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よくあるご質問(サポートFAQ)

【ftサーバ/Windows】モジュールが縮退/復旧状態に遷移した際に登録される通報対象のイベントログ(ESMFTPolicy)について

質問内容

CPUモジュールまたはPCIモジュールが縮退した場合に、すぐに、ESMFTPolicyのイベントが登録されないことがあるのはなぜでしょうか?

回答内容

ESMFTPolicy は、ftサーバを構成するモジュールが継続的に縮退あるいは冗長状態になったことを通知するためにイベント登録するための機能です。そのため、モジュール縮退状態イベントはモジュールの縮退発生時に即時に登録されず、縮退が発生した後に一定時間経過しても復旧しない場合に登録されます。装置が縮退した際に一定時間待つ理由は、間欠障害などで一時的に縮退しても、その後自動復旧した場合は問題なしと判断してイベントを登録しないためです。

ESMFTPolicyは、R320a 以降の装置(ft制御ソフトウェア 6.0.xxxx 以降)とそれより前の装置で動作が異なるので、それぞれに分けて以下に説明します。
ご使用の装置についての説明をご確認ください。

R320a以降の装置の場合(ft制御ソフトウェア 6.0.xxxx 以降)

対象装置:R320a 以降

  1. モジュール縮退状態イベント
    ソース  : ESMFTPolicy
    種 類  : 警告
    イベントID: 2050
    説 明  : [CPUモジュール または PCIモジュール]が縮退状態です。

    ESMFTPolicyのモジュール縮退状態イベントは、運用中の場合は、CPUモジュールまたはPCIモジュールの縮退が発生して「30分」経過しても復旧しない場合にイベントが登録されます。したがって、各モジュールの縮退後、30分以内に二重化状態に復帰している場合は、上記の警告イベントは登録されません。

    また、システム起動直後は、モジュールの二重化処理が完了し、システムが安定するのを「20分」待ってから、モジュールの状態を確認しています。そのため、起動直後にCPUまたはPCIモジュールが縮退していた場合でも、状態を確認するのは20分後となり、その時点から30分(システム起動から50分)経過してもCPUモジュールまたはPCIモジュールが縮退している場合にイベントが登録されます。
    <補足> R320e以降の装置、または、ESMPSサービス「8.0.0.3」以降での変更点
    上記動作について、R320e以降の装置、または、ESMPSサービスを「8.0.0.3」以降にアップデートした環境では、システム起動直後にCPUまたはPCIモジュールが縮退していた場合は、起動から30分後にイベントが登録されるようになっています。

  2. モジュール冗長状態イベント
    ソース  : ESMFTPolicy
    種 類  : 情報
    イベントID: 2049
    説 明  : [CPUモジュール または PCIモジュール]が冗長状態です。

    ESMFTPolicyのモジュール冗長状態イベントは、モジュールが冗長状態に復旧し、その状態で「5分」以上経過した場合に登録されます。
    なお、システム起動直後の場合は、冗長状態になるのが正常な動作のため、上記のログは登録されません。

※【関連アップデート】
ESMFTPolicyイベントを登録する ESMPSサービスのアップデートモジュールです。
※関連するftサーバ各機種のご契約者様のみ閲覧いただけます。

R320aより前の装置の場合

対象装置:320Fc, 320Fd

  1. モジュール縮退状態イベント
    ソース  : ESMFTPolicy
    種 類  : 警告
    イベントID: 2050
    説 明  : [CPUモジュール または PCIモジュール]が縮退状態です。

    320Fc, 320Fd では、ESMFTPolicyのモジュール縮退状態イベントは、運用中の場合は、CPUモジュールで前回の縮退から3か月以上経ってから縮退が発生した場合(または初めて縮退が発生した場合)は、「30分」経過しても復旧しない場合にイベントが登録されます。前回の縮退から3か月経たずに再度縮退が発生した場合は、即時にイベントが登録されます。

    PCIモジュールで前回の縮退から60分以上経ってから縮退が発生した場合(または初めて縮退が発生した場合)は、「5分」経過しても復旧しない場合にイベントが登録されます。前回の縮退から60分経たずに再度縮退が発生した場合は、即時にイベントが登録されます。

    また、システム起動直後は、モジュールの二重化処理が完了し、システムが安定するのを「20分」待ってから、モジュールの状態を確認しています。そのため、起動直後にCPUまたはPCIモジュールが縮退していても、状態を確認するのは20分後となり、CPUモジュールは起動から50分、PCIモジュールは起動から25分経過してもモジュールが縮退している場合にイベントが登録されます。

  2. モジュール冗長状態イベント
    ソース  : ESMFTPolicy
    種 類  : 情報
    イベントID: 2049
    説 明  : [CPUモジュール または PCIモジュール]が冗長状態です。

    ESMFTPolicyのモジュール冗長状態イベントは、CPUモジュールの場合には直ちに登録され、PCIモジュールの場合には冗長状態に復旧し、その状態で「5分」以上経過した場合に登録されます。
    なお、システム起動直後の場合は、冗長状態になるのが正常な動作のため、上記のログは登録されません。

※【関連アップデート】
ESMFTPolicyイベントを登録する ESMPSサービスのアップデートモジュールです。
※関連するftサーバ各機種のご契約者様のみ閲覧いただけます。

備考

いずれの装置においても、イベントID 2050 で出力される PCIモジュールの縮退状態イベントは情報量が多いため、ESMPRO によるアラート通報の文字数制限により、すべての内容がアラートビューアに表示されません。
ESMPRO/ServerManager のアラートビューアで縮退状態イベントが通知された場合は、対象装置のイベントログをご確認ください。

製品名カテゴリ

Windows OS for ft

関連情報

  • コンテンツID: 3150108012
  • 公開日: 2014年12月03日
  • 最終更新日:2018年10月10日

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