WebOTX Web Server(Apache) やIIS(Microsoft Internet Information Services)と連携を行っている場合、1回のリクエストで同一の業務処理が複数回実行される可能性があります。
同一の業務処理が複数回実行された場合、ブラウザに同一の業務処理の結果表示画面が複数表示される等の現象が発生します。
なお、WebOTX V9についてはこちらをご参照ください。
(注意) パッチモジュールは製品保守契約を結んでいただいたお客様に限定して提供させていただいています。まだ契約がお済みでないお客様は、保守契約締結の後、ダウンロードをお願いいたします。
Webサーバプラグインの動的反映機能に問題があり、Webコンテナにリクエストを転送する処理が成功しているにも関わらず失敗したと誤認する場合があり、Webコンテナにリクエストの転送をリトライする場合があります。
本問題が発生した場合、Webコンテナでは同一のリクエストを複数回受け取り、その度にWebアプリケーションを実行します。そのため、DBの更新を多重に実行したり、ブラウザに同じ処理結果を多重に返却してしまい、同一の処理結果画面が多重に表示される等の現象が発生します。
また、Webサーバプラグインのログファイルには次のメッセージが出力されます。
ajp_connection_tcp_get_message::jk_ajp_common.c (xxxx): (ajp13) can't receive the response body message from Web Container (::1:8099) (errno=10038,Socket operation on nonsocket.) |
※Webサーバプラグインのログファイルの場所
${INSTANCE_ROOT}/logs/webcontainer/ 配下
- WebOTX Webサーバ2.0の場合:mod_jk-20.log*
- WebOTX Webサーバ2.2の場合:mod_jk-22.log*
- IISの場合:isapi.log*
ログがローテーションされている場合は"*"部分にローテート情報が付加されます。
本問題の発生条件を以下に記載します。
- WebOTX V8.22.01.00/V8.4x.xx.xx
(製品バージョンではV8.5も対象)
WebOTX Webサーバプラグイン パッチモジュール (V8.22.01/V8.4)のパッチを適用している環境で、かつ次のいずれかに該当する場合
-
WebOTX のエディションが (AS|Portal)Express, Portal
-
WebOTX のエディションが上記以外で、Web コンテナの動作モードがスタンダードモードの場合
- V8.42.02.00 で、かつ次のいずれかに該当する場合
(製品バージョンではV8.5も対象)
-
WebOTX のエディションが (AS|Portal)Express, Portal
-
WebOTX のエディションが上記以外で、Web コンテナの動作モードがスタンダードモードの場合
- 全てに共通の条件
- 動的反映機能が有効である場合
- Webサーバプラグインのバージョンが「1.2.37.x または 1.2.40.0」の場合(Webサーバプラグインのバージョン確認方法は後述します)
WebOTXの動作モードの確認方法
ご利用されている WebOTX がスタンダードモードで動作しているかどうかを確認するためには、以下のコマンドを実行してください。
otxadmin> get server.web-container.processMultiplicity
|
コマンドの実行結果が以下のように false が表示された場合はスタンダードモードで動作しています。
server.web-container.processMultiplicity = false
|
Webサーバプラグインのバージョン確認方法
Webサーバプラグインのバージョンの確認方法は以下のとおりです。
WebOTX Web Server(Apache)をご利用の場合
以下のファイルにバージョン情報が出力されます。
${INSTANCE_ROOT}/logs/web/error.log
(Linux または HP-UX の場合、ファイル名は error_log となります)。
「Webserver_Plugin/1.2.37.x」 または 「1.2.40.0 configured.」と表示された場合は本問題が発生します。
IISをご利用の場合
isapi_redirect.dll をエクスプローラで選択して右クリックメニューでプロパティを開くと「詳細」タブの「ファイルバージョン」にバージョン情報が表示されます。isapi_redirect.dll は以下のフォルダにあります。
${INSTALL_ROOT}\bin\win32\i386
※32bitOS/64bitOS、共に同じ場所です。
「1.2.37.x」 または 「1.2.40.0」と表示された場合は本問題が発生します。
問題の原因となる動的反映機能を無効化する事で回避が可能です。
動的反映機能を無効化する方法はWebOTXマニュアルの以下をご参照ください。
[V8.22.01.00]
運用編
4. コンフィグレーション
コンフィグレーション(設定一覧)
5 Webコンテナに関する設定
5.4 Webサーバプラグイン定義ファイルの設定方法
5.4.1 動的反映しない設定方法
[V8.4x.xx.xx]
リファレンス集 運用管理・設定編
1. コンフィグレーション(設定一覧)
1.4. Webコンテナ
1.4.4. Webサーバプラグイン定義ファイルの設定方法
1.4.4.1. 動的反映しない設定方法
問題のある製品