Linuxサービスセット Red Hat Enterprise Linux製品のサポートポリシー、及びRed Hat Enterprise Linux製品ライフサイクルについて記載しています。
目次
Linuxサービスセット Red Hat Enterprise Linuxのサポートポリシー
Linuxサービスセット Red Hat Enterprise Linuxは、以下のサポートレベルを定義しています。
標準サポート: |
Red Hat社のフルサポート、メンテナンスサポート期間においてサポートを提供します。 |
延長サポート: |
標準サポート終了後、一定期間(RHEL6,7は5年間、RHEL8以降は3年間)、 NECナレッジベースのサポートを提供します。 |
限定サポート: |
延長サポート終了後、LinuxID(Red Hat社サイトに登録するための レジストレーション番号)の発行とインフォメーションサービスのみ提供します。 問い合わせ対応はありません。 |
標準サポートについて
延長サポートについて
延長サポートの提供条件および内容(範囲)詳細は以下の通りです。
延長サポート提供条件 |
・以下の延長サポート提供対象製品のサポートを継続して受けていること。※1
■対象製品※2
「Linux サービスセット RHEL -EX-」、「Linux基本サービスセット」、「Linux拡張サービスセット」
・ハードウエアメンテナンスサービス(契約)や「Express Support Pack」等で、ハードウェア(Expressサーバ)のサポートを受けている(有効である)こと。
|
※1 延長サポート対象製品をご利用の場合、標準サポート期間が終了すると同時に延長サポートに切り替わります。
※2 「Linux サービスセット RHEL」は延長サポート提供対象外です。標準サポート終了と同時にNECのサポートも終了します。
延長サポート内容 |
・NEC の保有スキル/過去事例等のノウハウの範囲で対応。
(Red Hat社へのエスカレーションは不可)※3
・既知事例ベースで回避策が発見されている場合は、回避策を提示。
・NECからのRPMパッケージの再配布※4は不可。
|
※3 ELS(ExtendExtended Life Cycle Support)オプションを購入されているお客様は、ELS提供期間、Red Hat社のサポートが提供されます。詳細は
http://jpn.nec.com/linux/linux-os/ss/els.html(新しいウィンドウで開きます)を参照ください。
※4 RPMパッケージの入手について
RPMパッケージの再配布はRed Hat社との契約上禁じられています。
Red Hat社のサポート終了後は、セキュリティ関連を含む全てのRPMパッケージが入手(ダウンロード)できなくなりますので、
必要な場合は、あらかじめお客様にてダウンロードし、保管しておいてください。
限定サポートについて
延長サポートを継続して受けられた方が対象となります。
延長サポート期間が終了すると同時に限定サポート期間に切り替わります。
提供内容は、LinuxID(Red Hat社サイトに登録するためのレジストレーション番号)の発行とインフォメーションサービスのみとなります。問い合わせ対応はありません。
Red Hat Enterprise Linux製品ライフサイクル
各バージョンのライフサイクル
Red Hat Enterprise Linux 製品のライフサイクル詳細および最新情報は、
以下のRed Hat社サイトをご参照ください。
Red Hat Enterprise Linux Life Cycle
■RHEL6、RHEL7
NECはRed Hat社の
フルサポート、
メンテナンスサポート1、
メンテナンスサポート2、
の10年間を標準サポート期間とします。
バージョン毎に各フェーズのタイムスパンは異なります。詳細は 現行製品のサポート期限予定をご参照ください。
■RHEL8、RHEL9
NECはRed Hat社の
フルサポート、
メンテナンスサポート、
の10年間を標準サポート期間とします。
ただし、一部のコンポーネント(Application Streamsの一部)は、2年から5年程度のサポートであり、サポート期間終了後は、後続リリースへのアップグレード、またはセルフサポートでの継続となります。NECでのサポートも同様となりますので、対象コンポーネントおよびサポート期間の詳細は、Red Hat社サイトにてご確認ください。
Red Hat Enterprise Linux Application Streams ライフサイクル
現行製品のサポート期限予定
各フェーズのサポート期限は以下のとおりです。
NECの標準サポートは、フルサポート、メンテナンスサポートの期間となります。
製品 |
フルサポート |
メンテナンス サポート1 (RHEL5,6,7) 終了日 |
メンテナンス サポート2 (RHEL5,6,7) or メンテナンス サポート(RHEL8,9) 終了日 |
ELSオプション 終了日 |
NECの 延長サポート 終了日 |
RHEL5 |
2013年1月8日 終了 |
2014年1月31日 終了 |
2017年3月31日 終了 |
2020年11月30日 終了 |
2022年3月31日 終了 |
RHEL6 |
2016年5月10日 終了 |
2017年5月10日 終了 |
2020年11月30日 終了 |
2024年6月30日 終了 |
2025年11月30日
|
RHEL7 |
2019年8月6日 終了 |
2020年8月6日 終了 |
2024年6月30日 終了 |
2028年6月30日 |
2029年6月30日 |
RHEL8 |
2024年5月31日 終了 |
- |
2029年5月31日 |
2032年5月31日 |
2032年5月31日 |
RHEL9 |
2027年5月31日 |
- |
2032年5月31日 |
2035年5月31日 |
2035年5月31日 |
サポートレベル
各フェーズにおけるサポートの提供内容は以下のとおりです。
NECの標準サポートは、フルサポート、メンテナンスサポートの期間となります。
対応項目 |
フルサポート |
メンテナンス サポート1 (RHEL6,7) |
メンテナンス サポート2 (RHEL6,7) メンテナンス サポート(RHEL8,9) |
ELSオプション11,17 |
NECの 延長サポート |
技術的な問い合わせ |
○ |
○ |
○ |
〇 |
△10 |
セキュリティエラータ(不定期)1,2 |
○12 |
○12 |
○12 |
△9,13,14 |
× |
バグフィックス(不定期)1,3 |
○5 |
〇5 |
△6 |
△6,9,14 |
× |
マイナーリリース |
○ |
× |
× |
× |
× |
新ハードウェア対応4 |
○ |
△ (限定7) |
× (仮想化を使用) |
× (仮想化を使用) |
× (仮想化を使用) |
ソフトウェア機能強化15 |
〇8 |
× |
× |
× |
× |
インストールイメージ |
○ |
○ |
○16 |
× |
× |
1.エラータ、バグフィックスの提供判断は、Red Hat社により決定されます(原則として、最新マイナーリリースに対しての提供となります)。
2.問題の影響度の分類は、Red Hat社サイトの問題の影響度の分類ページを参照ください。
3.お客様のビジネスに重大な影響を及ぼす致命的な問題に対し、バグフィックスのErrataを作成するまでの間にホットフィックスを提供することがあります。
4.新ハードウェア対応はドライバのバックポートを通じて提供されます。仮想環境では、ゲストOSとして実行することで実現されます。
5.優先度「緊急」および一部の優先度「高」のバグを修正します。
6.優先度「緊急」の一部のバグを修正します。
7.ソフトウェアの大幅な変更を伴わないハードウェア対応に限定されます。
8.メジャーリリースは、重要なソフトウエア機能強化を提供する代表的な手段です。影響度が低い場合は、マイナーリリースでソフトウェア機能強化が提供されることがあります。
9.対象はRed Hat Enterprise Linux の限定的なパッケージのみとなります。以下のRed Hat社サイトにてご確認ください。
RHEL6 サポートパッケージリスト
RHEL7は"17"で記載のサイトを参照ください。
10.NECナレッジベースのサポートを提供します。
11.ELSオプションは、別途、製品購入が必要となります。
12.影響度が「重大」および「重要」のセキュリティーエラータが提供されます。
13.影響度が「重大」および「重要」の一部のセキュリティーエラータが提供されます。
14.最終のマイナーリリースに対して提供されます。
15.問題修正や新しいハードウェアでの既存機能の有効化のほかに、新たな機能を追加することを指します。
16.本期間にリリースされた最初のマイナーリリースに対してインストールイメージが提供されます。
17.RHEL7ELSのサポートポリシーは以下のRed Hat社サイトにてご確認ください。
Red Hat Enterprise Linux 7 Extended Lifecycle Support Maintenance Policy
EUS/EEUSオプションを適用した場合のライフサイクル
EUS (Extended Update Support)/EEUS (Enhanced Extended Update Support)は、特定マイナーリリースに対して、Red Hat が定義する影響度が「重大」および「重要」なセキュリティ問題と優先度が「緊急」の一部 (判断は Red Hat社による) の バグの修正物件を、サポート期間を延長して提供します。EUSはマイナーリリース後2年間、EEUSはEUS提供終了後さらに2年間利用できます。
EUS/EEUSのサポートポリシーおよび対象パッケージの詳細は、Red Hat社サイトにてご確認ください。
Red Hat Enterprise Linux Life Cycle
→"Red Hat Enterprise Linux 9 EUS/Enhanced EUS Maintenance Policy"
対象OSはRHEL9.2以降、特定マイナーリリースおよびEUS/EEUS終了日は以下の通りです。
特定マイナーリリース |
EUS終了日 |
EEUS終了日 |
RHEL9.2 |
2025/5/31 |
2027/5/31 |
AUSオプションを適用した場合のライフサイクル
AUS(Advanced Mission Critical Update Support)は、特定マイナーリリースにおける修正物件を、EUS/EEUSよりさらに長期間提供します。
対象となる特定マイナーリリースおよびAUS終了日は以下の通りです。
特定マイナーリリース |
AUS終了日 |
RHEL7.2 |
2021/11/30 終了 |
RHEL7.3 |
2022/11/30 終了 |
RHEL7.4 |
2023/8/31 終了 |
RHEL7.6 |
2024/6/30 終了 |
RHEL7.7 |
2025/8/31 |
RHEL8.2 |
2026/4/30 |
RHEL8.4 |
2027/5/31 |
RHEL8.6 |
2028/5/31 |
RHEL9.2 |
2029/5/31 |
Red Hat製品の注意事項
Red Hatのソフトウェアやサービスのご利用には、RED HATエンタープライズ契約への同意が必要です。
RED HATエンタープライズ契約では、Red Hat製品のご利用に関する基本的な条件が定められています。これは弊社に限らず各社のRed Hat製品で共通です。
お客様はRED HATエンタープライズ契約に基づき、Red Hatのソフトウェアをご利用のあいだ、ご利用の全数についてサポートを契約(購入)していただく必要があります。
PP・サポートサービスの開始日には、Red HatのソフトウェアまたはPP・サポートサービスの利用開始予定日のいずれか早いほうを設定してください。構築作業などもご利用に含まれます。
※RED HATエンタープライズ契約の全文は下記に公開されています。
http://www.redhat.com/licenses
-本文:「Enterprise Agreements」の“Learn more”
⇒ ”Asia-Pacific(APAC)” の“Japan”
-SW製品の製品付属文書、別紙:「Product and Service Appendices」の“Learn more”
⇒ ”Appendix 1 (Software and Support Subscriptions)” の“Japanese”