確認事項
未アーカイブのトラッカが大量に存在する場合に発生する可能性があります。
下記の条件をすべて満たすか、確認してください。
- OS起動時に、一旦はJobCenterが起動する(※1)
- 上記から数分後(既定値の設定の場合)にJobCenterが停止する(※1)
- 未アーカイブのトラッカが数千件を超える単位で存在する(と推定される)
- JobCenterのバージョンが、R15.1以降である
-
※1
JobCenterの起動状況を確認するには、cjclsコマンドを使って各サイトの起動状況を表示してください。
- ローカルサイトも含めて表示したい場合には、-a オプションを指定してください
- 詳細は『コマンドリファレンス』の「4.3. cjcls コマンドを実行したマシン上で稼動しているサイトの一覧を表示」(スタンダードモードの場合は5.3節)を参照してください
原因
未アーカイブのトラッカが大量に存在することで、起動処理が一定の時間(タイムアウト時間)内に終了しない状態になっています。このためタイムアウトが発生し、JobCenterは起動処理を途中で打ち切って強制的に停止しています。
対処方法
- JobCenterのバージョンがR15.1.2、R15.2.2、R15.3以降の場合
起動処理のタイムアウト時間を変更することで対処できます。具体的な変更方法は、次の項を参照してください。
- JobCenterのバージョンがR15.1、R15.1.1、R15.2、R15.2.1の場合
累積パッチを適用後、上記のタイムアウト時間を変更できるようになります。
- JobCenterのバージョンが上記に該当しない場合
トラッカを削除することで対処できます。現在の状況や運用方針によって手順が変わりますので、カスタマサポートセンターへお問い合わせください。
起動処理のタイムアウト時間を変更する方法
起動処理に関する下記のタイムアウト時間をより長い時間(最大値は999999(秒)(≒278時間))に変更してください。
- daemon.confに設定するJNWLAUNCHER_BOOT_TIMEOUT。既定値は120(秒)
- (Windowsの場合のみ)site.confに設定するBOOT_TIMEOUT。既定値は180(秒)
各タイムアウト時間の詳しい説明は、『環境構築ガイド』を参照してください。
なお、下記の注意事項があります。
- JobCenterの停止中に予定開始時刻を迎えたジョブは、起動完了直後に一斉に投入されます。この動作を抑止するにはdaemon.confにSCLAUNCHD_FORGET=1も設定してください。下記の情報も参考にしてください
- (Windowsの場合のみ)JNWLAUNCHER_BOOT_TIMEOUTよりBOOT_TIMEOUTの方を大きい値にしてください
- 起動後、再発の予防処置としてトラッカの運用を見直してください(エラー停止のトラッカを削除する、アーカイブ待ち時間を短くする等)。下記の情報も参考にしてください
※2 参照するには契約が必要です。