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技術情報

WebSAM JobCenter OS・バージョン特有の問題について

JobCenterのバージョンや、OS特有の問題についての情報を公開しています。

■OS特有の問題

HP-UX 11iv3特有の問題

・HP-UX 11iv3をサポートするR12.6以降のJobCenterで、CL/Winによる接続・操作が突然できなくなる

HP-UX 11iv3の fork(2) のバグにより、ある一定の回数 fork() がコールされると、それ以降 fork() が EAGAIN のエラーになり実行できなくなる場合があります。
OSのパッチ適用(修正パッチ PHKL_36883、またはそれを含んだ推奨パッチか最新パッチの適用)で対応してください。


・HP-UX 11iv3で大量のジョブリクエストを投入実行させると、投入スピードが目に見えて遅くなる場合がある

JobCenterの問題ではなく、HP-UX 11iv3のカーネルパラメータのチューニングの問題です。
11iv3はデフォルトではファイルアクセス用に多めにメモリが確保される設定になっていますので、短時間に大量のファイルアクセスを行う場合、および搭載メモリ量によってはOSの設定変更が必要になります。
設定変更対象のカーネルパラメータは下記になります。

  • filecache_max
  • filecache_min
  • vx_ninode
  • vxfs_bc_bufhwm

下記はカーネルパラメータの変更例です。変更後、再起動を行ってください。
 変更例)
  # kctune filecache_max=10% filecache_min=10% vx_ninode=16384 vxfs_bc_bufhwm=8192
  # shutdown -r -y now


Linux特有の問題

・LinuxにJobCenterをインストール/セットアップしてからCL/Winで接続しようとすると、いつまで経っても接続できない

Linuxの場合、CL/Winからの通信を受付ける611/TCPポートがあらかじめ他のプロトコル(NPMP - Network Peripheral Management Protocol GUI / DQS - Distributed Queueing System)に割り当てられており、JobCenterのプロセスが起動できない場合があります。
リリースメモ/インストールガイドを参照し、 /etc/services を修正してNPMPを使用しないようコメントアウトした上でjccombaseサービスの設定を追加するか、もしくは他のTCPポートをjccombaseに割り当てるなどして対応してください。


・SVがLinuxの場合、MGの「トラッカ一覧@全マシン」でSVの各ユーザのトラッカが表示されない

SVマシンの各ユーザのhomeディレクトリに読み取り/書き込み件が無いために表示できない現象で、Linux系OS特有の現象です。
/home/username について、 drwxr-xr-x となるようパーミッションを付けてください。


・R12.7のLinux版新規インストール後のnssetupで、「ディレクトリ `/usr/spool/nqs' を作成できません」というエラーが表示されセットアップができない

R12.7 Linux版では /usr/spool ディレクトリが存在することを前提にセットアッププログラムが実装されているために、nssetup実行時に /usr/spool が無いと配下にnqsディレクトリが作成できずエラーになります。
この場合、rootユーザで /usr 配下にspoolディレクトリを作成して drwxr-xr-x となるようパーミッションを付けてからnssetupを実行してください。


・Linuxでジョブを実行すると、トラッカの実行結果の時間表示が1時間ずれる。あるいは、ジョブスクリプトから実行したユーザコマンドの打ち出すタイムスタンプが1時間ずれる

JobCenter起動時に環境変数TZが設定されてない場合 tzset() で得た時刻情報を元にTZをJobCenter側で設定していますが、 tzset() で得られる時刻情報がLinuxの場合、他のUNIX OSと異なる値が設定されるため"JST-9"以外のTZが設定されてしまいます。
Linux特有の問題のため、必ずマニュアル(「環境構築ガイド」「Linux版JobCenterの環境変数注意事項」)にあります回避策を取るようにしてください。


■JobCenterのバージョン特有の問題

R12.5特有の問題

・CL/Winで作業中、他の端末から同じユーザアカウントで接続されたり、CL/Winの接続を切断する前にMG/SV側を再起動する等で、その後[0x6C]のロック取得失敗のエラーダイアログが出るようになり、操作が一切できなくなる

R12.5からユーザ権限関係の機能強化が図られており、接続状態やオブジェクトに対するロック取得の内部処理が変更されましたが、他ユーザにロックを取得されたり、正しい手順で接続を解除しなかった場合にロックが解放されない問題があります。(本事象が一度発生した場合はMG/SVの再起動をしないとロックは解放されませんので注意してください)
R12.5.4以降の累積パッチをMG/SVに適用すれば、[0x6C]のエラーダイアログ表示時にロックを強制的に取得できる機能が追加されてますので、MG/SVを再起動しなくても以降の操作を継続できるようになります。(ただしCL/Winも必ずR12.5.4以降の累積パッチを適用してください)


・R12.5 MG/SVにR12.5.4(あるいはそれ以降)の累積パッチを適用したところ、R12.5のままのCL/Winから全てのJNWが削除できなくなる

R12.5.4累積パッチ以降はCL/WinとMG/SV間のI/Fに変更があり、R12.5のままのCL/Winとの間の接続互換性はありません。
R12.5.4以降の累積パッチを適用したMG/SVには、R12.5.4以降の累積パッチを適用したCL/Winで接続する必要があります。
MG/SVをR12.5.4以降にする場合は、必ずCL/WinにもR12.5.4以降の累積パッチを適用してください。


R12.7特有の問題

・CL/Winの端末からあるユーザアカウントで初めてクラスタサイトに接続しようとすると「0x21100001 jnwmanコマンドによるログインに失敗しました。 This user environment is build on other machine(user:xxxx,host:xxxx)」のエラーになる。(ローカルサイトには接続できる)

R12.7のUNIXクラスタ環境でのみ発生する問題です。
問題が発生したマシンにtelnet等でrootでログインし、次のコマンドを実行してJobCenterのユーザ環境情報を補正してください。(ダブルクォートの間には空白を入れないでください)

  # /usr/lib/nqs/gui/bin/jnwop chenv <クラスタDBパス>/nqs/gui/<ログインユーザ名> "" <クラスタサイト名> "" ""

本問題はR12.7.1以降のパッチで修正されていますので、R12.7.1以降の累積パッチを適用してください。


・R12.7.1+ReplicationNavigator経由、もしくはJobCenter単体で、ユーザ指定インポート処理を行うと、正常終了したのにJNW一覧でJNWが表示されない場合がある

R12.7.1 Windows版MG/SV利用時に不定期に発生する可能性があります。
本問題はR12.7.2以降のパッチで修正されていますので、R12.7.2以降の累積パッチを適用してください。

製品名カテゴリ

WebSAM JobCenter

対象製品

品名: WebSAM JobCenter
  • コンテンツID: 3140100404
  • 公開日: 2011年05月31日
  • 最終更新日:2021年08月31日

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