ディスク/ミラーディスク/ハイブリッドディスクリソースを使用している環境の場合、バックアップ時の整合性(ファイルシステム整合性/アプリケーション整合性)の観点から、静止点を確保したうえでバックアップを取得することを推奨しています。
リソースの非活性(オフライン)により確実な静止点の確保が可能ですが、バックアップ取得のために業務を完全に停止することが困難である場合は、ファイルシステム観点やアプリケーション観点から一時的に静止点を確保した上でバックアップを取得してください。
静止点を確保する方法は環境に依存するため、ご利用されている環境に適した方法を検討、採用していただく必要がありますが、CLUSTERPRO X 5.3 for Linux 以降でミラーディスクリソースを使用している場合は後述の手順により静止点の確保が可能です。
また、システムディスクを含むバックアップを取得する場合は、以下の手順によりリストア後に CLUSTERPRO が自動で起動しない状態としてからバックアップを取得してください。
この設定変更により、リストアの前後で環境情報(IPアドレス、ディスクの情報等)が変更された場合に、クラスタが自動起動して異常となる問題を防ぐことができます。なお、既にサービスが自動起動しない設定であれば、設定変更は不要となります。
ミラーディスクのバックアップの準備コマンド(clpbackup.sh)のオプションにより、ミラーディスクリソースが活性している状態で静止点を確保することが可能となっています。
コマンドの詳細についてはリファレンスガイドのコマンドリファレンス、バックアップ手順についてはメンテナンスガイド(業務稼働状態でミラーディスクのスナップショットバックアップを作成するには)をご確認ください。
以下の手順でバックアップを取得してください。
<Windows>
- バックアップを取得するサーバの CLUSTERPRO 関連サービスのスタートアップの種類を [手動] に切り替えます。
- 静止点を確保します。
- バックアップを取得します。
- 静止点を解除します。
- バックアップを取得したサーバの CLUSTERPRO 関連サービスのスタートアップの種類を [自動] に戻します。
※ CLUSTERPRO 関連サービスのスタートアップの種類の変更は、関連情報(コンテンツID:3150115230)を参照してください。(手順内のサーバ再起動は不要です)
<Linux>
- バックアップを取得するサーバで CLUSTERPRO 関連サービスが自動起動しない状態にします。
- 静止点を確保します。
- バックアップを取得します。
- 静止点を解除します。
- バックアップを取得したサーバで CLUSTERPRO 関連サービスが自動起動する状態に戻します。
※ CLUSTERPRO 関連サービスの設定変更は、関連情報(コンテンツID:3150115452)を参照してください。(手順内のサーバ再起動は不要です)