公開日:2023年12月22日
更新日:2024年03月06日
日頃より、弊社 Express5800シリーズおよびiStorage NSシリーズご愛顧いただき、厚く御礼申し上げます。
以下の対象装置において、突然、通信不可となる事象が確認されております。
本事象について案内いたしますので、ご確認いただけますようお願いいたします。
1. 対象環境
以下の(A)(B)に記載した[対象装置]、[LANコントローラー]、[発生条件]の組合せに該当する環境
(A)[対象装置]
Express5800/R110j-1、R110j-1M、R110k-1、R110k-1M
Express5800/R120h-1E、R120h-2E、R120h-1M、R120h-2M、R120i-1M、R120i-2M
Express5800/R120j-1M、R120j-2M
Express5800/T110k-M、T120h
iStorage NS300Rj、NS500Rj
[LANコントローラー]
Express5800/R110j-1 (2nd-Gen) の標準アダプター
iStorage NS500Rj の標準搭載のLOMカード(N8104-172相当)
N8104-172 1000BASE-T 接続LOMカード(4ch)
N8104-180 1000BASE-T 接続ボード(2ch)
N8104-181 1000BASE-T 接続ボード(4ch)
N8104-206 1000BASE-T 接続LOMカード(4ch)
N8104-209 1000BASE-T 接続ボード(4ch)
[発生条件]
・OSがWindows Server 2019でNICドライバのバージョンが 12.18.13.0 (注1)
・OSがWindows Server 2022でNICドライバのバージョンが 13.0.9.0 または 13.0.13.0 (注1)
(注1) NICドライバの確認方法
1)OSのスタートアップメニューを右クリックして「デバイス マネージャー」を起動します。
2)デバイスマネージャーに表示されている「ネットワークアダプター」をクリックし、
確認したいデバイスをダブルクリックします。
デバイス名に「I210」「I350」「361」「366」のいずれかが含まれている
デバイスを確認ください。
3)確認したいデバイスのプロパティーが表示されるので「ドライバー」のタブをクリックします。
4)「バージョン」の項目に表示されている値を確認します。
「バージョン」の表示が「NICドライバのバージョン」です。
(B)[対象装置]
Express5800/T110k、T110k-S
iStorage NS100Tk
[LANコントローラー]
Express5800/T110k、Express5800/T110k-S の標準アダプター
iStorage NS100Tk の標準アダプター
N8104-201 1000BASE-T 接続ボード(1ch)
N8104-202 1000BASE-T 接続ボード(2ch)
N8104-203 1000BASE-T 接続ボード(4ch)
[発生条件]
・OSがWindows Server 2022でNICドライバのバージョンが 13.0.9.0 または 13.0.13.0 (注1)
(注1) NICドライバの確認方法
1)OSのスタートアップメニューを右クリックして「デバイス マネージャー」を起動します。
2)デバイスマネージャーに表示されている「ネットワークアダプター」をクリックし、
確認したいデバイスをダブルクリックします。
デバイス名に「I210」「I350」「361」「366」のいずれかが含まれている
デバイスを確認ください。
3)確認したいデバイスのプロパティーが表示されるので「ドライバー」のタブをクリックします。
4)「バージョン」の項目に表示されている値を確認します。
「バージョン」の表示が「NICドライバのバージョン」です。
2. 事象内容
| 対象装置にて、ネットワーク高負荷中に通信ができなくなります。 |
主にシステムログに以下の警告が登録され通信ができなくなりますが、システムログにエラーや警告が登録されずに通信不可となる場合もあります。 |
| ソース | : | Microsoft-Windows-NDIS |
イベントID | : | 10400 |
レベル | : | 警告 |
説明 | : | ネットワーク インターフェイス "Intel(R) Ethernet Server Adapter I350-T4" はリセットを開始しました。
ハードウェア リセットの間にネットワーク接続が一時的に中断します。
理由: The network driver detected that its hardware has stopped responding to commands。
このネットワーク インターフェイスは、最後に初期化されてから 1 回リセットされました。 |
|
説明のネットワーク インターフェイス名は環境により異なる場合があります。
本事象は以下の「3. 対処方法」に示すレジストリのDmaRemappingCompatibleの値が1の場合に発生します。 |
3. 対処方法
|
NICドライバのパラメータを変更することで、本事象を回避できます。
以下のレジストリ(DmaRemappingCompatible)において①②のいずれかを実行し、NICドライバのパラメータを変更してください。 |
(1) | タスク バーの検索ボックスに 「regedit」と入力し、検索結果から「レジストリ エディター」を選択します。 | |
(2) | レジストリ エディターで下記のキーを確認します。
※DmaRemappingCompatible が存在しない場合は、本事象に該当しません。
| |
| キー | : | HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\e1rexpress\Parameters |
名前 | : | DmaRemappingCompatible |
種類 | : | REG_DWORD |
データ | : | 1 |
(3) | 下記①②のいずれかを実施してください。 |
| ① | DmaRemappingCompatibleを削除する
DmaRemappingCompatibleを右クリックし、[削除]を実行します。
[削除]を実行後、「値の削除の確認」が表示されますので、[はい]を選択してください。 |
② | DmaRemappingCompatibleを「0」に変更する
DmaRemappingCompatible を右クリックし、[修正]を選択してください。
「DWORD(32 ビット)値の編集」が表示されるので、[値のデータ]を「0」に変更し、[OK]をクリックしてください。 |
レジストリの編集には十分にご注意ください。
DmaRemappingCompatible の削除/設定変更後は再起動が必要です。 | |
4. 補足
| 本情報は以前「Express5800シリーズにおいてシステムのイベントログに「ソース:Microsoft-Windows-NDIS、ID:10400、レベル:警告」のイベントが登録され通信不可となる事象について」として公開されていました。
|
製品名カテゴリ
R120h-1M
R120h-2M
R120h-1E
R120h-2E
T120h
R110j-1
R120h-1M (2nd-Gen)
R120h-2M (2nd-Gen)
R120h-1E (2nd-Gen)
R120h-2E (2nd-Gen)
T120h (2nd-Gen)
R110j-1 (2nd-Gen)
R120h-1M (3rd-Gen)
R120h-2M (3rd-Gen)
R110j-1M
R120h-1E (3rd-Gen)
T120h (3rd-Gen)
R120h-2E (3rd-Gen)
NS500Rj
T110k-S
T110k
R120i-1M
R120i-2M
NS300Rj
R110k-1
NS100Tk
T110k バリューモデル
R120h-1M (3rd-Gen) [2022年発売モデル]
R120h-2M (3rd-Gen) [2022年発売モデル]
R120j-1M
R120j-2M
R110k-1M
T110k-M
品名:
|
1000BASE-T接続LOM カード(4ch)
|
型番:
|
N8104-172
|
品名:
|
1000BASE-T 接続ボード(2ch)
|
型番:
|
N8104-180
|
品名:
|
1000BASE-T 接続ボード(4ch)
|
型番:
|
N8104-181
|
品名:
|
1000BASE-T接続ボード(1ch)
|
型番:
|
N8104-201
|
品名:
|
1000BASE-T接続ボード(2ch)
|
型番:
|
N8104-202
|
品名:
|
1000BASE-T接続ボード(4ch)
|
型番:
|
N8104-203
|
品名:
|
1000BASE-T 接続LOMカード(4ch)
|
型番:
|
N8104-206
|
品名:
|
1000BASE-T 接続ボード(4ch)
|
型番:
|
N8104-209
|
-
コンテンツID:
3140109217
-
公開日:
2023年07月14日
-
最終更新日:2024年03月06日