LinuxサービスセットでサポートしているLANコントローラ関連のオプションデバイス/オンボードデバイスのドライバに関するQ&A集です。
LANコントローラ
■LANコントローラ全般
■Intel系LANコントローラ全般
■Broadcom系/Cavium(旧QLogic)系LANコントローラ全般
■本体オンボードLAN
■LANコントローラ N8104-157
■LANコントローラ N8104-158/159
■LANコントローラ N8104-172/180/181
■LANコントローラ N8104-176/186
■LANコントローラ N8104-177/183/187/188
■LANコントローラ N8104-193/194/195
■LANコントローラ N8104-206
■LANコントローラ N8104-208
■LANコントローラ N8104-213/215
■LANコントローラ N8104-217/219
■LANコントローラ N8104-223/225
システムにLANコントローラを増設する場合、OSに自動認識される場合もありますが、OS起動後、以下の手順を実施してください。
(RHEL9/RHEL8/RHEL7)
※ コンテンツの閲覧には、Linuxサービスセットのご契約が必要です。
設定手順
- ifcfgファイルの作成
※NetworkManagerサービスが有効の場合は、以下のページを参照してください。
Linuxサービスセット:NetworkManager の設定ツールである nmcli コマンドの基本的な使用方法について教えてください。[RHEL8, RHEL7]
(例) eth0を固定IPアドレスで設定する場合
# vi /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0
DEVICE=eth0
BOOTPROTO=none
ONBOOT=yes
NETMASK=xxx.xxx.xxx.xxx
IPADDR=xxx.xxx.xxx.xxx
USERCTL=no
- システムの再起動
上記設定は、システムを再起動後、有効になります。
注意事項
- 文中の"#"は、コマンドプロンプトを表しています。
- 本手順は、rootユーザで実施してください。
複数のネットワークインタフェースを束ねて負荷分散や耐障害性向上を行う機能として、bonding 機能があります。 bonding 機能の使用方法については、NECサポートポータル(※)を参照してください。
(RHEL9/RHEL8/RHEL7)
※ コンテンツの閲覧には、Linuxサービスセットのご契約が必要です。
Linuxサービスセット:ネットワークインタフェースの冗長化(bonding)設定を NetworkManager で行う方法について教えてください。[RHEL8, RHEL7]
以下の問題が発生しているときは、「確認事項」に記載されていることが原因の可能性があります。
(RHEL9/RHEL8/RHEL7)
- LANポートが意図した速度や通信モードでリンクアップしない
- 期待した通信速度がでない
確認事項
- LANケーブルは正しく接続されていますか?通信経路上の物理的な接続に問題がないか、確認してください。
- LANポートまたはスイッチングハブの通信速度を片方のみ固定に設定していませんか?通信速度の固定設定を行うときは、LANポートとスイッチングハブの双方で通信速度の固定設定を行う必要があります。
- 通信経路上のLANポートまたはスイッチングハブの設定は、意図した設定になっていますか?通信経路上の設定に問題がないか確認してください。
スイッチングハブの設定で、STP(Spanning Tree Protocol)機能を有効にしていると、接続されているポートがLink Upしてから通信が出来るまで時間がかかる可能性があります。本現象は、STP機能の仕様によるものです。
(RHEL9/RHEL8/RHEL7)
※ STP機能とは、パケットのループを防ぐためパスを強制的に確立する機能です。
ネットワーク高負荷時に以下のようなメッセージが出力される場合があります。
このメッセージは、ネットワークの高負荷によりネットワークデバイスが一定時間応答しない場合に出力されるものです。 本メッセージが出力されても自動的に再試行され動作を継続しますので、問題はありません。
(RHEL9/RHEL8/RHEL7)
対象装置
以下の装置が対象となります。
- RHEL9/RHEL8/RHEL7をサポートしている全てのExpress5800/100シリーズ
(Intel系LANコントローラを搭載している本体装置、およびLANボード)
出力メッセージ
各出力例の"x"には、環境によって異なる値が出力されます。
igbドライバでの出力例
igb xxxx:xx:xx.x: Detected Tx Unit Hang
Tx Queue <x>
TDH <xx>
TDT <xx>
next_to_use <xx>
next_to_clean <xx>
buffer_info[next_to_clean]
time_stamp <xxxxxxxxx>
next_to_watch <xx>
jiffies <xxxxxxxxx>
desc.status <xxxxxx>
ixgbeドライバでの出力例
ixgbe: ethx: ixgbe_check_tx_hang: Detected Tx Unit Hang
Tx Queue <x>
TDH, TDT <xxx>, <xxx>
next_to_use <xxx>
next_to_clean <xxx>
ixgbe: ethx: ixgbe_check_tx_hang: tx_buffer_info[next_to_clean]
time_stamp <xxxxxxxxx>
jiffies <xxxxxxxxx>
ixgbe: ethx: ixgbe_clean_tx_irq: tx hang 1 detected,
システムログ(/var/log/messagesなど)に以下のメッセージが出力されているときは、ハードウェア故障の可能性があります。 ご契約されているハードウェア保守員に、ハードウェアの点検を依頼してください。
(RHEL9/RHEL8/RHEL7)
出力メッセージ
kernel: ethX: Hardware Error
※ethX は環境により異なります。
i40eドライバで動作するLANコントローラにおいて、OS起動時に以下のメッセージが出力されることがあります。
(RHEL8/RHEL7)
出力メッセージ
i40e xxxx:xx:xx.x: The driver for the device detected a newer version of the NVM image than expected. Please install the most recent version of the network driver.
または
i40e xxxx:xx:xx.x: The driver for the device detected a newer version of the NVM image v1.10 than expected v1.9. Please install the most recent version of the network driver.
※ メッセージ中の数値は、環境によって異なります。
対象製品
R110j-1M, R120h-1E, R120h-2E, T120h (2nd-Genなども含みます) のオンボードLAN、およびN8104-176, N8104-186が対象になります。
注意事項
本メッセージは、LANコントローラに適用されているファームウェアバージョンとドライババージョンの組み合わせにより出力されることがありますが、動作に影響はないため無視してください。
Starter Pack Version S8.10-009.01 に収録されているi40eドライバ Ver2.13.10には、ネットワーク高負荷時にエラーメッセージの出力、カーネルパニック、システムリセットなどを引き起こす不具合が内在しているため、使用しないでください。
(RHEL8/RHEL7)
出力メッセージ
BUG: Bad page state in process nfsd pfn:3f1a3
page:ffffd27d00fc68c0 count:65533 mapcount:0 mapping: (null) index:0x0
※ メッセージ中の数値は、環境によって異なります。
対象製品
R110j-1M, R120h-1E, R120h-2E, T120h (2nd-Gen, 3rd-Genなども含みます) のオンボードLAN
N8104-176, N8104-186
対象OS
RHEL7.8, RHEL7.9, RHEL8.2, RHEL8.3
対象製品
本問題は、i40eドライバ Ver2.14.13で修正されています。Starter Pack Version S8.10-009.01 の適用手順および「ドライバ情報一覧」を参照して、i40eドライバ Ver2.14.13を適用してください。
i40e outboxドライバをインストールするとき、i40e outboxドライバがインストールされた状態で他のドライバをインストールするとき、およびカーネルアップデートを行うときに以下のようなメッセージが出力されます。
(RHEL8/RHEL7)
出力メッセージ
depmod: WARNING: /lib/modules/[カーネルバージョン]/kernel/drivers/infiniband/hw/i40iw/i40iw.ko.xz needs unknown symbol i40e_unregister_client
depmod: WARNING: /lib/modules/[カーネルバージョン]/kernel/drivers/infiniband/hw/i40iw/i40iw.ko.xz needs unknown symbol i40e_register_client
対処方法
動作に影響はないため無視してください。
i40eドライバで動作するLANコントローラを用いてARP監視のBondingを構成するときは、以下の注意事項を確認したうえで使用してください。
(RHEL8/RHEL7)
注意事項
Bondingのオプション"arp_validate=all"を設定してBonding(Active-Backup)を構成すると、片方のポートがリンクダウン状態となり、冗長性が失われます。
対処方法
"arp_validate=all"を設定する場合は、i40eドライバの設定を変更してください。
NetworkManagerサービスが有効の場合
- エディターで /etc/NetworkManager/dispatcher.d/01-i40e_bond ファイルを作成します。
#!/bin/bash
if [ "$2" = "up" ] && [ -e /sys/class/net/$1/device/uevent ]; then
DRIVER=$( grep 'DRIVER' /sys/class/net/$1/device/uevent | cut -d '=' -f 2 )
[ "$DRIVER" = "i40e" ] && ethtool --set-priv-flags $1 disable-source-pruning on > /dev/null 2>&1
fi
exit 0
- 作成したファイルに実行権限を設定します。
# chmod +x /etc/NetworkManager/dispatcher.d/01-i40e_bond
- NetworkManager-dispatcher.service が無効に設定されている場合は、有効にします。
# systemctl enable NetworkManager-dispatcher.service
- NetworkManagerサービスを再起動します。
# systemctl restart NetworkManager
NetworkManagerサービスが無効の場合
- エディターで /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-ensX※ ファイルに以下の設定を追加します。
ETHTOOL_OPTS="--set-priv-flags ${DEVICE} disable-source-pruning on"
- networkサービスを再起動します。
# systemctl restart network
いずれかの手順で設定した後、OSを再起動し、当該ネットワークインターフェースのdisable-source-pruningが有効(on)になっていることを確認します。
# ethtool --show-priv-flags ensX※ | grep disable-source-pruning
disable-source-pruning : on
※ 対象のネットワークインターフェースを指定してください。
ご使用の構成により、irdmaドライバに関するエラーメッセージが出力されることがあります。
(RHEL9/RHEL8)
注意事項(1)
[対象ドライバ] をインストールするとき、[対象ドライバ] がインストールされた状態で他のドライバをインストールするとき、およびカーネルアップデートを行うときに、irdmaドライバのエラーメッセージが出力されます。ドライバのインストールやシステムの動作への影響はないため、無視してください。
対象OS
- Red Hat Enterprise Linux 8.6 (4.18.0-372.16.1.el8_6) 以降
- Red Hat Enterprise Linux 9.1 (5.14.0-162.6.1.el9_1) 以降
対象ドライバ
出力メッセージ
depmod: WARNING: /lib/modules/[カーネルバージョン]/kernel/drivers/infiniband/hw/irdma/irdma.ko.xz needs unknown symbol ice_del_rdma_qset
depmod: WARNING: /lib/modules/[カーネルバージョン]/kernel/drivers/infiniband/hw/irdma/irdma.ko.xz needs unknown symbol ice_add_rdma_qset
depmod: WARNING: /lib/modules/[カーネルバージョン]/kernel/drivers/infiniband/hw/irdma/irdma.ko.xz needs unknown symbol ice_rdma_update_vsi_filter
depmod: WARNING: /lib/modules/[カーネルバージョン]/kernel/drivers/infiniband/hw/irdma/irdma.ko.xz needs unknown symbol ice_rdma_request_reset
depmod: WARNING: /lib/modules/[カーネルバージョン]/kernel/drivers/infiniband/hw/irdma/irdma.ko.xz needs unknown symbol ice_get_qos_params
注意事項(2)
OS起動時にirdmaドライバのエラーメッセージが出力されます。システムの動作への影響はないため、無視してください。
対象OS
- Red Hat Enterprise Linux 8.6 (4.18.0-372.16.1.el8_6) 以降
- Red Hat Enterprise Linux 9.1 (5.14.0-162.6.1.el9_1) 以降
対象ドライバ
出力メッセージ
irdma: Unknown symbol ice_del_rdma_qset (err X)
irdma: Unknown symbol ice_add_rdma_qset (err X)
irdma: Unknown symbol ice_rdma_update_vsi_filter (err X)
irdma: Unknown symbol ice_rdma_request_reset (err X)
irdma: Unknown symbol ice_get_qos_params (err X)
※メッセージ中のXは、環境によって異なります。
bnx2xドライバで動作するLANコントローラにおいて、以下のメッセージが出力されることがあります。
(RHEL8/RHEL7)
出力メッセージ
bnx2x: [bnx2x_attn_int_deasserted3:4049(eth0)]LATCHED attention 0x0400000 (masked)
bnx2x: [bnx2x_attn_int_deasserted3:4053(eth0)]GRC time-out 0x01058f49
※ RHEL6.5 環境での出力例です。
※ メッセージ中の数値は、環境によって異なります。
対象製品
bnx2xドライバで動作する本体装置オンボードLAN、およびLANボードが対象になります。対応情報は、ドライバ情報一覧を参照してください。
問題内容
高負荷時、もしくはLANコントローラのレジスタダンプ処理が実行されたときに出力されることがあります。本メッセージが出力された場合でも、リンクダウン等が発生せず正常に通信できている場合は、問題ありません。
※ レジスタダンプ処理は以下の操作時に実行されます。
- ethtool -d ethX コマンドの実行
- 装置情報収集ユーティリティ(EZCLCT)がインストールされた環境で、ESMPRO/ServerAgent の collect ログ(collectsa.sh)を採取
- 以下のsosパッケージがインストールされた環境でsosreportを採取
- RHEL8の場合
sos-3.6-10.el8 以降
- RHEL7の場合
sos-3.3-4.el7 以降
補足事項
RHEL8.0 (4.18.0-80.el8) 以降、およびRHEL7.3 (3.10.0-514.el7) 以降でレジスタダンプ処理が実行された場合は、[出力メッセージ] と併せて以下のメッセージが出力されます。システムへの影響はありませんので、無視してください。
bnx2x: [bnx2x_get_regs:987(eno1)]Generating register dump. Might trigger harmless GRC timeouts
※ メッセージ中の数値は、環境によって異なります。
ネットワーク通信中に以下のようなメッセージが出力される場合があります。
本メッセージは、ネットワークデバイスが一定時間応答しない場合に出力されるものです。本メッセージが出力されても自動的に再試行され動作を継続するため、問題はありません。
ただし、繰り返し発生する場合などはネットワークデバイスに問題が発生している可能性がありますので、ご契約のハードウェア保守員にハードウェアの点検を依頼してください。
なお、特定のOSにおいてドライバの不具合により本事象が発生することがあります。詳細は、以下の [問題内容] を参照してください。
(RHEL7)
対象製品
tg3ドライバで動作する本体装置オンボードLAN、およびLANボードが対象になります。対応情報は、ドライバ情報一覧 を参照してください。
出力メッセージ
出力例の"X"には、環境によって異なる値が表示されます。
kernel: WARNING: at net/sched/sch_generic.c:XXX dev_watchdog+0xXXX/0xXXX() (Not tainted)
kernel: Hardware name: Express5800/XXXXX [N8100-XXXXX]
kernel: NETDEV WATCHDOG: ethX (tg3): transmit queue X timed out
(省略)
kernel: tg3 XXXX:XX:XX.X: ethX: transmit timed out, resetting
kernel: tg3 XXXX:XX:XX.X: ethX: 0xXXXXXXXX: 0xXXXXXXXX, 0xXXXXXXXX, 0xXXXXXXXX, 0xXXXXXXXX
kernel: tg3 XXXX:XX:XX.X: ethX: 0xXXXXXXXX: 0xXXXXXXXX, 0xXXXXXXXX, 0xXXXXXXXX, 0xXXXXXXXX
(省略)
kernel: tg3 XXXX:XX:XX.X: ethX: X: Host status block [XXXXXXXX:XXXXXXXX:(XXXX:XXXX:XXXX):(XXXX:XXXX)]
kernel: tg3 XXXX:XX:XX.X: ethX: X: NAPI info [XXXXXXXX:XXXXXXXX:(XXXX:XXXX:XXXX):XXXX:(XXXX:XXXX:XXXX:XXXX)]
kernel: tg3 XXXX:XX:XX.X: ethX: Link is down
kernel: tg3 XXXX:XX:XX.X: ethX: Link is up at 1000 Mbps, full duplex
kernel: tg3 XXXX:XX:XX.X: ethX: Flow control is on for TX and on for RX
kernel: tg3 XXXX:XX:XX.X: ethX: EEE is disabled
問題内容
以下のOSでMSS(Maximum Segment Size)が小さいパケットで通信を行うと、本事象が発生する場合があります。この場合も自動的に再試行され動作を継続するため、問題はありませんが、該当する場合は以下の [対処方法] を参照し、カーネルをアップデートされることを推奨します。
- RHEL7.1 (3.10.0-229.el7 ~ 3.10.0-229.20.1.el7)
- RHEL7.2 (3.10.0-327.el7 ~ 3.10.0-327.66.1.el7)
対処方法
この問題は、RHEL7.3 (3.10.0-514.el7)で修正されています。RHEL7.3 (3.10.0-514.el7) 以降のカーネルへアップデートしてください。なお、本体装置により対応しているカーネルバージョンが異なる場合があります。詳細は、NECサポートポータルのカーネルアップデート対応状況を参照してください。
qedeドライバで動作するLANコントローラにおいて、以下のメッセージが出力されることがあります。
(RHEL8/RHEL7)
出力メッセージ
[qed_dbg_dump:16132(ens2f0)]Collecting a debug feature ["idle_chk"]
[qed_dbg_dump:16132(ens2f0)]Collecting a debug feature ["idle_chk"]
[qed_dbg_dump:16132(ens2f0)]Collecting a debug feature ["reg_fifo"]
[qed_dbg_dump:16132(ens2f0)]Collecting a debug feature ["igu_fifo"]
[qed_dbg_dump:16132(ens2f0)]Collecting a debug feature ["protection_override"]
[qed_dbg_dump:16132(ens2f0)]Collecting a debug feature ["fw_asserts"]
[qed_dbg_dump:16132(ens2f0)]Collecting a debug feature ["grc"]
[qed_dbg_phy:18651(ens2f0)]Collecting a debug feature ["phy_dump"]
[qed_dbg_dump:16132(ens2f0)]Collecting a debug feature ["mcp_trace"]
[qed_dbg_nvm_image:18721(ens2f0)]Collecting a debug feature ["nvram image 3"]
[qed_dbg_nvm_image:18721(ens2f0)]Collecting a debug feature ["nvram image 4"]
[qed_dbg_nvm_image:18721(ens2f0)]Collecting a debug feature ["nvram image 5"]
[qed_dbg_nvm_image:18721(ens2f0)]Collecting a debug feature ["nvram image 2"]
[qed_dbg_dump:16132(ens2f0)]Collecting a debug feature ["linkdump_phydump"]
[qed_dbg_all_data:19184(ens2f0)]qed_dbg_linkdump_pyhdump failed. rc = -22
[qed_dbg_dump:16132(ens2f0)]Collecting a debug feature ["internal_trace"]
[qede_get_module_info:2798(ens2f0)]Failed reading EEPROM data -19
※ RHEL8.6 環境での出力例です。
※ メッセージの数値、インターフェース名は、環境によって異なります。
対象製品
qedeドライバで動作する本体装置オンボードLAN、およびLANボードが対象になります。対応情報は、ドライバ情報一覧 を参照してください。
問題内容
本メッセージは、LANコントローラのレジスタダンプ処理およびSFPモジュールの情報採取処理が実行されたときに出力されます。異常を示すメッセージではないため、無視してください。
※ レジスタダンプ処理は以下の操作時に実行されます。
- ethtool -d ethX コマンドの実行
- 装置情報収集ユーティリティ(EZCLCT)がインストールされた環境で、ESMPRO/ServerAgent の collect ログ(collectsa.sh)を採取
- sosreportを採取
※ SFPモジュールの情報採取処理は以下の操作時に実行されます。
- ethtool -m ethX コマンドの実行
- sosreportを採取
qedeドライバで動作するLANコントローラを用いてJumbo Frameを使用するときは、以下の制限事項を確認したうえで使用してください。
(RHEL8)
制限事項
MTUを4096以上に設定して通信を行うと、エラーが発生し、通信できなくなることがあります。
対象OS/ドライバ
- Red Hat Enterprise Linux 8.5 (4.18.0-348.el8)
- qedeドライバ Ver8.59.6.0
出力メッセージ
[qede_tpa_start:1638(ens2f0)]fp[X] tpa_start unexpected bw_ext_bd_len_list [XX]
[qede_tpa_end:2033(ens2f0)]fp[X] tpa_end: segment without tpa_start
[qede_tpa_start:1638(ens2f0)]fp[X] tpa_start unexpected bw_ext_bd_len_list [XX]
[qede_tpa_end:2033(ens2f0)]fp[X] tpa_end: segment without tpa_start
※ メッセージ中の"X"やインターフェース名は環境により異なります。
対処方法
本問題は、qedeドライバ Ver8.70.10.0で修正されています。最新のStarter Pack (S8.10-010.05以降) を適用して、qedeドライバをVer8.70.10.0以降にアップデートしてください。
対象OS/ドライバでMTUを4096以上に設定して使用する場合は、qedeドライバの設定を変更してください。
NetworkManagerサービスが有効の場合
- エディターで /etc/NetworkManager/dispatcher.d/01-qede_mtu ファイルを作成します。
#!/bin/bash
if [ "$2" = "up" ] && [ -e /sys/class/net/$1/device/uevent ]; then
DRIVER=$( grep 'DRIVER' /sys/class/net/$1/device/uevent | cut -d '=' -f 2 )
[ "$DRIVER" = "qede" ] && ethtool -K $1 rx-gro-hw off > /dev/null 2>&1
fi
exit 0
- 作成したファイルに実行権限を設定します。
# chmod +x /etc/NetworkManager/dispatcher.d/01-qede_mtu
- NetworkManager-dispatcher.service が無効に設定されている場合は、有効にします。
# systemctl enable NetworkManager-dispatcher.service
- NetworkManagerサービスを再起動します。
# systemctl restart NetworkManager
NetworkManagerサービスが無効の場合
- エディターで /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-ensX※ ファイルに以下の設定を追加します。
ETHTOOL_OPTS="-K ${DEVICE} rx-gro-hw off"
- networkサービスを再起動します。
# systemctl restart network-online.target
いずれかの手順で設定した後、OSを再起動し、ethtoolコマンドでrx-gro-hw機能が無効になっていることを確認します。
# ethtool -k ensX※ | grep rx-gro-hw
rx-gro-hw : off
※ 対象のネットワークインターフェースを指定してください。
N8104-213/215/217/219/223/225を使用するときは、以下の手順でRDMAドライバ(bnxt_reドライバ)を無効化してください。
(RHEL9/RHEL8/RHEL7)
対象OS
- RHEL9.1 (5.14.0-162.6.1.el9_1) 以降
- RHEL8.1 (4.18.0-147.5.1.el8_1) 以降
- RHEL7.7 (3.10.0-1062.1.1.el7) 以降
設定手順
- /etc/modprobe.d/bnxt_re.conf ファイルを作成します。
# echo "install bnxt_re /bin/true" > /etc/modprobe.d/bnxt_re.conf
- システムを再起動します。
# reboot
- bnxt_reドライバがロードされていないことを確認します。
# lsmod | grep bnxt_re
本LANコントローラを使用するときは、以下の注意事項を確認した上で使用してください。
(RHEL8/RHEL7)
注意事項(1)
本LANコントローラを [対象OS/ドライバ] でご使用の場合、システム構成によりローカルファイルシステムへのダンプ採取に失敗することがあります。
対象OS/ドライバ
- Red Hat Enterprise Linux 7.3 (3.10.0-514.6.1.el7) 以降
- i40eドライバ Ver2.0.19 / 2.0.29
対処方法
この問題は、i40eドライバ Ver2.3.6 で修正されています。最新のStarter Packを適用して、i40eドライバを Ver2.3.6 以降にアップデートしてください。
※ i40eドライバをアップデートした場合は、下記の対処は不要です。
対処方法 ([対象OS/ドライバ]をご使用の場合)
以下の手順で設定後、NECサポートポータルの「
diskdump/kdump について」を参照して、kdumpの動作確認を行ってください。
※ 本設定により、kdump機能によるNFSサーバおよびSSHサーバへのダンプ採取もできなくなります。
- 以下のいずれかの方法でダンプ採取用カーネルの設定を変更します。本設定により、ダンプ採取用カーネルにおけるi40eドライバの読み込みを抑止します。
- ダンプ採取用カーネルの設定ファイル (/etc/sysconfig/kdump) の KDUMP_COMMANDLINE_APPEND= 行に以下太字の設定を追記する
KDUMP_COMMANDLINE_APPEND="(省略) rd.driver.blacklist=i40e"
※ 同じ設定が存在する場合は、カンマで区切って追記してください。
(例) qed,qede,i40e
※ qedeドライバで動作するLANコントローラも搭載されている場合は、この方法で設定してください。
- ダンプ採取用カーネルの設定ファイル (/etc/kdump.conf) に以下の設定を追記する
dracut_args --omit-drivers "i40e"
※ 同じ設定が存在する場合は、半角スペースで区切って追記してください。
(例) tg3 i40e
- kdumpサービスを再起動します。
# systemctl restart kdump
注意事項(2)
OS起動時に、i40iw / irdmaドライバのロードに失敗したことを示すメッセージが出力されることがあります。i40iw / irdmaドライバを利用するデバイスはサポートしていないため、運用上の問題はありません。
出力メッセージ(1)
kernel: i40iw: disagrees about version of symbol i40e_unregister_client
kernel: i40iw: Unknown symbol i40e_unregister_client (err XXX)
kernel: i40iw: disagrees about version of symbol i40e_register_client
kernel: i40iw: Unknown symbol i40e_register_client (err XXX)
(省略)
rdma-init-kernel[XXXX]: modprobe: ERROR: could not insert 'i40iw': Unknown symbol in module, or unknown parameter (see dmesg)
rdma-init-kernel[XXXX]: modprobe: ERROR: could not insert 'i40iw': Invalid argument
rdma-init-kernel[XXXX]: Failed to load module i40iw
出力メッセージ(2)
kernel: irdma: Unknown symbol i40e_client_device_register (err X)
kernel: irdma: Unknown symbol i40e_client_device_unregister (err X)
kernel: irdma: Unknown symbol i40e_client_device_register (err X)
kernel: irdma: Unknown symbol i40e_client_device_unregister (err X)
※ 環境によって出力されないメッセージもあります。
※ メッセージ中のXは、環境によって異なります。
注意事項(3)
sosreportコマンド、またはethtool -mコマンドが実行された際に以下のメッセージが出力されることがあります。RJ-45形状のLANポート(オンボードLAN等)に対して当該コマンドが実行された際に出力されるメッセージであり、運用上の問題はありません。
出力メッセージ (inboxドライバ)
i40e XXXX:XX:XX:X XXXX: Module type unrecognized
出力メッセージ (outboxドライバ)
i40e XXXX:XX:XX:X XXXX: SFP module type unrecognized or no SFP connector.
※ メッセージ中のXは、環境によって異なります。
注意事項(4)
sosreportコマンド、またはethtool -mコマンドが実行された際に以下のメッセージが出力されることがあります。SFPスロットにSFPモジュールが搭載されていない状態で当該コマンドが実行された際に出力されるメッセージであり、運用上の問題はありません。
出力メッセージ
i40e XXXX:XX:XX:X XXXX: Cannot read module EEPROM memory. No module connected.
※ メッセージ中のXは、環境によって異なります。
Express5800/R110j-1 (2nd-Gen) のオンボードLAN、N8104-172 1000BASE-T接続LOM カード(4ch)、および N8104-206 1000BASE-T 接続LOMカード(4ch) でWake on LAN機能を使用する場合は、設定変更が必要です。
(RHEL9/RHEL8/RHEL7)
対処方法
本LANコントローラではWake on LAN設定の既定値が"d"(無効)になっているため、ethtoolコマンドを使用して"g"(マジックパケット)に設定してください。
# ethtool -s enoX(※) wol g
(※) 対象のネットワークインターフェースを指定してください。
なお、Wake on LAN設定はシステム起動時に既定値(d)が設定されるため、設定変更はOS起動ごと(システムをシャットダウンする前)に行う必要があります。
以下のようにsystemdユニットファイルを作成することで、シャットダウン時に自動的に設定変更を行うことができます。
設定方法
eno1とeno2のWake on LAN設定を変更する場合の設定例です。
- エディターで /etc/systemd/system/i350-wol.service ファイルを作成します。
[Unit]
Description=enable wol at shutdown
DefaultDependencies=no
Before=shutdown.target
RefuseManualStart=true
[Service]
Type=oneshot
ExecStart=/usr/sbin/ethtool -s eno1 wol g ; /usr/sbin/ethtool -s eno2 wol g
[Install]
WantedBy=shutdown.target
- 作成したユニットファイルをsystemdに反映させます。
# systemctl daemon-reload
- サービスを有効にします。
# systemctl enable i350-wol.service
- システムをシャットダウンして、Wake on LAN (マジックパケット) によるシステム起動ができることを確認します。
# systemctl poweroff
N8104-157 10GBASE-T接続ボード(2ch) をRHEL7.7以降で使用するときは、LANコントローラのファームウェアアップデートが必要になることがあります。
(RHEL7)
OSとファームウェアバージョンの対応
OSによりサポートしているファームウェアバージョンが異なります。以下の組み合わせで使用してください。
OS |
ファームウェアバージョン |
RHEL7.2 ~ RHEL7.6 |
0x80000391 または 0x80000498 |
RHEL7.7以降 |
0x80000498 |
ファームウェアバージョンの確認方法
ファームウェアバージョンは以下のコマンドで確認できます。
# ethtool -i enoX※ | grep firmware
※ 対象のネットワークインターフェースを指定してください。
- ファームウェアバージョン "0x80000391" が適用されている場合
firmware-version: 0x80000391, X.XXXX.X
- ファームウェアバージョン "0x80000498" が適用されている場合
firmware-version: 0x80000498, X.XXXX.X
出力メッセージ
RHEL7.7以降でファームウェアバージョン "0x80000391" を使用すると、以下のメッセージが出力され続けます。
出力例の"X"には、環境によって異なる値が表示されます。
ixgbe XXXX:XX:XX.X: Warning firmware error detected FWSM: 0x0118801B
ファームウェア更新モジュールのダウンロード方法
NECサポートポータルからファームウェア更新モジュールをダウンロードしてください。適用方法はファームウェア更新モジュールに付属の手順書を参照してください。
N8104-158 10GBASE接続基本ボード(SFP+/2ch)、およびN8104-159 10GBASE接続基本ボード(QSFP+/4ch) を使用するときは、以下の注意事項を確認した上で使用してください。
(RHEL7)
注意事項
LANケーブルの抜き挿しまたはリンクアップ、リンクダウンが短い間隔で発生した場合、リンクダウンを検出できないことがあります。
対象OS
- RHEL7.2 Errata (3.10.0-327.4.5.el7) ~ RHEL7.3 Errata (3.10.0-514.26.2.el7)
対象製品
対処方法
この問題は、RHEL7.4 で修正されています。RHEL7.4 (3.10.0-693.5.2.el7) 以降のカーネルへアップデートしてください。なお、本体装置により対応しているカーネルバージョンが異なる場合があります。詳細は、NECサポートポータルのカーネルアップデート対応状況を参照してください。
※ カーネルをアップデートした場合は、下記の対処は不要です。
対象OSをご使用の場合は、i40eドライバのLinkPolling機能を有効に設定してください。以下のように設定ファイルを作成、編集することで、システム起動時(リンクアップ時)に自動で有効に設定されます。
NetworkManagerサービスの設定状況(有効/無効)により設定手順が異なるため、ご使用のシステムに合わせて設定してください。NetworkManagerサービスの出荷時設定は、有効に設定されています。
NetworkManagerサービスが有効の場合
- エディターで /etc/NetworkManager/dispatcher.d/01-x710_poll ファイルを作成します。
#!/bin/bash
if [ "$2" = "up" ] && [ -e /sys/class/net/$1/device/uevent ]; then
DRIVER=$( grep 'DRIVER' /sys/class/net/$1/device/uevent | cut -d '=' -f 2 )
[ "$DRIVER" = "i40e" ] && ethtool --set-priv-flags $1 LinkPolling on > /dev/null 2>&1
fi
exit 0
- 作成したファイルに実行権限を設定します。
# chmod +x /etc/NetworkManager/dispatcher.d/01-x710_poll
- NetworkManager-dispatcher.service が無効に設定されている場合は、有効にします。
# systemctl enable NetworkManager-dispatcher.service
- NetworkManagerサービスを再起動します。
# systemctl restart NetworkManager
NetworkManagerサービスが無効の場合
- エディターで /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-ensX※ ファイルに以下の設定を追加します。
ETHTOOL_OPTS="--set-priv-flags ${DEVICE} LinkPolling on"
- networkサービスを再起動します。
# systemctl restart network
いずれかの手順で設定した後、ethtoolコマンドでLinkPolling機能が有効になっていることを確認します。
# ethtool --show-priv-flags ensX※ | grep LinkPolling
LinkPolling : on
※対象のネットワークインターフェースを指定してください。
RHEL7.6以降で N8104-158 10GBASE接続基本ボード(SFP+/2ch)、または N8104-159 10GBASE接続基本ボード(QSFP+/4ch) を使用するときは、ファームウェアのアップデートが必要です。本ページを参照してファームウェアをアップデートしてください。
(RHEL7)
OSとファームウェアバージョンの対応
OSによりサポートしているファームウェアバージョンが異なります。以下の組み合わせで使用してください。
OS |
ファームウェアバージョン |
RHEL7.2 ~ RHEL7.5 |
5.04 |
RHEL7.6以降 |
6.01 |
ファームウェアバージョンの確認方法
ファームウェアバージョンは以下のコマンドで確認できます。
# ethtool -i enoX※ | grep firmware
※ 対象のネットワークインターフェースを指定してください。
- ファームウェアバージョン "5.04" が適用されている場合
firmware-version: 5.04 0xXXXXXXXX X.XXXX.X
- ファームウェアバージョン "6.01" が適用されている場合
firmware-version: 6.01 0xXXXXXXXX X.XXXX.X
ファームウェア更新モジュールのダウンロード方法
NECサポートポータルからファームウェア更新モジュールをダウンロードしてください。適用方法はファームウェア更新モジュールに付属の手順書を参照してください。
※ ファームウェアをアップデートした後にRHEL7.5以前のOSへダウングレードするときは、本モジュールを使用してファームウェアをダウングレードしてください。
N8104-172 1000BASE-T接続LOMカード(4ch)、N8104-180 1000BASE-T 接続ボード(2ch)、および N8104-181 1000BASE-T 接続ボード(4ch) を使用するときは、以下の制限事項を確認した上で使用してください。
(RHEL7)
制限事項
本LANコントローラを [対象OS/ドライバ] でご使用の場合、Jumbo Frameは利用できません。
対象OS/ドライバ
- Red Hat Enterprise Linux 7.5 (3.10.0-862.3.2.el7 以降)
- igbドライバ Ver5.3.5.19
対処方法
本問題は、igbドライバ Ver5.3.5.22で修正されています。最新のStarter Packを適用して、igbドライバをVer5.3.5.22以降にアップデートしてください。
igbドライバ Ver5.3.5.19を使用される場合は、MTU値を1500より大きな値に設定すると通信ができなくなるため、MTU値の変更はしないでください。
N8104-177 25GBASE接続LOMカード(SFP28/2ch)、N8104-183 10GBASE-T 接続ボード(2ch)、N8104-187 25GBASE 接続基本ボード(SFP28/2ch)、および N8104-188 25GBASE 接続基本ボード(QSFP28/4ch) を使用するときは、以下の注意事項を確認した上で使用してください。
(RHEL7)
注意事項(1)
本LANコントローラを [対象OS/ドライバ] でご使用の場合、システム構成によりローカルファイルシステムへのダンプ採取に失敗することがあります。
対象OS/ドライバ
- Red Hat Enterprise Linux 7.3 (3.10.0-514.6.1.el7) 以降
- qedeドライバ Ver8.18.22.0 / 8.22.3.0
対処方法
この問題は、qedeドライバ Ver8.31.1.0 で修正されています。最新のStarter Packを適用して、qedeドライバを Ver8.31.1.0 以降にアップデートしてください。
※ qedeドライバをアップデートした場合は、下記の対処は不要です。
対処方法 ([対象OS/ドライバ]をご使用の場合)
※ 本設定により、kdump機能によるNFSサーバおよびSSHサーバへのダンプ採取もできなくなります。
- ダンプ採取用カーネルにおけるqed, qedeドライバの読み込みを抑止するために、ダンプ採取用カーネルの設定ファイル (/etc/sysconfig/kdump) の KDUMP_COMMANDLINE_APPEND= 行に以下太字の設定を追記します。
KDUMP_COMMANDLINE_APPEND="(省略) rd.driver.blacklist=qed,qede"
※ 同じ設定が存在する場合は、カンマで区切って追記してください。
(例) i40e,qed,qede
- kdumpサービスを再起動します。
# systemctl restart kdump
-
NECサポートポータルの「
diskdump/kdump について」を参照して、動作確認を行ってください。
※ /etc/kdump.conf に dracut_args --omit-drivers "(モジュール名)" を追記することでも同様の設定は可能です。ただし、qede ドライバをご利用の場合、本設定方法では設定が正しく反映されないため、[対処方法] の手順で設定してください。
注意事項(2)
本LANコントローラを [対象OS/ドライバ] でご使用の場合、OS起動時に以下のメッセージが表示されることがあります。
対象OS/ドライバ
- Red Hat Enterprise Linux 7.6 (3.10.0-957.5.1.el7) 以降
- qedeドライバ Ver8.33.0.20 (inboxドライバ)
出力メッセージ
[qed_dbg_parse_attn:7533(ethX-0)]nig (Interrupt) : address_error [address 0x00500040, bit 0]
※ メッセージ中の"X"は、環境によって異なる値が出力されます。
対処方法
この問題は、qedeドライバ Ver8.37.31.0 で修正されています。最新のStarter Packを適用して、qedeドライバを Ver8.37.31.0 以降にアップデートしてください。
※ qedeドライバ Ver8.33.0.20 (inboxドライバ) での運用はサポートしていません。
N8104-177 25GBASE接続LOMカード(SFP28/2ch)、N8104-183 10GBASE-T 接続ボード(2ch)、および N8104-187 25GBASE 接続基本ボード(SFP28/2ch) を搭載した本体装置にRHEL7.3をインストールする場合、当該LANコントローラに対応するネットワーク設定ファイル (ifcfgファイル) は自動生成されません。
OSインストール完了後に、「LANコントローラを増設する場合の設定方法について」の「1. ifcfgファイルの作成」を参照して設定してください。
(RHEL7)
N8104-208 10/25GBASE 接続LOMカード(SFP+ 2ch) でWake on LAN機能を使用する場合は、設定変更が必要です。
(RHEL9/RHEL8)
対処方法
本LANコントローラではWake on LAN設定の既定値が"d"(無効)になっているため、ethtoolコマンドを使用して"g"(マジックパケット)に設定してください。
# ethtool -s enoX(※) wol g
(※) 対象のネットワークインターフェースを指定してください。
なお、Wake on LAN設定はシステム起動時に既定値(d)が設定されるため、設定変更はOS起動ごと(システムをシャットダウンする前)に行う必要があります。
以下のようにsystemdユニットファイルを作成することで、シャットダウン時に自動的に設定変更を行うことができます。
設定方法
eno1とeno2のWake on LAN設定を変更する場合の設定例です。
- エディターで /etc/systemd/system/e810-wol.service ファイルを作成します。
[Unit]
Description=enable wol at shutdown
DefaultDependencies=no
Before=shutdown.target
RefuseManualStart=true
[Service]
Type=oneshot
ExecStart=/usr/sbin/ethtool -s eno1 wol g ; /usr/sbin/ethtool -s eno2 wol g
[Install]
WantedBy=shutdown.target
- 作成したユニットファイルをsystemdに反映させます。
# systemctl daemon-reload
- サービスを有効にします。
# systemctl enable e810-wol.service
- システムをシャットダウンして、Wake on LAN (マジックパケット) によるシステム起動ができることを確認します。
# systemctl poweroff
本LANコントローラを使用するときは、以下の注意事項を確認した上で使用してください。
(RHEL8/RHEL7)
注意事項(1)
OS起動時にbnxt_reドライバのエラーメッセージが出力されます。bnxt_reドライバを利用するデバイスはサポートしておらず動作に影響はないため、無視してください。
対象ドライバ
- bnxt_enドライバ Ver1.10.2-219.0.55.0
出力メッセージ
infiniband bnxt_reX: Fail to setets rc:-22
infiniband bnxt_reX: Fail to initialize Flow control
※ メッセージ中のXは、環境によって異なります。
注意事項(2)
bondingを構成した際、bnxt_re_bondデバイスが作成されることがあります。また、bnxt_re_bondデバイスが作成されると、OS起動時にbnxt_re_bondデバイスに関連するメッセージが出力されます。いずれも動作に影響はないため、無視してください。
出力メッセージ 1
infiniband bnxt_re_bondX: binfo->aggr_mode = X binfo->active_port_map = XXX
infiniband bnxt_re_bondX: Fail to setets rc:-22
infiniband bnxt_re_bondX: Fail to initialize Flow control
infiniband bnxt_re_bondX: Device registered successfully
infiniband bnxt_re_bondX: Updating lag device from worker active_port_map = XXX
infiniband bnxt_re_bondX: binfo->aggr_mode = X binfo->active_port_map = XXX
※ メッセージ中のXは、環境によって異なります。
出力メッセージ 2
(NULL device *): Handle bond event from task bnxt_re_handle_bond_from_task
(NULL device *): Handle bond event from task bnxt_re_handle_bond_from_task
・・・・
(NULL device *): Handle bond event from task bnxt_re_handle_bond_from_task
本LANコントローラを使用するときは、以下の注意事項を確認した上で使用してください。
(RHEL9/RHEL8)
注意事項(1)
OS起動時にbnxt_enドライバのエラーメッセージが出力されます。異常の発生を示すメッセージではなく動作に影響はないため、無視してください。
対象ドライバ
- bnxt_enドライバ Ver1.10.2-219.0.55.0 以降
出力メッセージ
bnxt_en XXXX:XX:XX.X (unnamed net_device) (uninitialized): Device requests max timeout of 100 seconds, may trigger hung task watchdog
※ メッセージ中のXは、環境によって異なります。
注意事項(2)
OS起動時にbnxt_reドライバのエラーメッセージが出力されます。bnxt_reドライバを利用するデバイスはサポートしておらず動作に影響はないため、無視してください。
対象ドライバ
- bnxt_enドライバ Ver1.10.2-219.0.55.0 以降
出力メッセージ
infiniband bnxt_reX: Fail to setets rc:-22
infiniband bnxt_reX: Fail to initialize Flow control
※ メッセージ中のXは、環境によって異なります。
注意事項(3)
bondingを構成した際、bnxt_re_bondデバイスが作成されることがあります。また、bnxt_re_bondデバイスが作成されると、OS起動時にbnxt_re_bondデバイスに関連するメッセージが出力されます。いずれも動作に影響はないため、無視してください。
出力メッセージ 1
infiniband bnxt_re_bondX: binfo->aggr_mode = X binfo->active_port_map = XXX
infiniband bnxt_re_bondX: Fail to setets rc:-22
infiniband bnxt_re_bondX: Fail to initialize Flow control
infiniband bnxt_re_bondX: Device registered successfully
infiniband bnxt_re_bondX: Updating lag device from worker active_port_map = XXX
infiniband bnxt_re_bondX: binfo->aggr_mode = X binfo->active_port_map = XXX
※ メッセージ中のXは、環境によって異なります。
出力メッセージ 2
(NULL device *): Handle bond event from task bnxt_re_handle_bond_from_task
(NULL device *): Handle bond event from task bnxt_re_handle_bond_from_task
・・・・
(NULL device *): Handle bond event from task bnxt_re_handle_bond_from_task
注意事項(4)
OS起動時にbnxt_enドライバのエラーメッセージが出力されます。PTPはサポートしておらず動作に影響はないため、無視してください。
対象OS / 対象ドライバ
- Red Hat Enterprise Linux 9.1 (5.14.0-162.6.1.el9_1) 以降
- Red Hat Enterprise Linux 8.6 (4.18.0-372.9.1.el8) 以降
- bnxt_enドライバ (inboxドライバ)
出力メッセージ
bnxt_en XXXX:XX:XX.X (unnamed net_device) (uninitialized): PTP initialization failed.
※ メッセージ中のXは、環境によって異なります。
本LANコントローラを使用するときは、以下の注意事項を確認した上で使用してください。
(RHEL9/RHEL8)
注意事項(1)
bondingを構成した際、bnxt_re_bondデバイスが作成されることがあります。また、bnxt_re_bondデバイスが作成されると、OS起動時にbnxt_re_bondデバイスに関連するメッセージが出力されます。いずれも動作に影響はないため、無視してください。
出力メッセージ 1
infiniband bnxt_re_bondX: binfo->aggr_mode = X binfo->active_port_map = XXX
infiniband bnxt_re_bondX: Fail to setets rc:-22
infiniband bnxt_re_bondX: Fail to initialize Flow control
infiniband bnxt_re_bondX: Device registered successfully
infiniband bnxt_re_bondX: Updating lag device from worker active_port_map = XXX
infiniband bnxt_re_bondX: binfo->aggr_mode = X binfo->active_port_map = XXX
※ メッセージ中のXは、環境によって異なります。
出力メッセージ 2
(NULL device *): Handle bond event from task bnxt_re_handle_bond_from_task
(NULL device *): Handle bond event from task bnxt_re_handle_bond_from_task
・・・・
(NULL device *): Handle bond event from task bnxt_re_handle_bond_from_task
注意事項(2)
OS起動時にbnxt_enドライバのエラーメッセージが出力されます。PTPはサポートしておらず動作に影響はないため、無視してください。
対象OS / 対象ドライバ
- Red Hat Enterprise Linux 9.1 (5.14.0-162.6.1.el9_1)
- Red Hat Enterprise Linux 8.6 (4.18.0-372.9.1.el8)
- bnxt_enドライバ (inboxドライバ)
出力メッセージ
bnxt_en XXXX:XX:XX.X (unnamed net_device) (uninitialized): PTP initialization failed.
※ メッセージ中のXは、環境によって異なります。