CLUSTERPRO:フローティングIPアドレスを使用したファイル共有プロトコルの通信が、認証エラーで失敗する場合があります。対処方法を教えてください。
質問内容
フローティングIPアドレスを使用したファイル共有プロトコルの通信が、認証エラーで失敗する場合があります。対処方法を教えてください。
回答内容
[現象]
フェイルオーバグループが活性しているサーバ(現用系サーバ)から、そのグループの持つフローティングIPアドレスを使用してファイル共有プロトコル(SMB/CIFS)の通信を行うと、Microsoft社が KB3181029 で公開している事象に起因して認証エラーが発生し通信に失敗することがあります。
ただし、発生するのはリソース活性直後のみで、リソース活性から2~3分経つと、問題なくアクセスできるようになります。
- 例1)グループ活性中のサーバで、エクスプローラを起動し、アドレスバーに次を入力して共有フォルダを開こうとすると、リソース活性後2~3分程度の間は認証エラーで失敗する。
\\<フローティングIPアドレス>\共有名
- 例2)グループ活性中のサーバで、レジストリエディタを起動し、「ネットワークレジストリへの接続」でフローティングIPアドレスを指定すると、リソース活性後2~3分程度の間は認証エラーで失敗する。
[回避策]
- すべてのサーバが正常動作中であることを、Cluster WebUI/WebManager/CLUSTERPROマネージャから確認してください。
- クラスタを構成する全サーバで、以下3~5を実施します。
- スタートメニューの "ファイル名を指定して実行" からregedit.exeを起動し、以下のレジストリ値を追加します。
キー:
HKEY_LOCAL_MACHINE
\SYSTEM
\CurrentControlSet
\Services
\lanmanserver
\parameters
名前(型): DisableStrictNameChecking (DWORD値)
値: 1
- 以下のキーに、次の値がすでに存在する場合、削除します。
キー:
HKEY_LOCAL_MACHINE
\SYSTEM
\CurrentControlSet
\Control \Lsa
\MSV1_0
名前(型): BackConnectionHostNames (DWORD値)
- レジストリエディタを閉じます。
- 以上の手順をすべてのサーバで実施した後、クラスタシャットダウンを実施して、すべてのサーバを再起動してください。
製品名カテゴリ
補足/関連情報
このFAQの対象製品バージョンは以下のとおりです。
CLUSTERPRO X for Windows
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コンテンツID:
3150113362
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公開日:
2018年10月11日
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最終更新日:2024年04月05日
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