Linuxサービスセットでサポートしている SAS コントローラのドライバに関するQ&A集です。
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目次
N8103-184 / N8103-E184 / N8103-199
N8103-197
システムログに出力されるメッセージについて
システムログ (/var/log/messages など) に以下のメッセージが出力されることがありますが、動作上の問題はありません。


対象OS
- RHEL9.1 (5.14.0-162.6.1.el9_1) 以降
- RHEL8.1 (4.18.0-147.5.1.el8_1) 以降
- RHEL7.1 (3.10.0-229.el7) 以降
出力メッセージ
RHEL7.1 ~ RHEL7.7 での出力例
- mpt3sas_cm0: _ctl_host_trace_buffer_size_show: host_trace_buffer is not registered
- mpt3sas_cm0: _ctl_host_trace_buffer_show: host_trace_buffer is not registered
- mpt3sas_cm0: _ctl_BRM_status_show: BRM attribute is only for warpdrive
RHEL7.8 以降、RHEL8.1 以降での出力例
- mpt3sas_cm0: host_trace_buffer_size_show: host_trace_buffer is not registered
- mpt3sas_cm0: host_trace_buffer_show: host_trace_buffer is not registered
- mpt3sas_cm0: BRM_status_show: BRM attribute is only for warpdrive
RHEL9.1 以降での出力例
- mpt3sas_cm0: host_trace_buffer_size_show: host_trace_buffer is not registered
- mpt3sas_cm0: host_trace_buffer_show: host_trace_buffer is not registered
- mpt3sas_cm0: BRM_status_show: BRM attribute is only for warpdrive
問題内容
/sys/class/scsi_host/hostX/ 配下の host_trace_buffer, host_trace_buffer_size, BRM_status の各ファイルを参照したときに出力されます。また、ESMPRO/ServerAgent の collect ログ(collectsa.sh)を採取したときにも出力されます。
ドライバのデバッグ機能が無効 (デフォルト:無効) になっている状態で各ファイルを参照した場合に出力されるメッセージであり、動作上の問題はありません。
※ "hostX" は、N8103-184, N8103-E184, N8103-199 に対応する SCSI ホスト番号です。
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テープ装置接続時の注意事項
N8103-197 をテープ装置と接続して使用するときは、以下の注意事項を確認した上で使用してください。
注意事項
[対象 OS / ドライバ] で使用する場合に、テープ装置への I/O 性能が RHEL7.3 や他の SAS コントローラ (N8103-184 / N8103-E184 / N8103-199) と比較して数十%低下することがあります。
対象 OS / ドライバ
- RHEL7.4 (3.10.0-693.5.2.el7) 以降
- smartpqi ドライバ バージョン 1.1.2-120 以降
対処方法
ブロックサイズを拡張することで性能劣化を軽減することができます。弊社の検証では、ブロックサイズを 32 ~ 64kB 以上に設定することで性能劣化が回避できることを確認しています。
※ ご使用のバックアップソフトウェアにおけるデフォルトブロックサイズや設定変更方法は、各ソフトウェアのマニュアル等でご確認ください。
tarコマンドを使用する場合は、-b オプションでブロックサイズを指定します。
(例) ブロックサイズ 32kB でバックアップする場合
# tar -b 64 -cf <テープデバイス名> <ファイル名>
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テープ装置への I/O がエラーになる
N8103-197 に適用されているファームウェアのバージョンが 5.00 以降の場合、テープ装置への I/O がエラーになる事象が発生します。
※ N8103-195 (RAID コントローラ) にテープ装置を接続して使用する場合も該当します。

対処方法 [RHEL8.5 以降の場合]
最新の Starter Pack (Version S8.10-010.05 以降) を適用して、smartpqi ドライバをバージョン 2.1.18-045 以降にアップデートしてください。
対処方法 [RHEL8.4 以前の場合]
本ページに掲載の修正版 smartpqi ドライバへアップデートしてください。
適用手順
以下の手順にしたがいドライバモジュールを適用してください。手順の"#"は、root ユーザで実行するコマンドを示しています。
- ドライバモジュールの適用
# rpm -Uvh kmod-smartpqi-1.2.14-016.1.rhel8u1.x86_64.rpm
- ※対象 OS によりファイル名が異なるため、適宜読み替えてください。
- システムの再起動
# systemctl reboot
- ドライバモジュールの適用確認
再起動後に以下のコマンドでドライババージョンを確認してください。
ドライバのダウンロード
ダウンロードする前に「ソフトウェアのご使用条件」をお読みください。本使用条件にご同意いただけない場合は、本ソフトウェアをダウンロードしないでください。本ソフトウェアをダウンロードした場合は、本使用条件にご同意いただいたものとします。
リストアするときの注意事項
テープからブートディスクにリストアするときは、RHEL8.7 以降のインストールメディアで起動して、リストアを行ってください。RHEL8.6 以前のインストールメディアに含まれる smartpqi ドライバには本問題が内在しているため、RHEL8.6 以前のインストールメディアで起動した場合、テープ装置への I/O がエラーとなり、リストアが行えません。
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