コンソールログレベルの変更方法
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ご使用の環境によっては、コンソールログレベルが低く設定されており、
トラブル発生時に障害調査に有用なメッセージがコンソールに出力されない
場合があります。
以下の手順でコンソールログレベルを上げる事が可能です。
(1) 現在のコンソールログレベルを確認してください。
(操作例)
┌─────────────────────────────────┐
│# cat /proc/sys/kernel/printk │
│4 4 1 7 │
│ │
│※出力された数値の左端の数値が、コンソールログレベルです。 │
└─────────────────────────────────┘
(2) コンソールログレベルの値が 6 未満の場合、以下のコマンドを実行し、
コンソールログレベルを上げてください。
(操作例)
┌─────────────────────────────────┐
│# echo 6 > /proc/sys/kernel/printk │
└─────────────────────────────────┘
(3) コンソールログレベルが変更された事を確認してください。
(操作例)
┌─────────────────────────────────┐
│# cat /proc/sys/kernel/printk │
│6 4 1 7 │
└─────────────────────────────────┘
上記の設定は一時的なものであり、システムを再起動すると設定が無効になります。
システム再起動後もコンソールログレベルの変更を有効にするには、
/etc/sysctl.conf ファイルに以下の内容を追記してください。
(編集後)
kernel.printk = 6 4 1 7
【補足・注意事項】────────────────────────────┐
│ │
│・RHEL6 以前の環境をご使用の場合は /boot/grub/grub.conf ファイルの │
│ kernel 行に、RHEL7 をご使用の場合は /etc/default/grub ファイルの |
| GRUB_CMDLINE_LINUX 行に、"rhgb", "quiet" パラメータが設定されていま |
| すと、コンソールログレベルが "4" と低く設定されてしまいます。 |
| |
| その場合、/etc/sysctl.conf ファイルにてコンソールログレベルの設定を |
| 変更されましても、システム再起動後に有効となりませんので "rhgb", |
| "quiet" パラメータを削除してください。 │
│ │
│ ■RHEL6 以前: kernel 行の例 │
│ kernel /vmlinuz-2.6.32-358.23.2.el6.x86_64 … rhgb quiet │
│ │
│ ■RHEL7 : GRUB_CMDLINE_LINUX 行の例 │
│ GRUB_CMFDLINE_LINUX=" rd.md.uuid= … rhgb quiet │
| |
| RHEL7 の場合、/etc/default/grub ファイルを編集後、grub2-mkconfig |
| コマンドを実行して /boot/efi/EFI/redhat/grub.cfg ファイルを |
| 更新してください。 |
| |
| # grub2-mkconfig -o /boot/efi/EFI/redhat/grub.cfg |
│ │
│ なお、"rhgb", "quiet" パラメータを削除されますと、システム再起動後の │
│ コンソールログレベルが "7" に変更されますので、別途、/etc/sysctl.conf │
│ ファイルにて設定を変更して頂く必要はございません。 │
| |
└────────────────────────────────────┘