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よくあるご質問(サポートFAQ)

【ftサーバ/Windows】TCP/IPのプロパティ画面で設定したIPアドレスが消えて[IPアドレスを自動的に取得する]が選択状態となる事象(KB937056)の対処方法、および、KB937056の解決方法の実施後 ftサーバが二重化せず縮退と再組み込みを繰り返してしまう場合の対処方法について

質問内容

インターネット プロトコル (TCP/IP) のプロパティ画面で [次の IP アドレスを使う] を選択して IP アドレスを設定後、再度プロパティ画面を開くと、[IP アドレスを自動的に取得する] が選択された状態となり、設定したIPアドレスが消えてしまいました。
マイクロソフト社サポート技術情報 KB937056 の問題と判断し、解決策(Resolution)に記載されていた手順で、下記のレジストリ サブキー Config を削除して、システムを再起動したところ、ftサーバが正常に二重化せず、PCIモジュールが縮退と再組み込みを繰り返す動作を継続する事象が発生しました。対処方法を教えてください。

レジストリ サブキー
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Network\Config

<参考>
マイクロソフト社サポート技術情報 KB937056
○The Internet Protocol (TCP/IP) Properties dialog box displays the default IP address settings after you manually configure a static IP address in Windows 2000 Server or in Windows Server 2003

https://support.microsoft.com/en-us/help/937056/

回答内容

ftサーバで KB937056 の問題が発生した場合に、ネットワークアダプターのチームを解除せずに( KB937056 の対処として記載されている)レジストリ サブキー Config を削除すると、ftサーバ固有の問題として、一部のネットワークポートが ft制御ソフトウェアで正しく認識できなくなるために、システム再起動の実施後、ftサーバが正常に二重化せず、縮退と再組み込みを繰り返す動作を継続する事象が発生することがあります。

またその事象の回避のために、デバイスマネージャーでチームの解除を実施すると、ブルースクリーン(バグチェック: 0x0000001e)が発生する事があります。

ftサーバにおいて、KB937056 の問題の解消のために レジストリ サブキー Config を削除する場合には、下記の<復旧手順>を実施ください。
なお、チームの解除をせずに既にレジストリ サブキー Config を削除している場合でも、同様に下記の<復旧手順>を実施してください。

<補足:KB937056 の問題について>

KB937056 の問題は、インターネット プロトコル (TCP/IP) のプロパティ画面で [次の IP アドレスを使う] を選択して IP アドレスを設定後、再度プロパティ画面を開くと、[IP アドレスを自動的に取得する] が選択された状態となり、設定したIPアドレスが消えてしまう(表示されない)問題です。
この問題は DNS サーバーに関する設定でも同様のことが発生します。

画面例1:事象発生時のプロパティ画面

ただし、この状態でも、プロパティ画面上では表示されない設定した固定 IP アドレスが、実際の通信においては、利用可能となります。
この事象が発生している状態で、コマンド プロンプトから「 ipconfig /all 」コマンドで確認すると、設定した固定 IP アドレスが追加で表示された状態となることがあります。
また、再度 IP アドレスを設定し直すと、「 ipconfig /all 」による確認で、変更前と変更後の両方の IP アドレスが表示される場合があります。

KB937056 の問題は、Config レジストリに既にアンインストール済みの NIC の情報が残留していることに起因して発生します。そのため、NIC のアンインストールを実行しなければ、KB937056 の問題は発生しないと考えられますが(※特記事項)、レジストリに不正な情報が残留する原因については、マイクロソフト社にても判明していない状況です。

お客様システムにおける KB937056 の問題が、プロパティ画面の表示上の不具合に留まり運用上の支障が出ていなければ、そのまま運用を継続いただく事も可能です。
(その場合、下記<復旧手順>の実施は不要です。ただし、既にレジストリ サブキー Config を削除済みの場合には、<復旧手順>を実施してください。)

なお、<復旧手順>を実施していない状態で運用されている場合に、上述のとおり「 ipconfig /all 」による確認において、変更前の IPアドレスが表示されて運用上不都合がある場合には、以下のコマンドにて不要な固定 IP アドレスを削除する事が可能です。コマンド実施後は、再度「 ipconfig /all 」を実行して不要なアドレスが削除されている事を確認のうえ、実際の通信にて、意図する IP アドレスのみが利用可能であるか、また、システムを再起動して問題ないか、お客様にて十分なご確認を実施願います。

  netsh interface ipv4 delete address <ネットワーク接続> <IP アドレス>

<留意点>
  • netsh コマンドで不要な固定 IP アドレスを削除した後、システムを再起動すると、削除していない固定 IPアドレスが消失する場合があります。
    その場合、以下のコマンドにて固定 IP アドレスを設定いただく事が可能ですが、再発する可能性がありますので、本問題の根本的な対処のためには下記<復旧手順>を実施願います。

     netsh interface ipv4 set address <ネットワーク接続> <IP アドレス>

  • 下記<復旧手順>で KB937056 の問題を解消した後も、NIC のアンインストールを実行すると、 KB937056 の問題が再度発生する可能性がありますので、その場合は再度<復旧手順>を実施してください。

<※特記事項:ftサーバにおいて、KB937056 の問題が発生する要因>
ftサーバでは、お客様が NIC のアンインストールを実施していない場合でも、Windows OS の既定動作により OS 標準の NIC ドライバが削除されるために、KB937056 の問題が発生する場合があります。

Windows のインストール時において OS 標準の NIC ドライバがインストールされますが、OS が Windows Server 2012 R2 以前の ftサーバでは専用の二重化用 NIC ドライバを使用するために、OS 標準 NIC ドライバが使用されていない状況になります。この状況は、Windows OS 観点では NIC を取り外した場合と同様の状況と認識されます。

その後、システムが運用状態になりますと Windows OS の動作として定期的に自動クリーンアップ処理が実行されますが、その際に利用されていないドライバの削除が行われます。
(このクリーンアップ処理は、Windows のメンテナンスタスクから実行される処理となり、デバイスが前回の取り外しから 30 日以上経過した場合、もしくは、デバイスの存在しない期間が 30 日より長い場合に、該当デバイスが削除されます。)

その結果として、上述しました OS 標準の NIC ドライバが削除された際に KB937056 の問題が発生する場合があります。

KB937056 の問題発生時の復旧手順

<復旧手順>実施にあたっての留意点および補足事項

<留意点>
  • 下記<復旧手順>を行う際、チームの解除、および、デバイスの削除をするアダプターを用いた通信は中断されるため、業務運用への影響が無い時間帯に作業を行ってください。
  • チームの解除をするとIP アドレスなどのネットワークに関するチームの設定が削除されますので、設定内容は、あらかじめ書き写すなどして、本処置実施後に再度設定を行ってください。
  • 下記<復旧手順>の項番7の削除の操作により、当該アダプターに設定された情報も初期化されますので、「詳細設定」タブの「設定」欄の中にある各種項目を初期値から変更されている場合は、事前にその内容を控えた上で、復旧後に改めて設定してください。

<補足>
KB937056 の技術情報サイトの内容では、Windows 2000 Server および Windows Server 2003 での発生と記載されておりますが、 Windows Server 2012 R2 でも発生することが確認されております。
ftサーバでは、R320e の Windows Server 2012 R2 モデルでの発生が確認されておりますため、下記手順内のマニュアル参照部分については、R320e のマニュアルでの説明箇所を例として記載しております。

復旧手順

ftサーバにおいて、KB937056 の問題が発生した場合の復旧手順です。
なお、チームの解除をせずに既にレジストリ サブキー Config を削除している場合でも、同様に下記の手順を実施してください。

事前に<復旧手順>実施にあたっての留意点および補足事項をご確認願います。

<復旧手順>
  1. 管理者権限のアカウントでログオン(サインイン)してください。

  2. 現状のネットワーク認識状況をファイルに保存するため、コマンドプロンプトにて以下のコマンドを実行してください。
     ipconfig /all > ipconfig_before_repair.txt

  3. ftサーバユーティリティが起動されている場合は終了してください。

  4. LANケーブルを全て抜き、10分待ちます。
    ※ TCPのタイムアウトは、ftサーバでの設定では約9分ですが、余裕をもたせるために、10分としております。

  5. [管理ツール] - [コンピューターの管理] - [デバイスマネージャー] の順に表示させ、ネットワークアダプターの一覧を確認してください。

  6. デバイスマネージャーで、チーム化されているネットワークアダプターは、チームから取り除いてください。(チームをすべて解除してください。)

    <参考>
    チームの解除手順については、メンテナンスガイドを参照願います。

    例:R320e、 Windows Server 2012 R2 モデル の場合の手順
    ・Express5800/R320e-E4,R320e-M4 製品マニュアル(ユーザーズガイド)
    メンテナンスガイド(Windows編)
     → [P155] 3.4 二重化の解除

    <補足:チーム解除に失敗した場合の対処方法>

    先に Config レジストリを削除した場合など、ネットワーク接続の設定が変更されて、チームの解除時に以下のポップアップが表示されてチームの解除に失敗する場合があります。

    画面例2:チームの削除ができない例

    上記のポップアップが表示された場合は、以下の手順でネットワーク接続の設定を修正してから、チームの解除を実施してください。
    1. [コントロールパネル]から[ネットワークと共有センター]を開き、[アダプターの設定の変更]を選択してください。
    2. チームのイーサネットで右クリックし、“プロパティ”を選択してください。
    3. [ネットワーク]タブの「Hyper-V 拡張可能仮想スイッチ」のチェックを外して、[OK]ボタンをクリックして設定を反映してください。
    ※Config レジストリ削除により、「Hyper-V 拡張可能仮想スイッチ」が有効になる場合があり、お客様が意図して設定をされていない場合には、「Hyper-V 拡張可能仮想スイッチ」を再設定(チェック)する必要はありません。

    <補足>
    チームの解除時に、ブルースクリーン(バグチェック: 0x0000001e 等)が発生した場合には、お手数ですが、採取されたメモリダンプと共に、collectログを採取して、PPサポートへお問い合わせ願います。

  7. デバイスマネージャーで、一覧に表示されている各ネットワークアダプターに対して右クリックし、“削除” を選択してください。
    “削除” を選択すると、[デバイスのアンインストールの確認]のダイアログが表示されますが、ダイアログ内の [このデバイスのドライバー ソフトウェアを削除する]にはチェックを入れずに、[OK]ボタンをクリックしてください。

    画面例3:チームを解除したネットワークアダプターの一覧


    画面例4:デバイスのアンインストールの確認


    <留意点>
    • お客様環境で無効に設定してあるネットワークアダプターも削除の対象です。
    • この削除の操作により、当該アダプターに設定された情報も初期化されます。そのため、「詳細設定」タブの「設定」欄の中にある各種項目を初期値から変更されている場合は、事前にその内容を控えた上で、復旧後に改めて設定してください。


  8. デバイスマネージャーで表示されているネットワークアダプターの数だけ項番 7. の手順を繰り返し実行し、デバイス一覧からネットワークアダプターがすべて削除されましたら、レジストリ サブキー Config を削除します。

    <補足>
    • 既にレジストリ サブキー Config を削除している場合は、この作業は省略可能です。
      (なお、再度 Config を削除しても問題ありません。)
    • レジストリ サブキー Config は、削除した後に自動的に再作成されます。そのため、レジストリエディタで Config を削除した後に、レジストリエディタの画面を最新の状態に更新すると、Config が表示されます。

    [Configレジストリの削除手順]
     ※レジストリの編集には十分にご注意ください。

    1. レジストリエディタを起動します。
    2. 左ペインのツリーを展開し、下記のキーに移動します。

      HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Network

    3. Network キーを右クリックし、[エクスポート] を選択して、任意の場所にレジストリの情報をエクスポートします。
      ※ レジストリのバックアップを目的としております。
    4. Network キー配下の次の値を削除します。

      キー:HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Network
      値 :Config

  9. システム(Windows OS)を再起動します。

  10. システムが再起動しましたら、ftサーバが二重化状態となるかを、ftサーバユーティリティやシステムFTランプでご確認ください。

    なお、処置後のネットワーク認識状況をファイルに保存するため、コマンドプロンプトにて、以下のコマンドを実行してください。
     ipconfig /all > ipconfig_after_repair.txt

  11. ftサーバの状態(二重化する・しない)に関わらず、チームの設定を行ってください。

    <参考>
    チームの設定手順については、メンテナンスガイドを参照願います。

    例:R320e、 Windows Server 2012 R2 モデル の場合の手順
    ・Express5800/R320e-E4,R320e-M4 製品マニュアル(ユーザーズガイド)
    メンテナンスガイド(Windows編)
     → [P146] 3.3 二重化の設定

    <補足:ネットワークアダプターのプロパティを開くのに時間がかかる場合の対処方法>

    上記の設定手順の中で、デバイスマネージャー画面からネットワークアダプターのプロパティを開いた際、レジストリ情報の読み出しに時間がかかり、プロパティを開くまでに数分~30分程度かかった事例が報告されています。
    そのような状況になった場合、OSを再起動することで改善されますが、何度も発生するようであれば、以下のレジストリを一旦削除してください。(レジストリを一旦削除しても、再度自動的に作成されます。)

    [PnP Managerレジストリの削除手順]
     ※レジストリの編集には十分にご注意ください。

    1. レジストリエディタを起動します。
    2. 左ペインのツリーを展開し、下記のキーに移動します。

      HKEY_LOCAL_MACHINE\HARDWARE\RESOURCEMAP\PnP Manager

    3. PnP Manager キーを右クリックし、[エクスポート] を選択して、任意の場所にレジストリの情報をエクスポートします。
       ※ レジストリのバックアップを目的としております。
    4. PnP Manager キーを右クリックし、[削除] を選択して、キーを削除します。

  12. チームの設定後、項番 4. で抜いておいたLANケーブルを全て接続してください。


以上の手順でも二重化しない場合や、何らかの不具合が発生する場合には、collectログ、項番 2. と 10. の ipconfig の実行結果、および、何らかの不具合に関する資料(画面のハードコピー等)を採取していただき、PPサポートへお問い合わせ願います。
もし、ブルースクリーン発生で、メモリダンプが採取された場合には、合わせてご提供願います。


製品名カテゴリ

Windows Server 2012 R2 for ft (Express5800/R320e/R320f)

関連情報

  • コンテンツID: 3150111690
  • 公開日: 2018年10月12日
  • 最終更新日:2021年06月28日

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