Microsoft Visual Studio 2005で生成したAPを実行する場合、実行環境において、APを生成したMicrosoft Visual Studio 2005のバージョンに対応したMicrosoft Visual C++ 2005 再頒布可能パッケージ (x86)をインストールしておく必要があります。
APを生成したMicrosoft Visual Studio 2005のバージョンがMicrosoft Visual C++ 2005 再頒布可能パッケージ (x86)のバージョンよりも新しい場合、以下のエラーが発生し、APは正しく実行されません。 ※1
エラー内容:アプリケーションを正しく初期化できませんでした。
上記のエラーが発生し、Microsoft Visual Studio 2005で生成したAPが正しく実行されない場合は、Microsoft Visual Studio 2005、Microsoft Visual C++ 2005 再頒布可能パッケージ (x86)の各バージョンを後述する方法で確認してください。
Microsoft Visual Studio 2005、Microsoft Visual C++ 2005 再頒布可能パッケージ (x86)のバージョンを確認していただき、Microsoft Visual C++ 2005 再頒布可能パッケージ (x86)のバージョンが古い場合は、マイクロソフトのホームページよりご使用されているMicrosoft Visual Studio 2005のバージョンに対応するMicrosoft Visual C++ 2005 再頒布可能パッケージ (x86)をダウンロードし、インストールをお願いします。
今回、HolonEnterprise V15.0では、新たに実行環境を構築する際にこのような問題を防止するため、2011/10/11に最新のMicrosoft Visual Studio 2005(バージョン:8.0.50727.6195)に対応したMicrosoft Visual C++ 2005 再頒布可能パッケージ (x86)を同梱した媒体を出荷製品としました。 ※2
新しい製品を実行環境にインストールを行った場合、「8.0.50727.6195」のMicrosoft Visual C++ 2005 再頒布可能パッケージ (x86)のインストールが行われます。
今回の出荷製品の置き換えは、Microsoft Visual C++ 2005 再頒布可能パッケージ (x86)の置き換えのみで、HolonEnterprise本体の修正は実施しておりません。
問題が発生していない環境では、そのままHolonEnterprise V15.0をご利用していただいても問題ありません。
また、「8.0.50727.6195」よりも古いMicrosoft Visual Studio 2005で生成したAPの実行に関しても、「8.0.50727.6195」のMicrosoft Visual C++ 2005 再頒布可能パッケージ (x86)で正しく動作することを確認しております。 ※3
※1 APを正しく実行させるには、生成を行った開発環境のMicrosoft Visual Studio 2005のバ
ージョンと実行環境のMicrosoft Visual C++ 2005 再頒布可能パッケージ (x86)のバージ
ョンを以下のような関係にしておく必要があります。
Visual Studio 2005のバージョン ≦ Visual C++ 2005 再頒布可能パッケージ (x86)
Microsoft Visual Studio 2005のバージョンは、WindowsUpdate等によるセキュリティ更新
プログラムの適用によって、バージョンアップされる可能性があります。
セキュリティ更新プログラムの適用は、お客様のご判断で実施してください。
※2 HolonEnterpriseV13.0/V14.0/V15.0は「8.0.50727.762」のMicrosoft Visual Studio 2005に
対応しておりますが、最新のMicrosoft Visual Studio 2005のバージョンは「8.0.50727.6195」
となります。
HolonEnterpriseV13.0/V14.0については、Microsoft Visual C++ 2005 再頒布可能パッケー
ジ (x86)を置き換えた製品出荷を行う予定はありません。
Microsoft Visual C++ 2005 再頒布可能パッケージ (x86)の変更による出荷製品の置き換え
は、今回のみとさせていただきます。
今後、Microsoft Visual C++ 2005 再頒布可能パッケージ (x86)がリリースされた場合でも、
出荷製品の置き換えは行いません。
※3 今回の対応は、Microsoft Visual Studio 2005のバージョンアップを推奨するものではあり
ません。
Microsoft Visual Studio 2005のバージョンアップの必要性を、お客さまでご検討しご判断く
ださるようお願いします。
【Microsoft Visual Studio 2005のバージョン確認方法】
Microsoft Visual Studio 2005のメニューより「ヘルプ」-「Microsoft Visual Studio 2005のバージョン情報」を選択して表示される画面の「インストールされている製品」で確認できます。
・KB926602が適用されている場合は、「8.0.50727.762」となります。
・KB971090が適用されている場合は、「8.0.50727.4053」となります。
・KB2538218が適用されている場合は、「8.0.50727.6195」となります。
・上記のいずれも適用されていない場合は、「8.0.50608.0」となります。
上記以外が適用されておりバージョンが不明の場合は、以下の方法でも確認が可能です。
・Microsoft Visual Studio 2005のメニューから「ファイル」-「開く」-「ファイル」を
選択し、Microsoft Visual Studio 2005で作成したAP(EXEファイル、DLLファイル)を読み込
みます。
・「RT_MANIFEST」配下の情報を選択(ダブルクリック)します。
・マニフェスト情報がバイナリーイメージで表示されますので、表示された内容から「8.0」で始
まる情報を確認してください。
一番大きい値がMicrosoft Visual Studio 2005のバージョンになります。
【Microsoft Visual C++ 2005 再頒布可能パッケージ (x86)のバージョン確認方法】
OSで確認方法が異なります。
WindowsXPの場合は、「C:\WINDOWS\WinSxS\Policies」配下の「x86_policy.8.0.Microsoft.VC80」
で始まるディレクトリ内のポリシーファイル(*.policy)を確認します。
一番の大きい番号がバージョンとなります。「8.0.50727.6195.policy」があれば、バージョンは「8.0.50727.6195」となります。
WindowsXP以外(WindowsVista、Windows7、WindowsServer2008)の場合は、C:\Windows\winsxs\Manifests」
配下の「x86_microsoft.vc80」で始まるファイルを確認します。
一番の大きい番号がバージョンとなります。「???_8.0.50727.6195_???.manifest」があれば、バージョンは「8.0.50727.6195」となります。
補足)
「8.0.50727.6195」のMicrosoft Visual C++ 2005 再頒布可能パッケージ (x86)は、関連情報に掲載したマイクロソフトのホームページよりダウンロードが可能です。
上記バージョン、セキュリティ更新プログラムの情報は、マイクロソフトのセキュリティ更新プログラムのリリースにより変更される可能性がありますので、ご了承願います。