掲載日:2022年12月16日
更新日:2024年06月28日
日頃より、弊社 Express5800シリーズをご愛顧いただき、厚く御礼申し上げます。
以下に記す対象装置、Broadcom製LANコントローラーを使用した特定の環境において、LANドライバーのインストール(※)もしくはRapid SetupでOSインストールを行うと、以下のSTOPエラーが発生する事象が確認されております。
停止コード:DRIVER IRQL NOT LESS OR EQUAL
失敗した内容:b57nd60a.sys
※ Standard Program Package(SPP)の適用もしくはStarter Pack 内から個別インストール
以下の対処方法を実施いただけますようお願いいたします。
- 対象装置
Express5800/R110k-1M
Express5800/R120h-1M
Express5800/R120h-1M (2nd-Gen)
Express5800/R120j-1M
Express5800/R120h-2M
Express5800/R120h-2M (2nd-Gen)
Express5800/R120j-2M
Express5800/T110k-M
- 対象OS
Windows Server 2016 Standard(※)
Windows Server 2016 Datacenter(※)
Windows Server 2019 Standard
Windows Server 2019 Datacenter
※ | Windows Server 2016はExpress5800/R120h-1M, R120h-1M (2nd-Gen)と Express5800/R120h-2M, R120h-2M (2nd-Gen)のみサポート |
- 対象コントローラー
Express5800/R120h-1M, R120h-1M (2nd-Gen)の標準ネットワークアダプター
Express5800/R120h-2M, R120h-2M (2nd-Gen)の標準ネットワークアダプター
Express5800/R110k-1Mの標準ネットワークアダプター
Express5800/T110k-Mの標準ネットワークアダプター
N8104-224 1000BASE-T 接続ボード(4ch)
- 発生条件
以下の条件をすべて満たしたとき
1)BIOSでC-Stateが有効になっている
2)対象OSの新規インストール時
3)CPUの論理コア数の合計が38以上である
4)LANコントローラー(対象コントローラー以外も含む)で合計8ポート以上リンクアップしている
5)Hyper-Vがインストールされている(Rapid Setupは除く)
- 対処方法
該当する環境で、OSの新規インストール(Rapid Setupでのインストール、マニュアルセットアップ)を行う場合、SPP適用もしくは Broadcom製LANコントローラーのドライバーの個別インストールを実施する前に、以下の手順を実施してください。
・省電力設定の変更手順
下記の手順でシステムユーティリティ内の設定を変更します。
手順① | 電源ボタン押下あるいは装置を再起動させてください。 |
手順② | POST 起動中に“F9”キーを押下しシステムユーティリティを起動します。 |
手順③ | System Configuration に入ります。 |
手順④ | BIOS/Platform Configuration(RBSU)に入ります。 |
手順⑤ | Workload Profile を「Custom」に変更します。 |
手順⑥ | Power and Performance Option に入ります。 |
手順⑦ | Minimum Processor Idle Power Core C-State を「No C-States」に変更します。 |
手順⑧ | Minimum Processor Idle Power Package C-State を「No Package State]に変更します。 |
手順⑨ | F12 キー(F12: Save and Exit)を押下して設定を保存し、装置を再起動させてください。 |
上記のRBSUのC-State設定が既定となっています。本設定は既定のまま運用することを推奨します。
- 注意事項
なし