが含まれる

    (回避方法/対処方法)
     新規に論理ディスクを構築するケースで条件に該当する場合は、ディスク60台
     までの構成でプールを構築し、その後10台以上60台未満のディスクでプール拡張を
     実施して下さい。
     既存プールへディスクを追加するケースで条件に該当した場合は、回避方法は
     御座いませんのでディスク追加前に最新の修正物件を御適用下さい。


    【2】
    (現象)
     iSMcfg ldbindコマンドの既定値が正しく認識されず、構築されていた
     LDのフォーマットに時間がかかります。

    (発生条件)
     以下の条件をすべて満たす場合に発生します。
     ・ダイナミックプールに対するLDを構築する
     ・iSMcfg ldbindコマンドに、構築するLDの最大構築時間の
      オプション「-time」が指定されていない

    (回避方法/対処方法)
     以下のいずれかの方法で回避してください。
     ・iSMCLI(iSMcfg)の-timeオプションに既定値を明示的に指定する。
     ・iSMクライアントを利用してLDを構築する。


    【3】
    (現象)
     iSMcfgコマンドが戻り値161で異常終了して、この後で、iSMcfgコマンドを
     実行したユーザとは異なるユーザがiSMcfgコマンドを実行すると、下記の
     メッセージを出力し実行に失敗します。
      iSM31015: [ <aaa...a> ] Other user is configuring now.

    (発生条件)
     以下のすべての条件を満たす場合に発生します。
     ・サーバからssh、rshを使ってiSMCLI(iSMcfg)をリモート実行する
     ・ネットワークの間欠障害、あるいは管理サーバの一時的な高負荷により
      iSMcfgコマンドがタイムアウトする前に、要求元の
      sshクライアントが先に終了、またはプロセスがkillされる。

    (回避方法/対処方法)
     iSMクライアントを使ってください。


    【4】
    (現象)
     構成情報のインポートに失敗します。
     失敗時には以下のエラーメッセージが出力されます。
      ・iSMクライアントから実行した場合
        [05053]構成インポートに失敗しました
      ・iSMcfgコマンドから実行した場合
        iSM31269:[<aaa...a>]Failed to copy the configuration.
         aaa...a :実行された機能名

    (発生条件)
     以下の条件のいずれかを満たしている場合に、発生します。
     ・Ver8.1以降の、Windows版以外のiStorageManagerを使用する。
     ・構成情報ファイルに"00-0800"以上のPD番号の記載が含まれる。

    (回避方法/対処方法)
     手動で構成を構築してください。


    【5】
    (現象)
     SigmaSystemCenter(SSC)からSMI-S Providerを利用したLD削除が失敗し、
     "Not Supported"のエラーメッセージが出力されます。

    (発生条件)
     以下の3つの条件をすべて満たす場合に発生します。
     (1) LDをLDセットに割り当てた後、以下の2つのいずれかを行う。
       ・任意のLDについて以下の項目のいずれかを変更する(*)。
        - LD名
        - 容量
         - 状態
       ・SMI-S Providerを起動または再起動する(装置の再起動も含む)。
     (2) (1)のLDをLDセットから割り当て解除した後、以下の2つの条件
       のいずれも満足しない。
       ・任意のLDについて以下の項目のいずれかを変更する(*)。
        - LD名
        - 容量
        - 状態
       ・SMI-S Providerを起動または再起動する(装置の再起動も含む)。
     (3) SMI-Sクライアント(SSC、SCVMM)からSMI-S Providerを利用して
       (2)で割り当てを解除したLDの削除を実施する。

      (*) 本条件は、利用者が意図的に変更する場合以外にも、LD作成直後に
        "ready(formatting)"から"ready"に自動的に状態が変更される場合も
        含まれる。

    (回避方法/対処方法)
     上記(3)におけるLDの削除は、以下のいずれかの方法で実施してください。
     ・iSMクライアントまたはiSMCLIによりLDを削除する。
     ・SMI-S Providerを再起動後、SMI-SクライアントからLDを削除する。


    【6】
    (現象)
     利用者情報の変更時に、以下のエラーが出力され、変更に失敗する場合が
     あります。

     ・iSMクライアントによる変更に失敗した場合、以下のエラーが
      ポップアップで出力されます。
       [11010]
       Failed in setting the login user.

     ・iSMuserコマンドによる変更に失敗した場合、以下のエラーが出力
      されます。
       iSMuser modify: Err: iSM33383: Command error has occurred.
               (cmd=env_backup,retcode=1)
       iSMuser modify: Err: iSM33131: iSMuser modify has abnormally
               terminated. (User Name:mytest)

    (発生条件)
     障害情報採取を実施後、採取を実施した利用者の情報を変更する
     時に、発生する場合があります。

    (回避方法/対処方法)
     利用者の情報を変更する前に、変更する利用者名でftpを使ってストレージに
     ログインし、wkareaディレクトリに移動できるかどうか確認して下さい。

     実行例)
      C:\temp>ftp 10.1.0.10
      10.1.0.10 に接続しました。
      220 CNT0 FTP server ready.
      ユーザー (10.1.0.10:(none)): test01
      331 Password required for test01.
      パスワード:
      230 User test01 logged in.
      ftp> cd wkarea

     wkareaディレクトリに移動できた場合は、wkareaディレクトリでiSMgather
     ファイルの有無を確認し、存在している場合は、当該利用者を一旦削除し、
     新規に再作成することにより現象を回避してください。
     wkareaディレクトリに移動できない場合、現象は発生しません。


    【7】
    (現象)
     iSMviewコマンドで、PD Detail Informationセクションの項目Rank Group
     Number(h)が表示されない場合があります。

    (発生条件)
     以下の条件をすべて満たす場合に発生します。
     (1)iSMview -all/-dpi/-di/-hnコマンドのいずれかのオプションが
      指定されている。
     (2)表示対象となる物理ディスクは、プールを構成する物理ディスクである。
     (3)表示対象となる物理ディスクが構成するプールは、異なるPDグループに
      属する物理ディスクを利用して構築されている。

    (回避方法/対処方法)
     上記発生条件を満たす場合は、iSMviewコマンドの代わりに、
     iSMクライアントの物理ディスク詳細情報画面からプール番号を確認してください。


    【8】
    (現象)
     iSMviewコマンドで、LD Set Informationセクションの項目Explict ALUAの
     表示が、本来なら"enable"とすべきところを"---"となる場合があります。

    (発生条件)
     以下の条件をすべて満たす場合に発生します。
     (1)iSMviewコマンドに-all/-dpi/-di/-hnのいずれかのオプションが
      指定されている。
     (2)表示対象となるホスト(LDセット)は構成情報インポート機能で
      作成したホスト(LDセット)である。
     (3) (2)で作成したホスト(LDセット)に、iSMcfgコマンドを利用して
      パスを追加する。

    (回避方法/対処方法)
     "---"という表示であっても、ALUAは有効("enable")とみなしてください。


    【9】[iStorage DynamicDataReplicationご利用時]
    (現象)
     スナップショット機能に関連した以下の処理がエラーとなり、構成の
     変更に失敗します。
      - リンクボリューム構築、解除
      - 世代の追加、解除

     このとき、以下のエラーメッセージが出力されます。
     ・iSMクライアントでは、[05217]が構成設定画面上に出力されます。
        例) [05217]
          情報が取得できませんでした

     ・iSMCLI(iSMcfg)では、CLIの実行結果としてiSM31002が出力されます。
        例) iSM31002:[ lvunbind ]Unexpected error occurred.

    (発生条件)
     以下の条件をすべて満たす場合に発生します。
     ・iSMサーバ起動後、リソース構成変更または監視の停止・再開動作が、
      合計65536回以上行われる。
     ・リンクボリュームが2つ以上存在する
     ・iSMクライアントまたはiSMcfgコマンドにより、リンクボリュームの構築や解除、
      世代の追加や解除を行う

    (回避方法/対処方法)
     iStorageManager、またはiStorageManager Expressを再起動してください。
     再起動を行う目安は以下の通りです。
      ・1日当たり500回 リソース構成変更を行う運用の場合 : 2ヶ月に1度
      ・1日当たり100回 リソース構成変更を行う運用の場合 : 10ヶ月に1度


    【10】[iStorage PerforOptimizerご利用時]
    (現象)
     データ最適配置機能において、LD内再配置が正しく行われず、期待した性能
    が得られない場合があります。

    (発生条件)
     階層プールで自律運用を行なっているとき、以下のいずれかの条件を
     満たす場合に発生します。
      (1) 下位階層を構成するPDのみ平均BUSY率が高い(*)
      (2) 上位階層を構成するPDのみ平均BUSY率が高い(*)
       (*)平均BUSY率がSAS/NL-SASで60%(SSDでは80%)以上の場合に
        ”高い”と判断します

     発生条件(1)の場合、LD内再配置が行われない場合があります。
     発生条件(2)の場合、LD内再配置が行われてしまう場合があります。

    (回避方法/対処方法)
     回避方法はございませんので、最新の修正物件の適用をお願いします。


    【11】[iStorage PerforOptimizerご利用時]
    (現象)
     以下のいずれかの現象が発生します。
      ・LD内再配置が行われない
      ・指定した時間帯より、1時間以内の範囲で遅れて分析が行われ、
       期待した性能が得られない場合がある

    (発生条件)
     以下の条件をすべて満たす場合に発生します。
      ・複数のプールまたは複数のLDに対して、それぞれ異なった
       分析対象時間帯を指定している。
      ・複数のプールまたは複数のLDに対して、分析間隔をdaily、
       またはweeklyで同じ曜日に指定している。
      ・分析対象の開始時刻または終了時刻が、プール番号順またはLD番号順に
       なっている。

    (回避方法/対処方法)
     回避方法はございませんので、最新の修正物件の適用をお願いします。


    ●M94_SC082Rでの修正内容

    ■強化内容

    【1】
     下記ドライブに対応しました。
      - SASディスクドライブ(2.5型10krpm/1.2TB 6Gbps)

    【2】
     構成設定CLIのニックネーム設定コマンド(iSMcfg nickname)において、
     ペア設定された状態のLDに対するニックネームの変更を可能にしました。


    ■修正内容

    【1】
    (現象)
     以下の発生条件で特定のRAID構成の論理ディスクを構築したときに、
     装置の電源をオフ/オンすると一部のデータにアクセス出来なくなる
     可能性があります。

    (発生条件)
     以下の全ての条件を満たした場合に本問題が発生する可能性があります。
     (1) ストレージ制御ソフトのリビジョンが081A/081E/082N
     (2) 構築されているプールの合計容量(論理容量)が33TB以上
     (3) RAIDタイプがRAID5/50、または、RAID6/60を
       含むRAID構成
      ※RAIDタイプがRAID1/10、または、RAID-TMのみで
       構成しているパターンでは本事象は発生しません。

    (回避方法/対処方法)
     最新の修正物件の適用までは、装置の停止(シャットダウン)を行わないように
     お願いします。


    【2】
    (現象)
     ディスク復旧及び保守員による予防復旧により業務IOが遅延する問題があります。

    (発生条件)
     業務中にディスクの復旧や保守員による予防復旧が行われた場合に発生する
     場合があります。

    (回避方法/対処方法)
    回避方法は御座いませんので、最新の修正物件を御適用下さい。


    【3】[iStorage DynamicDataReplication及びRemoteDataReplicationご利用時]
    (現象)
     1.2TByteを越える論理ディスクのセパレートが完了しないことがあります。

    (発生条件)
     以下の条件をすべて満たした場合に、本現象が発生することがあります。
     ・レプリケーションペアの論理ディスク容量が1.2TByte以上
     ・ソリューションペアが同期コピーモードで運用
     ・業務IO中にセパレートを実施した場合

    (回避方法/対処方法)
     セパレート操作を行う場合には業務IOを停止して下さい。
     本状態に陥った場合には、強制セパレート実施後、再度レプリケートを
     実施して下さい。


    【4】[iStorage ThinProvisioningご利用時]
    (現象)
     Windows2012のホストから、、ファイルの削除時にコントローラが
     縮退や再起動となる場合があります。

    (発生条件)
     Windows2012のホストから、ファイルの削除によりシンプロボリュームに
     対してUNMAPコマンドを受信した際に、本現象が稀に発生する場合があります。

    (回避方法/対処方法)
     回避方法は御座いませんので、最新の修正物件を御適用下さい。


    【5】
    (現象)
     SESファームウェアをオフライン(停止)アップデートの手順で適用した直後
     に、制御用論理ディスクが障害となる場合があります。
     対象の制御用論理ディスクは以下の3種類です。
     ・システムボリューム(SYV)
     ・レプリケーションリザーブドボリューム(RSV)
     ・データ移行リザーブドボリューム(MSV)
     これらの制御用論理ディスクがそれぞれ、あるいは同時に、障害となる可能
     性があります。

    (発生条件)
     SESファームウェアをオフラインアップデートの手順で適用した場合に、本
     現象が稀に発生します。

    (回避方法/対処方法)
     ディスクアレイ装置が2コントローラ構成の場合は、SESファームウェアを
     オンライン(無停止)アップデートの手順で適用してください。
     制御用論理ディスクの障害が発生した場合、ディスクアレイ装置(コント
     ローラ)の再起動を行う前に、以下のマニュアルを参照のうえ、制御用論理
     ディスクの再作成(解除および再構築)を実施して復旧してください。
      iStorageソフトウェア 構成設定の手引(GUI編)
      第Ⅲ編 操作編
       第9章 論理ディスク
        9.2 論理ディスク(制御用)構築
        9.3 論理ディスク解除
     なお、制御用論理ディスクを復旧する前に、ディスクアレイ装置を再起動
     した場合、データレプリケーション機能は、直後の最初のコピー処理(レプ
     リケート)が全コピーとなる場合があります。
     データ移行機能は、コピー処理(移行)のやり直しが必要となる場合があり
     ます。


    【6】
    (現象)
     iStorage Mシリーズのディスクアレイ装置に対して、
     iSMcfg poolbindコマンドによるプールの構築に失敗する場合があります。

    (発生条件)
     以下の条件をすべて満たした場合に、本現象が発生します。
     ・SSDドライブがiStorage Mシリーズのディスクアレイ装置の
      先頭に搭載されている
     ・RAID-TMまたはRAID-6のプールを構築する

    (回避方法/対処方法)
     iSMクライアントの構成設定画面を利用して、RAID-TMとRAID-6のプールを
     構築してください。iSMクライアントの構成設定画面でプールを構築する方法に
     ついては、「構成設定の手引(GUI編) - Mシリーズ」(IS051)を参照してください。


    ●M94_SC082Nでの修正内容

    ■強化内容

    【1】[iStorage PerforCacheご利用時]
     SSD二次キャッシュ機能について、以下の強化を行います。
      1)二次キャッシュを構成するSSD台数の諸元を拡大しました。
      2)論理ディスク構築時の二次キャッシュ/パーシステントライトの設定
       (有効、無効)を選択できるようになりました。

    【2】[iStorage PerforOptimizerご利用時]
     データ最適配置機能について、以下の強化を行います。
      1)LD内再配置が実行された際の履歴情報を表示できるようになりました。
      2)階層プール単位、論理ディスク単位で個別に分析間隔、分析対象時間、
       分析開始時間を指定できるようになりました。

    【3】
     iSMクライアント(Web GUI)において、下記のWebブラウザを新規に
     サポートします。
       - Firefox 17
       ※上記Webブラウザを使用する場合は、JREはJRE6 update32以降、
        またはJRE7 update5以降を使用してください。

    【4】
     iSMクライアント(Web GUI)において、JREの下記のアップデートを新規に
     サポートします。
       - JRE7 update 10~17
       - JRE6 update 38~43
       ※ストレージ制御ソフト リビジョン0810以降でサポートします。
       ※JRE7を使用する場合は、WebブラウザはInternet Explorer 7以降、
        またはFirefox 14以降(Linuxのみ)を使用してください。
       ※クライアント部をWindows XPで使用する場合のみ、JRE7 update10~13は
        サポートしません(JRE側の動作に起因します)。JRE6もしくは
        JRE7 update15以降を使用してください。

    【5】
     iSMクライアント(Web GUI)において、以下のプラットフォームを新規に
     サポートします。
       - Red Hat Enterprise Linux 5.9 (IA32/EM64T)
       - Red Hat Enterprise Linux 5.9 Advanced Platform (IA32/EM64T)

    【6】
     下記ドライブに対応しました。
      - NL-SASドライブ(3.5型, 4TB)

    【7】[iStorage RemoteDataReplication及び
       RemoteDataReplication/DisasterRecoveryご利用時]
     低速回線環境下でのRDR,RDR/DR運用の安定性を向上しました。


    ■修正内容

    【1】
    (現象)
     FC搭載モデル装置において、間歇的にホストポートのリンクダウン事象が
     発生する場合があります。

    (発生条件)
     サーバからのI/O負荷が、一定期間(約10秒)無負荷となるような運用を
     繰り返している場合に、稀に発生する場合があります。

    (回避方法/対処方法)
     特に回避処置は必要ありません。リンクダウン事象が発生した場合にも
     約1秒後に自然復旧致しますので(間歇事象)、運用は問題なく継続できて
     おります。


    【2】
    (現象)
     1コントローラ構成で運用中に、ディスク(RAID-6の場合は2台)が縮退する
     場合がありディスク交換を行うと当該論理ディスクの状態がfault(media error)
     となる場合があります。

    (発生条件)
     以下の条件をすべて満たした場合に、本現象が稀に発生することがあります。
     ・1コントローラ構成
     ・ESX Ver5.x以上
     ・RAID-5/50/6/60のいずれかが構築されている
     ・データ転送制御LSIにおいて間欠故障が発生した場合

    (回避方法/対処方法)
     以下の設定変更を行い、VAAI機能の一部を無効にしてください。

     ・ESXのvSphere Clientから、以下のパラメータのオプション値を
      「0 (disabled)」に変更してください。
      - VMFS3.HardwareAcceleratedLocking

     もし現象が発生した場合は、データのバックアップを行い、対象論理ディスク・
     プールの再構築後にデータをリストアしてください。


    【3】[iStorage RemoteDataReplicationご利用時]
    (現象)
     IPv4 iSCSI RDR にて別ネットワークセグメントへのRDR接続が出来ない場合が
     あります。
     (iSMよりRDRの接続先を登録後、パスの状態を確認するとONLINEにならず
      OFFLINE表示のままとなります)

    (発生条件)
     以下の条件をすべて満たした場合に、本現象が発生することがあります。
     ・IPv4 iSCSI RDR接続
     ・自装置と相手装置が別ネットワークセグメントに配置されている場合

    (回避方法/対処方法)
     自装置と相手装置を同一ネットワークセグメント内に配置し、再度RDR接続を
     試みてください。


    【4】
    (現象)
     iStorageManagerがディスクアレイ装置の異常を検出し、以下のメッセージの
     障害通報が行われました。
      iSM07167:State of HD(82h) has become attn(maintenance).

    (発生条件)
     ディスクアレイ装置の管理LANで未定義の通信データを受信したとき。

    (回避方法/対処方法)
     ディスクアレイ装置のiSMenv setfwコマンドにより、管理サーバ以外からの
     アクセスを不可とするようにしてください。


    【5】
    (現象)
     管理LANポートに対するネットワーク設定の操作がタイムアウトで失敗し、
     設定できません。

    (発生条件)
     以下のすべての条件を満たした場合に発生します。
     ・管理LANポートにIPv6のFIPを設定する
     ・指定するFIPのアドレス値が省略表記(連続する0アドレスを省略して表記)で
      36文字以上となる

    (回避方法/対処方法)
     以下のいずれかの方法で回避してください。
     ・管理LANポートに対してIPv6のFIPとして設定するIPアドレスは、省略表記で
      35文字以内になるIPアドレスを指定する。
     ・管理LANポートに対し、IPv6のFIPを設定しないで運用する。
     ・管理LANポートのネットワークのアドレスをIPv4で運用する。


    【6】
    (現象)
     運用ログに出力されるプール情報の物理ディスク番号に誤りがある場合が
     あります。

    (発生条件)
     PDグループが異なる物理ディスクを利用してRAIDを構成したプールを
     解除する場合に発生します。

    (回避方法/対処方法)
     プールの解除自体は正しく行われます。運用ログの出力内容は無視していただき、
     物理ディスクの状態をiSMクライアントから確認して下さい。


    【7】[iStorage DataMigrationご利用時]
    (現象)
     データ移行の開始指示(iSMmc_start)の実行が正常終了しても、
     データ移行の開始指示が無視され、データ移行が開始されない場合があります。

    (発生条件)
     以下の条件をすべて満たした場合に発生します。
     ・データ移行のペア設定をした状態
     ・移行元のLD容量を変更(拡張)
     ・ペアに対してデータ移行の開始(iSMmc_start)を実行

    (回避方法/対処方法)
     データ移行のペア設定が行われている状態で
     移行元の論理ディスクの容量を拡張する場合は以下の手順で
     実施してください。
      (1) データ移行のペアを解除する
      (2) 移行元の論理ディスクのLD容量を拡張する
      (3) LDリストを更新する
      (4) データ移行のペアを再設定する


製品名カテゴリ

iStorage基本制御/iStorageManager

関連情報

  • 更新履歴
  • ファイル名: M700_history.txt(形式:テキスト形式 サイズ:1KB)
    本コンテンツの更新履歴
  • ODX機能設定手順
  • ファイル名: ODX_Setting.pdf(形式:PDF形式 サイズ:503KB)
    ODX(Offload Data Transfer)機能を有効化するための設定手順
  • コンテンツID: 3140101517
  • 公開日: 2013年07月01日
  • 最終更新日:2019年09月30日

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