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技術情報

【ftサーバ/Windows】WinPE 起動により発生する現象について

ftサーバの両系にディスクが装てんされている状態で WinPE (インストール用のミニOS) 起動を行った場合、以下のような現象が発生することがあります。
・OSが起動できなくなる。
・PCIモジュールのフェールオーバ時に予期せぬシャットダウンが発生する。
・プライマリを切り替えてftサーバを起動するとドライブ文字が削除される。

一例として、WinPE 起動は以下のブート時に行われます。
・OSインストールメディア
・EXPRESSBUILDER (Ver5, 6)
・一部のバックアップソフト
・一部のハードウェアの診断ツール

本現象は WinPE が RDR (Rapid Disk Resync) のミラーを正しく認識することができず、ディスク署名やBCD領域に影響することにより発生します。
本現象回避のため、WinPE 起動の際は、片側のモジュールの電源コードまたは HDD を抜いた状態にしてください。

OSが起動できなくなる現象が発生後の対応方法

OSが起動できなくなる現象が発生した場合は、バックアップからのリストア、もしくはOSの再インストールにて復旧していただくことをご検討ください。

なお、BCD領域が破損したことが原因である場合は、BCD領域の修復によりOSが起動できるようになる可能性があります。
Windows Server 2012 R2 以降では以下のコンテンツの「復旧手順」を参考にしてください。

 <参考> コンテンツID:3140109190
 Windows回復環境(Windows RE)を起動する際の注意事項

PCIモジュールのフェールオーバ時に予期せぬシャットダウンが発生する現象への対応方法

ftサーバの両系にディスクが装てんされている状態で WinPE 起動を行ってしまった場合は、その後のフェールオーバ時に予期せぬシャットダウンが発生することを回避するために、以下の操作を実施してディスクの再同期を行いRDRのミラーを正常化させてください。

  1. RDR Utility にて、セカンダリ側のPCIモジュールのシステムディスク(同期先とするディスク)を右クリックし、「Resynchronize This Physical Disk From RDR Virtual Disk」を選択してください。
    データディスクに対しては不要です。

  2. ディスクの再同期が開始されますので、「状態」が Duplex となりましたら作業は完了となります。

     <参考> コンテンツID:3150014295
     ディスクの再同期によるシステムへの影響と、再同期にかかる時間について

既に予期せぬシャットダウンが発生してしまった場合は、OS起動後に自動的にディスクの再同期が開始されますので、完了するのをお待ちください。再同期が完了後、追加で必要な処置はありません。

ドライブ文字が削除される現象が発生後の対応方法

本現象によりドライブ文字の消失が発生した場合には、復旧手順書 に従いドライブ文字の再割り当てを実施してください。

製品名カテゴリ

Windows OS for ft

関連情報

  • コンテンツID: 3140100182
  • 公開日: 2010年07月26日
  • 最終更新日:2023年06月23日

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