IP監視では、監視対象IPアドレス宛に「ICMP Echo」を送信し、その応答によって自ノードと監視対象IPアドレスとの間のネットワークの疎通を確認します(pingコマンドによる疎通確認と同様の動作となります)。
NIC Link Up/Down監視では、自ノード上の監視対象NICに対し、Link状態の確認を行います。
上記の監視方法の違いにより、IP監視およびNIC Link Up/Down監視の主な特性としては、下記のとおりとなります。
■IP監視
・監視対象として、常時稼動しているネットワーク装置が別途必要です。
・自ノードから監視対象までの通信経路を含めた異常を検出することが可能です。
・監視対象からの応答のタイムアウトによって異常と判断するため、異常検出までにタイムアウト分の時間が必要です。
■NIC Link Up/Down監視
・自ノードのみで監視が可能です。
・Link Downとならない通信異常は検出できません。
・Link Downの検出によって異常と判断するため、異常検出に要する時間は、一般的にIP監視よりも短くなります。
IP監視およびNIC Link Up/Down監視の詳細については「リファレンスガイド」の「IP監視リソースを理解する」および「NIC Link Up/Down監視リソースを理解する」を参照してください。