syslog またはアラートログに記録されるエラーメッセージをご確認ください。
以下のエラーメッセージが記録されている場合、
<エラー内容1>、
<エラー内容2>に応じた対処を行ってください。
エラー内容の詳細につきましては、製品マニュアルのリファレンスガイドを参照してください。
モジュールタイプ | md/hd |
イベント 分類 | エラー |
イベントID | 1 |
メッセージ | Failed to activate mirror disk. <エラー内容1>(Device:<リソース名>) |
モジュールタイプ | rc |
イベント 分類 | エラー |
イベントID | 32 |
メッセージ | Activating <リソース名> resource has failed.(<エラー内容2>) |
各エラー内容について、よくある原因と対処方法は以下の通りです。
※ 以降は下記のように記載を省略しています。
ミラーディスク | md |
ハイブリッドディスク | hd |
クラスタパーティション | CP |
データパーティション | DP |
自サーバの md リソース/hd リソースのステータスが非最新状態の場合、活性することができません。
非最新状態となる要因として、よくあるケースは以下の通りです。
活性に失敗する前のクラスタの状態と一致しているものがないか確認します。
原因:
- ミラーディスクコネクトの断線が発生し、ミラー復帰をする前にグループ移動やフェイルオーバが発生し待機系で活性しようとした
- ネットワークパーティション状態が発生した
- md リソース/hd リソースが活性したまま、shutdown コマンド等を利用して CLUSTERPRO の管理外からサーバのシャットダウンをした
対処:
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原因:
- 過去に md や hd として使用していた CP を初期化せずに流用して、md リソース/hd リソースを再作成した
対処:
過去に md や hd として使用していた CP を初期化せずに流用してしまった場合、対象となる全サーバで clpmdinit / clphdinit コマンドを force モードで実行し、CP を初期化してください。
clpmdinit / clphdinit コマンドの詳細については、製品マニュアルのリファレンスガイドをご参照ください。
※ md リソースや hd リソースの設定で「初期mkfsを行う」をオンにしている場合、本対処により DP 上のデータも初期化されますので、DP の初期化を避ける場合は、事前に「初期mkfsを行う」をオフにして設定反映してください。バージョン 4.3.2 から「初期mkfsを行う」の既定値はオフになっています。
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md リソース/hd リソースがミラー復帰中(初期ミラー構築中を含む)の状態の時には、非活性状態の md リソースや hd リソースを活性できません。
原因:
対処:
ミラー復帰完了後、活性操作を行ってください。
コピー元サーバですぐに活性させたい場合は、ミラー復帰を中断してください。
中断後の操作については CLUSTERPRO X ミラー復帰手順書を参照し、作業条件「業務を稼働したままで、ミラー復帰を実行する場合」または「業務を開始して、並行してミラー復帰を実行する場合」の作業手順を確認します。
CLUSTERPRO X ミラー復帰手順書
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マウントに失敗する場合、活性することができません。
マウントに失敗する要因として、よくあるケースは以下の通りです。
<エラー内容2>を確認し、以下のいずれかに該当していないかを確認します。
原因:
対処:
マウントポイントが既にマウント済みの場合、アンマウントしてください。
/proc/mounts などからマウント状況を確認してください。
md / hd のマウント、アンマウントは CLUSTERPRO が行いますので、手動でのマウントや OS 側でマウント、アンマウントする設定を行わないでください。
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原因:
対処:
md リソースの「初期mkfsを行う」がオフの場合、DP は事前にフォーマットしておく必要があります。
※ バージョン 4.3.2 から「初期mkfsを行う」の既定値はオフになっています。
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原因:
- 過去に md や hd として使用していた CP を初期化せずに流用して、md リソース/hd リソースを再作成した
- 両系の DP および CP が同一ではない状態、且つ、「初期ミラー構築」がオフの状態で md リソースを構築した
対処:
過去に md や hd として使用していた CP を初期化せずに流用してしまった場合、対象となる全サーバで clpmdinit / clphdinit コマンドを force モードで実行し、CP を初期化してください。
clpmdinit / clphdinit コマンドの詳細については、製品マニュアルのリファレンスガイドをご参照ください。
※ md リソースや hd リソースの設定で「初期mkfsを行う」をオンにしている場合、本対処により DP 上のデータも初期化されますので、DP の初期化を避ける場合は、事前に「初期mkfsを行う」をオフにして設定反映してください。バージョン 4.3.2 から「初期mkfsを行う」の既定値はオフになっています。
※ 「初期ミラー構築を行う」を選択しておらず、且つ、両系の DP および CP が一致していない場合は、md リソース活性後にフルコピーを行ってください。
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原因:
- ディスク上のファイルシステムと md リソース/hd リソースの設定上のファイルシステムが異なっている
対処:
- md リソース/hd リソースの設定でファイルシステムを変更する
ディスク上のファイルシステムを parted -l コマンドなどで確認し、md リソース/hd リソースの設定上のファイルシステムと一致しているか確認してください。
異なる場合は、md リソース/hd リソースの設定をディスク上のファイルシステムと一致するように変更してください。
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原因:
対処:
syslog を参照して fsck コマンド結果を確認してください。
fsck または xfs_repair コマンドでファイルシステムを復旧してください。
fsck または xfs_repair の実行については製品マニュアルのスタートアップガイドの「fsck の実行について」または「xfs_repair の実行について」を参照してください。
コマンドによるファイルシステムの復旧に失敗し、且つ、別のサーバで活性(マウント)に成功している場合は、活性に成功したサーバはファイルシステムが正常な可能性があるため、活性したサーバからフルコピーを行って問題が解消されるかを確認してください。
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原因:
対処:
ディスク障害が発生していないか syslog やハードウェア観点でご確認ください。
障害が発生している場合、ディスク交換などの対応を行ってください。
md / hd の交換手順については、製品マニュアルのメンテナンスガイド(X 4.0 以下はリファレンスガイド)の「ミラーディスクの交換手順」を参照してください。
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ディスクアクセスエラーが発生している場合、活性することができません。
対象ディスクデバイスが存在しない、対象ディスクデバイスのパスがずれた場合に、本エラーが発生することがあります。
原因:
対処:
対象パーティションが確保されているか、ディスクが OS から認識できているか確認してください。
syslog に以下のメッセージが記録されている場合、ディスクへの I/O エラーが発生している可能性がありますので、ディスクの状態を確認してください。
[E] <type: liscal><event: 160> NMP<NMP番号> disk I/O error <エラー内容>
対象パーティションが確保されており、OS からディスクを認識できている場合は、デバイスファイル名を確認してください。
カーネルが認識した順序で動的に作成する可変デバイス名(/dev/sd*)を使用すると、サーバ再起動等により意図せずデバイスが変更されてしまう可能性があるため、永続的なデバイス名(by-id など)を利用します。
また、クラウド環境におけるデバイス名の設定についての注意事項は以下にも情報を公開しています。
CLUSTERPRO:クラウド環境でミラーディスクリソース等のデバイス名の設定における注意事項について教えてください。
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クラスタの構成で以下に合致していないかを確認します。
md リソース/hd リソースを使用する場合、CLUSTERPRO の設定にて 2 台以上のサーバを登録する必要があります。
原因:
対処:
クラスタサーバの登録を追加してください。
何らかの理由で 1 台のみで運用したい場合は、md リソース/hd リソースの設定を削除してください。
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上記のよくある原因に該当しない場合、活性失敗時に出力されるエラーメッセージを確認します。
エラーメッセージの説明、対処方法は製品マニュアルに記載されています。
リファレンスガイドの「エラーメッセージ一覧」を参照してください。