ページの先頭です。
ここから本文です。

修正情報・ダウンロード

【ESMPRO/ServerAgent(Linux)】snmpdサービスが起動できない現象が発生する。

概要

syslogに以下のメッセージが表示され、snmpdサービスが起動できません。
  snmpd[<PID>]: [init_smux] bind failed: Address already in use
  snmpd[<PID>]: Error opening specified endpoint "udp:161"
  snmpd[<PID>]: Server Exiting with code 1

製品名カテゴリ

ESMPRO/ServerAgent

対象製品

品名 ESMPRO/ServerAgent
リビジョン
対象OS RHEL 5
型番
修正情報

【説明】 
x86向けの修正物件です。ダウンロードファイルに含んでいる「リリースメモ.txt」に「サポート対象」を記載していますので、適用を検討されている環境がサポート対象かどうかを必ずご確認ください。適用手順についてはリリースメモに記載しています。

【ファイル名】 
update_esmprosa_port161_x86.zip
(形式:zip サイズ:22124)


【説明】 
EM64T向けの修正物件です。ダウンロードファイルに含んでいる「リリースメモ.txt」に「サポート対象」を記載していますので、適用を検討されている環境がサポート対象かどうかを必ずご確認ください。適用手順についてはリリースメモに記載しています。

【ファイル名】 
update_esmprosa_port161_EM64T.zip
(形式:zip サイズ:20392)



種別

修正情報

障害区分

その他

障害内容/強化内容

syslogに以下のメッセージが表示され、snmpdサービスが起動できません。
  snmpd[<PID>]: [init_smux] bind failed: Address already in use
  snmpd[<PID>]: Error opening specified endpoint "udp:161"
  snmpd[<PID>]: Server Exiting with code 1

本現象により、ESMPRO/ServerAgentの以下の機能に影響があります。
・通報手段としてSNMP通報をご利用の場合、通報することが出来ません。
    # syslogへの通報メッセージ出力は問題なく動作します。
・ESMPRO/ServerManagerをご利用の場合、当該サーバのアイコンがグレー
  アウトとなります。また、データビューアを起動できなくなります。
・ESMPRO/ServerManagerで「サーバダウン時アラート送信」の設定を
  されている場合、アラートビューアに「サーバアクセス不能」通報が
  発生します。

障害原因/強化理由

snmpdサービス起動後からntagentサービス(ESMPRO/ServerAgent)が
起動するまでの間に、ESMPRO/ServerManagerやsnmpwalk等のコマンドより、
ESM MIB(1.3.6.1.4.1.119.2.2.4.4配下)へアクセスが発生した場合に、
ntagentサービスがsnmpdサービスより起動されます。

このとき、snmpdサービスとntagentサービスは親子関係となり、snmpd
サービスが停止する際に使用していたポート(udp:161)がntagentサービスに
引き継がれます。

そのため、ntagentサービスがポート(udp:161)を使用している状態となり、
snmpdサービスが起動する際にポート(udp:161)が使用できないため、起動に
失敗します。

ポート(udp:161)の引き継ぎが行われるかは、サービスを起動するOS側の
/etc/init.d/functionsスクリプトのdaemon()関数で使用されている
コマンドがbashコマンドである場合に発生します。
  Red Hat Enterprise Linux 5.1以降 (2.6.18-53.el5)
  VMware vSphere 4.0以降 (2.6.18-128.ESX)
  Xen Server 5.5以降 (2.6.18-128.1.6.el5.xs5.5.0.496.1012xen)

SUSE Linux Enterprise Server / Asianux Server / MIRACLE LINUXでは、
バージョンを問わず発生しません。

対処が必要となる製品がインストールされているかを確認する方法

インストールされているESMPRO/ServerAgentバージョンを確認してください。
ESMPRO/ServerAgentバージョンが4.4.16-1以前の場合に現象が発生します。
4.4.18-1以降の場合、本問題は修正済みですので問題はありません。

  →「rpm -qa | grep Esm」を実行いただくことで確認可能です。
     (出力例)
      パッケージ名の後ろの数字がバージョンとなります。
      以下の出力例の場合、バージョン4.4.16-1がインストールされています。
      Esmpro-common-4.4.16-1
      Esmpro-Express-4.4.16-1
      Esmpro-type3-4.4.16-1

対処が正しく適用されていることを確認する方法

修正物件内に含んでいるリリースメモ.txtの「パッケージ情報」を参照して、
適用環境のMD5SUMと同じであるか確認してください。

以下のコマンドでMD5SUMを確認することが可能です。
・update\other\ntagent
  # md5sum /etc/init.d/ntagent

・update\lib\ntpass.so
  # md5sum /opt/nec/esmpro_sa/lib/ntpass.so

・update\bin\ntagent
  # md5sum /opt/nec/esmpro_sa/bin/ntagent

以下のファイルはインストール用のスクリプトであり、
修正物件を適用した環境には格納されません。
・update\esmup

対象機器

Red Hat Enterprise Linux 5.3(x86)   サポートモデル
Red Hat Enterprise Linux 5.4(EM64T) サポートモデル

適用方法

修正物件内に含んでいるリリースメモ.txtの「修正物件のインストール手順」を参照してください。

補足

※以下、Red Hat Enterprise Linux を RHEL、VMware ESX を ESX、
  SUSE LINUX Enterprise Server を SLES と記載します。

・一時的な対処は、ESMPRO/ServerAgent関連のサービスを再起動することで
  復旧します。ESMPRO/ServerAgent関連の再起動はroot権限のあるユーザで
  ログインし、以下のコマンドを実行してください。
    # /opt/nec/esmpro_sa/bin/ESMRestart

・恒久対処は、ESMPRO/ServerAgentのバージョンを4.4.18-1以降に
  アップデートしてください。

  ESMPRO/ServerAgentをアップデート(サーバの再起動が必須)や、
  OSのアップデートを実施することが出来ない環境の場合、
  本記事の「修正情報」に掲載している物件の適用環境かどうかを
  ご確認ください。

  ESMPRO/ServerAgentのアップデートが可能かどうかの判断方法は
  以下の通りです。
    1)ご利用環境向けにESMPRO/ServerAgentのバージョン
      4.4.18-1以降がリリースされているか確認してください。
        ※RHEL5.4以降、RHEL6、SLES11SP1以降、ESX4はリリース済みです。

        - Linuxサービスセットの場合
          下記ウェブサイトからご確認いただけます。
             [モジュール、ドキュメントのダウンロードコンテンツ情報]
              https://www.support.nec.co.jp/View.aspx?id=3140105860

        - ESMPRO/ServerAgent for VMwareの場合
          下記コンテンツからご確認いただけます。
             [ESMPRO/ServerAgent for VMware サポート対象の追加物件]
              https://www.support.nec.co.jp/View.aspx?id=9010100940
                1)更新版ドキュメントをダウンロード
                2)インストレーションガイド(esmsa_inst_vma.pdf)の「3. インストール」に
                  記載している「●ESMPRO/ServerAgent パッケージの格納先一覧」から、
                  ご利用環境(OS,サーバーモデル)に応じたバージョンを確認

    ■4.4.18-1以降がリリースされていた場合
      前述のウェブサイトまたはコンテンツから、ESMPRO/ServerAgentを
      ダウンロードし、アップデートしてください。
      アップデート後は、サーバの再起動が必要です。

    ■4.4.18-1以降がリリースされていなかった場合
    1)ご利用環境のOSより新しいバージョンのOS(※)に対応した
      ESMPRO/ServerAgentのバージョンを確認してください。
        ※RHEL5.4以降、RHEL6、SLES11SP1以降、ESX4など
      [例]RHEL5.3をご利用の場合、RHEL5.10の最新バージョンを
          確認してください。

    2)上記1を確認した結果、ESMPRO/ServerAgentのバージョンが
      4.4.18-1以降の場合、現在のOSを新しいバージョンへ
      アップデートしてください。
      その後、前述のウェブサイトまたはコンテンツから、ESMPRO/ServerAgentを
      ダウンロードし、アップデートしてください。

      [例]RHEL5.3をご利用の場合、OSをRHEL5.10へアップデートした後、
          RHEL5.10に対応したESMPRO/ServerAgentにアップデート
          してください。

・ESMPRO/ServerAgentをアップデート(サーバの再起動が必須)や、
  OSのアップデートが実施できない場合は、
  本記事の「修正情報」に掲載している修正物件内に含んでいる
  relmemo.txtの「サポート対象」か確認してください。

    ■サポート対象の場合
       物件を適用してください。
        ・本修正物件適用によるサーバ再起動は必要ありません。
        ・ESMPRO/ServerManagerをご利用の場合、以下の現象が発生する場合がありますが、
          本修正物件でESMPRO/ServerAgent関連サービスの再起動をしているためですので、
          動作に問題はありません。
          - オペレーションウインドウ上の該当サーバが、一時的に灰色となる場合があります。
          - ESMPRO/ServerManagerで「サーバダウン時アラート送信」の設定をされている場合、
            アラートビューアに「サーバアクセス不能」通報が発生する場合があります。
  
    ■サポート対象ではない場合
       個別の物件を作成・提供させていただきますので、
       契約者専用窓口(NECカスタマーサポートセンター)に、
       ご連絡をお願いします。

【更新履歴】
2014/03/31 [補足]にダウンロード先を明記
2010/09/22 タイトル更新(製品名を追記) 
2010/09/17 新規公開

  • コンテンツID: 9010100684
  • 公開日: 2010年09月17日
  • 最終更新日:2018年10月12日
ここからページ共通メニューです。 ページ共通メニューを読み飛ばす。