NetWorkerのログは /nsr/logs に出力されます。
■ログの説明
daemon.log |
出力目的 |
NetWorkerデーモンの発生するメッセージを記録します。
障害対応時に有効度大。バックアップ全体の開始、終了、
結果などはこのファイルで確認可能です。 |
ログトリミング |
1024KB(デフォルト、変更可)を超えていた場合に、
ログトリミングが行われます。
daemon.log は daemon.001 に変更され、新規に daemon.log が作成されます。
daemon.001、daemon.002...と切り替わり
4世代(デフォルト、変更可)で一巡します。 |
備考 |
なし。 |
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messages |
出力目的 |
通知リソースで nsrlog もしくは logger -p daemon.notice
に設定されているメッセージを記録します。
バックアップの細かな単位(セーブセット)
の結果はこちらに記録されます。 |
ログトリミング |
nsrlog でメッセージを出力する場合は 1024KB(デフォルト、変更可)を超えていた場合に、
ログトリミングが行われます。
messages は messa001 に変更され、新規に messages が作成されます。
messa.001、messa.002...と切り替わり4世代(デフォルト、
変更可)で一巡します。
loggerを使用してメッセージを出力する場合はログトリミングは行われません。 |
備考 |
優先順位が daemon.notice の NetWorker 以外のシステムログメッセージも記録されます。 |
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summary |
出力目的 |
通知リソースで logger -p local0.notice に設定されているメッセージを記録します。 |
ログトリミング |
行われません。 |
備考 |
優先順位が local0.notice の NetWorker 以外のシステムログメッセージも記録されます。 |
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■ログ出力方式(上書きor追加orその他)
ログへの記録は、追加方式です。
■ログ出力頻度(一般的にどの程度の頻度で出力されるのか)
使用方法によって変動します。
■ログのサイズと最大数
ログの管理機構(トリミング)の詳細につきましてはご使用のバージョンのマニュアル
「WebSAM NetWorker 管理者ガイド」を参照してください。
- daemon.log、messages のログサイズと最大数
ログサイズと最大数は環境変数NSR_MAXLOGSIZEとNSR_MAXLOGVERSで設定します。
以下の2つの環境変数は、daemon.log, messages の両方で共通に使用され、
それぞれに対して、最大サイズと最大数を設定することは出来ません。
環境変数 |
値 |
デフォルト |
NSR_MAXLOGSIZE |
最大サイズ |
1024KB |
NSR_MAXLOGVERS |
最大数 |
4 |
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- daemon.log、messages のログサイズと世代数の変更
/sbin/init.d/networker に環境変数 NSR_MAXLOGSIZE と NSR_MAXLOGVERS を追加します
(Solaris の場合は、/etc/init.d/networker)。
追加例:最大サイズを 2048KB(2097152Byte)、最大数を 10 にするとき。
#!/bin/sh
# installed by postinstall on Fri Dec 19 19:37:19 JST 1997
NSR_MAXLOGSIZE=2097152
NSR_MAXLOGVERS=10
export NSR_MAXLOGSIZE NSR_MAXLOGVERS
case $1 in
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■管理の必要性(障害対処等に向けログとして保存/管理する必要があるか)
必要あります。特にdaemon.log は必要です。
■管理が必要な場合、一般的な管理方法
(例えば上書きされる場合の退避方法や、追加され続ける場合の処置方法。)
daemon.log に関しては上記の管理機構によって管理されますので、
設定値が適切な値に設定されていれば、管理者による処置は通常必要ありません。
その他のファイルにつきましては管理者の判断により処置してください。
■その他注意事項
- バックアップ規模や保存期間が長い場合には /nsr/index のサイズにもご注意ください。
indexとはバックアップに必要なデータベースが格納されるスペースです。
- daemon.logに出力されるメッセージについては全てではありませんが、 エラーメッセージガイドに記載されています。
NetWorkerインストール媒体の DISK1 docsJ\errormsg-ja.pdf をご参照ください。
- ログの切り替え方法は、順次内容をコピーしてからdaemon.log、
massageの内容を空にするという形をとりますので、
daemon.logや massageファイルは消滅することはなく常に存在し続けます。
- ログを上書き(cp、mvなど)した場合、メッセージがログに出力されなくなります。
その場合NetWorkerの再起動(サーバの再起動は不要)を行ってください。