320Fc-MR以降のftサーバにおいて、アップデート可能なカーネルとそのカーネルに対応するft制御ソフトウェアのバージョンの組み合わせを記載しています。
現在のft制御ソフトウェアがアップデート予定のカーネルに対応していない場合、カーネルアップデートを実施するためには、同時にft制御ソフトウェアのアップデートも実施する必要があります。
リンク先コンテンツの、ft制御ソフトウェアの適用手順書を参照し、正しい手順でアップデートを実施してください。
2023/12/14 R320h RHEL8.8対応ft制御ソフトウェアを追加しました。
2024/01/12 R320g RHEL8.8対応ft制御ソフトウェアを追加しました。
★:プリインストール環境、または、サーバ添付媒体と手順書に従いクリーンインストールした環境
※:出荷時期により、このバージョンの媒体が装置に添付されている場合があります。セットアップをされる際は、装置添付の正誤表もご確認ください。
※従来、「クリアインストール」と記載しておりましたが、Red Hat社の表記に合わせて「クリーンインストール」と記載を改めるようにしました。
●上記一覧表の「アップデート版」および「クリーンインストール版」の各列に記載のアップデートモジュールおよびインストールモジュールへのリンクは、ご契約内容により閲覧できない場合があります。
●インストール時の環境や設定内容が適切でない場合は二重化機能が正常に動作できず、インストールに失敗することがあります。特に注意が必要な項目については
環境構築時の注意点を参照してください。
●ft制御ソフトウェア、および、Kernelのバージョンは以下のコマンドより確認可能です。
ft制御ソフトウェア(R320e, R320g, R320hモデルの場合)
# rpm -q ft-eulas
ft制御ソフトウェア(R320e, R320g, R320hモデル以外の場合)
# rpm -q lsb-ft-eula_display
Kernel
# uname -r
●エラータカーネルパッケージはRed Hat カスタマーポータルからダウンロードできます。
ft制御ソフトウェアのアップデートおよびインストールモジュールの適用手順書に、そのft制御ソフトウェアに対応する具体的なパッケージ名を記載しています。
【パッケージのダウンロード例】
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Red Hat カスタマーポータルにログインし、
https://access.redhat.com/downloadsを開きます。
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「すべての Red Hat Enterprise Linux のダウンロード ]をクリックします。
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「インフラストラクチャー管理」の「製品」欄から、「Red Hat Enterprise Linux」をクリックします。
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RPM パッケージ一覧情報を表示するために、「パッケージ」をクリックします。
※ RHEL8 よりも以前のOSに対応したパッケージをダウンロードする場合は
「製品のバリアント:」の右の「バージョン 7 以下に切り替える」をクリックしてから
「パッケージ」をクリックします。
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「バージョン:」欄にて、RHELのバージョンを選択します。
(例)RHEL 7.9の場合、「バージョン:」に「7」を選択します。
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「Search:」欄にダウンロードするパッケージ名を入力して絞り込みを行います。
(例)kernelパッケージの場合、「Search:」欄に「kernel」を入力します。
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「パッケージ」欄より、ダウンロードするパッケージ名をクリックします。
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「アーキテクチャー:」欄と「バージョン:」欄にて、ダウンロードするパッケージの
アーキテクチャーとバージョンを選択します。
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画面下部の「ダウンロード」より、「今すぐダウンロードする」をクリックしてダウンロードします。
【ダウンロードファイルの確認方法】
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チェックサムデータ(sha256sum)の確認
以下のコマンドを実行し、ダウンロードしたパッケージのチェックサムデータ(sha256sum)が、Red Hatカスタマーポータルに記載されているsha256sumと同じ値かを確認します。
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# sha256sum <パッケージファイル名>
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GPG(GNU Privacy Guard)公開鍵のインポート
Red Hat社のGPG(GNU Privacy Guard)公開鍵を以下のコマンドでインポートします。
※ 正常終了の場合は、プロンプトだけの表示になります。
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# rpm --import /etc/pki/rpm-gpg/RPM-GPG-KEY-redhat-release
#
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ダイジェスト値と署名の検査
以下のコマンドを実行し、パッケージに含まれるファイルのダイジェスト値と署名を検査します。
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# rpm --checksig <パッケージファイル名>
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・ 正常時のメッセージ
最後が"OK"と出力されます。
・ 異常時のメッセージ
最後が"NOT OK"や"OK ではありません。"と出力されます。再度パッケージを入手してください。