【WebOTX】 HP-UX 11i v3 で OS のカーネル処理の不具合によりアプリケーションがハングする問題について
概要
HP-UX 11i v3 上で業務実行中に、OS のカーネル処理の不具合によりアプリケーションがハングする問題が報告されています。
この障害の発生を防止するため、次の OS パッチを適用してください。上位パッチが公開されている場合、上位パッチの適用を推奨します。
OS |
OSパッチ |
上位パッチ(2013/06/13時点) |
HP-UX 11i v3 (11.31) |
PHNE_40428 |
PHNE_42804 |
詳細
業務処理を実行するアプリケーションのプロセスがハングし、無応答状態になる障害が発生します。
障害の原因は、OS のカーネル内の通信系処理を担う STREAMS というコンポーネントの排他処理における不具合です。ネットワーク(通信系処理)が高負荷になると、STREAMS の排他処理の多重度が高まります。この状況において、アプリケーションのプロセスによってソケットからの読み込み処理(read)を行う際に、タイミングによって排他処理が不正な状態になり、その結果、当該プロセスがハングします。
なお、STREAMS はカーネルの基本機能であり、特定のソフトウェア製品との関連性はありません。
本障害が発生して業務が実行できなくなった場合、復旧には OS の再起動が必要です。本障害が発生した場合に、障害の原因が上記 OS パッチの修正内容に該当するかどうかを判断するためには、TOC(Transfer Of Control) の際に出力されるカーネルのダンプを解析する必要があります。TOC はサーバが再起動しますので、業務システムが再起動可能な状況で実施してください。
障害発生前に上記 OS パッチを適用することを推奨します。
影響のある製品
HP-UX 11i v3 上で動作する WebOTX V8、WebOTX V7 に影響があります。
回避策
回避策はありません。HP-UX 11i v3 上で WebOTX を使用する場合、上記 OS パッチを適用してください。
参考サイト
製品名カテゴリ
WebOTX
WebOTX Application Server
WebOTX Service Integration
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コンテンツID:
3010100625
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公開日:
2013年06月19日
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最終更新日:2013年06月19日