CLUSTERPRO:仮想コンピュータ名を使用したファイル共有プロトコルの通信が、認証エラーで失敗する場合があります。対処方法を教えてください。
質問内容
仮想コンピュータ名を使用したファイル共有プロトコルの通信が、認証エラーで失敗する場合があります。対処方法を教えてください。
回答内容
[現象]
フェイルオーバグループが活性しているサーバ(現用系サーバ)から、そのグループの持つ仮想コンピュータ名を使用してファイル共有プロトコル(SMB/CIFS)の通信を行うと、Microsoft社が KB3181029 で公開している事象に起因して認証エラーが発生し通信に失敗することがあります。
- 例1)グループ活性中のサーバで、エクスプローラを起動し、アドレスバーに次を入力して共有フォルダを開こうとしても、認証エラーで失敗する。
\\<仮想コンピュータ名>\共有名
- 例2)グループ活性中のサーバで、レジストリエディタを起動し、「ネットワークレジストリへの接続」で仮想コンピュータ名を指定すると、認証エラーで失敗する。
[回避策]
- すべてのサーバが正常動作中であることを、Cluster WebUI/WebManager/CLUSTERPROマネージャから確認してください。
- あらかじめ、仮想コンピュータ名がフローティングIPアドレスと対応付けされているかどうか確認し、対応付けされている場合はそのフローティングIPアドレスを確認しておきます。
確認方法は次のとおりです。
X 1.0 ~ X 4.0 (WebManager/Builder)
- (1) WebManagerの[設定モード]/Builder のツリービューから、仮想コンピュータ名リソースを含むグループのアイコンをクリックします。
- (2) テーブルビューに表示されたリソース一覧にある、仮想コンピュータ名リソースを右クリックし、表示されたメニューからプロパティを選択します。
- (3) 表示されたプロパティ画面の詳細タブで、対象FIPリソース名を確認します。
- (4) テーブルビューのリソース一覧より、確認したFIPリソース名のリソース情報に表示されているIPアドレスをメモします。
X 4.1 以降 (Cluster WebUI)
- (1) Cluster WebUI の [設定モード]のツリービューから、仮想コンピュータ名リソースを含むグループをクリックします。
- (2) 表示されたリソース一覧にある、仮想コンピュータ名リソースの[プロパティ]ボタンをクリックします。
- (3) 表示されたプロパティ画面の詳細タブで、対象FIPリソース名を確認します。
- (4) リソース一覧にて、確認したFIPリソースの[プロパティ]ボタンをクリックします。
- (5) 表示されたプロパティ画面の詳細タブに表示されているIPアドレスをメモします。
- クラスタを構成する全サーバで、以下4~8を実施します。
- スタートメニューの "ファイル名を指定して実行" からregedit.exeを起動し、以下のレジストリ値を追加します。
キー:
HKEY_LOCAL_MACHINE
\SYSTEM
\CurrentControlSet
\Services
\lanmanserver
\parameters
名前(型): DisableStrictNameChecking (DWORD値)
値: 0x1
- 以下のキーに、次の値がすでに存在する場合、削除します。
キー:
HKEY_LOCAL_MACHINE
\SYSTEM
\CurrentControlSet
\Control \Lsa
\MSV1_0
名前(型): BackConnectionHostNames (DWORD値)
- 上記と同じ名前("BackConnectionHostNames") の "複数行文字列値" を新規作成し、仮想コンピュータ名をセットします。
複数の仮想コンピュータ名が存在する場合には、それらすべてをセットします。
- レジストリエディタを閉じます。
- 手順 8 は、仮想コンピュータ名がフローティングIPアドレスと対応付けられている場合のみ実施します。
システムドライブの、\Windows\system32\drivers\etc\hosts に、仮想コンピュータ名と、それに対応付けられているフローティングIPアドレスの組み合わせでエントリを追加します。
(但し仮想コンピュータ名の部分にはFQDN形式ではなく、仮想コンピュータ名単独で記載してください)
フローティングIPアドレスと対応付けられている仮想コンピュータ名が複数存在する場合には、それらすべてについてエントリを追加します。
例) 仮想コンピュータ名が "vcom1"、それと対応付けられているフローティングIPアドレスが 10.1.1.11 の場合:
hostsファイルに次の行を追加
10.1.1.11 vcom1
(10.1.1.11 vcom1.domain の形式は不可)
- 以上の手順をすべてのサーバで実施した後、クラスタシャットダウンを実施して、すべてのサーバを再起動してください。
製品名カテゴリ
補足/関連情報
このFAQの対象製品バージョンは以下のとおりです。
CLUSTERPRO X for Windows
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コンテンツID:
3150113361
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公開日:
2018年10月11日
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最終更新日:2024年04月05日
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