CLUSTERPRO Xのライセンス登録済みクラスタ環境のイメージからクラスタ複製は許可されますか?
質問内容
CLUSTERPRO Xのライセンス登録済みクラスタ環境のイメージからのクラスタ複製は許可されますか?
回答内容
CLUSTERPRO X、CLUSTERPRO X SingleServerSafe ではライセンスの使用許諾上、一つのライセンスが複数箇所で同時に存在することは認めていないため、基本的にライセンス登録済み環境のバックアップイメージからのクラスタ複製は許可されません。
しかし、本FAQの「クラスタ環境の複製が許可される用途」に該当し、かつ、予め複製環境用のライセンスを追加購入した上で「クラスタ環境複製時の対応」を行った場合は、例外として許可されます。
クラスタ環境の複製が許可される用途
類似構成のクラスタ環境を作成するための複製
- 例1:構築時間の削減のため、クラスタ構築及びライセンス登録した環境をベースとしてマスタイメージを作成し、複数のクラスタ環境に複製する
稼働しているクラスタ環境の代替としての複製
- 例1:クラスタとして稼働中の仮想マシンに障害が発生した際に、バックアップイメージから別のクラスタとして複製(作成)して業務復旧を試みる
- 例2:複数のリージョンが用意されたクラウドにおいて、あるリージョンで稼働中のクラスタ環境のバックアップイメージを定期的に取得する。リージョン障害等により稼働中のクラスタが利用できなくなった際に、ディザスタリカバリとして別のリージョンにおいてイメージからクラスタ環境を複製(作成)する
クラスタ環境複製時の対応
以下のパタンのうち、いずれかを選択して実施します。
パタン1:イメージ作成時にライセンスを事前登録する
複製用のイメージを作成する前に、ベースとなる環境に複製後のクラスタ環境が必要とする全てのライセンスを予め登録します。
- 例1:"2ノードのクラスタ環境のイメージ"から"2ノードのクラスタ環境1つ"を複製する場合、イメージ作成元の環境に2ノード分(2ノード×1クラスタ)のライセンスを追加登録する。 元から登録されているライセンスと合わせて4ノード分(2ノード×2クラスタ)が登録された状態となる
- 例2:"3ノードのクラスタ環境のイメージ"から"3ノードのクラスタ環境2つ"を複製する場合、イメージ作成元の環境に6ノード分(3ノード×2クラスタ)のライセンスを追加登録する。 元から登録されているライセンスと合わせて9ノード分(3ノード×3クラスタ)が登録された状態となる
- 例3:"2ノードのクラスタ環境のイメージ"の一部から"1ノードの単体サーバ"を複製する場合、イメージ作成元の環境に1ノード分のライセンスを追加登録する。 元から登録されているライセンスと合わせて3ノード分(2ノード×1クラスタ+1ノード)が登録された状態となる
パタン2:複製後にライセンスを置換する
クラスタ環境の複製完了後、複製先の環境用に予め用意(追加購入)したライセンスへの入れ替えを速やかに行います。 パタン1と異なりイメージ作成元環境へのライセンス追加登録は必要ありません。
- 例1:"2ノードのクラスタ環境のイメージ"から"2ノードのクラスタ環境1つ"を複製する。 複製先の環境に登録されている2ノード分のライセンスを削除し、予め用意した2ノード分のライセンスを登録する
補足事項
- 複製先のクラスタ数に相当する CLUSTERPRO X もしくは CLUSTERPRO X SingleServerSafe の製品メディア(インターネット配信含む)の購入が必要です
- イメージ作成元の環境が以下の条件を満たす場合、複製は許可されません
- CPUライセンスが登録されている環境
- 期限付きライセンスが登録されている環境
- 以下の用途については複製に相当しないため、本FAQ記載の対応は必要ありません
- 同一環境へのリストア:イメージ作成元のクラスタ環境自体にイメージを適用する
- 既存環境消失によるリストア:イメージ作成元のクラスタ環境がHW故障/データ破損などで復旧不可能となり、イメージからクラスタ環境を再作成する
製品名カテゴリ
補足/関連情報
このFAQの対象製品は以下のとおりです。
CLUSTERPRO X for Windows
CLUSTERPRO X for Linux
CLUSTERPRO X SingleServerSafe for Windows
CLUSTERPRO X SingleServerSafe for Linux
-
コンテンツID:
3150115823
-
公開日:
2021年11月01日
-
最終更新日:2023年08月21日
アンケート
サポート情報充実のためアンケートにご協力をお願いいたします。
コメント欄: