ftサーバにてバックアップソフトの Backup Exec をご利用の場合、ARCserve のご利用時とは異なり、関連するサービスの起動設定を「手動」に設定することは必須ではありません。
ただし「手動」に設定することで、後述しておりますとおり、PCIモジュールの組み込み処理に失敗し、正常に二重化しない現象を防止することができます。
Backup Exec 関連サービスの起動設定を手動に設定することにより、通常はサービスを停止状態とし Backup Exec での作業実行時のみサービスを手動で起動するような運用をご検討ください。
【PCIモジュールの組み込み処理に失敗する場合がある】
ftサーバの起動時や 、ftサーバが片系モジュールでの稼働(縮退)状態から二重化状態に移行する処理において、バックアップソフトウェア関連サービスが動作していると、PCIモジュールの組み込み処理に失敗し、PCIモジュールが正常に二重化しない現象が発生する可能性があります。
Backup Exec 関連サービスが起動していたことが要因であった場合には、Backup Exec 関連サービスを停止した後、ftサーバユーティリティ等にて停止中の PCIモジュールを起動していただくことで、二重化復旧する必要があります。
Backup Exec 関連サービスを停止する方法としましては、ユーザーズガイドの「バックアップソフト」の章の Backup Exec 関連項目に記載しておりますとおり、Backup Exec の終了と起動のスクリプトがありますので、ご参照願います。
○Express5800/320Fa/320Fb/320Fc/320Fd/R320a/R320b の場合
ユーザーズガイド
→第5章 ユーティリティのインストールと操作
→バックアップソフト
→Backup Execをお使いの場合
○Express5800/R320c以降の場合
メンテナンスガイド
→2章 機能変更、増設
→4. バックアップソフト
→4.2 Backup Exec
※補足
Backup Execをインストールする場合や、テープ装置交換時など Symantec テープ
ドライバの追加・更新をする場合には、レジストリ値の変更を行う必要があります。
関連情報に記載の、コンテンツ 3150100925 をご参照ください。