ftサーバ Linuxモデルの環境構築を行う際に、事前準備やインストール中の設定など、必ず守っていただく必要がある項目があります。これらの設定等を誤ってインストール作業を行った場合は、インストール完了後にftサーバの二重化機能が正常に動作できなくなる等の問題が発生し、インストールを最初からやり直さないといけなくなります。
本サイトでは、このような特に注意して頂きたい設定等の情報について記載します。
詳細については、各装置・バージョン向けのインストール手順書や関連ドキュメントに記載がありますので、構築作業を開始する前にご一読頂き、設定値などを理解したうえで作業を行って頂きますよう、お願いします。
- [事前準備]
- インストールするHDDは 新品 または物理フォーマット済のHDDを使用すること
上記以外のHDDを使用してインストールを行うと、正常に起動できなくなる可能性があります。
- CPU/IO モジュール 0 および CPU/IO モジュール 1 のスロット 0 に1台ずつHDDを搭載しておくこと
スロット 1 以降にデータディスクを増設したい場合は、インストール完了後に増設してください。また、外部ストレージもインストール完了後に接続してください。
- CPU/IO モジュール 0 の PRIMARY ランプが点灯していること
CPU/IO モジュール 1 の PRIMARY ランプが点灯している場合は、一旦電源をOFFにし、所定の手順で電源をONにしてください。
- 起動監視機能の設定を "無効" に設定しておくこと
本設定は工場出荷時点では "有効" に設定されています。
設定が "有効" のままインストール作業を行うと、作業中に再起動してしまう可能性があります。
BIOS画面の「Server」「OS Boot Monitoring」メニューで "Disabled" を設定します。
- [OSインストール時の設定について]
- 「ソフトウェアの選択」で適切な選択を行うこと
- 「パーティション構成」で適切なパーティションを作成すること
/、/boot、/var/crash、swapなどが必要になります。
RHEL7以降の場合は、/boot/efi も必要です。
- システムディレクトリのパーティションを作成しないこと
/usr などのディレクトリを別パーティションにした場合、システムが起動できなくなったり、障害発生時の復旧作業が困難になります。
- 作成するパーティションは必ず CPU/IO モジュール 0 と CPU/IO モジュール 1 の同じスロット番号同士によるソフトウェア RAID1 を構成すること
- [デバイスタイプ(T)]は RAID を、 [RAID レベル(I)]は RAID1(冗長化)を選択すること
- [ft制御ソフトウェアインストール前の確認]
- ft制御ソフトウェアがサポートしているkernelが適用されていること
- [ft制御ソフトウェアインストール後の確認]
- /etc/multipath.confの内容を変更しないこと