RHELではOS標準のシングルユーザモード(rescueモード、emergenyモード)で起動する方法が
提供されていますが、ftサーバ環境ではこれらの起動方法は利用できません。
メンテナンス作業を行いたい場合などシングルユーザモードで起動したい場合は、
以下の手順でレスキューモードを起動してください。
※ | 画面イメージは主にRHEL6.2 のものですが、他のバージョンでも同じ目的の画面が 表示されます。 |
[レスキューモードの起動方法]
- インストールメディア(DVD)を準備してください。
- インストールメディアを挿入し、システムを再起動してください。
- ブート画面
[RHEL 6の場合]
ブートメニュー(図1)が表示されましたら、"Rescue installed system"を選択してください。
図1 ブートメニュー
[RHEL 5の場合]
ブートプロンプト(図2)が表示されましたら、"linux rescue"と入力してください。
図2 ブートプロンプト
※ | ブート画面で約1分間キー操作を行わなかった場合は自動でInstall処理が開始されますので、boot画面表示後1分以内に操作を行ってください。Install処理が開始された場合は、「Ctrl」+「Alt」+「Delete」キーを押下して、再度システムを起動してください。 |
- "Choose a Language"の選択画面(図3)で、使用する言語を選択します。
"English"を選択してください。
図3 Choose a Language画面
- "Keyboard Type"の選択画面(図4)で使用するキーボードタイプを選択します。
"jp106"を選択してください。
図4 Keyboard Type画面
- "Rescue Method"の選択画面(図5)で、レスキューモードで使用するイメージファイルの格納先を選択します。"Local CD/DVD"を選択してください。
図5 Rescue Method画面
※この画面は、表示されない場合もあります。
- "Setup Networking"の選択画面(図6)で、ネットワークを使用するかを選択します。使用する場合は"Yes"を、使用しない場合は"No"を選択してください。
図6 Setup Networking画面
※ | ネットワークを有効にする場合は、"Yes"選択後、利用するネットワーク環境に合わせて設定を行ってください。
なお、"No"を選択しても、レスキューモード起動後にネットワークを有効にすることは可能です。詳細は後述します。 |
- "Rescue"の選択画面(図7)で、ディスク上に存在する既存のパーティションを自動マウントするかどうかを選択します。自動マウントする場合は"Continue"を、自動マウントしない場合は"Skip"を選択してください。
図7 Rescue画面
自動マウントする場合、既存のパーティション(raid1デバイス)は /mnt/sysimageディレクトリ下にマウントされます。
- Start画面(図8)が表示されましたら、
"shell Start shell"を選択し、Enter キーを押下してください。
図8 Start画面
※RHEL5では、この画面は表示されません。
レスキューモードが起動し、コマンドプロンプトが表示されます。(図9)
図9 コマンドプロンプト
[レスキューモードの終了方法]
コマンドプロンプトで"reboot"と入力し、Enterキーを押下してください。
[操作例]
bash-4.1# reboot
レスキューモード終了後、システムの再起動が開始されますので、再びレスキューモードが起動されないよう、インストールメディア(DVD)を取り出してください。
[レスキューモードでネットワークを有効にする方法]
レスキューモードでは、起動時にネットワーク機能を有効にすることができますが、以下の方法により、レスキューモード起動後にネットワーク機能を活性化させることも可能です。
ifconfig コマンドを実行し、ネットワークの活性化を行ってください。
[操作例]
# ifconfig eth0 192.168.0.1 netmask 255.255.255.0 broadcast 192.168.0.255
^^^^ ^^^^^^^^^^^ ^^^^^^^^^^^^^ ^^^^^^^^^^^^^
(a) (b) (c) (d)
(a) ... ネットワークインターフェース名
(b) ... IP アドレス
(c) ... ネットマスク
(d) ... ブロードキャストアドレス
※上記例では、eth0 に 192.168.0.1 の IP アドレスを設定しています。
Red Hat Enterprise Linux v.5(Express5800/R320a-E4・R320a-M4)
Red Hat Enterprise Linux v.5(Express5800/R320a-E4・R320b-M4)
Red Hat Enterprise Linux v.6(Express5800/R320a-E4・R320b-M4)
Red Hat Enterprise Linux v.6(Express5800/R320c-E4・R320c-M4)