1. 現象
以下の2つの現象が発生します。
(1) iSMCLIのiSMcfg pathswitch -check コマンドでSolarisの業務サーバとディスクアレイ間のパスを確認するとき、以下のメッセージが表示されパスが冗長であることが認識されません。
sysadmin@diskarray1-1# iSMcfg pathswitch -check
iSM31176:[ pathswitch ]Server xxxx doesn't have a redundant path.
iSM31000:[ pathswitch ]Command has completed successfully.
ExitStatus:0
(2) WebGUIのアップデート画面でI/Oパス冗長状態に「非冗長パスあり」、内容確認画面のI/Oパス冗長状態に「非冗長」と表示され、パスが冗長であると認識されません。
2.発生条件
以下の条件をすべて満たす場合に発生します。
・業務サーバのOSがSolaris 11である
・ディスクアレイと業務サーバがFC接続であり、パスが冗長化されている
・Solaris I/O マルチパス (MPxIO)を使用している
3.対策
3.1 根本対策
発生条件に該当する場合、
関連情報(コンテンツID:9010102715)に掲載のアップデートモジュールを適用してください。
※注意
関連情報(コンテンツID:9010102715)に掲載の物件は、iStorage基本制御または
WebSAM iStorageManager Suiteに含まれるNEC Storage Manager Agent Utilityの
アップデートモジュールです。
・iStorage ControlCommandをインストールしている場合には、
関連情報(コンテンツID:9010102715)に掲載の物件を適用せずに
以下のアップデートモジュールを適用してください。
発行番号:ISMS-CCS-08200040 (2013-08-28)
※
関連情報に上記発行番号へのリンクがあります。
3.2 回避策
Solaris11にてMPxIOのマルチパスを有効にする場合、以下の手順を実施してください。
(1) /kernel/drv/fp.conf を開いて mpxio-disable="no"; に変更する。
(2) stmsbootコマンドでMPxIOのマルチパスを有効にする。
(3) コマンド「/etc/init.d/iSMHostRegisterService restart」を実行する。
また上記を実施後にMPxIOのマルチパスを無効に戻す場合、以下の手順を実施してください。
(1) /kernel/drv/fp.conf を開いて mpxio-disable="yes"; に変更する。
(2) stmsbootコマンドでMPxIOのマルチパスを無効にする。
(3) コマンド「/etc/init.d/iSMHostRegisterService restart」を実行する。