GUARDIANWALL のメール保留機能につきまして、
GUARDIANWALL V7.0 未満からのアップグレード時にサーバ上に保留メールが残っていた場合に、
一部の保留メールについて正常な操作ができなくなる制限事項が確認されました。
GUARDIANWALL V7.0 未満をご利用でバージョンアップをご検討されているお客様につきましては、
大変恐れ入りますが以下をご参照いただけますようお願いいたします。
1 対象製品とバージョン
本事項は、以下の製品・バージョンを対象としております。
製品名 |
バージョン |
GUARDIANWALL |
7.0.00~7.4.00 (Linux版) |
2 制限事項
GUARDIANWALL V7.0 未満の環境にて、
保存対象外の保留メールを残した状態で GUARDIANWALL V7.0 以降へのアップグレードを実施した場合、
それらの保留メールについて以下 (1)~(3) の事象が発生します。
また、保留メールの最大保存期間(初期値: 30 日)を超えて当該メールが自動削除された場合、
自動削除されたメールの内容等を確認することができません。
※メール保存機能による保存対象の保留メールについては本制限事項に該当いたしません。
(1)一覧処理方式による保留メール閲覧・操作ができない
対象バージョン : GUARDIANWALL V7.2.00~7.4.00
アップグレード前に保留されていた保存対象外のメールについて、
保留メール管理画面から一覧処理方式で当該保留メールの確認が行えなくなります。
そのため、当該保留メールの内容閲覧や送出、削除などの操作を行うことができません。
(2)個別処理方式による保留メール操作について、操作ログが正しく記録されない
対象バージョン : GUARDIANWALL V7.0.00~7.4.00
アップグレード前に保留されていた保存対象外のメールに対して個別処理方式の画面から閲覧・操作を行うと、
管理画面 [共通] - [運用監査] - [操作記録] - [ログ閲覧] で参照可能な操作ログの "ターゲット" 欄が後記の表のようになり、
正しく記録されません
(本来は保留メールのメール ID が記録されます)。
そのため、操作ログからどの保留メールの閲覧・操作を実施したか確認できなくなります。
(3)一覧処理方式による保留メール操作について、操作ログが正しく記録されない
対象バージョン : GUARDIANWALL V7.0.00~7.1.02
アップグレード前に保留されていた保存対象外のメールに対して一覧処理方式の画面から閲覧・操作を行うと、
管理画面 [共通] - [運用監査] - [操作記録] - [ログ閲覧] で参照可能な操作ログの "ターゲット" 欄が下表のようになり、
正しく記録されません
(本来は保留メールのメール ID が記録されます)。
そのため、操作ログからどの保留メールの閲覧・操作を実施したか確認できなくなります。
表 アップグレード前に保留されたメールを操作したときの操作ログのターゲット欄
|
閲覧時 |
操作時 (送出、転送、削除) |
ダウンロード時 |
(2)個別処理方式 (V7.0~V7.4) |
"deleted" |
"-"(ハイフン) |
"1" |
(3)一覧処理方式 (V7.0~V7.1) |
"-"(ハイフン) |
"-"(ハイフン) |
"-"(ハイフン) |
3 回避策
GUARDIANWALL V7.0 未満の環境で GUARDIANWALL V7.0 以降へアップグレードする際には、
保留メールを全て送出または削除していただき、
保留メールが残されていない状態でアップグレードを実施いただきますようお願いいたします。