問い合わせ事例
CPU/IOモジュール交換の際にESMPSサービスが停止しました。
ESMPSサービスが停止した場合、ftサーバの動作に影響はありますか?
どのような対処をすればよいですか?
回答内容
CPU/IOモジュール交換の際に、BMCファームウェアのアップデートが行われた場合、ESMPSサービスが監視している装置情報の取得に失敗して、ESMPSサービスが停止する場合があります。
ESMPSサービスの主な機能は、ftサーバが縮退状態となった際に通報対象のイベントログ(ソース名:ESMFTPolicy)を登録することであるため、ftサーバの二重化動作に直接影響はありません。しかし、ESMFTPolicyのイベント出力を契機としたアラート通報ができなくなるので、本事象以外の状況でも、ESMPSサービスが停止していた場合は早急に復旧させてください。
CPU/IOモジュール交換の際にESMPSサービスが停止した場合は、交換作業(再二重化)が完了しましたらサービスの一覧画面を開き、手動でESMPSサービスを開始してください。
なお、ESMPSサービスを手動で開始させようとしても失敗する場合は、WMIリポジトリを再構築することで復旧した事例がありますので、以下の手順を参考にWMIリポジトリを再構築してから、手動でESMPSサービスを開始してください。
WMIリポジトリの再構築手順
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Administrator権限を持つアカウントでログオンします。
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コマンド プロンプトから次の順でコマンドを実行し、WMIサービスのスタートアップの種類を無効にした上で停止します。
※その際、依存するサービスも全て停止しますので、同時に停止されるサービスを確認します。
sc config winmgmt start= disabled
net stop winmgmt
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現在のディレクトリを wbem フォルダに移します。
cd %windir%\system32\wbem
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リポジトリフォルダの名前を変更します。
なお、事前に変更後のフォルダ(~.old)がないことを確認し、既に存在する場合は、別のフォルダ名に変更します。
rename repository repository.old
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WMIサービスのスタートの種類を"自動"に戻し再起動します。
sc config winmgmt start= auto
net start winmgmt
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手順 2 でWMIサービスと共に停止された依存サービスについても、net startコマンドや、サービス一覧画面からの操作で起動します。