1. 現象
iStorage ThinProvisioning機能の領域解放コマンド(iSMtc_deallocateコマンド)による、論理ディスクの分析(-analyze)、集約(-compact)、解放(-dealloc)を実行中に、以下現象のいずれかが発生する場合があります。
(1)コマンドがアプリケーションエラーにより異常終了します。この時以下の
メッセージがシステムのイベントログに出力されます。
ソース:Application Error
イベントID:1000
レベル:エラー
障害が発生しているアプリケーション名: iSMtc_deallocate.exe、バージョン: 7.4.1.0
障害が発生しているモジュール名: libtc_api.dll、バージョン: 7.4.1.0
(2)コマンドが終了しません。
2.発生条件
現象(1)、(2)それぞれの発生条件は以下のとおりです。
(1)操作対象ディスクはGPT形式のボリュームであり、かつ、クラスター用
パーティション(Cluster Metadata Partition)が存在する場合。
(2)操作対象ディスクにおいて、ファイルシステムの管理領域の断片化数(*1)が129を超える場合。
(*1)コマンドプロンプトからdefragコマンドを下記オプションで実行し、表示情報から
「MFT 断片化の合計」を確認することにより、断片化数を確認することが可能です。
defrag <ボリューム> /A /V
3.対策
3.1 根本対策
発生条件に該当する場合、
関連情報(コンテンツID:9010102274)に掲載しているアップデートモジュールを適用してください。
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3.2 回避策
ありません。アップデートモジュールを適用してください。