オラクル社が 2013/06/17 よりリリースを開始した Java SE Advanced 契約ユーザ向けの Java SE Development Kit 6, Update 51(以降、JDK 6u51と略す)において、JDKのバグが原因で、LinuxでJavaEE プロセスグループの起動に失敗する事象を確認しました。
本事象が発生するとJava EE プロセスグループのアプリケーションログに次のメッセージが出力され、プロセスが異常終了します。
ログファイル名
/opt/WebOTX/domains/<ドメイン名>/logs/tpsytem/<アプリケーショングループ名>/<プロセスグループ名>/save/<アプリケーショングループ名>.<PID>,<日付>.log
出力メッセージ
java.lang.UnsatisfiedLinkError:
Can't load library: / opt/WebOTX/ Trnsv/lib/ headless/ libmawt.so
本問題は、2014/04/15よりリリースを開始した Java SE Development Kit 6, Update 75 (以降、JDK 6u75と略す)で改修 (JDK-8030971) されていますが、JDK 6u75 には次の問題があります。
Java SE 6 Update 75(Java SE Advanced契約ユーザ向け)で実施された改修によるWebOTXへの影響について
JDK 6u51 ~ 6u71 を利用する場合、[対処方法]に従った対応をしてください。JDK 6u75 以降を利用する場合、本対応は不要です。Java SE 6 Update 75(Java SE Advanced契約ユーザ向け)で実施された改修によるWebOTXへの影響について の「回避策」に従った回避を行ってください。
WebOTXのサービスが停止していることを確認の上、次の手順を実施しシンボリックリンクを作成してください。
rootユーザで次のコマンドを実行してシンボリックリンクを作成します。
- # ln -s <JAVA_HOME>
/jre/lib/amd64/headless/opt/WebOTX/Trnsv/lib/headless
- # ln -s <JAVA_HOME>
/jre/lib/amd64/xawt/opt/WebOTX/Trnsv/lib/xawt
(※) <JAVA_HOME> は Java SE Development Kit のインストール先ディレクトリです。コマンドは一行で入力してください。